JPS6045715B2 - 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法 - Google Patents

通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法

Info

Publication number
JPS6045715B2
JPS6045715B2 JP10428282A JP10428282A JPS6045715B2 JP S6045715 B2 JPS6045715 B2 JP S6045715B2 JP 10428282 A JP10428282 A JP 10428282A JP 10428282 A JP10428282 A JP 10428282A JP S6045715 B2 JPS6045715 B2 JP S6045715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel
plating
conductor roll
current
plating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10428282A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58221298A (ja
Inventor
昭 小濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KOSHITSU GIKEN KK
Original Assignee
NIPPON KOSHITSU GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KOSHITSU GIKEN KK filed Critical NIPPON KOSHITSU GIKEN KK
Priority to JP10428282A priority Critical patent/JPS6045715B2/ja
Publication of JPS58221298A publication Critical patent/JPS58221298A/ja
Publication of JPS6045715B2 publication Critical patent/JPS6045715B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐蝕性が著しく改善された通電用コンダクタ
−ロールの製造法に関する。
通電用コンダクタ−ロールは、電気メッキ例えば、悪鉛
メッキ、錫メッキ、合金メッキ、複合メッキ等により、
表面処理鋼板を製造する場合に、鋼板素材を陰極として
通電電解するための部材てある。
従つて、通電用コンダクタ−ロールは、鋼板と常に接触
すること及びその際に滑りか生ずること等により桟械的
な摩耗を受け、特に鋼板のエッジに接触する部分が著し
い損耗を受ける。それに加えてメッキ液との接触が避け
られず、特に酸性浴の場合上記機械的摩耗が著しく助長
される。通電用コンダクタ−ロールの材質は、鉄若しく
は鉄合金製又は導電性を向上させるためそれに銅若しく
は銅合金メッキを施したもの或いは銅合金製のものであ
り、従来はその上に耐摩耗性を付与するため硬質クロム
メッキを施して使用されている。しかして、硬質クロム
メッキされた通電用コンダクタ−ロールには、充分な硬
度を有し耐摩耗性については問題はないが、耐蝕性につ
いては不充分であり例えば亜鉛、錫メッキライン等にお
いては酸性浴であるため容易に腐蝕を受けるという欠点
がある。特に、ハロゲンを含むメッキ浴の場合には、通
電用コンダクタ−ロールが硬質クロムメッキされている
ときには、機械的摩擦が殆んどなくても速やかに侵蝕さ
れるという致命的な欠点がある。更に、近年各種の用途
に応じるためにメッキの多様化例えば種々の合金メッキ
、多層メッキ、複合メッキ等が実用化されつつあるが、
これらのメッキにおいては、特に優れた耐蝕性を持つ通
電用コンダクタ−ロールが要望されている。本発明者は
、上記現状に鑑みて通電用コンダクタ−ロールの耐蝕性
を改善する方法について鋭意ノ研究した結果、通電用コ
ンダクタ−ロールにニッケルメッキ若しくはニッケル−
リン合金メッキした上にニッケル−タングステン合金メ
ッキすること及びそれを加熱処理することにより耐蝕性
が著しく改善されることを見出し、本発明を完成するア
に至つたものである。即ち本発明は、通電用コンダクタ
−ロールの周面上にニッケルメッキ層若しくはニッケル
−リン合金メッキ層を形成させ、次いで上記メッキ層上
にタングステンを20〜4腫量%含有するニッケル−タ
ングステン合金メッキ層を形成させることを特徴とする
通電用コンダクタ−ロールの製造法、及び通電用コンダ
クタ−ロールの周面上にニッケルメッキ層若しくはニッ
ケル−リン合金メッキ層を形成させ、次いで上記メッキ
層上にタングステンを20〜4睡量%含有するニッケル
−タングステン合金メッキ層を形成させた後、熱処理す
ることを特徴とする通電用コンダクタ−ロールの製造法
に係る。本発明通電用コンダクタ−ロールにおいては、
まずその周面上にニッケルメッキ若しくはニッケル−リ
ン合金メッキが施される。
即ち、鉄若しくは鉄合金製又はその上に銅若しくは銅合
金メッキが施されている通電用コンダクタ−ロールと後
に施されるニッケル−タングステン合金メッキ層との間
の静的密着性及び硬度、熱膨張率等の相違による動的密
着性を緩衝して、これら密着性を共に充分なものとする
ための中間層としてニッケルメッキ若しくはニッケル−
リン合金メッキ層を設ける。ニッケルメッキ若しくはニ
ッケル−リン合金メッキ層の厚さは、特に限定されるこ
となく広い範囲から適宜選択されるが、好ましくは10
〜100μm程度とする。次に、上記ニッケルメッキ若
しくはニッケル−リン合金メッキ層上にニッケル−タン
グステン合金メッキが施される。
本発明におけるニッケル−タングステン合金中のタング
ステンの量は、20〜40重量%程度、好ましくは36
〜3踵量%てある。
加重量%未満ては耐蝕性及び耐摩耗性が充分でない。ま
た40重量%を.越える場合にはメッキ層の形成が因難
となる。ニッケル−タングステン合金メッキ層の厚みは
、通常20〜500pm程度、好ましくは30〜100
μmである。20μm未満ては表面保護の効果が充分発
揮されない。
また、500μmを越えると応力等によりクラックの発
生が起こることがある。本発明通電用コンダクタ−ロー
ルにおけるニッケル若しくはニッケル−リン合金層及び
ニッケル−タングステン合金層は、常法に従つて前処理
及びメッキ操作を行なうことにより、形成される。
即ち、鉄若しくは鉄合金製又はその上に銅若しくは銅合
金メッキが施されている通電用コンダクタ−ロールの周
面以外の部分を、例えば塩化ビニル樹脂塗料等の適当な
被覆剤によりマスキング化、次いて常法に従い、脱脂、
酸処理、水洗等を順次行なう。これ等の一連の処理とし
ては、アルカリ脱脂→水洗→電解説脂→水洗→酸処理→
水洗を例示し得る。この一連の処理に於ては、アルカリ
脱脂は、例えば、苛性ソーダ20〜200g/e1炭酸
ソーダ1〜150g/′、オルトケイ酸ソーダ0〜10
0g/l及び界面活性剤0.5〜30g/fを含む脱脂
浴(PHlO〜U程度)にマスキングした該コンダクタ
−ロールを温度20〜80℃程度で5〜6紛間程度ノ浸
漬して行なう。該コンダクタ−ロールを水洗後、上記と
同様の浴中で、陰極電流密度1〜30A/Dd程度、温
度30〜70℃程度、時間1〜30分程度の条件で電解
説脂する。該コンダクタ−ロールを更に水洗後、塩酸、
硫酸等の約5〜50%水・容液に室温で1〜10分間程
度浸漬して活性化する。前処理を終えた該コンダクタ−
ロールには、ニッケルメッキの楊合には電気メッキを、
ニッケル−リン合金メッキの場合には化学メッキを行な
″う。
ニッケルメッキ時の条件は、通常のニッケルメッキのそ
れと同様で良い。例えばスルファミン酸ニッケル400
g/e1ホウ酸25g/e1臭化ニッケル4g/f及び
その他の添加剤を含むメッキ浴においてPH2.8〜3
.2、温度50〜55℃及び陰極電流1〜3A/Ddの
条件で電解メッキを行なうことにより、該コンダクタ−
ロールの周面上にニッケルメッキ層が形成される。また
、ニッケル−リン合金メッキ時の条件も、通常のニッケ
ル−リン合金メッキのそれと同様で良い。
例えば硫酸ニッケル90g/′、次亜リン酸ナトリウム
30g/e1こはく酸ナトリウム6g/e及びその他の
添加剤を含み、PH4.8〜5.8及び温度90〜95
℃である,メッキ浴に浸漬することにより、該コンダク
タ−ロールの周面上にニッケル−リン合金メッキ層が形
成される。ニッケルメッキ若しくはニッケル−リン合金
メッキを施された該コンダクタ−ロールには、必要があ
れば前記と同様に前処理をした後、続いて常法により、
ニッケル−タングステンメッキを行なう。
例えば、硫酸ニッケル5〜30g/′、タングステン酸
ナトリウム25〜55g/f1クエン酸40〜70g/
′及び少量のカチオン界面活性剤等の界面活性剤を含む
メッキ浴においてPH8.6〜9.0、温度50〜60
゜C及び陰極電流5〜10A/dぽの条件て電解メッキ
を行なうことにより、該コンダクタ−ロールの周面上の
ニッケルメッキ若しくはニッケル−リン合金メッキ上に
ニッケル60〜8唾量%及びタングステン40〜2鍾量
%のニッケル−タングステン合金メッキ層が形成される
。尚、本発明のニッケル若しくはニッケル−リン合金及
びニッケル−タングステン合金メッキ層が形成される限
りにおいては、上記浴組成を適宜変更し得ることは言う
までもない。メッキ層を形成された該コンダクタ−ロー
ルは、水洗及び乾燥後、マスキングされた被覆剤を除去
され、かくして本発明通電用コンダクタ−ロールが得ら
れる。
本発明通電用コンダクタ−ロールを図面により説明する
即ち、第1図において通電用コンダクタ−ロール1の周
面上にニッケルメッキ若しくはニッケル−リン合金メッ
キ層2及びニッケル−タングステン合金メッキ層3が施
されている。本発明においては、上記メッキ層の形成後
に常法に従い熱処理(ベーキング)することにより更,
に硬度を増加させ耐摩耗性を高めることがてきる。例え
ば、オキシアセチレン炎、オキシプロパン炎等により4
50〜500℃程度で1〜2時間程度火炎処理を施すこ
とにより熱処理を行なう。また、高周波誘導加熱等の熱
処理によつても良い。本発明通電用コンダクタ−ロール
は、ニッケル−タングステン合金メッキ層を施したこと
により、優れた耐蝕性及ひ高い硬度(耐摩耗性)を有し
て居り、通電用コンダクタ−ロールの寿命を従来のもの
に比して著るしく延長させる。即ち、従来の硬質クロム
メッキを主体としたものが耐蝕性特に耐酸性に劣つてい
たのに対し、本発明の通電用コンダクタ−ロールはアル
カリ及び塩類に対しては勿論のこと、酸に対しても極め
て優れた耐蝕性を示し、常温のみならす高温ての耐蝕性
も良好である。また硬度については、硬質クロムメッキ
の場合と同程度であり、熱処理をした場合にはそれ以上
の硬質が得られる。上記の如き優れた特性を有するニッ
ケル−タングステン合金メッキ層を施した本発明通電用
コンダクタ−ロールは、その寿命が従来の硬質クロムメ
ッキのものに比べて例えば亜鉛、錫メッキライン等の酸
性浴においても実に20〜10@も長いという格別顕著
な効果を奏するのである。
以下、実施例及び比較例を挙けて、本発明を更に具体的
に説明する。
実施例1 ステンレス鋼製の通電用コンダクタ−ロール(直径30
h×幅50−)周面上に20μmのニッケルメッキ層を
施し、更にその上に30μmのニッケル−タングステン
合金(タングステン含有量3踵量%)メッキ層を施して
本発明の通電用コンダクタ−ロールを得た。
これを亜鉛−ニッケル系合金メッキラインに使用して、
使用不能となるまての使用可能時間を測定したところ、
それは100時間てあつた。
尚、ラインメッキ浴の主組成は硫酸亜鉛(ZnsO4・
7H20)300g/′、硫酸ニッケル、(NlSO4
・7H20)100g/e及び硫酸ナトリウム(Na2
SO4)50g/eであり、PHは2.0であつた。ま
た、メッキ条件は電流密度6A/Drrl及び温度50
′Cであつた。実施例2 鉄製のものに銅メッキが施された通電用コンダクタ−ロ
ール(直径300V!×幅50?)周面上に25μmの
ニッケル層、次いで30μmのニッケル.タングステン
合金(タングステン含有量37重量%)層をメッキし、
それをオキシプロパン炎により表面温度約500′Cて
通電用コンダクタ−ロール内部を水冷却しながら1時間
火炎処理して本発明通電用コンダクタ−ロールを得た。
これを実施例1と同様の条件て使用したところ、その使
用可能時間は1あ時間であつた。実施例3ニッケル−タ
ングステン合金メッキ層の厚みを50pmとした以外は
すべて実施例1と同様にして本発明通電用コンダクタ−
ロールを得た。
これを実施例1と同様の条件て使用したところ、その使
用可能時間は1■時間であつた。比較例1 実施例1で用いた通電用コンダクタ−ロール周面上に1
00μmの硬質クロムメッキを施して比較用の通電用コ
ンダクタ−ロールとした。
ノ これを実施例1と同様の条件で使用したところ、そ
の使用可能時間はわすか5時間であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明コンダクタ−ロールを示す。 第1図においては、メッキ部分のみを断面で示し≠こ。
1・・・・・・通電用コンダクタ−ロール、2・・・・
・ニッケルメッキ若しくはニッケル−リン合金メッキ層
、3・・・・・ニッケル−タングステン合金メッキ層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 通電用コンダクターロールの周面上にニッケルメッ
    キ層若しくはニッケル−リン合金メッキ層を形成させ、
    次いで上記メッキ層上にタングステンを20〜40重量
    %含有するニッケル−タングステン合金メッキ層を形成
    させることを特徴とする通電用コンダクターロールの製
    造法。 2 通電用コンダクターロールの周面上にニッケルメッ
    キ層若しくはニッケル−リン合金メッキ層を形成させ、
    次いで上記メッキ層上にタングステンを20〜40重量
    %含有するニッケル−タングステン合金メッキ層を形成
    させた後、熱処理することを特徴とする通電用コンダク
    ターロールの製造法。
JP10428282A 1982-06-16 1982-06-16 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法 Expired JPS6045715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10428282A JPS6045715B2 (ja) 1982-06-16 1982-06-16 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10428282A JPS6045715B2 (ja) 1982-06-16 1982-06-16 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58221298A JPS58221298A (ja) 1983-12-22
JPS6045715B2 true JPS6045715B2 (ja) 1985-10-11

Family

ID=14376565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10428282A Expired JPS6045715B2 (ja) 1982-06-16 1982-06-16 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6045715B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63199892A (ja) * 1987-02-12 1988-08-18 Kubota Ltd 電気めつき用通電ロ−ル
JPS6487005A (en) * 1987-09-30 1989-03-31 Tocalo Co Ltd Roll for rolling process and its manufacture
FR2648269B1 (fr) * 1989-06-12 1994-02-18 Polimiroir Rouleau conducteur de courant
JPH07122157B2 (ja) * 1990-09-11 1995-12-25 株式会社サトーセン ロールの表面処理方法
JP5649249B2 (ja) * 2012-01-30 2015-01-07 新日鐵住金株式会社 熱間加工用工具及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58221298A (ja) 1983-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3715743B2 (ja) Mg合金部材の製造方法
US1615585A (en) Process of producing corrosion-resisting coatings on iron and steel and product
US1792082A (en) Metallic coating and process of producing the same
US3771972A (en) Coated article
JPS6045715B2 (ja) 通電用コンダクタ−ロ−ルの製造法
CN104878421A (zh) 镍/锌钴合金双层电镀钢板的制造方法
US4140590A (en) Process for galvanizing limited surface areas
US1651278A (en) Process of producing corrosion-resisting coating on iron and steel and products
US3708405A (en) Process for continuously producing nickel or nickel-gold coated wires
JPH02217497A (ja) ニッケル―タングステン―炭化珪素複合めっき法
US2039069A (en) Corrosion resisting rubber coated article
JPS582598B2 (ja) Cu−Sn系複合材の製造方法
JP2006225686A (ja) 金属体、レンズマウント、及び金属の表面処理方法
US2755537A (en) Electroplated article
JPH02502295A (ja) 高性能電着クロム層
KR100434968B1 (ko) 마그네슘 합금에 양극산화피막을 형성한 후 그 위에동도금층 및 니켈도금층을 전해도금으로 형성하는 방법
US6360461B1 (en) Electric pressing iron and method of manufacturing an electric pressing iron
KR101236783B1 (ko) 연속주조주형 및 연속주조주형의 도금 방법
JPS6147233B2 (ja)
US1835637A (en) Chromium plated article
JPS59185794A (ja) ワインダ−用ドラムの表面処理方法
DK2864526T3 (en) Method of manufacturing a component for valves, fittings or tap assemblies, and component
WO2024100998A1 (ja) クロムめっき部品及びその製造方法
JPH06240490A (ja) 耐食性クロムめっき
JPH0741985A (ja) ニッケル−リン合金めっきの製造方法