JPS605709B2 - 谷染感のすぐれた皮革様シートの製造法 - Google Patents

谷染感のすぐれた皮革様シートの製造法

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JPS605709B2
JPS605709B2 JP51114901A JP11490176A JPS605709B2 JP S605709 B2 JPS605709 B2 JP S605709B2 JP 51114901 A JP51114901 A JP 51114901A JP 11490176 A JP11490176 A JP 11490176A JP S605709 B2 JPS605709 B2 JP S605709B2
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JP
Japan
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leather
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sheet according
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JP51114901A
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武雄 西村
修 倉本
泰三 小林
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は谷染感のすぐれた皮革様シートの製造方法に関
する。
更に詳しくは本発明は凹凸模様を有する基体の表面に、
特殊なロールを用いて、グラビア印刷方式で、着色した
重合体を主として凹部に付与することによって谷梁感の
すぐれた皮革様シートを製造する方法に係るものである
。基体に着色及び形押等の加工を行った皮革様シートは
天然皮革の代替品として、靴、カバン、ケース、ボール
、衣料、インテリア材料等のあらゆる分野に多く使用さ
れている。該皮革様シートがこのように多くの分野に利
用されるためには、それぞれの用途に適合できる程度に
物性や風合がすぐれていなければならないことは勿論で
あるが、表面の色や形押模様も商品価値を大きく左右す
る。特に、今日の様にファッション化が著しく進むに従
い、外観の改良、つまり仕上の高級化が強くさけばれる
ようになる。このような要求に対して、現在広く行なわ
れている仕上方法としてはスプレー或は一定模様の彫刻
をしたグラビアロールで色の濃淡をつける方法がある。
しかしながらこれらの方法では、同一平面に単に色の濃
淡をつけるだけなので、立体的色感が足りず、また前者
の方法は生産性が悪く十分満足な製品が縛られてない。
従って作業性や生産性が良くて、立体的色感に富んだ皮
革様シートを得ることは関係者の大きな課題であった。
本発明者らは仕上剤及び仕上方法について広範囲に亘り
研究を行った結果、凹凸を有する基体の表面に、着色し
た重合体溶液をフラットロールを用いてグラビア印刷方
式で塗布し、しかるのち乾燥することによって、前記の
如き欠点がなくて、谷染感つまり立体的色感に非常に富
んだ商品価値の高い皮革様シートが得られることを見出
し、本発明に到達した。
つまり本発明は従来の刻印のあるロールの代りにそれの
ないフラットロールを用いることにより基体表面の凹凸
模様の凹部分のみを選択的に着色するものであって、本
発明によってはじめて非常に立体的色感に富んだ高級感
のある皮革様シートが極めて容易に得られるようになつ
た。本発明における基体とは繊維質基材と重合体の被覆
層からなるか或は重合体のみからなる。
繊維質基材としては不織布、織布、編布などの繊維を主
体とするシート状物であり、所望により、重合体がバイ
ンダーとして含浸凝固されているものである。用いられ
る繊維としては、通常の繊維が使用可能であり、木綿、
麻、羊毛、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエス
テル、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ポリオレフィ
ン等の単独紙糸繊維はもちろんのこと、それらの混合あ
るいは複合紡糸繊維等何でも使用できる。上記繊維質基
材に所望により付与されるバインダーとしては、これも
一般的に合成皮革等に使用されるものなら何でも使用可
能であり、例えば天然ゴム、スチレンープダジェン共重
合体、アクリロニトリルーブダジェン共重合体、メチル
メタクリレートーブダジェン共重合体、ポリ塩化ビニル
、ポリウレタン、その他の合成ゴムあるいはこれらの混
合物等が使用される。
これらのバインダーは溶液、ェマルジョン等必要に応じ
た形態で含浸法、コーティング法等により付与される。
付着量は通常繊維に対して150%以下の範囲内である
。かくして得られた繊維質基材の片面に重合体の被覆層
を形成させる。
該被覆層は通常の皮革の銀面に相当する部分で風合、折
シボ、物性等から多孔質が好ましい。重合体としてはポ
リウレタン、アクリロニトリルーブダジヱン共重合体「
ポリ塩化ビニル、ポリアミド等があるが、中でもポリウ
レタンェラストマーが望ましい。該重合体には必要に応
じて充填剤、柔軟剤、安定剤、帯電防止剤、顔料、染料
、発泡剤、凝固調節剤等の外、溶液状態で相溶’性の良
好な重合体、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルL
ポリビニルホルマール、ポリアクリル酸樹脂、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニルと酢酸
ビニルの共重合体等を混入することができる。繊維質基
材への重合体被覆層の付与方法はコーティング法が好ま
しいが別に重合体被覆層を作成し貼り合わせによること
も可能である。
また本発明の基体としては前記の被覆層と同じ様な種類
の重合体のみからなる多孔或は非多孔シートも使用でき
る。
該基体は適当に着色されていても或はクリア層など他の
層をその表面に有していても良い。
次に本発明ではこれら基体の表面に凹凸模様が存在する
ことが不可欠の条件である。基体表面に凹凸模様がなく
てフラットな場合には次の工程のし・かかなる着色方法
を用いても立体的色感の乏しい製品して得られない。ま
た、凹凸模様が浅い基体の場合にも、谷梁感のすぐれた
ものは得られにくにので、その凹凸の深さは好ましくは
50仏以上、特に100ム以上が望ましい。
該凹凸模様は前記の如く基体を製造したのち形押しを行
う。或は基体製造時にその表面となる部分を希望の凹凸
模様を有する離形紙、ポリエチレンシート「金属板等の
支持体の上で作製する等の方法により得ることができる
。最後に本発明の特徴である彫刻していないフラットロ
ールを用いて着色剤を含む重合体溶液をグラビア印刷方
式により塗布し凹部のみを選択的に着色する。
着色剤としては染料或は顔料のいずれでも使用可能であ
る。また着色剤の色合いは凸部の色合いにより適宜、選
択され、凸部よりも凹部の方を膿色に着色することがよ
り立体的色感を与えるのでよいが、好みにより凹部を淡
い色で着色することも可能である。フラットロールとし
ては凹凸の少ないものほど良い結果が得られ、好ましく
は5仏以下特に2仏以下の凹凸差のほとんどないロール
が谷梁感を生ぜしめるのに有好である。
従釆の刻印のあるロールを使用した場合はその刻印に対
応した平面的な着色しか出来ないため、基体の凹部と着
色の相乗効果によって生じる本発明の如くすぐれた谷染
感、つまり立体的色感に富んだ商品価値の高い製品は得
られない。また本発明では基体を着色するに際し、フラ
ットロールに付着せしめる着色重合体溶液の量が極めて
重要であって、基体表面の凹部を完全に満たすに十分な
量でなければならない。
その量は基体表面の凹凸差つまり凹部の深さによって変
わるが通常着色重合体溶液を20夕/〆以上フラットロ
ールに付着せしめて塗布することが望ましい。該着色重
合体溶液のフラットロールへの付着量は着色重合体溶液
の濃度及び粘度、フラットロールの大きさ或はフラット
ロールの回転速度等によって調節する。さらに通常の着
色方式によって基体表面全体の色或は凸部の色を必要に
応じ任意の段階で調整することもできる。
以上の様にして得た皮革様シートは凹部と凸部に異色性
があり、谷梁感つまり立体的色感に極めて富み、非常に
高級感がある。
また本発明により、初めて、合成皮革等の連続したシー
ト状物を工業的に生産性よく、連続的に凹部のみ着色仕
上をすることができるようになったことは、この分野の
シートの製造において画期的な成果である。以下具体的
に実施例を挙げて本発明を説明する。なお本実施例にお
ける%はすべて重量に基づく。実施例 1 ポリエチレンアジベートグリコール、ジフエニルメタン
ー4,4ージイソシアネート及びエチレングリコールよ
り合成したポリウレタンェラストマー20%、茶色の顔
料2%、ジブチルフタレート8%及びジメチルホルムア
ミド70%からなる溶液をナイロン繊維の不織布に含浸
し、この上に前記と同じ溶液を固形分で140夕/〆に
なるように塗布してから50%のジメチルホルムアミド
を含む60℃の水溶液に3粉ご浸潰して、凝固したのち
脱溶剤及び乾燥を行って多孔質基体を製造した。
次いで、この表面に前記と同じ種類のポリウレタンヱラ
ストマ‐6%、いnyIYellow駅(住友化学工業
KK製)2%、ジメチルホルムアミド28%、テトラヒ
ドロフラン32%及びシクロヘキサノン32%からなる
溶液を固形分で2夕/〆になるように塗布した。その表
面にバッファロー模様を有すェンボスロールにより深さ
が187山の形押しを行ない、皮革様シートAを得た。
さらに前記と同じ種類のポリウレタンヱラストマー6%
、LanyIYellow 3R2%、lrgalan
Black G B L(Ci鼠Cygy社製)
1%、ジメチルホルムアミド28%、テトラヒドロフラ
ン31%及びシクoヘキサノン32%からなる溶液を表
面の凹凸差が1仏以内のフラットロール(鏡面ロール)
に240夕/仇付着せしめて皮革様シートAの一部に塗
布し乾燥して、皮革様シートBを得た。皮革様シートB
の凸部の色は、皮革様シートAの凸部の色とほとんど同
じであったが、前者は後者が凸部と凹部の色差がなく平
面的な色を有するに対し凸部と凹部の色差が大きくて、
谷梁感が非常にあり、すぐれた立体的色感を有しており
、極めて商品価値が高かった。また比較のために上記の
皮革様シートAの表面にフラットロール(鏡面ロール)
に代えて従来の200メッシュのグラビアロール(凹凸
差が約30r)のものを使用した以外はすべて上記の実
施例と同じ方法にて皮革様シートCを得た。該皮革様シ
ートCは表面の凸部も黒色に着色されているため、皮革
様シートBに比し、はるかに谷梁感が劣つていた。実施
例 2 深さ96一の流皮シボ模様を有するポリエチレンシート
上にポリカプロラクトングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ジフエニルメタンー4,4′−ジィソシアネー
トより合成したポリウレタンェラストマー8%、ポリ塩
化ビニル2%、赤色顔料(レッドN−165:大日精化
工業KK製)2%及びジメチルアセトアミド88%から
なる溶液を固形分で70夕/〆になる様に塗布した後、
30%のジメチルアセトアミドを含む30q0の水溶液
で30分間処理した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 凹凸模様を有する基体の表面に、着色した重合体溶
    液を、表面の凹凸差が2μ以下のフラツトロールを用い
    且つグラビア印刷方式で塗布することにより、凹凸模様
    の凹部のみを着色せしめ乾燥することを特徴とする谷染
    感のすぐれた皮革様シートの製造法。 2 フラツトロールに着色した重合体溶液を20g/m
    ^2以上付着せしめて基体の着色を行う特許請求の範囲
    第1項記載の皮革様シートの製造法。 3 基体の凹凸模様の深さが50μ以上である特許請求
    の範囲第1項記載の皮革様シートの製造法。 4 基体が繊維質基材と被覆層とからなる特許請求の範
    囲第1項記載の皮革様シートの製造法。 5 基体として多孔質の弾性重合体を使用する特許請求
    の範囲第1項又は第4項記載の皮革様シートの製造法。 6 基体として着色加工がなされているものを使用する
    特許請求の範囲第1項記載の皮革様シートの製造法。7
    基体及びその他重合体としてポリウレタンエラストマ
    ーを使用する特許請求の範囲第1項、第4項、第5項又
    は第6項記載の皮革様シートの製造法。
JP51114901A 1976-09-24 1976-09-24 谷染感のすぐれた皮革様シートの製造法 Expired JPS605709B2 (ja)

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