JPS6043718B2 - テレビジョン画像の印刷用製版装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、製版装置特にカラーテレビジョン画像の印
刷版を作るカラーテレビジョン画像製版装置に関する。

テレビジョンのプログラムの内容が拡大されテレビジ
ョン画像の中から所望の画像を写真または印刷等に記録
し、大量複製する必要性が生じている。従来においては
、テレビジョン画像を印刷により大量複製する場合、テ
レビジョン画像を例えばスチイールカメラにより撮影し
、カラー写真に仕上げのこのカラー写真を製版機にかけ
て印刷版を作成し、この印刷版によりテレビジョン画像
の大量複製がおこなわれる。しかしながら、カラーブラ
ウン管に映し出されるテレビジョン画像の色温度は、通
常９００００に程度であり、さらに赤Ｒ）縁Ｇ）青Ｂの
３種類の螢光体を発光させたものであるので、肉眼には
良く見えても写真乳剤の感度分布と一致しないためブラ
ウン管面に映し出されたテレビジョン画像のカラー写真
撮影による単なる色温度の変換だけでは満足なりラー写
真が得られない。また、テレビジョン画像は、画面の大
小に関係なく５２５本の走査線により構成されており、
一般に扱われている画像の中でも解像力が悪い方である
。その上、カラー写真にしてから再度製版しなければな
らないため実際に印刷されたテレビジョン画像は、解像
力、色相、階調性等において、かなり劣下したものとな
る。 従つて、本発明はテレビジョン画像の解像力、色
相、階調性等を劣下させることのないテレビジョン画像
の印刷用製版装置を提供することを目的とする。

本発明は、テレビジョン画像信号を記録したビデオテ
ープレコーダから所望の１フレームに対応する映像信号
を読出し、この信号を３原色信号に変換し、３原色信号
をカラースキャナー等の電子製版装置に供給することに
より、色分解版等を作製するテレビジョン画像製版装置
に関するものであり、必要な１フレームの画像を選択抜
き出し、その画像を直接印刷版に仕上げるものである。

従つて本発明は途中の工程をはぶき、テレビジョン画
像が本来持つている解像力、色相、階調性を劣下するこ
となく、その画像を直接印刷版に製版するものであり、
製版スキャナーの回転に合わせて信号の読出しをコント
ロールし、同期をとるようにし、既存のスキャナーを用
いることができるものである。第１図は本発明の基本構
成図である。

どの画像を印刷用に用いるかを決定するために第１手段
としてテレビジョン画像を収録再生し、その画像の中か
ら選ぶためのテレビジョン画像収録再生装置１が必要で
ある。そしてここで選択された画像の１フレーム分を記
憶再生するためのフレームメモリー２への転送される。
１フレームのテレビジョン画像は２フィールドの画像か
ら構成されており、５２５本のテレビジョン信号が２分
割され、インターリーピングされているので、フレーム
メモリー２からの再生信号はそのままでは製版スキャナ
ー６へ供給できない。

そこでこの２フィールドにインターリーピングされた信
号を１フレームの信号に順序を入れかえなければならな
い。そのための回路が信号順序変換回路３である。次に
印刷用の信号とするため、ＮＴＳＣテレビジョン信号を
信号の色分解回路４によつて色分解し、Ｒ，Ｇ，Ｂ信号
とし、さらにＹ（黄）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）
に変換して製版スキャナー６に入力する。

本発明では既存の製版スキャナー６にＹＭＣ信号を供給
し、印刷用Ｙ．Ｍ．Ｃ．ＢＫ版に仕上げることを特徴と
しており、露光装置（製版スキャナー６）の回転に伴な
いこれに合わせて信号の読出しをコントロールし、同期
をとるため、回転同期回路５を設ける。

次に第２図に本発明の一実施例のブロックダイヤグラム
を示す。

この図においてビデオテープレコーダ （ＶＴＲ）１１には、ＮＴＳＣテレビジョン信号が供給
される。

このビデオテープレコーダ１１として１インチ型または
２インチ型業務用ビデオテープレコーダが用いられる。
また、このビデオテープレコーダは製版用原稿としての
フレーム選択をするためにはスロー再生及び静止再生が
おこなえるものがよい。

前記ビデオテープレコーダ１１には、フレームナンバ発
生器１２及び読出しフレームナンバ指示器１３が結合さ
れている。ビデオテープレコーダ１１の再生出力にはモ
ニタテレビジョン１４及びフレームメモリ１５が接続さ
れる。フレームメモリー１５は、記憶／再生指示回路１
６からの記録または読出し制御信号に応答してフレーム
信号の記憶及び再生がおこなえるよう構成される。記憶
／再生指示回路１６はテレビジョン同期信号発生器１７
からの同期信号に同期して記憶制御信号を発生する。フ
レームメモリ１５の再生（読出し）出力はスイッチ回路
１９に接続される。テレビジョン同期信号発生器１７は
ＶＴＲを正しく再生するために必要であるが、一方選択
された１フレームを正しくフレームメモリー１５へ転”
送し記憶するための基準信号となつている。

１フレームの画像を記憶するためのフレームメモリーと
してアナログ形の磁気ディスクメモリーでもよいし、デ
ジタル形のソリッドステートメモリで構成してもよいが
、ここでは磁気ディスクメモリによつて説明する。

この磁気ディスクメモリには第３図に示すような形態で
映像信号が記憶される。１フレームのテレビジョン画像
は、５２５本の走査線により形成され、奇数フィールド
と偶数フィールドから成る。

１フレームの画像に対しては、１〜２０及び２６３〜２
８３の垂直ブランキング期間を有し、その中に垂直同期
を有し、さらに１本１本の信号線の間にも水平ブランキ
ング期間を有し、その中に水平同期信号を有している。

尚、奇数フィールドは、第３図乃至第４図に示すように
走査線２１〜２６３で構成され、偶数フィールドは走査
線２８３〜５２５で構成される。第３図に示したフレー
ムメモｌ川５から映像信号を読み出す場合、第４図の走
査線の順番に対応させると偶数フィールドの走査線２８
３、奇数フィールドの走査線２１、偶数フィールドの走
査線２８４・・・と偶数フィールド、奇数フィールドを
交互に順次読出される。この読出しにおいては磁気ディ
スクメモリは、定速度で回転しており磁気ヘッド（図示
せず）からは、上気した順に走査線に対応した映像信号
が出力される。上記順に従つた信号の読出しは、ゲート
信号発生回路２０からの制御信号によつてスイッチ回路
１９を開閉制御することによつて行なわれる。このスイ
ッチ回路１９の出力は偶数メモリー２１及び奇数メモリ
ー２２に記憶される。フレームメモリ１５の再生速度は
収録時と同じ１１１（リアルタイム）にするのがよい。

フレームメモリ１５は製版露光中再生モードとし、次の
スイッチ回路１９によつて信号の順序が整えられる。ス
イッチ回路１９及び偶数メモリー２１、奇数メモリー２
２における書込み、読出しの関係を第５図に示す。

特版スキャナー２７から露光シリンダーの回転に同期し
たパルスを同期回路２８でロックし、読出し信号Ｈを作
成する。

スイッチ回路１９を開く信号を作成するゲート信号発生
回路２０にこの読出し信号Ｈ及びフレームメモリ１５か
らの再生信号を供給する。ゲート信号発生回路２０では
ビデオ信号から同期信号を分離し、ビデオ信号に第３図
に示すような番号を与え、読出し信号Ｈに同期をとつて
２８３，２１，２８４・・・・・の順でスイッチ回路１
９を開閉する信号を発生する。スイッチ回路１９を通過
した信号は、偶数フィールド、奇数フィールドによつて
偶数メモリー２１、又は奇数メモリー２２へ転送され、
読出し信号発生回路２３からの読出し信号１又はＪによ
つて、信号が読出される。

偶数メモリー２１、奇数メモリー２２から出力されるテ
レビジョン信号はＮＴＳＣデコーダー２４によりＲ．Ｇ
．Ｂの３色に分解され、色計算器２６によつてＹ（黄）
、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）信号として製版スキャ
ナー２７へ供給する。

既存の製版スキャナー２７においては、Ｙ．Ｍ．Ｃ信号
からＢＫ（墨）信号を作成し、画質修正回路を通つて露
光部へ供給される。本発明の装置の特徴は、既存の製版
スキャナーを用いることである。

既存のスキャナーにおいては、露光されるフィルムは第
６図に示すように円．筒に巻かれ、１４０本／ＣＴｒｉ
あるいは２００本／ＣｒｆＬ等の速度で回転し、露光さ
れている。通常の製版スキャナーにおいては、原稿側と
露光側は同期をとつて回転しており、原寸はもとより、
拡大、縮少も可能となつている。

本発明の装置においては、テレビジョン画像の５２５本
と製版スキャナーの回転速度との同期をとることによつ
て原寸から拡大まで可能とした。

そして既存の製版スキャナーは回転数可変ではないので
、テレビジョン信号にあわせてスキャナーの回転をコン
トロール出来ないから、スキャナーの回転と製版倍率か
らテレビジョン信号の読出し速度をコントロールするも
のである。本発明においてはテレビジョン信号の５２鉢
の走査方向を第６図のＹ方向と一致させている。

テレビジョン画像は５２５本の走査線からできており、
製版スキャナーは１４０本／Ｃ７ｒｌ又は２００本／Ｃ
Ｔｎ等と決められた送り機構しかないことから、製版寸
法を任意に決定することとはできない。製版スキャナー
において５２５＊の露光で画像を作成した場合に倍率を
原寸と表示すると、この場合の具体的寸法は、垂直、水
平ブランキング期間を除くと、１４０本／Ｃｍにおいて
はＸ＝３．５ｃ！Ｎ，．Ｙ＝４．１ｃＴｎとなる。

２００本／Ｃ！ＲＬにおいてはＸ＝２．７Ｇ１Ｙ＝３．
３ｃ！ｎとなる。

拡大は次の様にして得ることができる。

例えばｎ倍の画像とは、製版スキャナーにおいて５２５
×ｎ本の本数にて画像を作成した場合である。すなわち
テレビジョン信号１本を製版スキャナーにおいてｎ回露
光するのである。故つて拡大率は、整数倍の任意の値を
とることができ、倍率決定と共に製版寸法のＸが決まつ
てしまう。

他方Ｙの寸法は、第２図に示す倍率設定回路２５により
倍率を設定すると読出しパルスの個数（ｎと一致）と幅
（第５図ｙ）が決定される。実施例としてｎ＝２の場合
、偶数メモリー２１又は奇数メモリー２２に記憶された
信号はそれぞれ２回ずつ読み出されれば良く、１４０本
／Ｃｍの場合製版寸法７．０ｃｒｆ１×８．２ｃ！ｎ スイッチ回路のゲート時間は水平ブランキング時間を除
いて５２．７μｓ製版スキャナーの回転速度１０回転／
秒 シリンダー周長Ｌ＝６．５″″＝１６５順露光時間 約
１０＠となる。

本発明は以上のような構成であり、テレビジョン画像を
電気信号のまま製版スキャナーに送り、直接フィルムに
露光するものであるから、従来ブラウン管上のテレビジ
ョン画像をカメラでカラー写真にとり、そのカラー写真
を製版するものに比較して、解像力、階調性、色相の劣
下がない。

また、製版スキャナーの回転に伴いこれに合わせて信号
の読出しをコントロールし、同期をとるため既存のスキ
ャナーをそのまま用いることができ、きわめて有効な発
明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の基本構成のブロック図、第２図は本発
明の一実施例に従つたテレビジョン画像製版装置のブロ
ック回路図、第３図は第２図の製版装置に用いられる磁
気ディスクメモリの記憶データパターン図、第４図はテ
レビジョン画面の走査線を示す図、第５図は第２図の製
版装置に用いられる偶数メモリー及び奇数メモリーの書
き込み及び読出しの関係を説明する図、第６図はスキャ
ナーのシリンダの斜視図である。 １・・・・・・テレビジョン画像収録再生装置、２・・
・・フレームメモリ、３・・・・・・信号順序変換回路
、４・・・・・・信号の色分解回路、５・・・・・・回
転同期回路、６・・・・・・製版スキャナー、１１・・
・・・ゼデオテープレコーダ、１２・・・・・フレーム
ナンバ発生器、１３・・・・・・読出しフレームナンバ
指示器、１５・・・・・・フレームメモリ、１６・・・
・・・記憶／再生指示回路、１７・・・・・・テレビジ
ョン同期信号発生器、１９・・・・・スイッチ回路、２
０・・・・・・ゲート信号発生回路、２１・・・・・・
偶数メモリー、２２・・・・・・奇数メモリー、２３・
・・・読出し信号発生回路、２４・・・・・・ＮＴＳＣ
デコーダー、２５・・・・・・倍率設定回路、２７・・
・・・・製版スキャナー、２８・・・・・・同期回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ １フレームのカラーテレビジョン映像信号を記憶す
   るフレーム映像信号記憶装置と、このフレーム映像信号
   記憶装置から順次読出される２フィールドからなる走査
   線信号を偶数フィールド、奇数フィールドに分けて記憶
   するメモリーと、偶数フィールド、奇数フィールドを走
   査線ごとに交互に製版スキャナーの走査速度に同期して
   読出す手段とＮＴＳＣテレビジョン信号をＲ．Ｇ．Ｂ．
   の信号に変換する装置と、Ｒ．Ｇ．Ｂの信号よりＹ．Ｍ
   ．Ｃ．ＢＫの分解版を作るスキャナー等の製版装置等よ
   りなるテレビジョン画像の印刷用製版装置。