JPS604810B2 - 二塩基性酸性アミノ酸ω−モノエステルの製造方法 - Google Patents

二塩基性酸性アミノ酸ω−モノエステルの製造方法

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JPS604810B2
JPS604810B2 JP4431376A JP4431376A JPS604810B2 JP S604810 B2 JPS604810 B2 JP S604810B2 JP 4431376 A JP4431376 A JP 4431376A JP 4431376 A JP4431376 A JP 4431376A JP S604810 B2 JPS604810 B2 JP S604810B2
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amino acid
monoester
acidic amino
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hydrochloric acid
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曜二 斉藤
勉 名古屋
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SANKYO KASEI KOGYO KK
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SANKYO KASEI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 で表わされる二塩基性酸性アミノ酸の−モノェステルの
新規な製造方法に関する。
上記式中、Rは炭素数10以下のアルキル基、シクロア
ルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、nは
1または2を示す。
前記一般式‘11において好適にはRはメチル、エチル
、nープロピル、イソプロピル、nープチル、イソブチ
ル、にrtーブチルのような低級アルキル基、シクロベ
ンチル、シクロヘキシルのようなシク。
アルキル基、ベンジル、フヱネチルのようなアラルキル
基、フェニルのようなアリール基を示す。特に好適な化
合物としてはRが低級アルキル基であり、nが1乃至2
である化合物があげられる。本発明は、光学活性あるい
は不活性の一般式(式中、nは前述したものと同意義を
示す。
)で表わされる二塩基性酸性アミノ酸をアルコール中、
当量若しくは小過剰の塩酸を加えてェステル化して得ら
れる一般式(式中、Rおよびnは前述したものと同意義
を示す。
)で表わされるェステル塩酸塩の反応液に一般式(式中
、R′およびR″は水素、低級ァルキル基またはハロゲ
ノアルキル基を示し、好適にはR′が水素、R″がメチ
ル基またはクロルメチル基を示す。
)で表わされるェポキシド化合物を加えて化合物(m)
の塩酸を処理し、前記一般式(1)で表わされる遊離形
のアミノ酸のーモノェステルを得ることを特徴とする二
塩基性酸性アミノ酸の−モノェステルの製造方法である
。この発明の方法の目的とするところは、樹脂および繊
維あるいは医薬などの分野における合成ポリベプチド‘
こ有用であるところの遊離形二塩基性酸性アミノ酸の−
モノェステルを工業的に高品質、高収率且つ容易に製造
することにある。
従来、二塩基性酸性アミノ酸のーモノェステルを製造す
る方法としては、該アミノ酸に対して当量もしくは少過
剰の酸性物質の存在下、アミノ酸とアルコールとを反応
させた後、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは炭
酸カリウム、重炭酸ナトリウムの如きアルカリ金属水酸
化物、アルカリ金属炭酸塩、またはアンモニアを加えて
酸性物質を中和する方法(***公開特許2,158,5
62:米国特許3,770,807)あるいはピリジン
、トリェチルアミンの如き有機アミンを加えて中和し、
遊離形のアミノ酸山一モノェステルを沈でんごせて単離
する方法(日本公告特許昭39一6656;Metod
yPoluch.Khim.Reaktiv.Prep
.1970,No.22,50−5)、ェステル反応液
を弱塩基性陰イオン交換樹脂と接触させることにより単
離する方法(日本公告特許昭41−6263)などがあ
る。しかしながら、二塩基性酸性アミノ酸の−モノェス
テルを工業的に製造する場合、これらの方法は、次の様
な不利な点を有している。‘ィ}アルカリ金属水酸化物
、アルカリ金属炭酸塩、アンモニアあるいは有機アミン
等で酸性物質を中和する方法では、中和によつて生ずる
塩が該アミノ酸の−モノェステル中に混じって品質の低
下をもたらす。これは特に二塩基性酸性アミノ酸の−モ
ノェステルの主要な用途であるところの重合反応におい
て、重大な支障を起すものである。これらの塩を、該ア
ミノ酸の−モノェステルから分離除去することは容易で
はなく、該アミノ酸の−モノヱステルを再結晶したり、
あるいは結晶を大量の溶剤を用いて洗浄したりする、い
わゆる精製工程が必要であり、更にこうした操作は該ア
ミノ酸の−モノェステルの収率を低下させて経済的不利
を伴う。また特に有機アミン類は、経済上その回収が必
要であり、該アミノ酸のーモノェステルを単離した後の
アルコール溶液からこれらのアミン類を単離回収するに
は、繁雑な操作、莫大な装置並びに多くの時間と労力と
を必要とする。{oーィオン交換樹脂を用いてェステル
反応液中の酸性物質を除去する方法においては、イオン
交換樹脂との接触の際使用する希釈水および樹脂洗浄に
用いる大量の水を濃縮する工程があり、また水溶液から
晶析単離するためアミノ酸の−モノェステルの溶解性に
起因していまいよ起る収率の低下が見られること、また
イオン交換樹脂を使用するため装置上、工業的大規模生
産に不向きであることなどが挙げられる。本発明におい
ては、こうした諸点の不利、特に中和による無機物混入
のための品質低下をなくす方法について研究を重ねた結
果、二塩基性酸性アミノ酸を塩酸の存在下、アルコール
中でェステル化した反応液にプロピレンオキシド、ブチ
レンオキシドあるいはエピクロールヒドリンなどのエポ
キシド化合物を添加すると、ェステル化反応のために添
加した塩酸は、これらのェポキシド化合物と容易に反応
し、ク。
ルヒドリン化合物としてアルコール溶液中に溶解し去る
ことが出来ることを見し、出した。またこの方法によれ
ば、系内に結晶として析出した遊離形アミノ酸の−モノ
ェステルは、驚くべきことに炉過操作によって単離する
だけで、全く精製の手段を必要としない高品質アミノ酸
のーモノェステルであり、しかもそれは極めて高収率で
得られるため、操作上、工業的大規模の生産において、
極めて有利であり、その経済性も非常に優れている。ま
たェポキシド化合物と塩酸との反応によって生ずるクロ
ルヒドリン化合物はアルカ川こよって容易にェポキシド
化合物となり再使用が可能である。すなわち、目的物を
炉去した反応炉液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属若しくはアル
カリ士類金属の水酸化物を作用させると、クロルヒドリ
ン化合物は容易にェポキシド化合物となり、高収率で再
生されるので、常温で気体のェポキシド化合物はガス化
してェステル反応液へ導入し、再使用することができ、
また液体のェポキシド化合物は蒸留により単離し、その
まま再使用することができる。本方法において使用し得
る二塩基性酸性アミノ酸は、アスパラギン酸およびグル
タミン酸であり光学的に活性な場合(D体またはL体)
も不活性な場合(DL体)も含まれる。アミノ酸の−モ
ノェステルの製造に用いられるアルコール類としては、
例えばメタノール、エタノール、nープロノャノール、
イソプロ/ぐノール、nーブタノール、イソブタノール
、t−ブタノール、シクロヘキシルアルコールなどの脂
肪族アルコール、ベンジルアルコールの様な芳香脂肪族
アルコールおよびフェノールなどの二塩基性酸性アミノ
酸と反応してそのの−モノェステルを形成するものは全
て挙げられる。処理剤として使用するェポキシド化合物
には、エチレンオキシド、ブロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシド、エピクロールヒドリン、などが挙げられる
。本発明の方法を行うに当り、ェポキシド化合物による
処理はェステル反応液にェポキシド化合物を滴下もしく
はガス化して導入することによって行うことができる。
ェポキシド化合物の添加温度は使用するェポキシド化合
物によってそれぞれ異なるが、15〜30qoの範囲が
望ましく、30o0以上の温度で添加するのは、塩酸と
高温の作用に起因するジェステルの創生を生起する場合
もあり、アミノ酸の−モノェステルの収率低下を招くこ
とにもなるので好ましくない。反応の速度もまた使用す
るェポキシドおよび反応温度によって異なる。例えばブ
ロピレンオキシドを使用する場合、ェステル反応液中に
プロピレンオキシドを20q0で滴下すると、直ちにア
ミノ酸のーモノェステルの晶析が始まり反応は早い。ま
たェピクロールヒドリンを使用する場合でも、ェステル
反応液に20o0で滴下すると間もなくアミノ酸のーモ
ノェステルが晶折してくる。しかし、反応はプロピレン
オキシドを使用した場合よりも若干緩慢になるが、20
午○で5時間程度反応させると、反応は殆んど終了する
。反応を完結させるために、更に温度を上げ高温で処理
することができる。例えばアルコールにメタノールを使
用した場合、メタノールを加熱還流させることによって
1時間で反応は完結する。ェステル化反応に使用した塩
酸は、クロルヒドリン化合物となってアルコールに溶解
し、このクロルヒドリンは晶析したアミノ酸の−モノェ
ステルを炉適した後、アルコールで洗浄することにより
完全に除去できる。こうして無機塩を全く含有しない高
品質のアミノ酸のーモノェステルを高収率で、しかも簡
易な操作によって得ることができる。更に具体例を示し
て態様を説明する。但し、これらの例示は、本発明の趣
旨を明らかにするためのものであり、本発明を限定する
ものではない。実施例 1 メタノール350の‘に塩酸ガス20.52夕(0.5
62モル)を吹き込む。
この塩酸−メタノール溶液に、20qoでLーグルタミ
ン酸75.1夕(0.511モル)を加える。同温度で
5時間燈拝した後、ェピクロールヒドリン62.4夕(
0.674モル)を20〜25qoで滴下する。一夜室
温で燈拝した後、析出している遊離形Lーグルタミン酸
y−メチルェステルの結晶を炉取し、メタノールで洗浄
する。収量70.2夕(収率85.1%)融点184〜
186.500薄層クロマトグラフィ−で1スポットを
与える(n−BuOH:AcOH:比○=3:1:1)
実施例 2 メタノール350の‘に塩酸ガス22.03夕(0.6
04モル)を吹き込む。
この塩酸−メタノール溶液に、20℃でL−グルタミン
酸73.5夕(0.5モル)を加え、同温度で5時間燈
梓する。反応液にブロピレンオキシド42.1夕(0.
725モル)を2.0℃で滴下する。滴下間もなく遊離
形のLーグルタミン酸yーメチルェステルが析出してく
る。一夜室温で蝿拝した後、結晶を炉取し、メタノール
で洗浄する。収量69.72夕(収率86.6%)融点
185〜186℃薄層クロマトグラフィーで1スポット
を与える。実施例 3メタノール350の上に塩酸ガス
21.9夕(0.6モル)を吹き込む。
この塩酸−メタノール溶液に、20qoでL−アスパラ
ギン酸66.7夕(0.501モル)を加える。同温度
で5時間縄拝した後、反応液にヱピクロールヒドリン6
6.5#(0.72モル)を滴下する。20ooで5時
間婿辞した後、更に温度を上げ、1時間加熱還流する。
冷却後析出している遊離形L−アスパラギン酸3ーメチ
ルェステルを炉取し、メタノールで洗浄する。収量64
.9夕(収率88.0%)融点181〜1820薄層ク
ロマトグラフィーで1スポットを与える。実施例 4 エタノール350叫に塩酸ガス22.0夕(0.6モル
)を吹き込む。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数10以下のアルキル基、シクロア
    ルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、nは
    1または2を示す。 )で表わされる化合物を一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R′およびR″は水素、低級アルキル基また
    はハロゲノアルキル基を示す。 )で表わされるエポキシド化合物で処理することを特徴
    とする一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rおよびnは前述したものと同意義を示す。 )で表わされる二塩基性酸性アミノ酸ω−モノエステル
    の製造方法。
JP4431376A 1976-04-19 1976-04-19 二塩基性酸性アミノ酸ω−モノエステルの製造方法 Expired JPS604810B2 (ja)

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