JPS60585Y2 - 風量調整ダンパ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 開示技術は風量調整ダンパがフレキシブルダクトの開口
端部に設けられてダクトの屈曲特性を損わず風量調整が
出来る技術に属する。

而して、この考案は送風装置に連結された固定ダクトか
ら分岐されて局所的な送風を行うことが出来る様にされ
たフレキシブルダクトの開口端部に配設されて容易に風
量調整が行なえる様にする風量調整ダンパに関するもの
であり、特に、上記開口端部内側に固設された整流体が
ダンパ本体を旋回可能に支持すると共に、ネジ杆を回動
可能に固定支持し、而して、該ネジ杆に螺合されたナツ
トと上記ダンパ本体に可動リンクが介装されて、該ネジ
杆を回動することにより該ダンパ本体を旋回させること
が出来る様にした技術に属する。

周知の様に局所冷房等においては、フレキシブルダクト
が多用化されているが、該フレキシブルダクトを介して
送風される風量を調整する上で、従来においては固定ダ
クト側にダンパーを設け、これにより調整する様にされ
ている。

そのため、従来においてはフレキシブルダクトにハンド
ルを支持させることによりその機構が屈曲部に干渉しフ
レキシブルダクトの特性が損われるという欠点があり、
又、固定ダクトより分岐される複数のフレキシブルダク
トにおいて、各個別に独立して風量調整を行うことが困
難であるという難点があり、更に、フレキシブルダクト
の風吹き出し位置を風量調整を行う位置が離隔するため
作業性が低くなるという不利点があった。

この考案の目的は上記従来技術に基づくフレキシブルダ
クトの風量調整ダンパの問題点に鑑み、フレキシブルダ
クトの開口端部に内装固設された整流体に、ネジ杆を介
して旋回調節出来るダンパ本体を支持させて、上記従来
技術に於ける欠点を除去し、難点を解消し、不利点を無
くすことが出来る優れた風量調整ダンパを提供せんとす
るものである。

上記目的に沿うこの考案の構成は、フレキシブルダクト
の開口端部に内装された整流体に旋回可能に支持された
ダンパ本体を該ダンパ本体に連係されるネジ杆を操作す
ることにより旋回させ、これによりフレキシブルダクト
による送風量が、常に該フレキシブルダクトにより局所
空調される位置で調整出来ると共に、該フレキシブルダ
クトの特性は何等損われない様にしたことを要旨とする
ものである。

次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明すれば以下
の通りである。

１は図示しないワイヤ鋼線を螺設内装された軟性樹脂製
等のフレキシブルダクトであり、図示しない送風装置に
連結された固定ダクト２より分岐し、その開口端部の内
側設定位置に整流体４が、ポルト５，５により交換可能
に固設されている。

該整流体４は開口部６の反対側縁７を略刃状に形成され
ると共に内部を中空な箱状とされ、而して、該側縁７の
中央部位置に於いて、半円状のダンパ本体８，８が蝶番
９を介して旋回自在に支持されている。

該整流体４の中空内部の前記側縁７近傍位置には支持部
材１０が該整流体４と一体に固設され、該支持部材１０
により先端部１１及び最先端１２を枢支されたネジ杆１
３は、該整流体４の上記開ロ部６側側面１４を貫通して
該開口部６方向に後端を突出しその中部位置１５を該側
面１４に於いて枢支されている。

上記ネジ杆１３には先端部１１から後端にかけてネジ部
１６が形成され、更に、その最後端部にはノブ１７が形
成されている。

而して、該ネジ部１６にはナツト１８が螺合されである
と共に、該ナツト１８に一体連結されたリンク１９，１
９は、旋回自在なピン部２０，２０を介して前記ダンパ
本体８，８の側面設定位置に設けられたブラケット２１
，２１にこれモ旋回自在なピン２２，２２を介して連係
されている。

上記構成に於いて、前記フレキシブルダクト１は自在に
屈曲されて所要空調部位を前記固定ダクト２を介する送
風により空調するが、その送風量を調整するに際して、
該フレキシブルダクト１の前記開口部６に位置する前記
ネジ杆１３のノブ１７を所定方向に回転すれば、該ネジ
杆１３の前記ネジ部１６に螺合した前記ナツト１８は該
ネジ杆１３の軸方向に所定に移動する。

従って、該ナツト１８に一体に連結した前記リンク１９
，１９は図上矢印に示す如く所定に移動し、前記ピン部
２０．２０及び２２，２２、ブラケット２１，２１を介
して前記ダンパ本体８，８が、前記整流体４の側縁７上
の前記蝶番９を介する支持部を支点として、図上矢印に
示される如く、旋回する。

これにより、前記固定ダクト２より前記フレキシブルダ
クト１に送られる風量は、該フレキシブルダクトの前記
開口部６に於いて調整され、所要空調部位を常に設定に
空調する。

この際に、前記整流体４は前記開口端部３の内側に固設
されているため、上記開口部６の移動に伴い移動するこ
とにより、上記フレキシブルダクト１の屈曲特性を何等
損うものではなく、該フレキシブルダクト１がどの様に
屈曲されても、前記ノブ１７により常に確実な風量調整
が行われる。

第３図に示す実施例は他の実施態であり、ネジ杆１３′
の端部には可逆モーター２３が付設され、該可逆モータ
ー２３に一端を接続されているコード２４は他端をスイ
ッチ２５に接続され、該スイッチ２５を操作することに
より該可逆モーター２３が駆動し、前記実施例同様の作
用を介してダンパ本体８，８が旋回し、前記同様所定に
風量調整が行われるものである。

尚、この考案の実施態様は上記実施例に限られるものて
はなく、例えば、整流体を板状にし、その外側面に於い
てネジ杆等が支持される様にしても良く、又、リンクを
分岐させることによりダンパ本体が２点で該リンクに連
係される様にしても良い。

又、ダンパ本体は半円形状のものに限られるものではな
く、設定に孔部が設けられる様にしても良い。

更に、整流体はダクトに嵌合自在な円筒状とすることが
出来、該円筒状整流体にダンパ本体を旋回支持する様に
しても良い。

上記の様にこの考案によれば、固定ダクトより分岐され
るフレキシブルダクトの開口端部に内装固設された整流
体に、ネジ杆を介して旋回調節出来るダンパ本体を支持
させる様にしたことにより、フレキシブルダクトの屈曲
特性を何等損なうことなく該ネジ杆により簡単に風量調
整が出来るという優れた効果が奏される。

又、固定ダクトより分岐される複数のフレキシブルダク
トの各々について個別に独立して風量調整を行うことが
出来るという効果もある。

更に、フレキシブルダクトの風吹き出し位置と風量調整
の操作部が一致することにより、空調域たる作業位置力
）ら離れて風量調整の操作を行う必要がなく、作業性が
良いという利点もある。

更に又、ダンパ本体の旋回は無段的に行われることによ
り、風量の微調整が可能であり、効率の良い空調が行な
えるという利点もある。

加えて、構造か簡単てあり製造が容易であるため低コス
トであるというメリットもある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例の説明図てあり、第１図は１実
施例の断面説明図、第２図は第１図■−■断面図、第３
図は他の実施例の断面説明図、第４図は全体斜視説明図
である。 １・・・・・・フレキシブルダクト、２・・・・・・固
定ダクト、３・・・・・・開口端部、４・・・・・・整
流体、８・・・・・・ダンパ本体、１３・・・・・・ネ
ジ杆、１８・・・・・・ナツト、１９・・・・・・可動
リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風装置に連結された固定ダクトより分岐するフレキシ
   ブルダクトの開口端部に配設される風量調整ダンパにお
   いて、上記フレキシブルダクトの内側に整流体を固定し
   、該整流体に旋回支持されたダンパ本体が可動リンクの
   一端に連結され、該可動リンクの他端は該整流体に枢支
   されたネジ杆に螺合するナツトに連結されていることを
   特徴とする風量調整ダンパ。