JPS604804Y2 - 自動車の後輪懸架装置 - Google Patents

自動車の後輪懸架装置

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Publication number
JPS604804Y2
JPS604804Y2 JP13704480U JP13704480U JPS604804Y2 JP S604804 Y2 JPS604804 Y2 JP S604804Y2 JP 13704480 U JP13704480 U JP 13704480U JP 13704480 U JP13704480 U JP 13704480U JP S604804 Y2 JPS604804 Y2 JP S604804Y2
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JP
Japan
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link
vehicle body
suspension system
shaft
strut
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Expired
Application number
JP13704480U
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English (en)
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JPS5760808U (ja
Inventor
修 土橋
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
Application filed by トヨタ自動車株式会社 filed Critical トヨタ自動車株式会社
Priority to JP13704480U priority Critical patent/JPS604804Y2/ja
Publication of JPS5760808U publication Critical patent/JPS5760808U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の後輪懸架装置に関し、特に2本のリン
クを備えた、いわゆるダブルリン付きマツクファーソン
タイプの懸架装置として適する後輪懸架装置に関する。
従来のダブルリンク付きマツクファーソンタイプの懸架
装置は第1図に示すように構成されている。
軸ブツシュ10.12を介してそれぞれ車体14に回動
可能に取り付けられた一対のリンク16.18は車体1
4の幅方向に平行に配置され、各リンク16,18の他
端は軸ブツシュ20,22を介してそれぞれ車輪24を
装着するナックル26に回動可能に連結されている。
そして、各リンク16.18に加わる車体の前後方向の
力によっても前記リンク16.18が正常位置を保持す
るように、各リンク16.18の前後方向の動きを規制
するためのストラットパー28が一方では、軸ブツシユ
30を介して車体14に、他方では軸ブツシユ32を介
して前記ナックル26にそれぞれ回動可能に連結されて
いる。
なお、マツクファーソンタイプの懸架装置ではナックル
26と車体との間にショックアブソーバが組み込まれる
が、これは本考案に直接関係ないので図示は省略した。
以下の図面でも同様である。
前記したダブルリンク付きマツクファーソンタイプの懸
架装置は、乗心地の向上と操縦安定性を確保するため、
前後コンプライアンスを大きくとってもステア変化が小
さくなるように開発されたものであって、各軸ブツシユ
をゴムで形成すると共に、車輪24に前後方向の力が加
わった場合、主にストラットパー28の前後に設けた軸
ブツシュ30.32を弾性変化させて、車輪が前後方向
へ移動するのを許容する設計となっている。
しかしいま、制動等による後向きの力が車輪24に加わ
った場合、前記コンプライアンスによる車輪24の後方
移動と同時にストラットパー28の軸ブツシユ32回り
に発生するトルクのため、リンク16.18の軸ブツシ
ュ10,12,20,22がそれぞれたわみ、車輪24
にトー変化が起きる。
この場合、たまたま自動車が旋回制動時または旋回時で
あると、前記トー変化がオーバステアをもたらし、スピ
ンの原因となって安定性が損われ、自動車の制御が難し
い、という問題がある。
本考案は前記問題を解消することを目的とする。
すなわち、本考案は乗心地の向上と操縦性の安定とを確
保するものでありながら、旋回制動時またたは旋回時で
あっても、オーバステアをもたらさない自動車の後輪懸
架装置を提供することを目的とする。
本考案によれば、車体の幅方向に沿って互いに並行に配
置され、それぞれの一端が車体に回動可能に取り付けら
れかつそれぞれの他端が軸ブツシユを介して車輪のため
のナックルに回動可能に連結された一対のリンクと、該
一対のリンクの前後方向の動きを規制するストラットパ
ーとを含む自動車の後輪懸架装置が提供される。
そしてこの懸架装置は、一対のリンクの一方のリンクの
中間部位と車体との間に前記ストラットパーが配設され
ており、前記軸ブツシユの一方の軸ブツシユの軸心が、
自動車の旋回制動時または旋回時に車輪にトーイン傾向
を与えるべく水平面内で傾斜されていることを特徴とす
る。
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図に示すように、一対のリンク16.18は車体の
幅方向に沿って互いに平行に配置されたもので、それぞ
れの一端はゴムの軸ブツシユ10.12を介して車体1
4に回動可能に連結され、各リンク16,18の他端は
それぞれゴムの軸ブツシュ20.22を介してナックル
26に回動可能に連結されている。
前記リンク16とナックル26との間に介在される軸ブ
ツシユ20は、その軸心が車体の中心線Cに対して角度
θだけ外方向に、つまり自動車が矢印Aの方向に前進す
る場合に、軸ブツシユ20の前側はど中心線Cから離れ
るような方向に傾斜して配置されている。
前記リンク16には、一端が車体14に軸ブツシユ30
を介して回動可能に連結されたストラットパー34の他
端が一対の軸ブツシユ36を介して回動可能に連結され
ている。
ストラットパー34には第4図に示すごとく、前端部に
ねじ38が設けられており、他方、リンク16に貫通孔
40が設けられている。
この貫通孔40に、前記ねじ38を挿通させたカラー4
2が挿通され、カラー42の両端部とリンク16の貫通
孔40周縁に当接するごとく前記ブツシュ36が配置さ
れ、ブツシュ36の外側にワッシャ44、ナツト46が
それぞれ配置されて、両ナツト46を締め付けることに
よりストラットパー34とリンク16とが連結されてい
る。
ストラットパー34がリンク16と係合する位置は、図
示のように、ナックル26に可及的に近いリンク16の
部位であることが、ブツシュ20の負担する前後力を大
きくして本考案の効果を大きくすること及びストラット
パー34を小径とする上からは好ましいが、ストラット
パー34の設置上の制約などから、これ以外の場所、例
えばリンク16の中央付近となることもある。
本考案においてリンクの中間部位とはこのような趣旨で
ある。
以上の構成の外、第1図の符号と同符号をもって示した
構成要素は、従来と同じ機能および配置となっている。
前記懸架装置において、前後コンプライアンスはゴムの
軸ブツシュ30,36および20によりほぼ決定される
が、このコンプライアンスに対スる寄与率を、前側のリ
ンク16とナックル26との間に介在される軸ブツシユ
20が大きく占めるようにしておくと、前後力が加わっ
て車輪が後方に変位する際、この軸ブツシユ20の位置
では、はぼ軸プツシ、120の軸方向に沿って移動する
(もつとも、実際には、傾斜角も軸ブツシユの軸心方向
および軸心に直角方向のばね特性によって左右されるの
で、これら要因は、前もって適宜に設定しておく)。
同時に後側のリンク18とナックル26との間に介在す
る軸ブツシユ22の位置では、後側リンク18が車体側
軸ブツシユ12を中心として回転する方向に移動するが
、後側リンク18が長いため、車輪はほぼ後方に移動す
ると考えることができる。
このように、前側の軸ブツシュ20位置と後側の軸ブツ
シュ22位置とにおける車輪の移動方向の違いにより、
車輪が旋回制動時にトー変化してトーアウトとなるのを
打ち消すように作用する。
この場合、前記両軸ブツシュ位置における車輪の移動の
みを考える限り、車輪は内側にステアする方向に変位す
ることとなるが、実際には、前記した諸要因の影響とか
、旋回制動時または旋回時に車輪に作用する軸ブツシユ
12回りのトルクにより、車輪が外側にステアする方向
に変位するため、この2つの変位置の和が車輪の全ステ
ア量となる。
したがって、旋回制動時または旋回時に生ずるトー変化
が積極的にトーインとなることもあり、あるいはトーが
中立にとどまることもあるが、少なきともトーアウトを
打ち消す作用は十分にある。
本考案において、車輪にトーイン傾向を与えるとはこの
ような趣旨である。
第3図に示すのは、後側のリンク18とナックル26と
の間に介在する軸ブツシユ22の軸心を内方向に傾斜し
、他方前側のリンクク16とナックル26との間に介在
する軸ブツシユ20の軸心を車体の中心線と平行に配置
した例である。
この例では、ストラットパー34は後側のリンク18ト
係合している。
、このように、後側のリンク18とナックル26との間
に介在する軸ブツシユ22を傾斜させるには、その傾斜
方向は前側の場合とは逆向きにすることにより、前記と
同様な結果を得る。
前記各側では、リンク16.18は平行に配置しである
が、これに代え、車体14側におけるリンク16.18
の軸心間距離がナックル26側における両リンクの軸心
間距離よりも大となる台形状配置とすることもできる。
本考案において並行するとはこのような趣旨である。
本考案によれば、ダブルリンク付きマツクファーソンタ
イプの懸架装置が本来的に具備する乗心地性と操縦安定
性とを有するものでありながら、旋回制動時または旋回
時に生じていたオーバステアの傾向をなくすことにより
、このような場合における不安定性を解消するので、一
層の操縦安定性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の後車輪懸架装置の平面状態を示す説明図
、第2図は本考案の後車輪懸架装置の平面状態を示す説
明図、第3図は別の例を示す平面状態の説明図、第4図
はストラットバーがリンクに係合する部分の説明図であ
る。 16.18:リンク、10,12,20,22.30,
36:軸ブツシユ、24:車輪、26:ナックル、34
ニストラツトバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体の幅方向に沿って互いに並行に配置され、それぞれ
    の一端が車体に回動可能に取り付けられかつそれぞれの
    他端が軸ブツシユを介して車輪のためのナックルに回動
    可能に連結された一対のリンクと、該一対のリンクの前
    後方向の動きを規制するストラットパーとを含む自動車
    の後輪懸架装置であって、前記一対のリンクの一方のリ
    ンクの中間部位と車体との間に前記ストラットパーが配
    設されており、前記軸ブツシユの一方の軸ブツシユの軸
    心が、自動車の旋回制動時または旋回時に車輪にトーイ
    ン傾向を与えるべく水平面内で傾斜されている、自動車
    の後輪懸架装置。
JP13704480U 1980-09-29 1980-09-29 自動車の後輪懸架装置 Expired JPS604804Y2 (ja)

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JP13704480U JPS604804Y2 (ja) 1980-09-29 1980-09-29 自動車の後輪懸架装置

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JP13704480U JPS604804Y2 (ja) 1980-09-29 1980-09-29 自動車の後輪懸架装置

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Publication Number Publication Date
JPS5760808U JPS5760808U (ja) 1982-04-10
JPS604804Y2 true JPS604804Y2 (ja) 1985-02-13

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JP13704480U Expired JPS604804Y2 (ja) 1980-09-29 1980-09-29 自動車の後輪懸架装置

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JPS5760808U (ja) 1982-04-10

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