JPS6051902B2 - 歯科治療器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ハンドピース等の歯科治療器具に関し、特
に先端頭部から照射する光によつて口腔内の患部を照射
して治療を行い易くすることができるハンドピース等の
歯科治療器具に関するものである。

従来、ハンドピース等の歯科治療器具にあつては、先端
頭部から光を照射する際には外部に設けられた光源と、
歯科治療器具の先端との間を長尺なオプチカルフアイバ
ーで導光することによつて光を歯科治療器具の先端から
照射するようにしていた。

しカルながらこのような構成によれば、かなりの長さの
オプチカルフアイバーを用いなければならないために治
療器具全体が高価になると共に、光の損失も大きく、ま
た治療器具本体と可撓性ホースを備えた継手部分を分離
可能に接続する構成においては、オプチカルフアイバー
の接続手段が面倒となるなどの欠陥があつた。

Ｊ この発明は前記のような従来のもののもつ欠点を改
善すると共に、光源となる電球の交換などが簡単に行え
るように構成したもので、以下図面に示す実施例に基づ
いてこの発明を説明する。

この歯科治療器具は、例えば先端に加圧空気にｉより駆
動される駆動部を有する本体Ａと、後端に可撓性ホース
を取付けた継手部材Ｂとから構成されている。前記本体
Ａは軸筒５によつて形成され、その後方内部任、先端が
本体Ａの先端部まで延びているオプチカルフアイバー１
の後端部がｑ心位置で保持部材３により保持されており
、かつ給水及び給気用の配管系２，２を前方に導出する
と共に、後方内部と前記配管系２，２と連通する嵌合凹
部４ａを有した嵌合筒体４が設けられている。前記嵌合
凹部４ａにはその先端に軸心に沿つて貫通する小径の通
孔４ｂを有しており、この通孔４ｂ内に前記オプチカル
フアイバー１の後端部が臨んでいる。また前記嵌合筒体
４の後端には肉薄に形成された突リング４ｃが延長され
ており、その外周に嵌合筒体４と同心円状に接続筒６が
設けられ、これらが軸筒５の後端内周に螺合された締付
リング７によつて軸筒５に固着され、かつ前記接続筒６
の外周囲には環状溝６ａが形成されている。一方継手部
材Ｂは、外周適所に周溝８を形成し、該周溝８内に気液
密用のＯリング９を嵌合して前記本体Ａの嵌合凹部４ａ
内に前半部が回転自在に嵌合接続される挿入筒体１０と
、この挿入筒体１０の外側後半部に同心円状に設けられ
、前方にそれよりも肉薄で前記本体Ａの接続筒６の外径
寸法よりやや大きい内径を有した保持リング１１を、後
方に肉薄に形成された取付リング１「を夫々突設した外
挿管１２と、この外挿管１２と前記挿入筒体１０との間
の空隙内に位置して軸方向−に摺動可能で前記接続筒６
と略同一の太さを有するスライドリング１３と、前記外
挿管１２に前記保持リング１１の周囲を包囲するように
軸線方向に摺動可能に保持された操作リング１４と、前
記外挿管１２の後部にねじ螺合したカバーリング１５と
から構成されている。

前記操作リング１４及びスライドリング１３はそれぞれ
コイルばね１６，１７によつて常時前方へ付勢されてお
り、また前記外挿管１２の先端保持リング１１には円周
方向に複数の貫通孔１８が３開設され、この貫通孔１８
に外挿管１２の肉厚よりも大きい径をもつ鋼球１９がそ
れぞれ嵌合保持されていて、通常はごの鋼球１９が外挿
管１２の内側に位置するスライドリング１３の外周面に
当接して外方へ押上げられている。

４，前記外挿管１２の前半部外側に位置
する操作リング１４は、その前端部内周面に内径を拡大
した大径部２０が形成され、この大径部２０は傾斜段部
２１を介して小径部２２と連設している。そして通常は
前記傾斜段部２１が前記スライドリング１３により押上
げられて大径部２０内に受容されている銅球１９の露出
部にコイルばね１６の弾力により当接し、これによつて
操作リング１４が外７挿管１２から前方に離脱するのを
防止している。また前記スライドリング１３の後端には
内側に向けて突出する内鍔２３を有し、この内鍔２３が
通常は挿入筒体１０の外周に設けたストッパリング２４
に当接して前方への離脱が防止されている。９ 前記挿
入筒体１０の内部には、その先端部で開口し、本体Ａの
配管系２と適宣連通する給気路２５および給水路２６が
設けられると共に、中心部に設けられた電源コード２７
挿入用の孔２８は、挿入筒体１０の先端部に穿設した嵌
合凹所２９と７連通している。

この嵌合凹所２９内には外周面に設けた溝３０内のＯリ
ング３１を介して前記本体Ａの嵌合筒体４の通孔４ｂ内
に先端部が嵌入する筒状をなすハウジング３２の後端部
が位置し、このハウジング３２の後端内部に、絶縁材３
３を介』して筒状の接点３４が設けられると共に、該接
点３４の後部の一部は前記電源コード２７挿入用の孔２
８内に延出し、またこの接点３４の内部にも絶縁材３５
を介して筒状の接点３６が同心状に設けられ、該接点３
６の後部の一部も前記電源コード２７挿入用の孔２８内
に延出している。このハウジング３２内にはランプカー
トリッジ３７が差込まれるものであり、このランプカー
トリッジ３７は中空をなし、かつ外径が前記ハウジング
３２の内径よりやや小径となつていて前端面が開いてい
るカートリッジ本体３８の後部に後端部が同一外径を有
し、かつ先端部力幼−トリツジ本体３８の中空内に嵌合
する絶縁材よりなるブッシュ３９が配設され、該ブッシ
ュ３９の後端から突出すると共に、前記接点３４内に嵌
入可能な筒状をなす接点４０が設けられ、またこの接点
４０の内部には絶縁材４１を介して後端部が前記接点４
０の後端から突出すると共に、前記ハウジング３２内の
接点３６内に嵌入可能な柱状の接点４２が設けられてい
る。またカートリッジ本体３８の前端内部には電球４３
が配設されると共に、該電球４３のフィラメントの一端
は前記接点４０に、また乙イラメントの他端は前記接点
４２にそれぞれ接続されており、このように構成された
ランプカートリッジ３７は、カートリッジ本体３８の先
端部がハウジング３２の先端部より突出するように、該
ハウジング３２内に差し込まれる。なお４４は前記給水
路２６と接続された給水接続子で、これに給水ホース４
５が接続される。

４６は前記給気路２５と接続された給気接続子で、ｂこ
れに給気ホース４７が接続される。

４８は前記外挿管１２の取付リング１「に接続された可
撓性ホースで、内部に各ホース４５と４７及び電源コー
ド２７が設けられている。

４９″は操作リング１４の小径部２１の後位に設けたス
トッパーで１ある。

しかして本体Ａを継手部材Ｂから取り外した状醇ではス
ライドリング１３がコイルばね１７により前進して鋼球
１９を外方へ押上げ、かつ鋼球１９は操作リング１４の
大径部２０内に位置してい，る。

そしてまず継手部材Ｂの先端部にランプカートリッジ３
７を取付ける際には、第３図に示す状態からランプカー
トリッジ３７をその接点を先にしてハウジング３２内に
差込めば第２図で示すように、ランプカートリッジ３７
の接点４０が接点，３４内に、またランプカートリッジ
３７の接点４２が接点３６内にそれぞれ嵌入することで
電気的に接続される。この状態から本体Ａを継手部材Ｂ
に連結するときには、嵌合凹部４ａ内に挿入筒体１０を
押し込む。すると接続筒６がスライドリング１３をコイ
ルばね１７に抗して押圧し、銅球１９は接続筒６に設け
た環状溝７内に落ち込んで係合すると共に、操作リング
１４の傾斜段部２１が鋼球１９より外されるから該操作
リング１４はコイルばね１６により前進して小径部２２
により鋼球１９の外面を押圧し、従つて銅球１９と環状
溝７との係合状態は確実となり、またストッパー４９が
銅球１９に当接する。この様にして挿入筒体１０は嵌合
筒体４内にＯリング９を介して回転自在に嵌合され、ま
た外挿管１２は接続筒６に対し鋼球１９を介して回転自
在に連結され、更に通孔４ｂ内で、オプチカルフアイバ
ー１の後端と前記ランプカートリッジ３７の前端開口面
とが対向する。そして給気ホース４７からの加圧空気は
給気路２５を、また給水ホース４５からの水は給水路２
６を介してそれぞれ本体Ａに供給されると共に、電源コ
ード２７を介して点燈された電球４３の抗はオプチカル
フアイバー１を通つて本体Ａの先乾部に達し、口腔内の
患部を照明する。

つぎに本体Ａを継手部材Ｂから分離するときは、操作リ
ング１４をコイルばね１６に抗して後方へ引けば鋼球１
９は大径部２０と対向し、この状態から本体Ａを前方へ
牽引すると鋼球１９と環状溝７との係合が解かれ、該本
体Ａを引抜くことができる。

この引抜き操作に伴つてスライドリング１３がコイルば
ね１７により前進してその外周面で再び銅球１９を押上
げ、かつ操作リング１４は後退した状態で鋼球１９と傾
斜段部２１とが当接して嵌合筒体４と挿入筒体１０とが
嵌合し得る状態となる。そして、本体Ａと継手部材Ｂと
の分割状態においては、継手部材Ｂの先端部において、
第２図に示すようにカートリッジ本体３８の先端部がハ
ウジング３２の先端部より突出しているので、電球４３
の交換においては、カートリッジ本体３８の突出先端部
を摘持してハウジング３２より引抜くものである。

この発明は前記したように、本体側にオプチカルフアイ
バーを、継手部材側に光を供給するランプカートリッジ
を備えると共にカートリッジ本体の先端部がハウジング
の先端部より突出するように、前記ランプカートリッジ
をハウジング内に嵌入したので、カートリッジ本体の先
端部を摘持ることによりランプカートリッジは継手部材
に対して容易に着脱でき、電球の交換作業に極めて便利
であるほか、電球はカートリッジ本体により保護されて
いて、その取扱いも便利であり、またオブチカルフアイ
バーが短尺ですみ、導光の損失も少なく、かつ導光系の
構造も簡単となり、製品が安価に得られると共に、照明
効果も良好となるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

５ 図面はこの発明の実施例を示し、第１図は連結した
状態を示す縦断面図、第２図は継手部材とランプカート
リッジとの連結部分の拡大縦断面図、第３図は第２図の
状態からランプカートリッジを少し移動した分離状態を
示す拡大縦断面図、第４″０図はランプカートリッジの
側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 着脱が可能であり、かつ着装時に回転自在に結合さ
   れる治療器具本体と、継手部材とから構成され、前記治
   療器具本体が軸筒の後部内に、内部に軸線に沿つて延び
   前端に通孔を連通し後端で開口する嵌合凹部と、この嵌
   合凹部と連通して先端方向に延びる流体の配管系と先端
   方向に延び後端が前記通孔内に臨む光導系とを備えて成
   り、また前記治療器具本体に接続される継手部材が、内
   部に前記本体の配管系と連通し後端に供給ホースを連結
   した流体通路を有して前記嵌合凹部に嵌合する挿入筒体
   と、該挿入筒体の先端に設けられた嵌合凹所内に後端部
   が嵌合する筒状のハウジングと、このハウジングの後端
   内部に介在すると共に、前記挿入筒体内に導びかれた電
   源コードに接続された接点とから成り、さらに前記ハウ
   ジング内に、内部に電球を有した筒状のカートリッジ本
   体の後端から前記接点と接続される前記電球の接点を突
   出したランプカートリッジを、前記カートリッジ本体の
   先端部が前記ハウジングの先端部より突出するように嵌
   入すると共に、該ランプカートリッジを取付けた継手部
   材を前記治療器具本体に接続したとき前記通孔内におい
   て光導系の後端面とカートリッジ本体の前端開口部とが
   対向すように構成したことを特徴とする歯科治療器具。 ２ 前記配管系及び流体通路を２系統とし、その一方を
   加圧空気用とし、その他方を水用とした特許請求の範囲
   第１項記載の歯科治療器具。