JPS6045664B2 - 新規なジスアゾ化合物およびその製造方法 - Google Patents
新規なジスアゾ化合物およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS6045664B2 JPS6045664B2 JP5623480A JP5623480A JPS6045664B2 JP S6045664 B2 JPS6045664 B2 JP S6045664B2 JP 5623480 A JP5623480 A JP 5623480A JP 5623480 A JP5623480 A JP 5623480A JP S6045664 B2 JPS6045664 B2 JP S6045664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoreceptor
- disazo compound
- present
- formula
- disazo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なジスアゾ化合物およびその製造方法に関
する。
する。
従来からジスアゾ化合物が、電子写真方式において使用
される感光体の一つの形態である積層型感光体の、電荷
発生層に用いられる電荷発生顔料として有効であること
が知られている。
される感光体の一つの形態である積層型感光体の、電荷
発生層に用いられる電荷発生顔料として有効であること
が知られている。
ここでいう積層型感光体とは、導電性支持体上にに、光
によつて電荷担体を生成する能力を有する電荷発生顔料
を適切な方法、例えば真空蒸着、顔料溶液の塗布あるい
は樹脂溶液に、顔料の微細粒子を分散した分散液の塗布
などにより薄層として電荷発生層を形成せしめ、その上
に電荷発生層で生成した電荷担体を効率よく注入され得
て、しかもその移動を行うところの電荷移動層(通常こ
の電荷移動層は、電荷移動物質と結着樹脂とからなる。
)を形成せしめた感光体である。従来、この種の感光体
に使用されるジスアゾ化合物として、例えば特開昭47
−37543号公報、あるいは特開昭52−55643
号公報、などに開示されているベンジジン系ジスアゾ顔
料あるいは、特開昭54−22834号公報に開示され
ているフルオレノン系ジスアゾ顔料などが公知である。
しかしながら、従来のジスアゾ顔料を用いた積層型の感
光体は、例えばヒ素セレン(AS2Se3)合金を用い
た無機系の感光体と比較した場合、感度が低く、高速複
写機の感光体として適切でないなどの欠点を有している
。本発明の目的は、先に述べた積層型の感光体において
有効な新規なジスアゾ化合物を提供することにあり、本
発明のジスアゾ化合物を用いた積層型感光体は無機系の
感光体と比較して感度の点でも遜色のないものである。
によつて電荷担体を生成する能力を有する電荷発生顔料
を適切な方法、例えば真空蒸着、顔料溶液の塗布あるい
は樹脂溶液に、顔料の微細粒子を分散した分散液の塗布
などにより薄層として電荷発生層を形成せしめ、その上
に電荷発生層で生成した電荷担体を効率よく注入され得
て、しかもその移動を行うところの電荷移動層(通常こ
の電荷移動層は、電荷移動物質と結着樹脂とからなる。
)を形成せしめた感光体である。従来、この種の感光体
に使用されるジスアゾ化合物として、例えば特開昭47
−37543号公報、あるいは特開昭52−55643
号公報、などに開示されているベンジジン系ジスアゾ顔
料あるいは、特開昭54−22834号公報に開示され
ているフルオレノン系ジスアゾ顔料などが公知である。
しかしながら、従来のジスアゾ顔料を用いた積層型の感
光体は、例えばヒ素セレン(AS2Se3)合金を用い
た無機系の感光体と比較した場合、感度が低く、高速複
写機の感光体として適切でないなどの欠点を有している
。本発明の目的は、先に述べた積層型の感光体において
有効な新規なジスアゾ化合物を提供することにあり、本
発明のジスアゾ化合物を用いた積層型感光体は無機系の
感光体と比較して感度の点でも遜色のないものである。
また、本発明の他の目的は上記のジスアゾ化合物の製造
方法を提供することにある。すなわち、本発明の一つは
、式(1) で表わされるジスアゾ化合物である。
方法を提供することにある。すなわち、本発明の一つは
、式(1) で表わされるジスアゾ化合物である。
この新規なジスアゾ化合物は、常温において紫黒色の結
晶体である。第1図には(1)の紫外線吸収スペクトル
(KBr錠剤法)を、第2図には熱分析図(TG一DS
C)を、また第3図にはX線回折図を示した。上記の本
発明のジスアゾ化合物は、下記のような手段によつて製
造することが出来る。
晶体である。第1図には(1)の紫外線吸収スペクトル
(KBr錠剤法)を、第2図には熱分析図(TG一DS
C)を、また第3図にはX線回折図を示した。上記の本
発明のジスアゾ化合物は、下記のような手段によつて製
造することが出来る。
すなわち、本発明の他の一つは式(■)で表わされる2
,7−ジアミノー9−フルオレノンをジアゾ化して、一
般式(■)で表わされるテトラゾニウム塩とし、(但し
、Xはアニオン官能基を表わす。
,7−ジアミノー9−フルオレノンをジアゾ化して、一
般式(■)で表わされるテトラゾニウム塩とし、(但し
、Xはアニオン官能基を表わす。
)これと式(■)で表わされる2−ヒドロキシー3−(
2−クロロフェニルカルバモイル)ナフタレンとを反応
させることを特徴とする前記の新規なジスアゾ化合物の
製造方法である。
2−クロロフェニルカルバモイル)ナフタレンとを反応
させることを特徴とする前記の新規なジスアゾ化合物の
製造方法である。
この製造方法にあつて、2,7−ジアミノー9ーフルオ
レノンのジアゾ化は、これを希塩酸あるいは希硫酸のよ
うな希薄無機酸中で亜硝酸ナトリウム水溶液を−10゜
Cないし、10℃にて添加することにより行なわれる。
レノンのジアゾ化は、これを希塩酸あるいは希硫酸のよ
うな希薄無機酸中で亜硝酸ナトリウム水溶液を−10゜
Cないし、10℃にて添加することにより行なわれる。
このジアゾ化反応は、およそ3吟間から3時間で完結す
る。さらに反応混合物に、例えばホウフッ化水素酸ある
いはホウフッ化ナトリウム水溶液などを加えてテトラゾ
ニウム塩として沈澱させ、結晶を沖取してから次の反応
に用いることが望ましい。次いで、このテトラゾニウム
塩に式■の2−ヒドロキシー3−(2−クロロフェニル
カルバモイル)ナフタレンを作用して、カップリング反
応を起させることにより行なわれる。実際にはこの反応
は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やジメチ
ルスルホキシドなどの有機溶媒にテトラゾニウム塩およ
びカップラーを混合溶解しておき、これに約−10℃な
いし40゜Cにて酢酸ナトリウム水溶液などのアルカリ
水溶液を滴下することにより行なわれる。この反応はお
よそ5分間ないし3時間で完結する。反応終了後、析出
している結晶を枦取し、適切な方法により精製(例えば
水あるいは/および有機溶剤による洗浄、再結晶法など
)することにより上記ジスアゾ化合物の製造は完了する
。このようにして製造される本発明のジスアゾ化合物の
製造例を示せば次の通りである。
る。さらに反応混合物に、例えばホウフッ化水素酸ある
いはホウフッ化ナトリウム水溶液などを加えてテトラゾ
ニウム塩として沈澱させ、結晶を沖取してから次の反応
に用いることが望ましい。次いで、このテトラゾニウム
塩に式■の2−ヒドロキシー3−(2−クロロフェニル
カルバモイル)ナフタレンを作用して、カップリング反
応を起させることにより行なわれる。実際にはこの反応
は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やジメチ
ルスルホキシドなどの有機溶媒にテトラゾニウム塩およ
びカップラーを混合溶解しておき、これに約−10℃な
いし40゜Cにて酢酸ナトリウム水溶液などのアルカリ
水溶液を滴下することにより行なわれる。この反応はお
よそ5分間ないし3時間で完結する。反応終了後、析出
している結晶を枦取し、適切な方法により精製(例えば
水あるいは/および有機溶剤による洗浄、再結晶法など
)することにより上記ジスアゾ化合物の製造は完了する
。このようにして製造される本発明のジスアゾ化合物の
製造例を示せば次の通りである。
製造例
2,7−ジアミノー9−フルオレノン
〔Schmidt,Retzlaff,HaidAnn
.39O225(1912)〕63.07yと6規定塩
酸1.2fの混合物に、亜硝酸ナトリウム44.81y
rを水180mtに溶解した溶液をO℃に約1時間で滴
下した。
.39O225(1912)〕63.07yと6規定塩
酸1.2fの混合物に、亜硝酸ナトリウム44.81y
rを水180mtに溶解した溶液をO℃に約1時間で滴
下した。
滴下終了後、同温度て更に3紛間攪拌したのち少量の未
反応物を戸別し、淵液に42%ホウフッ化水素酸400
m1を加えた。析出した来た結晶をp取し、冷水で洗浄
後乾燥して黄橙色の結晶として、9−フルオレノンー2
,7ービスジアゾニウムビステトラフルオロボレート1
08.2.yr(88.4%)を得た。分解点 約1
55℃赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 次に上記のようにして得たテトラゾニウム塩61.2q
rおよび2−ヒドロキシー3−(2−クロロフェニルカ
ルバモイル)ナフタレン89.3yrをDMF9eに溶
解し、これに酢酸ナトリウム42.9yrを水420m
1に溶解した溶液を室温にて約1紛間で滴下した。
反応物を戸別し、淵液に42%ホウフッ化水素酸400
m1を加えた。析出した来た結晶をp取し、冷水で洗浄
後乾燥して黄橙色の結晶として、9−フルオレノンー2
,7ービスジアゾニウムビステトラフルオロボレート1
08.2.yr(88.4%)を得た。分解点 約1
55℃赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 次に上記のようにして得たテトラゾニウム塩61.2q
rおよび2−ヒドロキシー3−(2−クロロフェニルカ
ルバモイル)ナフタレン89.3yrをDMF9eに溶
解し、これに酢酸ナトリウム42.9yrを水420m
1に溶解した溶液を室温にて約1紛間で滴下した。
滴下終了後、同温度で更に2時間攪拌したのち析出して
いる結晶をi戸取した。得られた粗結晶ケーキをDMF
9′に分散し、80′Cて2時間攪拌したのち再び結晶
をP取し、更にこの操作を2回くり返した。その後結晶
を水洗して乾燥し、本発明のジスアゾ化合物97.8ダ
(78.7%)を得た。紫黒色結晶 分解点300゜C以上 元素分析値 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) νCO(フルオレノン)1725cm−1 νCO(
第2アミド) 1675cm−1本発明のジスアゾ化
合物は前述のとおり積層型感光体の電荷発生顔料として
有効であり、その点を明らかにするために以下に具体的
な用途例を示フす。
いる結晶をi戸取した。得られた粗結晶ケーキをDMF
9′に分散し、80′Cて2時間攪拌したのち再び結晶
をP取し、更にこの操作を2回くり返した。その後結晶
を水洗して乾燥し、本発明のジスアゾ化合物97.8ダ
(78.7%)を得た。紫黒色結晶 分解点300゜C以上 元素分析値 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) νCO(フルオレノン)1725cm−1 νCO(
第2アミド) 1675cm−1本発明のジスアゾ化
合物は前述のとおり積層型感光体の電荷発生顔料として
有効であり、その点を明らかにするために以下に具体的
な用途例を示フす。
また本発明の進歩性を明らかにするために従来からのジ
スアゾ化合物との比較、あるいは無機系の感光体との比
較も同様に示す。用途例 (1) 本発明のジスアゾ化合物7鍾量部、ポリエステル樹脂(
バイロン2凹株式会社東洋紡績製)のテトラヒドロフラ
ン溶液(固形分濃度2%)126唾量部、およびテトラ
ヒドロフラン370鍾量部をボールミル中で粉砕混合し
、得られた分散液をアルミニウム蒸着したポリエステル
ベース(導電性支持体)のアルミ面上にドクターベレー
ドを用いて塗布し、自然乾燥して、厚さ約1μmの電荷
発生層を形成した。
スアゾ化合物との比較、あるいは無機系の感光体との比
較も同様に示す。用途例 (1) 本発明のジスアゾ化合物7鍾量部、ポリエステル樹脂(
バイロン2凹株式会社東洋紡績製)のテトラヒドロフラ
ン溶液(固形分濃度2%)126唾量部、およびテトラ
ヒドロフラン370鍾量部をボールミル中で粉砕混合し
、得られた分散液をアルミニウム蒸着したポリエステル
ベース(導電性支持体)のアルミ面上にドクターベレー
ドを用いて塗布し、自然乾燥して、厚さ約1μmの電荷
発生層を形成した。
一方、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)
プロパン2重量部、ポリカーボネート樹脂(パンライト
Kl3OOl株式会社帝人製)2重量部およびテトラヒ
ドロフラン1鍾量部混合溶解して溶液としたのち、これ
を前記電荷発生層上にドクターブレードで塗布し80゜
Cで2分間次いで1000Cて5分間乾燥して厚さ約2
0μmの電荷移動層を形成せしめ、第4図に示した積層
型の感光体Aを作成した。また、比較のために、上記の
感光体作成手順に従い、本発明のジスアゾ化合物のかわ
りに前述した特開昭47−37543号公報あるいは特
開昭52−55643に開示されているベンジン系ジス
アゾ顔料である4,4″−ビス(2−ヒドロキシー3−
フェニルカルバモイルー1−ナフチルアゾ)−3,3″
ージクロルフェニル〔比較顔料1〕、特開昭54−22
834号公報に開示されているフルオレノン系ジスアゾ
顔料である2,7−ビス〔2−ヒドロキ.シー3−(4
−クロルフェニルカルバモイル)一1−ナフタチルアゾ
〕−9−フルオレノン〔比較顔主斗2〕および2,7−
ビ゛ス〔2−ヒドロキシー3−(2−メチルー5−クロ
ルフェニルカルバモイル)−1−ナフチルアゾ〕−9−
フルオレノン(比較顔料3〕を用いた以外は、全く同様
に感光体を作成し、それぞれ比較用感光体として感光体
B,C,Dを得た。
プロパン2重量部、ポリカーボネート樹脂(パンライト
Kl3OOl株式会社帝人製)2重量部およびテトラヒ
ドロフラン1鍾量部混合溶解して溶液としたのち、これ
を前記電荷発生層上にドクターブレードで塗布し80゜
Cで2分間次いで1000Cて5分間乾燥して厚さ約2
0μmの電荷移動層を形成せしめ、第4図に示した積層
型の感光体Aを作成した。また、比較のために、上記の
感光体作成手順に従い、本発明のジスアゾ化合物のかわ
りに前述した特開昭47−37543号公報あるいは特
開昭52−55643に開示されているベンジン系ジス
アゾ顔料である4,4″−ビス(2−ヒドロキシー3−
フェニルカルバモイルー1−ナフチルアゾ)−3,3″
ージクロルフェニル〔比較顔料1〕、特開昭54−22
834号公報に開示されているフルオレノン系ジスアゾ
顔料である2,7−ビス〔2−ヒドロキ.シー3−(4
−クロルフェニルカルバモイル)一1−ナフタチルアゾ
〕−9−フルオレノン〔比較顔主斗2〕および2,7−
ビ゛ス〔2−ヒドロキシー3−(2−メチルー5−クロ
ルフェニルカルバモイル)−1−ナフチルアゾ〕−9−
フルオレノン(比較顔料3〕を用いた以外は、全く同様
に感光体を作成し、それぞれ比較用感光体として感光体
B,C,Dを得た。
次に上記のようにして作成した4種の感光体すなわち、
(1)本発明のジスアゾ化合物を用いた積層型感光体
・・・・感光体A(2)比較
顔料1を用いた積層型感光体
・・・・感光体B(3) 比較顔料2を用いた
積層型感光体 ・・・
・感光体C(4)比較顔料3を用いた積層型感光体
・・・・感光体Dについ
て市販の静電複写紙試験装置(川口電機製作所製SP−
42?)を用いてその静電特性を測定した。
(1)本発明のジスアゾ化合物を用いた積層型感光体
・・・・感光体A(2)比較
顔料1を用いた積層型感光体
・・・・感光体B(3) 比較顔料2を用いた
積層型感光体 ・・・
・感光体C(4)比較顔料3を用いた積層型感光体
・・・・感光体Dについ
て市販の静電複写紙試験装置(川口電機製作所製SP−
42?)を用いてその静電特性を測定した。
すなわち、まず感光体に一ぴ■のコロナ放電を2囲′間
行なつて負帯電させ、その時の表面電位を測定してVd
O(ボルト)円求めそのまま2[相]間暗所で暗減衰さ
せて、その時の表面電位を測定してVpO(ボルト)と
した。
行なつて負帯電させ、その時の表面電位を測定してVd
O(ボルト)円求めそのまま2[相]間暗所で暗減衰さ
せて、その時の表面電位を測定してVpO(ボルト)と
した。
ついでタングステンランプから、その表面が照度20ル
ックスになるように感光層に光照射を施し、その表面電
位がVpOの112になる迄の時間(秒)を求めて露光
量Ell2(ルックス・秒)とした。同様に、VpOの
115及ひ1110になる迄時間(秒)を求めて露光量
Ell5(ルックス・秒)及びElllO(ルックス・
秒)を求めた。表1に、感光体A−Dの測定結果を示し
た。
ックスになるように感光層に光照射を施し、その表面電
位がVpOの112になる迄の時間(秒)を求めて露光
量Ell2(ルックス・秒)とした。同様に、VpOの
115及ひ1110になる迄時間(秒)を求めて露光量
Ell5(ルックス・秒)及びElllO(ルックス・
秒)を求めた。表1に、感光体A−Dの測定結果を示し
た。
表1の結果より明らかのように、本発明にかかわる感光
体Aは他の感光体と比較してきわめて感(度が高いこと
が判り、また、暗減衰の小さいことも判る。このことか
ら、本発明のジスアゾ化合物がきわめてすぐれた化合物
であることが理解されよう。用途例 (2) 用途例(1)における感光体Aにおいて、電荷移動層に
用いた1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)
プロパンの代りに9−エチルー3−カルバゾールカルボ
キシアルデヒドーメチルー1−フエニルヒドラゾンを用
いた以外は全く同様に感光体を作成して、本発明の感光
体Eを得た。
体Aは他の感光体と比較してきわめて感(度が高いこと
が判り、また、暗減衰の小さいことも判る。このことか
ら、本発明のジスアゾ化合物がきわめてすぐれた化合物
であることが理解されよう。用途例 (2) 用途例(1)における感光体Aにおいて、電荷移動層に
用いた1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)
プロパンの代りに9−エチルー3−カルバゾールカルボ
キシアルデヒドーメチルー1−フエニルヒドラゾンを用
いた以外は全く同様に感光体を作成して、本発明の感光
体Eを得た。
さらに、無機系の比較感光体としてAs2se3感光体
を、Se−As(40wt%)合金を蒸着原料としてア
ルミニウム基板上に、基板温度200℃、蒸着源温度4
10〜415にCて10−6T0rrの真空下に蒸着し
、約60pmの感光層を有する感光体を作成した。この
ようにして作成したAs2se3感光体を比較用感光体
として感光体Fとした。次に上記感光体E及びFについ
て用途例(1)と同様な測定を行い(ただし、感光体F
については+6KVのコロナ放電で帯電した。
を、Se−As(40wt%)合金を蒸着原料としてア
ルミニウム基板上に、基板温度200℃、蒸着源温度4
10〜415にCて10−6T0rrの真空下に蒸着し
、約60pmの感光層を有する感光体を作成した。この
ようにして作成したAs2se3感光体を比較用感光体
として感光体Fとした。次に上記感光体E及びFについ
て用途例(1)と同様な測定を行い(ただし、感光体F
については+6KVのコロナ放電で帯電した。
)、表2の測定結果を得た。表2の結果から明らかなよ
うに、本発明にかわる感光体Eは、無機系の感光体Fと
比較しても、感度の点で遜色のないものであり、本発明
のジスアゾ化合物がすぐれた化合物であることが判る。
うに、本発明にかわる感光体Eは、無機系の感光体Fと
比較しても、感度の点で遜色のないものであり、本発明
のジスアゾ化合物がすぐれた化合物であることが判る。
更にこの点から明らかにするために、E及びFの感光体
について、分光感度の測定を行つた。分光感度の測定は
、次の手順によつて行つた。ます感光体を暗所でコロナ
放電によりその表面電位が、800ボルト以上になるよ
うに帯電し(感光体Eはマイナス帯電、感光体Fはプラ
ス帯電)、その表面電位が、800ボルトになるまで暗
減衰させ、表面電位が800Vになつたときに、モノク
ロメ−ターを用いて分光した1μW/Cdの単色光を感
光体に照射した。そして、その表面電位が400■に減
衰するまての時間(秒)を求め(この時間減衰による表
面電位の減衰分は補正した)、露光量(μW−Secl
cTl)を求めて光減衰速度(VOItIcd●μ〜V
−1◆Sec−1)を算出し、その結果を第5図に示し
た。第5図より本発明にかかわる感光体Eは、その感度
ピークがおよそ640r1mにあり、これはヘリウム−
ネオンレーザー光(6328A)に対して比較感光体F
の約1.6倍の感度を有していることが判る。
について、分光感度の測定を行つた。分光感度の測定は
、次の手順によつて行つた。ます感光体を暗所でコロナ
放電によりその表面電位が、800ボルト以上になるよ
うに帯電し(感光体Eはマイナス帯電、感光体Fはプラ
ス帯電)、その表面電位が、800ボルトになるまで暗
減衰させ、表面電位が800Vになつたときに、モノク
ロメ−ターを用いて分光した1μW/Cdの単色光を感
光体に照射した。そして、その表面電位が400■に減
衰するまての時間(秒)を求め(この時間減衰による表
面電位の減衰分は補正した)、露光量(μW−Secl
cTl)を求めて光減衰速度(VOItIcd●μ〜V
−1◆Sec−1)を算出し、その結果を第5図に示し
た。第5図より本発明にかかわる感光体Eは、その感度
ピークがおよそ640r1mにあり、これはヘリウム−
ネオンレーザー光(6328A)に対して比較感光体F
の約1.6倍の感度を有していることが判る。
以上述べて来たように、本発明のジスアゾ化合物は電子
写真感光体用の素材料として、きわめて有用な材料であ
り、また有機物であるがゆえの軽量低コストなどの多く
の利点を兼ね備なえており、本発明のジスアゾ化合物が
きわめてすぐれた材料であることが良く理解出来るてあ
ろう。
写真感光体用の素材料として、きわめて有用な材料であ
り、また有機物であるがゆえの軽量低コストなどの多く
の利点を兼ね備なえており、本発明のジスアゾ化合物が
きわめてすぐれた材料であることが良く理解出来るてあ
ろう。
第1図は本発明のジスアゾ化合物の赤外線吸収スペクト
ル、第2図は熱分析図、第3図はX線回折図を示す。 第4図は、本発明のジスアゾ化合物の用途例の感光体例
てあり、また、第5図は分光感度曲線を示す。1・・・
導電性支持体、2・・・ポリエステルベース、3・・・
アルミニウム蒸着膜、4・・・電荷発生層、5・・・電
荷移動層。
ル、第2図は熱分析図、第3図はX線回折図を示す。 第4図は、本発明のジスアゾ化合物の用途例の感光体例
てあり、また、第5図は分光感度曲線を示す。1・・・
導電性支持体、2・・・ポリエステルベース、3・・・
アルミニウム蒸着膜、4・・・電荷発生層、5・・・電
荷移動層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式( I )で表わされるジスアゾ化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )2 式(II
)で表わされる2,7−ジアミノ−フルオレノン▲数式
、化学式、表等があります▼(II)をジアゾ化して一般
式(III)で表わされるテトゾニウム塩とし▲数式、化
学式、表等があります▼(III)(但し、Xはアニオン
官能基を表わす。 )これと式(IV)で表わされる2−ヒドロキシ−3−(
2−クロロフェニルカルバモイル)ナフタレン▲数式、
化学式、表等があります▼(IV)とを反応させることを
特徴とする。 式( I )で表わされるジスアゾ化合物の製造方法。▲
数式、化学式、表等があります▼( I )
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5623480A JPS6045664B2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 新規なジスアゾ化合物およびその製造方法 |
US06/256,162 US4618672A (en) | 1980-04-30 | 1981-04-21 | Bisazo compounds useful as charge generating pigments in electrophotography |
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- 1980-04-30 JP JP5623480A patent/JPS6045664B2/ja not_active Expired
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