JPS6054195B2 - 岩絵具を用いたような日本画複製画の製造方法 - Google Patents

岩絵具を用いたような日本画複製画の製造方法

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JPS6054195B2
JPS6054195B2 JP11048278A JP11048278A JPS6054195B2 JP S6054195 B2 JPS6054195 B2 JP S6054195B2 JP 11048278 A JP11048278 A JP 11048278A JP 11048278 A JP11048278 A JP 11048278A JP S6054195 B2 JPS6054195 B2 JP S6054195B2
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JP11048278A
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JPS5537341A (en
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祐三 中村
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/02Dusting, e.g. with an anti-offset powder for obtaining raised printing such as by thermogravure ; Varnishing

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は岩絵具を用いた日本画の複製を得るための絵
画の製造方法に関するものである。
従来油絵等の一般絵画の複製に関する技術は多多開発
され実用化されているが、岩絵具を用いた絵画の複製に
関する技術については殆んど未開発であり僅かに特開昭
52−99111号公報に記載の発明「岩絵具で作成さ
れた絵画のレリーフ作成原稿」が存するのみである。
然し乍らこの発明は、絵画の複製品を得るための押型
に関するものであつてこの発明を利用して岩絵具をもつ
て作成したような絵画を得るためには、先す基材に粉体
が粒体を均一的に付着させて砂目状レリーフ原稿なる型
を作成し、次いでこの型にシリコンゴムを流し込んで押
型を作成し、この押型を用いて加熱加圧により絵画の表
面の樹脂層に岩絵具様の凹凸を付与する方法によらざる
を得ない。
従つて複数回の型取り工程を経なければならないので岩
絵具様の凹凸のシャープさが損われて品質が低下したり
、或は複雑な工程に伴つて高価なものとなる他、印刷面
に部分的に凹凸を付与することが困難である等の多くの
欠点を有するものである。 本発明は上記の如き欠点を
改良したものであり、即ち絵画の印刷面に直接合成樹脂
粉体を散布、加熱固着させるといつた簡単な工程によつ
て岩絵具レリーフの凹凸のシャープさを損うことなく、
極めて経済的に且つ所望の光沢表面状態を容易に現出可
能ならしめたところ岩絵具を用いたような日本画複製画
の製造方法を提供せんとするものである。
本発明を第1図〜第3図について説明すると、第1図
に示すように、先ず、紙、布、不織布等のB基材1に、
オフセット又はグラビヤ印刷方式にて日本画の印刷2を
施し、該印刷2面上に直接に、又は必要に応じて第2図
A及びBに示すように透明接着剤層3を全面又は部分的
にスクリーン印刷等により塗布形成した上に、500μ
以下の粒度よ・りなる透明又は加熱により透明化可能な
粒子で且つ粒度の異つたものを少くとも2種混在させて
なる合成樹脂粉体4を静電塗装、吹付塗装、カーテンコ
ート等の手段により均一的に散布し、そのまゝ又は仮着
させた後、印刷2面上の合成樹脂粉体4を加熱溶融させ
ると該合成樹脂粉体4は透明球状体となつて印刷2面上
に固着するので岩絵具様レリーフが形成された日本画複
製画が得られる。
本発明の岩絵具レリーフ形成のために用いる上記合成樹
脂粉体4としては、通常透明な又は加熱により透明化し
うる熱可塑性合成樹脂、例えば、ナトロン、アクリル、
スチロール、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ウレタン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、メタクリル樹脂等が利用できるが、溶融温度
、透明度、固着強度その他の物性面からみて特にナイロ
ン、アクリル等の樹脂粉末が最適である。
なおその他に第3図に示すような透明なガラス粒子の外
表面を上記合成樹脂で被覆したものも使用できる。又上
記合成樹脂粉体4の粒度としては500μ以下のものが
よく、使用に際しては粒度(平均粒度)の異つたものを
少くとも2種、通常3種程度を適宜の比率で混合し、で
きるだけ一様な混合物として用いることが必要である。
本発明において、合成樹脂粉体4として上記の如く、そ
の粒度を500μ以下のものに限定し、且つ粒度の異つ
たものを2種以上混合させたものを用いるのは、岩絵具
様の微細な凹凸感を顕現させるための必要条件である。
即ち一般的に日本画で使用されている岩絵具は通常50
0μ以下の粒度のものであり、従つて500μ以上の粒
度の合成樹脂粉体を用いた場合には岩絵具独特の凹凸感
を十分に表現し得ないとや、或は厚みによる光の吸収等
により印刷絵柄の色彩の彩度低下等を生じるためである
。又粒度の異つたものを数種混合させるのは、混合物を
=様に塗布した場合、大粒子の部分が凸となり、小粒子
の部分が凹となつて一様な凹凸面が得られるので岩絵具
の感じを忠実に表現で.きるためである。又上記接着剤
層3の形成には透明なメジウムや透明接着剤等を用い、
該メジウムを印刷2面上に塗布する場合は、スクリーン
印刷法により、スクリーン版を用いて全面又は所望の部
分に部分的に・施す。
その際通常のスクリーン版では使用するメジウムの種類
・粘度によつては印刷絵柄にスクリーンメッシュが現わ
れる虞れがあるためスクリーン版としては砂目スクリー
ンを用いるのがよい。以上説明したように本発明は、印
刷絵柄の上に前記粒度組成よりなる合成樹脂粉体4が溶
融して透明な球状体粒状物となつて大小の粒子が一様な
凹凸面を形成するので乱反射による不透明化や白化が起
る心配がなく、従つて絵柄の色彩を何等損わずに凹凸感
を付与できるほか、上記透明な球状体粒状物による光の
屈折効果によつて、印刷絵柄の網点が隠れて消され、色
彩が一段と美麗化する等、或は合成樹脂粉体4の粒度を
自由に変えて選・択使用することにより、レリーフ表面
の立体感や光沢を自在に表現できること、更には合成樹
脂粉体を部分的に設けた場合の散在によるきらめき効果
等の岩絵具独特の諸効果が得られるために、岩絵具を用
いた実物の日本画と何等損色のない複製品が得られると
ころの極めて有用な岩絵具を用いたような日本画複製画
の製造方法である。実施例1約350μ厚の不織布の表
面にオフセット印刷にて日本画の印刷を施した後、該印
刷面全面に7■−の砂目スクリーン版にてスクリーンメ
ジウム(接着剤)〔ビニトツプー株式会社永瀬スクリー
ン印刷研究所製品〕をスクリーン印刷し、上記メジウム
が乾燥しない間に全面に、ナイロン樹脂粉体(日本リノ
レサンのプラタミドHOO5P−80,−200−30
0を重量比にして1:2:2の割合に混合したもの)を
、スプレー方式にて均一的に散布し、余分な粉体を吸引
回収した後、乾燥器にて140℃、1分間加熱して所望
の岩絵画を用いたような日本画の複製品を得た。
実施例2 130y/イのアート紙の表面に、ネフセツト印刷にて
日本画の印刷を施した後、該印刷面の全面にわたり、点
模様のスクリーン版を用いてオフセット印刷方式により
透明メジウム(接着剤)を印刷し、それが乾燥しない間
にメジウムの印刷面上にアクリル樹脂粉体(三菱レーヨ
ン製、ダイヤナールBR−75(粒度150〜200μ
)、同BR−60(粒度180〜250p)、同BR−
100(粒度100〜150μ)を重量比2:1:2の
割合にて混合したもの)を、スプレー方式にて均一的に
散布し、自然乾燥にて仮着させた後、余分な粉体を回収
除去し、而る後、乾燥器にて150℃、308間加熱し
て所望の岩絵具を用いたような日本画を得た。
実施例3 和紙(鳥ノ子三号一株式会社森田和紙製)の表面にオフ
セット印刷にて日本画の印刷を施した後、該印刷面の全
面に、20噌のスクリーンのペタ版を用いてスクリーン
メジウム(接着剤)を印刷し、該メジウムが乾燥した後
その全面に、表面に透明な感熱性接着剤を被覆した平均
粒度が約300μと80μの2種のガラス粒子を重量比
5対1の割合で混合したものを、スプレー方式にて一様
に散布し、而る後、乾燥器にて160℃、3@間加熱し
て余分のガラス粒子を除去して所望の岩絵具を用いたよ
うな日本画を得た。
実施例4 130y/dのアート紙の表面に、オフセット印刷にて
絵葉書図柄の印刷を施た後、該印刷面のM部分に20〔
泉のスクリーン版を用いて透明接着剤をスクリーン印刷
し、該接着剤が乾焼しない間にその表面に、透明な球状
のガラス粒子の、平均粒度が約300μのものと、同じ
く約100のものの2種類を重量比5対1の割合で混合
したのを、スプレー方式にて散布し、自然乾燥によりガ
ラス球を印刷面に仮着した後、余分なガラス球を除去し
、乾燥器にて160′Cll分間加熱して所望の岩絵具
を用いたような図柄を部分的に形成した絵葉書を得た。
実施例5約350μ厚の不織布の表面に、オフセット印
刷にて日本画の印刷を施した後、該印刷面全面にナイロ
ン樹脂粉体(日本リルサンのプラタミド、HOO5P−
200,−300を重量比にして1対1の割合に混合し
たもの)をスプレー方式にて散布し、ブラッシングにて
余分な粉体を除去した後、乾燥器にて140℃、1分間
加熱して所望の岩絵具を用いたような日本画の複製を得
た。
実施例6 約350μ厚の不織布の表面に、オフセット印刷にて日
本画の印刷を施した後、ナイロン樹脂粉体(日本リノレ
サンのプラタミド、HOO5P−80,−200,−3
00を重量比にして1:2:2の割合に混合したもの)
を、m線の砂目スクリーン版のスクリーン目を通して印
刷面に載置し、而る後乾燥器にて140℃、1分間加熱
して、合成樹脂粉体が印刷面に散在して形成された所望
の岩絵具を用いたような日本画の複製を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図A,Bは本発明により作成した日本画
等の一部拡大面説明図で、第1図は接着”剤層を設けな
い場合を示し、第2図−Aは接着剤層を全面に設けた場
合、同じくBは接着剤層を部分的に設けた場合を示す。 第3図は合成樹脂粉体の異つた一例を示す断面説明図で
ある。図中1は基材、2は印刷、3は透明接着剤層、4
は合成樹脂粉体、5は透明ガラス粒子、6は感熱接着剤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材1に日本画の印刷2を施し、必要に応じてその
    上に全面又は部分的に透明接着剤層3を塗布形成し、次
    いで該面上に500μ以下の粒度よりなる透明又は加熱
    による透明化しうる粒子で且つ粒度の異なつたものを少
    くとも2種混在させてなる合成樹脂粒体4を散布し、そ
    のまゝ又は仮着させた後、加熱乾燥することにより、印
    刷2面上に合成樹脂粉体4を固着せしめることを特徴と
    する岩絵具を用いたような日本画複製画の製造方法。 2 合成樹脂粉体4が、透明ガラス粒子5又は該透明ガ
    ラス粒子5の外表面に透明な又は加熱により透明化しう
    る感熱性接着剤6を被覆したものである特許請求の範囲
    第1項に記載の岩絵具を用いたような日本画複製画の製
    造方法。
JP11048278A 1978-09-08 1978-09-08 岩絵具を用いたような日本画複製画の製造方法 Expired JPS6054195B2 (ja)

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JP4559524B2 (ja) * 2009-03-03 2010-10-06 国立大学法人東京芸術大学 質感を表現した素材の製造方法及び絵画の製作方法、質感を表現した素材及び絵画、建築用材料
CN110303815A (zh) * 2018-03-20 2019-10-08 平遥县唐都推光漆器有限公司 石胎漆画

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