JPS6052830B2 - ひげそり器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はひげ挿入孔を有する剪断板と、この剪断板に
対し回転可能な切断素子とを具え、前記切断素子の中央
ボデーの周縁に切断刃を設け、この切断刃には相対的に
動き得る先導刃を設け、連結アームにより前記切断刃に
各前記先導刃を取付けたひげそり器に関するものである
。

このようなひげそり器は例えばオランダ国特許明細書
第７４０４６５７号により既知である。

このひげ・そり器の連結アームは切断刃の中心体に連結
した中心環と先導刃とに一体の板材料の形状である。こ
の連結アームを先導刃に掛合させ、この連結ア−ムを先
導刃から離れる方向にのみ彎曲させ得るようにする。従
つてこの既知の構造では関連する先導刃とは無関係に予
張力を受け先導刃を剪断板に掛合させない。連結アーム
が彎曲した時、先導刃は関連する先導刃から離れるから
ひげそり作用に悪影響をおよぼす。さらにひげそり小片
は連結アームと切断刃との間に集まりやすい。本発明の
目的はこれらの欠点を除去したひげそり器を得るにある
。

本発明ひげそり器は前記先導刃が関連する切断刃に対し
動く結果としてねじり力を受ける少なくとも１個のねじ
り弾性部を前記連結アームに設けたことを特徴とする。

本発明においてはねじり弾性部を板材にせず２個の刃の
間に介挿し本発明の目的を達成する。本発明の一実施例
ではたわみを防止するようねじり弾性部を支持し非常に
コンパクトにする。本発明の好適な実施例ではねじり弾
性部を円形断面の針金の形状にする。本発明の特殊な実
施例では針金の長さ方向に対しほぼ半径方向に延在する
アームを針金の一端に設け、切断刃の中心体に取付けた
弾性素子に掛合させる。

本発明の他の実施例では針金の長さ方向に対しほぼ半径
方向に延在するアームを針金の一端に設け、他の先導刃
の同様のアームに隣接させる。

本発明の一実施例では先導刃と連結アームとを針金から
一体に製造し、簡単に製造し得るようにする。しかし、
先導刃ど連結アームとを別個の構成部材にし、異なる材
料から製造することもできる。

図面につき本発明を説明する。第１，２図のように本発
明のひげそり器は３個の剪断板３のための剪断板ホルダ
ー２の形状を部分的に取るハウジング１を具える。

剪断板３にひ一げ挿入孔４を形成する。第２図の部分断
面に図示のように切断素子５を剪断板３の内方に設置す
る。

簡明のため第２図に線図的に示した切断素子５に切断刃
ど先導刃とを設ける。第３図に切断素子５を拡大して詳
細に示一した。中空スピンドル６（第２図）と歯車７と
歯車８とスピンドル９とにより切断素子５を電動機１０
に連結するので切断素子は関連する剪断板３に対して回
転可能になる。

取付板１２に取付けたピン１１に歯車７を回転可能に支
承する。歯車７は凹所１３を有し、これを閉鎖板１４に
より閉じる。この凹所に中空スピンドル６の端部のフラ
ンジ１５を収容する。フランジ１５に丸くない形例えば
四角い形をあたえそして凹所１３をそれに応じて成形す
ることにより歯車７からスピンドル６への回転運動の伝
達のための連結器が得られる。

スプリング１６の・大部分を中空スピンドル６の中に置
き、中空スピンドル６と歯車７との間をこのスプリング
により張り、このばねにより切断素子５の方向にスピン
ドル６に力を働かせる。スピンドル６のシリンダ状部１
７を切断素子５に圧着し、この力を切断素子に作用させ
、この切断素子を介して剪断板３に働かせ、剪断板を角
部１８とともに剪断板ホルダー２に対して押圧する。こ
の外方への力の結果たとえばひげそり器の使用の問剪断
板３は切断素子５とスピンドル６とともにスプリング１
６の作用に抗して内方に加圧できる。スピンドル６と切
断素子５の間の回転運動の伝達のための連結を得るため
スピンドル６に角断面の端部１９を設ける。

この端部１９を切断素子５の対応する四角い連結孔２０
に掛合させる。前述の電動モータ１０への連結は第１，
２図の装置の３個の切断装置について同一であり、３個
の歯車７を中央に介挿した１個のモータスピンドル９の
上の歯車８と掛合させる。切断素子５（第３図）に切断
部材２１を設ける。

切断部材２１は大部分を中央ボデー２２により構成する
。中央ボデー２２の円周にカッター２３を設け、さらに
連結孔２０を形成する。各カッター２３に先導カッター
２４を設け、これを連結アーム２５により切断部材の中
央ボデー２２に取付ける。

先導カッター２４ど連結アーム２５は一体にし、例えば
円形断面の弾性針金材料から製造する。３つの異なる部
分２６，２１，２８を有するような形状に連結アーム２
５を曲げる。

部分２８の端部２９を中央ボデー２２のカム３０に保持
する。もし中央ボデー２２を金属で鋳造またはプラスチ
ックで成形する場合には、端部２９は金型の中に置くこ
とにより取付けることができる。端部２９を適切に取付
場所に確保するため、円形以外の例えば平板のような形
を端部２９にあたえてもよい。部分２６の端部の先導カ
ッター２４は長方形にし、平板化した針金材料より得る
。先導カッターと連結アームの材質と形状と寸法の選定
に関する自由が大きいため、先導カッターと連結アーム
を異なる材料から製造した分離した構成要素により構成
してもよくそしてこれらを例えばスポット溶接により互
いに取付ける。

本発明のひげそり器の操作を第４，５図に関して説明す
る。

第４，５図は側方から見たカッターと先導カッターの一
部を示しまた剪断板の一部も示している。先導カッター
２４を関連するカッター２３の案内壁３１に掛合させる
。ひげ３２をひげ挿入孔４にとらえた時、このひげはカ
ッター２３と先導カッター２４（第４図）の回転運動に
よりＡの位置において先導カッター２４の鋭利な端縁３
３にすみやかに接触する。鋭利な端縁３３はその後ひげ
３２にわずかに貫入する。ひげにより先導カッター２４
の上に働く反力は運動Ｐ１の方向と反対の方向になる。
カッター２３の案内壁３１により先導カッター２４の上
に働く垂直力Ｎの構成要素Ｎ１によりこの力は補正され
る。簡単にするため先導カッター２４とカッター２３の
間のわずかな摩擦力は無視した。垂直力Ｎの構成要素Ｎ
２により先導カッター２４をカッター２３に対してＰ２
の方向に案内壁２９に沿つて摺動させる。剪断板３に掛
合するカッター２３の案内壁３１と壁３４との間の角α
を９００′より小さくする。特に皮膚の自然の弾性のた
めに、カッター２３の切断端縁３５がひげの位置Ｂ（第
５図）に達するまでひげ３２は先導カッターにより先導
カッターに沿つて移動する。その後ひげは剪断板３とカ
ッター２３の協働により切断される。このようにひげ３
２は先導カッターなしで切断した時より位置Ａと位置Ｂ
との間の距離に等しい長さだけ切断する部分が長くなる
のでよりよいひげそり結果が得られる。先導カッター２
４をカッター２３に平行に延在させ案内壁３１と完全に
掛合させてもよくまた第４図図示のようにカッターに角
βを設けてもよい。

連結アーム２５（第３図）の弾性特性のため先導カッタ
ーをカッターに対し可動にする。

先導カッターがＰ２の方向に移動する間部分２６，２７
と２８は屈曲力を受け、部分２８はその上ねじり力を受
ける。図示の実施例では移動の間鋭利な端縁３３は切断
端縁３５に平行のままであり切断角の作用を増進する利
点がある。カッター２３を中央ボデーに取付けるアーム
３６からいくらか離れた位置にねじり弾性部２８を設置
し、部分２８とアーム３６の間に集まると思われるひげ
そり小片を減する。代案として、この実施例ではカッタ
ーに対する先導カッターの可動性をねじり弾性部の弾性
特性に主に起因させ、連結アームの他の部分は十分に高
い剛性を持たせる。

いかなる場合でもねじり弾性部の使用は簡単な製造工程
とバーの材料の均一な応力分布等のトーシヨンバーの既
知の利点を得ることができる。これに関し円形断面の針
金はねじり弾性部のための材料として特に好適であり、
もし望むなら連結アームのその他の部分についても好適
である。しかしこれはまた板材料または棒または断面の
異なる針金材料を用いても可能である。第６図の実施例
ではカッター２３に対する先導カッター２４の移動の間
部分２８はねじりの負荷を受ける。

部分２８はカム３０に回転し得るように支承する。部分
２８の端部に直角部３７を設け弾性アーム３８と掛合さ
せる。弾性アーム３８は例えば中央ボデー２２に取付け
た板状ボデー３９の一部を構成する。この方法において
はもし連結アーム２５の直径が大き過ぎて剛性が大き過
ぎても十分に大きい弾性偏寄を得ることが可能である。
針金材料を平板化することによつて連結アームの端部の
先導カッター２４を形成するならこの直径は任意に小さ
く選定することができない。弾性アームの偏寄を例えば
止め４０により限定してもよい。この概要を第６図に図
示する。この門止め４０もまた中央ボデー２２に取付け
る。先導カッター２４の可動性は連結アーム２５と弾性
アーム３８の弾性特性によるものが一番である。従つて
弾性アームが止め４０に達した時は連結アーム２５のみ
の弾性特性にたよることになる。１ 第７図の実施例は
２個の先導カッターの２個の部分３７を内部連結するこ
とにより、第６図の実施例より導き出せる。

この場合には全体のバネの長さを２倍にし弾性アーム３
８を省略することができる。ねじり弾性部２８を回転可
能に支承するカム３０を止め４１に一体に延長し、たわ
まないようにねじり弾性部を支持する。ねじり弾性部２
８のたわみはこのようにして防止され、少ない空間を占
める。このような支持方法は第３及び６図の実施例でも
可能なこと明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は３個の剪断板を有する本発明ひげそり器の正面
図、第２図は第１図の２−２線上の一部を断面とする第
１図のひげそり器の側面図、第３図は本発明ひげそり器
に使用する先導刃を有する切断刃の斜視図、第４及び５
図はそれぞれ本発明ひげそり器の先導刃の作用を示し、
第６図及び第７図はそれぞれ第３図の切断刃の他の実施
例を示す斜視図である。 １・・・・・・ハウジング、２・・・・・・剪断板ホル
ダー、３・・・剪断板、４・・・・・ひげ挿入孔、５・
・・・・・切断素子、６・・・・・・中空スピンドル、
１，８・・・・・・歯車、９・・スピンドル、１０・・
・・電動機、１１・・・・・・ピン、１２・・・・・・
取付板、１３・・・・・・凹所、１４・・・・・・閉鎖
板、１５・・・・・・フランジ、１６・・・・スプリン
グ、１７・・・・シリンダ状部、１８・・・・・・角部
、１９・・端部、２０・・・・・連結孔、２１・・・・
・切断部材、２２・・・・中央ボデー、２３・・・・・
・カッター、２４・・・・・・先導カッター、２５・・
・・・・連結アーム、２６，２７，２８・・・・・部分
、２９・・・・・・端部、３０・・・・・・カム、３１
・・・・・・案内壁、３２・・・・・・ひげ、３３・・
・・・・鋭利な端縁、３４・・・・・・壁、３５・・・
・・・切断端縁、３６・・・・・・アーム、３７・・・
・・・直角部、３８・・・・・・弾性アーム、３９・・
・・・・板状ボデー、４０，４１・・・・・止め。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ひげ挿入孔を有する剪断板と、この剪断板に対し回
   転可能な切断素子とを具え、前記切断素子の中央ボデー
   の周縁に切断刃を設け、この切断刃には相対的に動き得
   る先導刃を設け、連結アームにより前記切断刃に各前記
   先導刃を取付けたひげそり器において、前記先導刃が関
   連する切断刃に対し動く結果としてねじり力を受ける少
   なくとも１個のねじり弾性部を前記連結アームに設けた
   ことを特徴とするひげそり器。 ２ たわみを防止するよう前記ぬじり弾性部を支持した
   ことを特徴とする特許請求の範囲１に記載のひげそり器
   。 ３ 前記ねじり弾性部を長い針金にしたことを特徴とす
   る特許請求の範囲１または２に記載のひげそり器。 ４ 前記針金の長さ方向に対しほぼ半径方向に延在する
   アームを前記針金の一端に設け、前記切断刃の中央ボデ
   ーに取付けた弾性素子に掛合させることを特徴とする特
   許請求の範囲３に記載のひげそり器。 ５ 前記針金の長さ方向に対しほぼ半径方向に延在する
   アームを前記針金の一端に設け、他方の先導刃の同様の
   アームに隣接させることを特徴とする特許請求の範囲３
   に記載のひげそり器。 ６ 前記先導刃と連結アームとを針金から一体に製造し
   たことを特徴とする前記特許請求の範囲のいずれかに記
   載のひげそり器。 ７ 前記先導刃と連結アームとを別個の構成部材とし異
   なる材料から製造したことを特徴とする特許請求の範囲
   １〜５のいずれかに記載のひげそり器。