JPS6050861B2 - ろう付け用アルミニウム材 - Google Patents

ろう付け用アルミニウム材

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JPS6050861B2
JPS6050861B2 JP819782A JP819782A JPS6050861B2 JP S6050861 B2 JPS6050861 B2 JP S6050861B2 JP 819782 A JP819782 A JP 819782A JP 819782 A JP819782 A JP 819782A JP S6050861 B2 JPS6050861 B2 JP S6050861B2
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JP
Japan
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brazing
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precipitation
aluminum material
pitting corrosion
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JP819782A
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寛 川瀬
健 松岡
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は亜鉛置換メッキを施してからろう付けを行なう
アルミニウム材に関するもので、特に亜鉛置換メッキに
より犠牲陽極として必要な15g/d前後の均一なZn
析出層が得られ、その後のろう付けにより同時にZn拡
散処理させて優れた耐食性を得ることができるのである
一般に自動車用アルミニウム製熱交換器の製造にはフラ
ックスろう付け法、真空ろう付け法、不活性ガスろう付
け法、等が用いられている。
フラックスろう付け法は高価なフラックスを使用するた
めのコスト高となるばかりか、洗浄廃液の処理問題があ
り、最近では真空ろう付け法や不活性ガスろう付け法に
移行しつつある。フラックスろう付け法では、フラック
スからのZnの析出と拡散が起り、該拡散層が犠牲陽極
となつて孔食が防止され、全面腐食となるために孔食が
貫通に到るまでには相当の時間が掛る。
しかるに真空ろう付け法や不活性ガスろう付け法で造つ
た熱交換器等では犠牲陽極となるZn拡散層がないため
厳しい腐食環境に接すると孔食が発生し、短時間で貫通
することがある。最近、不活性ガスろう付け法において
、Al素材の表面に予じめ亜鉛置換メッキを施し、これ
をろう付けすることにより同時にZnを拡散させる方法
が提案されている。
Al素材には一般に純N)Al−Mn合金等が用いられ
ているが、これら素材に亜鉛置換メッキを行なうとZn
析出のバラツキが非常に大きく、Zn析出量の管理が困
難となり、実操業には適さないものである。これを改善
するため、N素材の表面を苛性ソーダでエッチングする
方法或いは溶剤だけで脱脂する方法が試みられたが、苛
性ソーダでエッチングするとZn析出量が5y/d以下
と少なくなり、必要な析出量、即ち15g/イ前後をつ
けようとするとフクレ等の異常析出を起す。また溶剤だ
けて脱脂すると目標の15y/d前後のものが容易に得
られるが、析出量にバラツキが大きく製造上の管理が不
J可能となる欠点があつた。本発明はこれに鑑み、従来
の純M、Al−Mn合金素材について、亜鉛置換メッキ
として広く用いられているジンケート処理(50y/
lZnO)370y/ lNaOH)液温35℃、5分
間、Zn析出量15y/d)を行ない、Zn析出量のバ
ラツキとその原因を調査し、バラツキの原因が微量不純
物や添加元素の量にあることを知見し、更に検討の結果
、亜鉛置換性の優れたろう付け用アルミニウム材を開発
したもので、FeO.l5〜0.50Wt%(以下Wt
%を単に%と記載する。
)、CUO.OO5〜0.10%、Al99.3O〜9
9.70%、残部不可避的不純物からなるアルミニウム
材に係る。即ち、本発明は純A1及びA1−Mn合金の
亜鉛置換メッキにおけるZn析出量のバラツキについて
、その原因を調査した結果、特にMn.Fe..Cuの
影響が大きく、Mnを添加するとZn析出量が低下し、
目標の15y/7T1を析出させるためには処理時間を
倍以上とする必要があり、一方処理時間を長くするとフ
クレなどの異常析出の原因となるため、亜鉛置換メッキ
の材料にはA1−Mn合金は好ましくないこと、また純
Nの中でも微量のFe及びCuの影響が特に大きいこと
、更に従来材料である純A1はJIS規格によりA1純
度の下限と、不純物の上限が規定されているが、実際に
市販されている純Nの成分はかなりバラツキがあり、こ
のような材料を用いて亜鉛置換メッキを行なうと、Zn
析出量に大きなバラツキを生じ、実験室的にはZn析出
量をある程度制御することが可能でも、実操業では非常
に困難であることを知見し、これに基づいて更に検討を
重ねた結果、Fe含有量を0.15〜0.50%、Cu
含有量を0.005〜0.10%、A1純度を99.3
0〜99.70%と規制することにより、亜鉛置換メッ
キ、特に前記ジンケート処理によつて15±3y/dの
均一な亜鉛析出量を得たもので.−ある。
尚、不可避的不純物としてMn.Mg.Znlcr..
Tl等はそれぞれ0.01%以下とすることが望ましい
。しかして本発明アルミニウム材の成分を上記の如く限
定したのは次の理由によるものである。
二Fe含有量を0.15〜0.50%、Cu含有量を0
.005〜0.1%としたのは、Fe又はCuの何れか
が下限未満ではZIfr出量とバラツキが多なり、かつ
フクレ等の異常析出を起し易いためである。またFe又
はCuの何れかが上限を越えると上記ジンケート処ク理
によりZnJfT出量が少なく、該析出量を15±3y
/Rrlすることが困難となり、ろう付けにより充分な
Zn拡散状態が得られず、孔食を完全に防止できないた
めである。またA純度を99.30〜99.70%とし
たのは、99.30%未満ではZn析出量が低く、99
.70%を越えるとZn析出量とバラツキが多くなり、
しかもフクレ等の異常析出を起し易いためである。
本発明アルミニウム材は以上の組成からなり、種々ろう
付け用材料に適用され、特に押出チューブ材として有効
である。
また亜鉛置換メッキにはアルカリ性亜鉛酸ソーダによる
ジンケート処理を用いることが望ましく、処理に際して
は溶剤のみ)で表面を調整すればよい。またろう付け方
法としては、Znが蒸発しないような雰囲気例えばN2
ガス雰囲気中でフラックスを用いることなくろう付けす
るが、N2ガス中あるいは大気中でZncl2を含まな
いフラックスを用いてろう付けするか、或い、はZnc
l2を少量含むフラックスを用いて乾燥大気中でろう付
けし、工業的に行なわれている高真空ろう付け(10−
4T0rr以下)は適用できないが、N2ガスを少量導
入する低真空ろう付けは(10−3T0rr以上)はあ
る程度適用可能である。
以下、発明アルミニウム材を実施例について詳細に説明
する。第1表に示す組成のNを溶製して金型に鋳造し、
直径18−、長さ40hのビレツトを得た。
これを550℃の温度に加熱し、500゜Cの温度で押
出加工して第1図に示す肉厚1.0Tr0rL1巾30
7110!、高さ5?の多穴チューブを製造した。これ
等のチューブをトリクレンで脱脂した後、液が内部に入
らないようにチューブの穴をテープで密封し、ZnO5
Oy/′、NaOH37Oq/fからなる液温35℃の
ジンケート処理液液中で5分間処理した。
これ等についてZn析出量を調べると共にろう付けを想
定してチューブをN2ガス雰囲気中600℃の温度で5
分間加熱処理した後、キヤス試験と乾湿交互試験を行な
い孔食を測定した。これ等の結果を第1表に併記した。
Zn析出量は室温の10%HNO3溶液中に1分間浸漬
してZnを溶出し、その前後の重量を秤量することによ
り求めた。
またキヤス試験は72CRi!間行ない、乾湿交互試験
は5%NaCl溶液中に1吟間浸漬した後、50℃の温
度で5C@間乾燥することを1サイクルとして1000
サイクル行なつた後、それぞれ孔食の発生を調べ、孔食
がZn拡散層(約0.15Tm1n)内で止まつている
ものを犠牲陽極効果が十分であるとしてO印で表わし、
Zn拡散層を超えて孔食が進んでいるものを犠牲陽極効
果が不十分でもるとして×印で表わした。第1表から明
らかなように、本発明A1材(NO.l〜NO.7)は
Zn析出量が12〜18y/d1即ち154±3y/R
flの範囲内にあり、何れもろう付け後の耐孔食性が優
れていることが判る。
これに対し、本発明A1材よりN純度の高い比較A1材
(NO68)、Fe含有量が少ない比較合金(NO.l
O)、Cu含有量の少ない比較合金(NO.l2)では
何れもZn析出量が増大すると共にフクレ等による異常
析出により、ろう付けのために加熱してもZnが拡散に
十分寄与せず、耐孔食性が悪くなり、また本発明AI材
よりA1純度の低い比較A1材(NO.9)、Fe含有
量の多い比較合金(NOll)、Cu含有量の多い比較
合金(NOl3)及び1100111当の従来合金(N
O.l4)、3003111当の従来合金では何れもZ
n析出量が減少し、ろう付け後の耐孔食性も悪いことが
判る。
このように本発明アルミニウム材によれば、亜鉛置換メ
ッキ、特にジンケート処理によりZn析出量を15±3
ダ/dの範囲内に十分管理てきるた”め、その後のろう
付けにより犠牲陽極となるZn拡散層を形成し、ろう付
け後の耐食性を向上する顕著な効果を奏するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は押出加工により形成した熱交換器用多9穴チュ
ーブを示す斜視図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Fe0.15〜0.50Wt%、Cu0.005〜
    0.10Wt%、Al99.30〜99.70Wt%、
    残部不可避的不純物からなる亜鉛置換メッキ性の優れた
    ろう付け用アルミニウム材。
JP819782A 1982-01-21 1982-01-21 ろう付け用アルミニウム材 Expired JPS6050861B2 (ja)

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JPS58144449A JPS58144449A (ja) 1983-08-27
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CN110923729A (zh) * 2019-12-17 2020-03-27 芜湖通潮精密机械股份有限公司 一种剥离液及干刻上部电极板阳极氧化膜的剥离方法

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JPH07115164B2 (ja) * 1987-08-13 1995-12-13 昭和アルミニウム株式会社 アルミニウム合金製熱交換器の製造方法

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