JPS6044144B2 - 耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管 - Google Patents

耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管

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JPS6044144B2
JPS6044144B2 JP56088476A JP8847681A JPS6044144B2 JP S6044144 B2 JPS6044144 B2 JP S6044144B2 JP 56088476 A JP56088476 A JP 56088476A JP 8847681 A JP8847681 A JP 8847681A JP S6044144 B2 JPS6044144 B2 JP S6044144B2
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JP
Japan
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coating
film
cast steel
less
thickness
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JP56088476A
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JPS57203544A (en
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孝夫 三原
俊明 森近
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、遠心鋳造管表面にエポキシ樹脂系塗膜をコ
ーティングしてなる耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管に関
する。
従来、石油精製品などを流送する荷油管としては、溶
接鋼管にピュアエポキシ樹脂系塗膜をコーティングして
耐食性を付与したものが一般に用いられているが、使用
条件の苛酷化にともない、耐久性が低下する傾向にある
特に、溶接鋼管は、炭素鋼等を素材とし、自体耐食性に
乏しいため、何らかの原因で塗膜に疵が付いたり、ピッ
トが発生したりすると、これを起点に急速に腐食が進行
し、短期間で座部しなければならないという問題がある
。この対策として、溶接鋼管に代え、耐食性の良い遠心
鋳造管を用い、これにエポキシ樹脂系塗膜をコーティン
グすることにより、耐久性を高めるこころみもなされて
いる。 ところが、遠心鋳造管は、溶接鋼管と異なつて
表面が鋳肌状態であり、凹凸が著しいため、これにコー
ティング剤を塗布しても凹部に十分浸透せす、塗膜皮下
に気孔が残存する結果、塗膜の密着性が悪く、短期間で
剥離・損傷を生じ易い欠点がある。
この場合、コーティング剤として流動性の高いものを利
用すれは、凹部への浸透の問題は解決されるが、その反
面コーティング剤の垂れ落ちが著しくなり、第1図に示
すように、素地1の表面の塗膜2の厚さにムラが生じ、
極端な場合には、凸部の素地が露出してしまい、コーテ
ィング本来の目的を達成し得なくなる。この垂れ落ちの
問題は小径管の場合に特に顕著にあられれる。 本発明
は、コーティング剤の凹部への十分な浸透および垂れ落
ち防止という相反する問題を解決することにより、遠心
鋳造管にコーティングを施してなる荷油管の実用化に成
功したものである。 本発明荷油管は、下地処理された
遠心鋳造管の表面に初層としてコーティングされた膜厚
約80〜100μのエポキシ樹脂系塗膜と、該初層のう
えに順次塗布積層された各膜厚約100〜200μの少
なくとも2層のエポキシ樹脂系塗膜で被覆されたもので
ある。多層塗りにより複数の塗膜を積層したのは、下記
のように比較的流動性の高い塗料を用いた塗膜形成の際
の垂れ落ちを防ぐため、一回のコーティングによる膜厚
をうすくするとともに、これを積層して所要の膜厚を得
るようにしたのである。なお、遠心鋳造管材の材質に本
質的な制限はなく、各種の鋳鋼を適宜用いることができ
る。本発明荷油管の鋳肌に初層としてコーティングされ
る塗膜は、凹部への十分な浸透を図るため、流動性の比
較的高い塗料にて形成される。その粘性は例えば約20
ポイズ以下であることが望ましい。この塗料としては、
一般の市販塗料を適宜選択てきるが、そのままでは流動
性が不足するので、シンナー等の適当な溶媒で希釈して
粘性を調節して用いる。その場合の溶媒量は約3〜5重
量%が最も好適である。溶媒量がこれより少ないと流動
性が不足し、逆に多いと垂れ落ちの問題を生ずる。上記
塗料で形成される初層膜厚は、あまり厚いと垂れ落ちを
生ずるので、約100μ以下とする。
但し、うす過ぎると、凸部の被覆が不完全となるので、
約80pを下限とする。前記初層塗膜の形成により鋳肌
表面が被覆されその凹凸の度合いが緩和されるので、第
2層以降の各層塗膜の形成に当つては、凹部への浸透の
問題はほぼなくなり、従つてその塗料の流動性は初層の
それのように高いものである必要はなく、市販塗料をそ
のまま用いることができる。
むろん、下層塗膜とのなじみや密着性の向上あるいは塗
装性の改善を目的として適当量の溶媒を加えて流動性を
適宜調節してもよい。この第2層以降の各塗膜は約10
0〜200μが適当てある。これよりうすいと、所定の
厚さの塗膜を得るに必要な積層回数が多くなり、一方こ
れより厚いと垂れ落ちの傾向を惹起し不都合てある。上
記各層の積層により形成される塗膜全体の厚さは、確実
な耐食性と安定した耐久性を得るために、約280μ以
上であることを要する。
通常、約300〜400pが好適である。なお約500
pをこえる必要は特にない。従つて、積層数は初層を加
え合計3層であれば十分である。むろん、各層厚さ、管
の使用条件等に応じ適宜層数を増やしても構わない。本
発明荷油管の塗膜形成に際しては、コーティング特性を
良くするために、常法に従い、下地処理をして鋳肌表面
の錆、ホコリなどの汚染・異物を十分除去しておくべき
ことは言うまでもない。
錆等の付着異物の除去は例えばG−100−G一80の
グリツトブラストにより行ない、凹部の錆等をよく除去
しておく。また、素地表面が第2図に示すように微細な
凹凸3を伴なう場合には、グラインダ処理等により微細
な凹凸をなくし、第3図に示すごとくうねりの大きい凹
凸にすることが望ましい。この場合、表面粗度は約40
〜70μ程度が好ましいが、グリッドの粒径を適当に選
び、凹部の錆等が十分に除去されるならば、表面粗度は
それほど問題にはならない。本発明荷油管製造のコーテ
ィング手順の好ましい具体例によれば、第4図に示すよ
うに、まず表面清掃により錆、ホコリ等を除去したのち
、内面にグラインダ処理を行い、ついでグリツトブラス
テイングにより表面粗度を調整し、エアーブローにより
ホコリ等を払拭する。しかるのち、初層、中塗りおよび
最終塗り・を経て所定の塗膜を形成する。塗膜色調は膜
厚に伴なつて変化し、初層では赤錆色、中塗りではクレ
ー(Gray)単彩色となり最終塗りを行なつた膜厚約
300〜400μではクレーとなる。なお、コーティン
グはハケ塗り、スプレー、その他適宜の方法で行なえば
よい。かくして第5図に示すように鋳鋼素地1の表面に
適当な膜厚を有する複数の塗膜4(初層)、5(第2層
)、6(第3層)を備えた荷油管が得られる。
ところて、下地処理を施しても、鋳肌表面の錆を完全に
除去できない場合がある。
むしろ、ミクロ的に観察すれば、第6図に示すように少
量の錆7が凹部に残存しているのが普通である。この場
合、管材が炭素鋼などであると、この錆が、その後成長
ししかも素地との密着性が悪いため、これを起点として
塗膜が剥離することがある。これを防止するには、管材
としてCr約1%を含む低合金鋼が好適である。かかる
管材合金として、C約0.25%(重量%、以下同じ)
以下、Si約1.0%以下、Mn約1.5%以下、Cr
約0.8〜1.3%、不純物P,Sそれぞれ約0.04
%以下、残部実質的にFeからなる合金が挙げられる。
この合金のCは、荷油管材として必要な強度、耐摩耗性
の付与、Siは材質の強化、耐食性向上、Mnは材質強
化、Crは耐食性、耐摩耗改善等の理由によりそれぞれ
の含有量が規定されたものである。このCrl%低合金
銅に生成する錆は、素地に対する密着性が強固であり、
しかも不働態膜のため成長しない。従つて、たとえ錆が
残存しても、前記炭素鋼管材のように塗膜の剥離を生ず
ることがない。また、塗膜にビットなどの疵が付いても
、炭素鋼管材に認められる水泡状の欠陥が発生すること
もなく、荷油管としての耐久性は著しく向上する。なお
、Crl%低合金鋼鋳造管に対する塗膜形成についても
、塗料の流動性、膜厚、下地処理などのコーティング条
件は前記したところに従えばよい。以上のように、本発
明荷油管は、耐食性等にすぐれた保護皮膜を備え、容易
に剥離、損傷を生ずることがなく、従来にくらべ長期に
わたる使用によく耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は塗膜厚のムラを示す断面説明図、第2図および
第3図は素地の表面凹凸を示す断面説明図、第4図は塗
膜コーティング手順の具体例を示すブロック図、第5図
は本発明荷油管の塗膜積層状態の一例を示す断面説明図
、第6図は素地表面断面を示す拡大説明図である。 1・・・素地、2,4,5,6・・・塗膜、7・・・錆

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下地処理された遠心鋳造管の表面に溶媒3〜5重量
    %を含むエポキシ樹脂系塗料をコーティングしてなる膜
    厚80〜100μの初層塗膜と、該初層塗膜のうえに順
    次積層された各膜厚100〜200μの少くとも2層の
    エポキシ樹脂系塗膜で被覆されることを特徴とする耐久
    性にすぐれた鋳鋼製荷油管。 2 遠心鋳造管が、C0.25%(重量%、以下同じ)
    以下、Si1.0%以下、Mn1.5%以下、Cr0.
    8〜1.3%、PおよびSそれぞれ0.04%以下、残
    部実質的にFe合金からなることを特徴とする上記第1
    項に記載の耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管。
JP56088476A 1981-06-09 1981-06-09 耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管 Expired JPS6044144B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP56088476A JPS6044144B2 (ja) 1981-06-09 1981-06-09 耐久性にすぐれた鋳鋼製荷油管

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JPS57203544A JPS57203544A (en) 1982-12-13
JPS6044144B2 true JPS6044144B2 (ja) 1985-10-02

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GB9903711D0 (en) * 1998-12-01 1999-04-14 New Lake International Limited Tank lining
JP5964161B2 (ja) * 2012-07-05 2016-08-03 東芝機械株式会社 精密工作機械

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