JPS6055364B2 - 自動製袋機のフイルムフオ−マ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は帯状に長い包装フィルムをチューブ状に形成
する自動製袋機のフイルムフオーマーに関する。

従来の自動製袋機のフイルムフオーマーとしては、例え
ば第１図及び第２図にすようなものがある。

この従来のフイルムフオーマー１は、図示の如く、中空
のガイド筒部２と、展開すれば略三日月形状となる金属
板の先端を合わせるようにして丸めた曲面形状を有する
ピロ−部３と、から構成され、ガイド筒部２が自動製袋
機４へ固設した中空円筒状のフィルムガイド５の外側に
遊嵌されてそこに包装フィルム７を通す間隙を残すよう
にして固定ベース６にて位置決め・固定されている。尚
、ガイド筒部２とピロ−部３は一体成型したも、のや、
別個に製作したものを溶接などにより形成したもの等が
ある。この従来のプールムラオーマ一１を用いた自動製
袋機４は、上記の他に、帯状に長い包装フィルム７を供
給するロール８と包装フィルム７をヒートシールする縦
シーラー１０を備えている。そして使用に際しては先ず
ロール８から供給されるフィルム７を、ピロー部３の面
上に沿わせつつガイド筒部２とフィルムガイド５間の間
隙に誘導して円筒状にし、次いで包装フィルム７の重ね
合せ部１１を縦シーラー９によつてガイド筒部２へ押付
けつつヒートシールしてチューブ状とし、更に横シーラ
ー１０によつてチューブ状とされた包装フィルム７の適
宜位置をその長手方向に対して直角方向でヒートシール
して製袋するものである。尚、図中１２はゴムローラで
、筒状された包装フィルム７の送り出しを行う。このよ
うな自動製袋機４にあつては、包装フィルム７を筒状し
た際、重ね合せ部１１に捩れ、ずれ、波打ち等が生ずる
と、縦シーラー９及び横シーラー１０によるヒートシー
ルを良好に行なうことができず、形成する袋が変形した
ものになつてしまうことがある。このため包装フィルム
７の、その長手方向に対して直角方向での、総ての点が
フイルムフオーマー１に沿つて移動する距離を各々均等
長さにすることにより、上記の変形が生じないようにす
る必要があり、図示の従来例ではピロー部３の入側縁３
ａから包装フィルム７の移一動方向に沿つてガイド筒部
２の出側縁２ａに至る距離を総て均等長さにするように
している。しかしながら、このような従来の自動製袋機
のフイルムフオーマー１にあつては、ピロー部３の入側
縁３ａからガイド筒部２の出側縁２ａに至る！距離をす
べて均等長さにするためにピロー部３を曲面形状のもの
としており、このためピロー部３の形成がかなり難かし
いものとなり、しかもガイド筒部２とピロー部３とを一
体成形又は別個に作つて接合するにせよ共にピロー部３
の曲面形状に二歪が生じ易いという欠点があつた。この
ため長尺の包装フィルム７を用いて連続的に多数の袋を
自動製袋するに際しピロー部に若干の歪があれば、包装
フィルム７の直進度に狂いが生じ、重ね合わせ部に捩れ
、ずれ、波打ち等が発生してしまい。４歪の度合にもよ
るが長尺の包装フィルムをせつかく使用しながらも或る
長さ分の使用の毎に直進度を手で修正せざるを得ず、連
続の自動製袋は難しいのが実情であつた。

又、一体成形するにはブレスなどによる機械加工のみで
は製作不可能で熟練作業者が総て手作業によつて動作し
なければならないという欠点もあつた。この発明は叙上
の点に鑑みて為されたもので、包装フィルムを筒状に形
成した際、重ね合せ部に捩れ、すれ、波打ち等が生する
ことを確実に防止できる自動製袋機のフイルムフオーマ
ーを提供せんとすることを目的とするものてあり、具体
的には、全体が中空角筒形状で、その内側に、第１内・
側面２牡その両側の第２、第３内側面２５，２５そして
第１内側面２４に対向する左右一対の第４内側面２６，
２６を連続して備え、且つ上方部２７に水平及び傾斜状
の上縁２７ａ、連接縁２７ｂ，２７ｂ及び稜２７ｃ，２
７ｃをそして下方部に出側縁３５を有するガイド筒部２
１と、このガイド筒部２１の上方部２７の外側を連続的
に囲繞し、前記上縁２７ａを介して第１内側面２４に又
前記連接縁２７ｂ，２７ｂを介して第２、第３内側面２
５，２５に各々連接され、傾斜状の平担面を各々形成し
且つ傾斜下端を入側縁３４とする、第１ガイド面２８及
び第２ガイド面２９，２９を少くとも有するピロー部２
２とから成り、第１ガイド面２８の入側縁３４より、第
１ガイド面２８、上縁２７ａ１第１内側面２４を経て第
１内側面２４の出側縁３５に至る最短距離ｘと、第１ガ
イド面２８の入側縁３４より、第１ガイド面２８、第１
ガイド面２８と第２ガイド面２８、第１ガイド面２８と
第２ガイド面２９との連接縁３０、第２ガイド面２９、
連接縁２７ｂ１第２・第３内側面２５を経て第２・第３
内側面２５の出側縁３５に至る最短距離ｙと、そして第
１ガイド面２８の入側縁３４より、第１ガイド面２８、
連接縁３０、第２ガイド面２９、連接縁３０と反対側の
第２ガイド面２９の稜３６、稜２７ｃ１第４内側面２６
を経て第４内側面２６の出側縁３５に至る最短距離ｚと
を、均等長さにしたことを特徴とする自動製袋機のフイ
ルムフオーマを提供せんとするものである。

以下この発明を図面に基づき説明する。

尚以下の説明においては、従来と同一乃至類似の部分は
同一符号を以つて示し、重複説明を省略する。第３図乃
至第５図は、この発明の一実施例を示す図である。まず
構成を説明すると、このフイルムフオーマー２０は、中
空角筒状のガイド筒部２１と、略屋根状のピロー部２２
とから構成されている。ガイド筒部２１は、図中上下方
向に伸びる開口２３を設けた第１内側面２４と、この第
１内側面２４の両側に連接する左右一対の第２・第３内
側面２５，２５と、及び第１内側面２４に対向する左右
一対の第４内側面２６，２６とから成り、そして上方部
２７に水平及び傾斜状の上縁２７ａ１連接縁２７ｂ，２
７ｂ及び稜２７ｃ，２７ｃを、更に下方部に出側縁３５
を有する構成とされており、第４内側面２６，２６は具
体的には各々第２・第３内側面２５，２５に連接し端部
が重ね合わさつて一つの側面を形成する略三角形状の一
対のものとされている。

そしてガイド筒部２１は後述する１フイルムガイドョと
ともに初め平担な形状の包装フィルム７を強制的に角筒
状に形成する。尚、第１内側面２４に設けた開口２３は
、自動製袋機４の運転開始にあつてガイド筒部２１と後
述するフィルムガイドとの間の間隙内へ包装フィルム７
を手でたくし込み易くるためのもので、図示の例では、
第１内側面２４のみに設けてあるが、第１内側面２４と
ともに第２・第３内側面２５，２５、第４内側面２６，
２６に設けるようにしてもよく、又図中左右方向に伸び
るようにしたり、円形、矩形等にしたりしてもよく、設
置個所、形状とも自由である。ピロー部２２は、自動製
袋機４への包装フィルム７の進入をガイドするもので、
且つ上記したように全体が略屋根状のものでガイド筒部
２１の上方部２７の外側を連続的に囲繞するものであり
、上記ガイド筒部２１の上縁２７ａ１連接縁２７ｂ，２
７ｂに夫々連接された傾斜状で平担面とされ、この傾斜
下端を入側縁３４とした第１ガイド面２８及び左右１対
の第２ガイド面２９，２９とから構成されている。

第１ガイド面２８はその平担面の全体が等脚台形状を有
し、上縁２７ａを介してガイド筒部２１の一部である第
１内側面２４と連接されており、第１内側面２４と角度
θをなしている。第２ガイド面２９は、連接縁２７ｂを
介してガイド筒部２１の一部である第２内側面２５と連
接されるとともに第１内側面２４とも連接縁３０を介し
て連接されている。尚、図中３１は三角面部で第２ガイ
ド面２９と第４内側面２６とに夫稜３６，２７ｃを介し
て連接されている部分である。そして、このフイルムフ
オーマー２０は、ガイド筒部２１が、自動製袋機４に固
設されガイド筒部２１に相応する形状の中空角筒状のフ
ィルムガイド３２の外側に遊嵌されてそこにフィルム７
を通す間隙を残すようにしてあり、固定ベース６にて位
置決め・固定されている。

更にこのフイルムフオーマー２０は第５図に示すように
例えば１枚のステンレス鋼板の矩形板３３を折曲して形
成することにより、ピロー部２２の第１ガイド面２８の
入側縁３４より、第１ガイド面２８、上縁２７ａ１第１
内側面２４を経て、第４内側面２４の出側縁３５に至る
最短距離ｘ〔換言すれば第５図中の線Ｘの長さに相当す
る距離ｘ〕と、第１ガイド面２８の入側縁３４より、第
１ガイド面２８、第１ガイド面２８と第２ガイド面２９
の連接縁３０、第２ガイド面２９、連接縁２７ｂ１第２
・第３内側面２５を経て第２・第３内側面２５の出側縁
３５に至る最短距離ｙ〔換言すれば第５図中の線Ｙの長
さに相当する距離ｙ〕と、第１ガイド面２８の入側縁３
４より、第１ガイド面２８、連接縁３０、第２ガイド面
２９、連接縁３０と反対側の第２ガイド面２９の稜３６
、稜２７ｃ１第４内側面２６を経て第４内側面２６の出
側縁３５に至る最短距離ｚ〔換言すれば第５図中の線ｚ
の長さに相当する距離ｚ〕とを均当長さとしてある。

ここで、第５図に基づき１枚の矩形板３３からノフイル
ムフオーマー２０を折曲・形成する場合について説明す
る。

先ず矩形板３３上に、図示の如く折り線を罫書き、次い
でこの折り線に沿つて所要の方向〔図示の例では、実線
は紙面に直角方向で図面背後側への折曲、破線は紙面に
直角方向て門図面手前側への折曲を示す〕へ折曲すれば
よい。尚、ガイド筒部２１とピロー部２２は別物て形成
した後溶接等で一体にしてもよく、図示の例に限定され
ない。次に作用を説明する。

先ずロール８から供給された包装フィルム７の先端部分
を、第１ガイド面２８、第２ガイド面２９及び三角面部
３１に沿わせつつ進行させ、ガイド筒部２１とフィルム
ガイド３２間の間隙内に押し込む。

次にガイド筒部２１の開口２３から手をフガイド筒部２
１内へ入れ、包装フィルム７をガイド筒部２１の上方部
２７に沿わせつつ引き込み及びたくし込みを行ない。

包装フィルム７の先端をガイド筒部２１の出側縁３５に
揃える。即ち、上記の如く包装フィルム７の先端はどの
点をとつてもフイルムフオーマー２０に接してきた長さ
が均等になり、この状態で包装フィルム７を、ゴムロー
ラ１２又はその他の手段で引張つて連続的にフイルムフ
オーマー２０に供給すれば、包装フィルム７はガイド筒
部２１とフィルムガイド３２とによつて角筒状に形成さ
れる。そして、縦シーラー９及び横シーラー１０によつ
て順次ヒートシールされ、製袋されることになる。第６
図はこの発明の他の実施例を示す。

この実施例のフイルムフオーマー４０は、先の実施例の
ピロー部２２の第２ガイド面２９とガイド筒部２１の第
４内側面２６に連接する三角面部３１を除去したもので
、ピロー部２２の傾斜度合、具体的にはガイド筒部２１
の第１内側面３４と、ピロー部２２の第１ガイド面２８
のなす角度０を調整自在なものとしてある。第７図はこ
の発明の更に実施例を示す。

この実施例においてフイルムフオーマー４２は、ガイド
筒部２１の第４内側面を開閉自在なものとし、閉時は例
えば図示したような打掛け錠４３によつて−ロックする
ようにしてある。尚、これら第６図及び第７図に示す実
施例のその他の構成及び作用は先の実施例と同一につき
重複説明を省略する。この発明に係る自動製袋機のフイ
ルムフオーマーは以上説明して来た如く、総てのガイド
面を平こ担面とし、更にはピロー部の第１ガイド面の入
側縁より、第１ガイド面、上縁２７ａ１第１内側面を経
て第１内側面の出側縁に至る最短距離と、第１ガイド面
の入側縁より、第１ガイド面、第１ガイド面と第２ガイ
ド面との連接縁３０、第２カイ３ド面、連接縁２７ｂ１
第２・第３内側面を経て第２・第３内側面の出側縁に至
る最短距離と、そして第１ガイド筒部の入側縁より、第
１ガイド面、連接縁３０、第２ガイド面、連接縁３０と
反対側の第２ガイド面の稜３６、稜２７ｃ１第４内側面
４を経て第４内側面の出側縁に至る最短距離とを、均等
長さとなるようにしている。即ちガイド面の入側縁から
ガイド筒部の出側縁に至る最短距離を包装フィルムの上
の任意の点がたどる経路に拘わらず均等長さとなるよう
にしたことにより、包装フィルムを筒状に形成するに当
つて、重ね合わせ部に捩れ、ずれ、波打ち等が生じるの
を確実に防止でき、長尺の包装フィルムによる製袋を連
続的に行なえるという効果が期待できるものである。ｊ
各実施例は上記の共通の効果に加えて、第５図の実施例
によれば１枚の矩形板で歪の全くないピロー部を形成容
易であり、又第６図に示す第２実施例によればガイド面
のガイド筒部に対する傾斜角度を調整自在なものとする
ことがてき、また第７図に示す第３実施例によればガイ
ド筒部の第４内側面を開閉自在とすることにより、ガイ
ド筒部内への包装フィルムのたくし込みを一層容易なも
のとすることができる等の付随的な効果が期待できるも
のである。

【図面の簡単な説明】 第１図は、従来の自動製袋機のフイルムフオーマーを示
す説明図、第２図は、第１図中の矢示Ａ方向から見た要
部の拡大説明図、第３図は、この発明の自動製袋機のフ
イルムフオーマーを示す説明図、第４図は、この発明の
フイルムフオーマーの拡大斜視図、第５図は、この発明
のフイルムフオーマーの折曲・形成を示す説明図、第６
図は、この発明の他の実施例を示す拡大正面図、そして
第７図は、この発明の更に他の実施例を示す拡大説明図
である。 ４・・・自動製袋機、１・・・包装フィルム、２０，４
０，４２・・・フイルムフオーマー、２１・・・ガイド
筒部、２２・・ゼロー部、２４・・・第１内側面、２５
，２５・・・第２・第３内側面、２６，２６・・・第４
内側面、２７・・・上方部、２７ａ・・・上縁、２７ｂ
・・・連接縁、２８・・・第１ガイド面、２９・・・第
２ガイド面、３０・・・連接縁、３２・・・フィルムガ
イド、３３・・・矩形板、３４・・・入側縁、３５・・
・出側縁、４３・・・打掛け錠。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 全体が中空角筒形状で、その内側に、第１内側面２
   ４、その両側の第２・第３内側面２５、２５そして第１
   内側面２４に対向する左右一対の第４内側面２６、２６
   を連続して備え、且つ上方部２７に水平及び傾斜状の上
   縁２７ａ、連接縁２７ｂ、２７ｂ及び稜２７ｃ、２７ｃ
   をそして下方部に出側縁３５を有するガイド筒部２１と
   、このガイド筒部２１の上方部２７の外側を連続的に囲
   繞し、前記上縁２７ａを介して第１内側面２４に又前記
   連接縁２７ｂ、２７ｂを介して第２・第３内側面２５、
   ２５に各々連接され、傾斜状の平担面を各々形成し且つ
   傾斜下端を入側縁３４とする、第１ガイド面２８及び第
   ２ガイド面２９、２９を少くとも有するピロー部２２と
   から成り、第１ガイド面２８の入側縁３４より、第１ガ
   イド面２８、上縁２７ａ、第１内側面２４を経て第１内
   側面２４の出側縁３５に至る最短距離ｘと、第１ガイド
   面２８の入側縁３４により、第１ガイド面２８、第１ガ
   イド面２８と第２ガイド面２９との連接縁３０、第２ガ
   イド面２９、連接縁２７ｂ、第２・第３内側面２５を経
   て第２・第３内側面２５の出側縁３５に至る最短距離ｙ
   と、そして第１ガイド面２８の入側縁３４により、第１
   ガイド面２８、連接縁３０、第２ガイド面２９、連接縁
   ３０と反対側の第２ガイド面２９の稜２７Ｃ、第４内側
   面２６を経て第４内側面２６の出側縁３５に至る最短距
   離ｚとを、均等長さにしたことを特徴とする自動製袋機
   のフイルムフオーマー。 ２ ガイド筒部とピロー部とが一枚の矩形板で折曲・形
   成されたものである特許請求の範囲第１項記載の自動製
   袋機のフイルムフオーマー。