JPS6056775A - 自動ワインダにおける不良パッケ−ジ選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動ワインダにおける不良パッケージ選別装置
に関する。

精紡機、特にリング精紡機で生産される糸は通常ボビン
に巻取られて、いわゆる精紡上りの管糸として搬送され
、巻返し工程へ供給される。

上記管糸はリング精紡機の機械的制約から一本当りの糸
量が少なく高々数百グラム程度であり、後工程即ち織機
、編機で使用するのに適した糸量、形状のパッケージに
巻返される。

上記巻返し工程に適用される自動ワインダにおいては、
−μし中−、スラブ、細糸部等の糸欠陥が存在すると、
ワインダに設けたスラブキャッチャによって、上記スラ
ブ等を検出し、積極的に糸切断し、欠陥部を除去して糸
結びを行い再び巻取を開始することが一般に行われてい
る。

この場合、管糸に曲記欠点が多いと、未切断回数も当然
多くなり、従って糸結び回数も多くならざるを得ない。

即ち、一定量の糸が巻上がったパッケージに糸結びによ
る結び目が多い時は編機、織機等の後工程において結び
目が針孔、メール等にひっかかって糸切断を生じ、何回
も糸継ぎをしなければならないとか、糸切断を生じない
までも、織上がった布表面に突出した結び目を布裏面へ
押込む作業が必要であり、極めて面倒である。

また、・巻返し中糸結び回数が多いということは、逆に
巻上ったパッケージの糸自体の糸質が悪いということで
あり、即ち、スラブキャッチャによって検出された欠陥
部が多いことから当然検出されない程度の糸欠陥部も多
く存在していると考えられる。

また上記とは逆に、未結回数が極めて少ない場合があり
、即ち、統計的にめられる一定量の糸を巻取る際に発生
する未結回数の平均値よりもはるかに少ない未結回数の
場合は、糸品質が良いというよりもむしろ上記スラブキ
ャッチャの感度が鈍くなっており、本来スラブとして検
出すべき糸欠陥部を見逃がしているのである。

従ってこのような場合も巻上ったパッケージ中には本来
除去されるべき糸欠陥部が含まれていることになり、や
はり不良パッケージであり、後工程において糸切断を多
発させる原因となる。

なお、前述の未結回数が多すぎる場合も、糸質の問題と
共にスラブキャッチャの感度設定に問題があることがあ
り、いづれの場合にも不良パッケージが発生する。

このような不良パッケージを良パッケージと混同して搬
送すると、編成・織成工程で作業者が目で確認して区分
けしようとしても、はとんど不可能である。

本発明は、前記のような不良パッケージを自動的に選別
処理する装置を提供するものである。

即ち、自動ワインダの定長巻取あるいは定量巻取りに使
用されるパルス信号を利用して各巻取ユニットの糸結び
回、乳今−検出し、−この糸結び回数が１パツケージを
巻上げるまでに、上限、下限設定値即ち許容範囲を外れ
た場合に当該パッケージを不良パッケージと判別し、該
パッケージを巻」二げた巻取ユニットの満巻表示ランプ
を使用して当該ユニットに点滅信号を送りランプを点滅
させるようにしたものである。

以下本発明の実施例を図面に従って説明する。

第１図において、本発明の構成要素を示す。

即ち、巻取中に発生するパルス信号の一定時間間隔の停
止から糸結びが行われたと判断して糸結び信号を発する
糸結び検出手段（１）から、糸結び動作毎に検出信号が
累積記憶手段（２）に送られて加算され一時記憶される
。一方、：上記パルス信号から設定の糸量になったこと
を検出する満巻検出手段（３）から発せられる信号によ
って上記累積記憶された糸結び回数信号が比較手段（４
）へ送られる。

該比較手段（４）において、予め設定手段（５）により
設定された数値との比較が行われ、検出した糸結び回数
の値が上記上限設定値より大きい場合または下限設定値
より小さい場合は当該巻取ユニッＩ・の表示駆動手段（
６）が駆動されて、巻取ユニットに設けられる表示手段
−・１例えばランプ点滅表示手段（７）が不良パッケー
ジが巻上っていることを表示する。

上記表示手段（７）によって作業者は玉揚パッケージを
良好なパッケージと区別して収容するか、あるいは玉揚
装置にマーキング装置を設けておき、玉揚時に当該パッ
ケージの糸層端面にチョーク等でマーキングを施した後
、パッケージ搬送路へ払出すのである。

第２図において、巻取パッケージ（８）は、モータ（９
）によって駆動される綾振ドラム（１ｏ）に表面接触し
回転する。上記モータ（９）は電源（１１）より駆動ス
イッチ（１２）を介して回転がオン・オフされる。駆動
スイッチ（１２）は通常の巻取中は閉じてモータ（９）
を回転させるが、糸切れ時、玉揚時にはスイッチが開き
、綾振ドラムは停止し巻取を停止する。

上記綾振ドラム（１０）の端面には磁石（１３）が埋設
され、・ドラム（１０）の回転毎に、上記磁石（１３）
に近接して設けたセンサー（１４）が、１゛パルスを発
生するようになっている。

なお、（１５）は玉揚信号発生時のドラム駆動停止用リ
レーである。

さらに、上記ドラムの回転によるパルス信号を収集処理
するデータ収集制御装置（１６）および該装置（１６）
からのデータを受信してパッケージの良否を選別する不
良パッケージ選別処理制御装置（１７）が設けられる。

上記データ収集制御装置（１６）には各巻取ユニット毎
のパルス信号が入力され、糸結び回数の測定記憶、巻取
量の計算等が行われ、満巻になると該装置（１６）から
特定ユニットに満巻信号が出力（１８）されて、駆動ド
ラム用スイッチ（１２）のリレー（１５）がオフされ、
スイッチ（１２）が開となって巻取が停止する。

一方、不良パッケージ選別処理制御装置（１７）は、満
巻信号と糸結び回数信号をデータ収集制御装置（１６）
から受信する受信インターフェイス（１９）と演算装置
（２０）、演算プログラム用のＲＯＭ（２１）、糸結び
回数設定値等を記憶したＲＡＭ　（２２）あるいは糸結
び回数の上限および下限を、設定する操作パネル（２３
）よりデータ入力する入力インターフェイス（２４）、
演算した結果に基づいて不良パッケージ信号を出力する
出力インターフェイス（２５）等より構成されている。

次に上記装置の作用について説明する。

即ち、不良パッケージ選別処理装置（１７）は、糸結び
回数の上限および下限の値が任意に設定できるようにな
っており、自動ワインダの一錘が満巻信号を発生し、玉
揚が完成すると、上記装置（１７）が再起動し、当該錘
に発生した糸結び回数がデータ収集制御装置（１６）よ
り不良パッケージ選別処理制御装置（１７）へ転送され
、加算される。この加算動作は次の満巻信号発生まで加
算され、該加算値と、設定された上限値および下限値が
満巻信号発生時に比較され、許容範囲を外れる場合には
不良パッケージと判断し、自動ワインダの各ユニットに
ある満巻表示信号ランプを使用して当該ユニットに点滅
信号を送りランプを点滅させるのである。

上記糸結び回数は、例えば次のようにして知ることかで
きる。即ち、正常の巻取時には、ドラム（１０）の回転
により磁石（］３）がセンサー（１４）に周期的に接離
し、センサー（１４）がパルス（２６）を周期的に発生
している。発生したパルス信号（２６）はデータ収集制
御装置（１７）に入力計数され、該装置内の演算装置に
より巻糸長が測定される。

糸切れが発生すると、図示しないリレーを介してドラム
（１０）が停止し、糸結び作業が自動的に行われる。こ
の糸結び作業中はドラム（１０）は停止しており、この
ためセンサー（１４）からのパルス信号は発生しない。

即ち、データ収集制御装置（１７）においては、少くと
も一定時間内にパルス信号の入力がなければ糸結びが行
われていると判断し、メモリ（ＲＡＭＩ　）　（２７）
に１パルス入力し糸結び回数を記憶する。なお上記一定
時間とは少くとも１回の糸結び作業に要する時間として
設定しておけば、１回目の糸結びが不成功で、続く２回
目の糸結び動作で成功した場合もメモリ（２７）には１
パルスが入力される。

このように１回の糸結び作業毎にメモリ（２７）には１
パルスが入力されて糸結び回数が累積記憶されていく。

なお、上記メモリ（２７）に記憶された糸結び回数デー
タは、一定時間毎に不良パッケージ選別処理制御装置０
７）のメモリ（２２）に入力加算されるようにしてもよ
いし、また、満巻になるまでに発生した糸結び回数を全
てメモ’）　（２７）に累積記憶しておき、満巻信号発
生時にメモリ（２２）に転送するようにしてもよい。

センサ（１４）からの巻取中に発生するパルス信号が所
定数に達した時、即ち、データ収集制御装置（１７）に
予め入力設定した定長の糸が巻取られると、装置（１７
）からは満巻信号が発生され、ドラム駆動用スイッチ（
１２）がオフされると共に該満巻信号発生時までに累積
記憶された糸結び回数データ閃と、□設定した未結回数
の上限値Ｎおよび下限値（ｎ）とが、演算装置（２０）
により比較演算される。即ち　ｌｒ≧Ｎ１またはｒ≦ｎ
であれば不良パッケージであると判断し、出力インター
フェイス（２５）を介して表示駆動装置（６）が駆動さ
れ、当該巻取ユニットの満巻表示ランプ（力を点滅させ
る信号が送られ、ランプ（力が点滅を行う。

上記ランプの点滅は、例えば第３図の駆動装置で行うこ
とができる。即ち、不良パッケージ選別処理制御装置（
１７）にデータバス（２８）を介してＬＳＩポート（２
９）が接続され、該ポート（２９）から各巻取ユニット
数に見合う信号線（３０ａ）〜（３０ｎ）が連絡され、
各巻取ユニットにはフォトカプラ（３１ａ）〜（３１ｎ
）、増巾器（３２ａ）〜（３２ｎ）、リレー接点（３３
ａ）〜（３３ｎ）、およびランプ（７ａ）〜（７ｎ）が
直列に接続される。上記制御装置（１７）内には点滅指
令用タイマ（３４）が設けられ、不良パッケージと判別
した時はタイマ（３４）が働き、信号線（３０ａ）に出
力される電流を周期的にオン・オフする如く演算装置（
２０）を作動させる。

従って、巻取ユニットのランプ（７ａ）を点滅させる場
合は、制御装置（１７）のタイマ（３４）と演算装＠　
（２０）により信号線（３０ａ）に電流が断続的に流れ
、フォトカプラ（３１ａ）を介、して線（３５ａ）に断
続的に電流が流れ、ランプ〔７ａ）が周期的に点滅する
。

なお、上記フォトカプラ（３１ａ）は信号線（３０ａ）
の電流をいったん光に変換し、眩光によって線（３５ａ
）に微少電流が発生するようにしたもので、信号線（３
０ａＭ３５ａ）間を電気的に分離し、信号線（３５ａ）
側の電気的外乱が制御装置（１７）側へ伝播するのを防
止するために設けられている。

また、リレー接点（３３ａ）は満巻信号発生時に閉じ、
玉揚が完了するまで閉状態を保持するもので、＠２図の
データ収集制御装置（１６）から出力する信号（１８）
により開閉する。

従って、良好なパンケージの場合は、リレー接点（３３
ａ）が閉すると共に、制御装置（１７）内のタイマ（３
４）は作動せず線（３５ａ）に電流が流れ続けるためラ
ンプ（７ａ）１よ点灯し続は点滅することはない。

上記説明では、パッケージの未結回数（ｒ）が許容値を
外れた場合は同一の点滅信号を出力したが、上限値より
大きい場合と、下限値より小さい場合の不良パッケージ
を区別することも可能である。例えば、上記点滅ランプ
の点滅周期を上記各場合について変えることにより容易
に区別できる。即ち、第３図示の点滅を実行するタイマ
（３４）の時間設定を２種類とし、例えば該当錘の糸結
び回数が設定上限値より大きい時は速い点滅信号を出力
し、設定下限値より小さい時は遅い点滅信号を出方する
。オペレータが上記点滅ランプを見て判別するが、また
は自動玉揚装置のセンサが、点滅ランプを検出し、点滅
周期の相異から、前記マーキング動作をする際、２種類
の色のマーキングを区別して行うようにして不良パッケ
ージを２種類に選別することも可能である。

第４図は前述の動作をフローチャート図で示したもので
ある。

即ち、未結回数の設定要求（ステップ■）があると、上
限値設定（ステップ■）、および下限値設定（ステップ
■）が行われる。続いてワインダの全錘について定長計
測をクリアするがどうか（ステップ■）に基づいて、即
ち全錘のパッケージを一乱文１負した場合においてはａ
−目明中の未結回数を全錘についてゼロクリアする（ス
テップ■）。また同様に個別錘について定長クリアかど
うかＣステップ■）によって該当錘の未結回数がゼロク
リアされる（ステップ■）。

即ち、半玉（満巻以前のパッケージ）のパッケージを外
して新たに空ボビンに糸を巻取るような場合に、半玉に
なるまでに計測していた糸長、および未結回数をいった
んゼロクリアし、新たにゼロからの計測が行われるよう
にするためのステップである。巻取中、糸結びが発生し
たかどうかを検出（ステップ■）し、糸結びが発生する
と各ユニット毎に未結発生回数が加算され（ステップ■
）前述の如くメモリされる。

一方、満巻になったかどうかを検出しくステップ［相］
）、ＹＥＳであれば、満巻発生時までに記憶された未結
目数と設定値が比較され（ステップＯＯ）、未結回数が
上限設定値より大きい時または下限値より小さい時は点
滅信号が出力される（ステップ０）。

さらに、上湯動作が行われた後の糸走行かとうかが検出
され（ステップ０）、満巻後の糸走行が開始されると共
に点滅信号が解除され（ステップｏ）、さらに未結回数
がゼロクリアされ（ステップ［相］）、再び定長巻、糸
結び回数が測定されることになる。

なお通常の巻取中はステップ■■■■◎０が・φ加法繰
り返されており、何らのアクションが発生した場合にス
テップ■■■■■０［相］等へ進む。

第５図はステップ０＠の判別に基づいて、異った周期の
点滅信号を出力させる場合のフローチャート図で、例え
ば糸結び回数が上限値より大きい時は周期の短い即ち速
い点滅信号が出力され（ステップｏ）、未結回数が下限
値より小さい場合は周期の長い即ち遅い点滅信号が出力
される（ステップ［相］）。なお、上記周期の長短は可
視的に容易に判別できる点滅周期となるような時間が設
定される。

以上のようにして、不良パッケージが巻上ったユニット
には満巻表示ランプを点滅させて、作業者が当該ユニッ
トの不良パッケージを玉揚して良好なパッケージと区別
して収容するか、あるいは上記点滅ランプを自動玉揚装
置が検出すれば、該玉揚装置に設けられるマーキング装
置によって不良パッケージの一部に糸層と異る色のマー
クを付して、玉揚、搬送する等して、不良パッケージと
良好なパッケージを区別して搬送収容することができる
。

以上のように、本発明では各ユニットで巻上られるパッ
ケージ中に設定上限値よりも多い糸結び回数即ち糸結び
箇所が多い場合、あるいは未結回数が異常に少ない場合
にも、当該パッケージを巻取った巻取ユニットに不良パ
ッケージ表示手段により表示するようにしたので、作業
者あるいは玉揚装置が上記表示部により不良パッケージ
を容易に判別でき、玉揚時に他の良好なパッケージと区
別して収容あるいは搬送できる。従って、・後工程にお
いて−１糸切れ、あるいは糸結び目の除去を防止、回避
でき、能率的な編成、織成工程を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置のクレーム対応図、第２図は同装置
の実施例を示すブロック図、第３図は表示ランプの点滅
駆動装置の一例を示すブロック図、第４図、第５図は本
発明装置の作用を示すフローチャート図である。 （１）・・・・・糸結び検出手段　（２）・・・・累積
記憶手段（３）・・・・・・満巻検出手段　（４）・・
・・比較手段（５）・・・・・・設定手段　（６）・・
・・表示駆動手段（力・・・・・ランプ点滅表示手段　
（８）・・・・巻取パッケージ４５ 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （イ）糸結び検出手段と （ロ）糸結び検出手段からの糸結び信号を累積記憶する
   手段と （ハ）満巻検出手段と に）糸結び回数の上限値および下限値の設定手段と （ホ）上記満巻検出手段により発生する満巻信号発生時
   に、累積記憶手段に記憶された糸結び回数と上記設定手
   段により設定された値とを比較する比較手段と、 （へ）上記糸結び回数が上記上限値より大きい場合また
   は下限値より小さい場合に表示ランプに表示を行わせる
   表示駆動手段と （１・）各巻取りユニットに設けたランプ表示手段とか
   らなることを特徴とする自動ワインダにおける不良パッ
   ケージ選別装置。