JP3096074B2 - ビスアゾ化合物 - Google Patents

ビスアゾ化合物

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JP3096074B2 JP03042207A JP4220791A JP3096074B2 JP 3096074 B2 JP3096074 B2 JP 3096074B2 JP 03042207 A JP03042207 A JP 03042207A JP 4220791 A JP4220791 A JP 4220791A JP 3096074 B2 JP3096074 B2 JP 3096074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビスアゾ化合物に関
し、更に詳しくは有機光導電体として有用なビスアゾ化
合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ある種のアゾ化合物が、電子
写真用感光体の一つの形態である積層型感光体の電荷発
生層に用いられる電荷発生顔料として、有効であること
が知られている。ここでいう積層型感光体とは、導電性
支持体上に、光によって、電荷担体を生成する能力を有
する電荷発生顔料を、適切な方法、例えば真空蒸着、顔
料溶液の塗布あるいは樹脂溶液に顔料の微細粒子を分散
した分散液の塗布などにより薄層として電荷発生層を形
成せしめ、その上に電荷発生層で生成した電荷担体を効
率よく注入され得て、しかもその移動を行うところの電
荷搬送層(通常この電荷搬送層は、電荷搬送物質と結着
樹脂からなる。)を形成せしめた感光体である。従来、
この種の感光体に使用されるアゾ化合物として、例え
ば、特開昭47−37543号公報、及び、特開昭52
−55643号公報などに記載されているベンジジン系
ビスアゾ化合物あるいは特開昭52−8832号公報に
記載されているスチルベン系ビスアゾ化合物などが知ら
れている。しかしながら、従来のアゾ化合物を用いた積
層型の感光体は一般に感度が低いため高速複写機用の感
光体としては不充分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真感光体において有用な、特に先に述べた積層型感光
体において有用なビスアゾ化合物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記式
(1)で表わされるビスアゾ化合物が提供される。この
ビスアゾ化合物は以下のようにして製造することができ
る。すなわち、下記式(2)で表わされるジアゾニウム
塩化合物と、
【0005】
【化2】 [式中Xはアニオン官能基を表わす。]下記式(3)又
は(4)で表わされる化合物
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】
【0008】[式中Rはメチル基を表わす。]とを最初
に反応させ、次いで最初に式(3)で表わされる化合物
を反応させた場合には、式(4)で表わされる化合物を
反応させ、また最初に式(4)で表わされる化合物を反
応させた場合には式(3)で表わされる化合物を反応さ
せることによって式(1)で表わされるビスアゾ化合物
を製造することができる。又、別法として、一般式
(5)で表わされるジアゾニウム塩化合物と、式(4)
で表わされる化合物とを反応させることによっても式
(1)のビスアゾ化合物を製造することができる。
【0009】
【化5】
【0010】[式中Xはアニオン官能基を表わす]さら
に、本発明のビスアゾ化合物は次のような方法によって
も製造することができる。すなわち、下記一般式(6)
で表わされるジアゾニウム塩化合物と、
【0011】
【化6】
【0012】[式中Rはメチル基、Xはアニオン官能基
を表わす]前記式(3)で表わされる化合物とを反応さ
せることによる方法である。前記(2)、(5)及び
(6)におけるXはアニオン官能基を表わすが、たとえ
ばBF4、パークロレート、ヨーデイト、クロライド、
ブロマイド、サルフェート、ヘキサフルオロホスフェー
ト、ヘキサフルオロアンチモネート、パーヨーデイト、
P−トルエンスルホネート等が好ましい。本発明のビス
アゾ化合物は下記式(7)で表わされる。
【0013】
【化7】
【0014】本発明の式(1)で表わされるビスアゾ化
合物は前述のように、積層型の電子写真感光体の電荷発
生物質として有用であるが、さらに、樹脂中に電荷発生
物質と電荷搬送物質とを分散させた単層型の感光層を有
する電子写真感光体における電荷発生物質として、また
樹脂中に光導電性物質を分散させた感光層を有する電子
写真用感光体における光導性物質としても有用であ
る。
【0015】本発明の式(1)で表わされるビスアゾ化
合物は、先にも述べたように、一般式(2)で表わされ
るジアゾニウム塩化合物と式(3)又は(4)で表わさ
れるカップラーとを2段階に順次反応させるか、あるい
は最初のカップリング反応によって得られる式(5)又
は(6)ジアゾニウム塩化合物を単離したのち、更にそ
れぞれに対応するカップラーを反応させることによって
得ることが出来る。
【0016】実際には、この反応は、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)やジメチルスルホキシド(DM
SO)などの有機溶媒に、第1段階のカップリング反応
に用いる式(3)又は(4)で表わされるカップラーを
溶解しておき、これに、一般式(2)で表わされるジア
ゾニウム塩化合物を添加し、必要によって、酢酸ナトリ
ウム水溶液や、有機アミンのような塩基性物質を添加す
ることにより、第1段階のカップリング反応は終了す
る。この時の反応温度としては、約−20℃ないし約4
0℃が好ましい。
【0017】第2段階のカップリング反応は、上記で得
られた反応混合物に、更に第1段階のカップリング反応
で用いたカップラーとは異る式(3)又は(4)のカッ
プラーを更に添加し、第1段階のカップリング反応と同
様に必要によって、酢酸ナトリウム水溶液や有機アミン
のような塩基性物質を添加することにより完了させる
か、あるいは、第1段階のカップリング反応混合物を、
必要によって水やあるいは希塩酸などの酸性水溶液を添
加(この際には、充分な冷却を行ない、反応によって生
成している一般式(5)又は(6)のジアゾニウム塩化
合物を分解させない様にする必要がある。好ましくは、
10℃以下で処理することが望ましい。)し、一般式
(5)又は(6)のジアゾニウム塩化合物を濾別して単
離し、更にこのジアゾニウム塩化合物と、第1段階のカ
ップリング反応で用いたカップラーとは異る式(3)又
は(4)のカップラーとを、第1段階のカップリング反
応と同様に反応させることによって、完了する。いずれ
の方法によって行った反応混合物においても、反応終了
後、析出している結晶を濾取し、適切な方法により精製
(例えば水あるいは/および有機溶剤による洗浄、再結
晶法など)することにより式(1)のビスアゾ化合物の
製造は完了する。
【0018】
【実施例】本発明のビスアゾ化合物は、上記の様に容易
に製造することができ、また電子写真用感光体において
有効な材料であることを明らかにするために以下に実施
例および応用例を示すが本発明はもとよりこれに限定さ
れるものではない。
【0019】実施例1 2−ヒドロキシ−3−(2−メチルフェニル)カルバモ
イル−11H−ベンゾ[a]カルバゾール[式(4)に
おいてRがメチル基]0.92g(2.5ミリモル)を
DMF100mlに溶解し、室温にて9−フルオレノン
−2,7−ビスジアゾニウムビステトラフルオロボレー
ト(式(2)X:BF4)1.02g(2.5ミリモ
ル)を加えた。室温にて10分間撹拌したのち、2−ヒ
ドロキシ−3−(2−クロロフェニル)カルバモイルナ
フタレン[式(3)]0.74g(2.5ミリモル)を
DMF100mlに溶解した溶液を加え、次いで10.
5%酢酸ソーダ水溶液8mlを加えて2時間室温にて撹
拌した。生成している沈澱を濾別し、80℃に加熱した
DMF200mlで3回洗浄し、次に水200mlで2
回洗浄した。120℃で減圧下に乾燥して、前記式
(7)のビスアゾ化合物を得た。収率58%、融点28
0℃以上、赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)は図
1に示した。
【0020】元素分析値
【0021】実施例2 実施例1に於いて室温にて行なった反応温度を10〜1
5℃に於いて行なった以外は実施例1と全く同様にして
製造を行い、式(7)のビスアゾ化合物を得た。
【0022】実施例3 実施例1に於いて室温にて行った反応温度を0〜5℃に
於いて行った以外は実施例1と全く同様にして製造を行
ない、式(7)のビスアゾ化合物を得た。
【0023】実施例4 実施例1に於いて式(4)においてRがメチル基のカッ
プラーを先に反応させ、次いで式(3)のカップラーを
反応させたものを、最初に式(3)のカップラーを反応
させたのち、次いて式(4)においてRがメチル基のカ
ップラーを反応させた以外は実施例1と全く同様にして
製造を行い、式(7)のビスアゾ化合物を得た。
【0024】応用例1 式(7)のビスアゾ化合物76重量部、ポリエステル樹
脂(東洋紡績社製パイロン200)のテトラヒドロフラ
ン溶液(固形分濃度2%)1260重量部、及びテトラ
ヒドロフラン3700重量部をアルミニウム蒸着したポ
リエステルベース(導電性支持体)のアルミニウム面上
にドクターブレードを用いて塗布し、自然乾燥して、厚
さ約1μmの電荷発生層を形成した。
【0025】この電荷発生層上に、電荷搬送物質として
4’−N,N−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチル
ベン2重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人社製パンラ
イトK−1300)2重量部及びテトラヒドロフラン1
6重量部を混合溶解した溶液をドクターブレードを用い
て塗布し、80℃で2分間、ついで105℃で5分間乾
燥して厚さ約20μmの電荷搬送層を形成して積層型の
感光体を作成した。
【0026】上記の様にして作成した積層型の感光体に
ついて、静電複写紙試験装置( 川口電機製作所製、S
P428型)を用いて、−6KVのコロナ放電を20秒
間行なって負に帯電せしめた後、20秒間暗所に放置
し、その時の表面電位Vpo(V)を測定し、次いでタ
ングステンランプによってその表面が照度4.5ルック
スになるように光を照射し、光減衰によってVpoが1
/2になるまでの時間(秒)を求め、感光体の感度とし
て半減露光量E1/2(ルックス・秒)を算出した。
【0027】本発明にかかわる感光体のVpoは−72
6V、E1/2は0.7ルックス・秒であり、高感度な
感光体であることが判る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のビスアゾ
化合物は容易に製造できる上、応用例からも明らかなよ
うに、高速度複写機用等として実用的な高感度の電子写
真感光体、特に積層型感光体において電荷発生顔料とし
て用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明化合物の赤外線吸収
スペクトルを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 35/233 C09B 35/037 C09B 35/033 C09B 35/039 C09B 35/021 G03G 5/06 347

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表されるビスアゾ化合
    物。 【化1】 [式中、Rは、メチル基を表す]
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に電荷発生層及び電荷搬
    送層を有する積層型電子写真感光体において、該電荷発
    生層中の電荷発生物質が請求項1記載のビスアゾ化合物
    であることを特徴とする積層型電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に、樹脂中に電荷発生物
    質と電荷搬送物質とを分散させた単層型の感光層を有す
    る電子写真感光体において、該感光層中の電荷発生物質
    が請求項1記載のビスアゾ化合物であることを特徴とす
    る単層型電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に、樹脂中に光導電性物
    質を分散させた感光層を有する電子写真感光体におい
    て、該感光層中の光導電性物質が請求項1記載のビスア
    ゾ化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
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