JPS6045655B2 - 木質感を有する発泡体 - Google Patents

木質感を有する発泡体

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JPS6045655B2
JPS6045655B2 JP8285880A JP8285880A JPS6045655B2 JP S6045655 B2 JPS6045655 B2 JP S6045655B2 JP 8285880 A JP8285880 A JP 8285880A JP 8285880 A JP8285880 A JP 8285880A JP S6045655 B2 JPS6045655 B2 JP S6045655B2
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JP
Japan
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foam
calcium carbonate
wood
component
weight
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JP8285880A
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English (en)
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JPS578229A (en
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正夫 坂井
進 富所
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木質感を発泡体に関するものである。
詳しくは、方向性やそりがなく削りやすさが木材に類似
し、特に版画板や彫刻用材料に適した発泡体に関するも
のである。従来、版画板や彫刻用材料としては木材が用
いられており、特に版画板には朴の木が、彫刻用にはく
すの本が賞用されている。
しかしこれらは天然物であるために量的制限があること
に加え、木材の特質として方向性かあるので縦方向と横
方向で削感が異なること及び吸湿によりそりや割れが起
るという欠点がある。版画板についてはこれらの欠点を
解決したものとして、ゴム板、ポリスチレン系発泡板、
軟質塩ビ板が用いられている。
し力化、ゴム板や軟質塩ヒ板は切りくすの放れか悪く、
木よりも重くかつインクの乗りが悪いという欠点があり
、ポリスチレン系発泡板はコム板や軟質塩ビ板よりも重
量は軽いが強度が弱く又切りくすの放れやすさやインク
の乗りも良好とはいえない。一方、彫刻用材料として用
いることができる手工材料としてポリエチレンに砂やカ
ルシウム系無機化合物を添加して得られる樹脂発泡体が
提案(特開昭49−34、特開昭49−5170)され
ているが、これらとて削るときの感触が木材とは大きく
異なるものである。そこで本発明者らは、上記欠点を解
決し版画板や彫刻材料等に適した性質すなわち、J(1
) 削る時の感触が木材に近く、削りかすの放れが良い
こと。
(2)方向性がないこと。
(3)そりがないこと。
(4)インクや絵具の乗りが良いこと。
・(5)木と同じ重量感があり、木材と同等の堅さがあ
ること。
(6) もろくないこと。
をすべて満足する材料を得るべく鋭意研究した結果、驚
くべきことにポリオレフィン系熱可塑性樹脂に特定の無
機物を特定量配合し見掛け比重が0.5〜0.9となる
ように発泡させた発泡体が所期の目的を達しうることを
見出し本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明は、 (4)ポリオレフィン系熱可塑性樹脂40〜1唾量部(
B)下記の(1)及び(2)の物質からなり、(1)と
(2)の比率(1)/(2)が重量比で9/1〜1/1
の範囲にある無機充填剤 60〜9鍾量
部(1) 炭酸カルシウム、カリオン、クレー、硫酸バ
リウム、水酸化アルミニウムの群から選ばれる無機充填
剤(2)タルク を含有してなり、見掛け比重が0.5〜0.9の範囲に
ある発泡体である。
成分囚のポリオレフィン系熱可塑性樹脂とは、各種(低
密度、中密度、高密度)ポリエチレン(PE)、ポリプ
ロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)であるが、このうちメルトインデックス(MI)が
5〜10y/10rT1jnの低密度ポリエチレンが好
ましい。
成分囚の代わりに塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リスチレン樹脂を用いたのでは本発明の目的を達するこ
とができない。成分囚の量は、40〜1唾量部であるこ
とが必要てある。40重量部より多いと削りにくく、削
りくずの放れが悪くなる。
さらに木質感がなくなりインクの乗りも悪くなる。10
重量部より少ないともろくなつてしまい本発明の目的を
達成することができない。
成分囚の好適な量は20〜35重量部てある。成分囚の
量や用いる樹脂の種類を変化させることにより、種々の
木材に類似する性能のものを得ることができる。成分(
B)の無機充填剤は、2種類の無機物からな,るもので
ある。
そのうちの第1成分(1)は、炭酸カルシウム、カオリ
ン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムの群か
ら選ばれる無機物である。このうち炭酸カルシウムが好
ましく、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムが好
ましい。このほか表面処理を施された炭酸カルシウムも
用いることができる。第1成分(1)の好ましい粒度範
囲は1〜20μてある。第1成分(1)は、炭酸カルシ
ウム、カオリン等それぞれ単独ても複数種類混合しても
用いることができる。第2成分は、タルクである。第2
成分としてタルクを用いることは本発明において極めて
重要な点である。すなわち、タルクを用いることにより
初めて木材としての削りやすさがでるからである。好ま
しいタルクは、平均粒径1〜10μのものであり、容易
に入手することができる。さらに、成分(B)の無機充
填剤として使用するためには、第1成分(1)と第2成
分(2)とが重量比で(1)I(2)=911〜1ハの
範囲にあることが1必須である。9ハを越えた場合は、
木質感がなくなり削りにくくなり、1ハより小さい場合
は、もろさが増すとともに堅さも増し本発明の目的を達
することができない。
第1成分(1)と第2成分(2)の好ましい範囲は(1
)I(2)=411〜2ハである。第1成分(1)と第
2成分(2)の合計は、60〜9鍾量部であり、65〜
8…F量部が好ましい。本発明に係る発泡体は成分(4
)及び成分(B)を上記した量含み、さらに木質感を得
るために発泡により見掛け比重を0.5〜0.9の範囲
にすることが必要である。
すなわち、見掛け比重が0.5より小さいときは、削り
にくくなり、0.9よりも大きくなると堅くてもろくな
るとともに重量感も増加し好ましくないからてある。見
掛け比重の好ましい範囲は0.6〜0.8てある。発泡
は均一微細なものが好ましい。発泡により比重0.5〜
0.9にすることは通常の発泡手段により容易に行なう
ことができる。たとえば、成分囚及び(B)にアゾジカ
ルボンアミドやベンジルスルホン酸ジフェニルヒドラジ
ンなどの通常の発泡剤と1.3−ビス(第3ブチルパー
オキシイソプロピル)ベンゼンやジクミルパーオキサイ
ドなどの架橋剤を加え、パンバリーミキサーなどの混練
機を用い90〜100℃の温度て混練し、得られた混合
物を圧縮成形機の密閉金型内に装入し加圧しながら約1
60〜180℃の温度に加熱することによつて発泡体を
製造することができる。この際尿素系の発泡助剤や離型
性を向上させるためにステアリン酸亜鉛を添加するのが
好ましい。このほか所望の色調を得るために顔料を添加
することができる。この様にして得られた発泡体は従来
用いられていた各種材料の欠点を克服し削る時の感触が
木材に近く、削りかすの放れが良く、木材特有のそりや
縦方向、横方向の堅さの違いが解消されたものである。
また、一定の強度を有し、重量感も木材と同等であり、
インクや絵具の乗りも良好である。さらに木材に比べ寸
法安定性もすぐれ、かつ燃焼廃棄する際燃焼性があり、
発燃量は小さく、煙、有毒ガスの発生がないといつた利
点を有する。すなわち、本発明に係る発泡体は、木材の
有.する欠点を改良し、木材の長所はそのまま有する従
来にない材料を提供するものであり、版画板、絵馬、置
物、トーテムボールなどの彫刻用材料として好適である
。以下、実施例をあげ本発明をさらに詳しく説明Jする
実施例1表−1に示した熱可塑性樹脂と無機物とに所定
量のアゾジカルボンアミド(発泡剤)と1.3−ビス(
第3ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼJン(架橋
剤)とを添加混合して得た混合物をパンバリーミキサー
を用い90〜100゜Cで約3分間混練木なお、発泡体
の性能は次の方法により評価した。
削り感 彫刻刃により発泡体を削つて評価。
◎非常に削りやすい、O削りやすい、Δやや削りにくい
、X削りにくい。
削りかすの放れやすさ 彫刻刃て切削した時の削りかすの取り除きやすさを評価
◎非常に放れやすい、O放れやすい、×放れにくい。
インクの乗り 2した。
次にこの混練物を圧縮成形機の密閉金型につめ30〜5
0kg/dの圧力下、160〜180℃の温度で所定時
間加熱し一気に金型を開放することによつて発泡体を得
た。
発泡体の組成及び性能評価結果とを表−2に示す。イン
ク塗布テストにより評価。○全面に付着した、△塗布面
の50%に付着した、×付着しない。
強度 厚さ5wtの板を直角に折りまけその際の割れを評価。
O割れない、×割れる。実施例2 熱可塑性樹脂、無機物の配合割合を種々変化させ、実施
例1と同様の方法て発泡体を製造し性能を評価した。
この際所望の見掛け比重が得られるように発泡剤、架橋
剤の量を変化させた。発泡体の徂成と性能を表−3に示
す。表−3から、本発明品は版画板や彫刻用材料として
すくれた性能を発揮することがわかる。
特に成分(B)の第1成分(1)と第2成分(2)との
比率(1)/(2)が2/1〜4/1の範囲にあり発泡
体の見掛け比重が0.6〜0.8の範囲にあるものがす
ぐれていることがわかる。実施例3 無機充填剤として、密度が4.3y/CJで粒径が0.
6〜5μの硫酸バリウム、密度が2.4ダ/dで粒径が
0.8〜5μの水酸化アルミニウム及び密度が2.63
y/Cdで粒径が0.8〜5μのクレーを用いたほかは
、実施例1と同様にして発泡体を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)ポリオレフィン系熱可塑性樹脂40〜10重
    量部 (B)下記の(1)及び(2)の物質からなり、(1)
    と(2)の比率(1)/(2)が重量比で9/1〜1/
    1の範囲にある無機充填剤60〜90重量部(1)炭酸
    カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化
    アルミニウムの群から選ばれる無機充填剤(2)タルク を含有してなり、見掛け比重が0.5〜0.9の範囲に
    ある発泡体。 2 ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がメルトインテック
    ス5〜10g/10minの低密度ポリエチレンである
    特許請求の範囲第1項記載の発泡体。 3 炭酸カルシウムが重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
    ルシウム又は表面処理をした炭酸カルシウムのうちいず
    れかである特許請求の範囲第1項記載の発泡体。
JP8285880A 1980-06-20 1980-06-20 木質感を有する発泡体 Expired JPS6045655B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH069871U (ja) * 1992-07-07 1994-02-08 クレノートン株式会社 角型セグメント砥石
CN104231415A (zh) * 2014-10-08 2014-12-24 金猴集团威海鞋业有限公司 一种汉麻杆粉改性eva发泡鞋材及其制备方法

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US6323269B1 (en) * 1993-12-22 2001-11-27 Imerys Pigments, Inc. Mineral containing thermoplastic granules

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