JPS6042430Y2 - シ−ソ−スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシーソースイッチに関するもので、シーソーノ
ブに復帰性を付与させるに当り、このシーソーノブの長
手方向と同方向に配設した単一のコイルばねを使用する
ことにより当該シーソーノブをバランスよく維持させ、
且つ操作フィーリングを向上させ得るようにしたシーソ
ーノブに係るものである。

従来におけるシーソースイッチを第１図について説明す
ると、このシーソースイッチはシーソーノブ１に復帰性
を付与させるに当り、シーソー支点２を中心とした両押
圧部側におけるシーソーノブ１の裏面に軸片３，３を突
設させ、この軸片３．３部にそれぞれコイルばね４，４
を縮設させたものであった。

しかるに上記のシーソースイッチは、２個のコイルばね
４，４を使用しているために、使用の時間経過等により
両コイルはね４，４間のばね定数が変動した場合、シー
ソーノブ１の水平度（バランス）が維持できなくなり、
またこのような場合はその支点２が定まりにくくなるの
で操作に際してもシーソーノブ１の動きが不自然となっ
て操作フィーリングが悪くなってしまうという難点があ
った。

ここにおいて本考案は上記の点を解決し得るようにした
シーソースイッチを提供しようとしたものである。

以下本考案を図の実施例に基づいて具体的に説明する。

第２図は組立図、第３図はその分解図を示すもので、図
はハウジング５をエスカッションパネル６に一体に設け
た事例を示すものであって、ハウジング５はシーソーノ
ブ７の寸法形状に合わせてエスカッションパネル６の所
要部に凹設する。

またハウジング５底部の中央辺には、シーソーノブ７の
長手方向（両押圧部７ａ、７ｂを結ぶ線の方向）に沿っ
た長方形状の凹部からなるスプリング取付部９を設け、
その長手方向間隔を所定間隔長１とする。

そしてスプリング取付部９の長手方向両側方部には、こ
のスプリング取付部９に縮設するコイルばねＳの外径寸
法よりも狭幅のスリット１０を、ハウジング５の長手方
向のほぼ全長にわたって設ける。

他方、シーソーノブ７には、シーソー支軸１１を中心と
した両押圧部７ａ、７ｂ側にハウジング５内に向けてそ
れぞれ板状の突設片８ａ、８ｂを設け、この同突設片８
ａ、８ｂにおける対向内面３ａ’、 ８ｂ’間の間隔
を、前記したスプリング取付部９の長手方向における所
定間隔長１と同一間隔長とさせる。

なお同突設片８ａ、８ｂにおける板状部の厚さはスリッ
ト１０の幅よりも小なるように形成する。

而して同突設片８ａ、８ｂをスリット１０に遊嵌サセ、
且つシーソー支軸１１をエスカッションパネル６におけ
る支軸取付部１１’、１１’とトリムプレート１２との
間に回動可能に支持させた場合に、スプリング取付部９
における長手方向の対向内壁間、および同突設片８ａ、
８ｂにおける対向内面部３ ａ’、 ３ ｂ’におい
てコイルばねＳを共通に縮設させるようになす。

即ち縮設状態におけるコイルばねＳの両端部は、スプリ
ング取付部９における段部９′（第３図り参照）と突設
片における内面部８ａ′、８ｂ′に共通に弾接する。

因みに同突設片８ａ、８ｂは基板１３にとりつけたスイ
ッチ接点ｓｗ、、ｓｗ２の駆動片としても作用させるも
ので、この同突設片８ａ、８ｂにおける先端端面部はス
イッチ接点ｓｗ、、ｓｗ２における駆動ピン１４．１４
’にそれぞれ対向させる。

本考案の実施例たるシーソースイッチは上述のように構
成されるものであって、第２図に示すように常態におい
てはコイルばねＳの左右方向への弾力により、エスカッ
ションパネル６面に対シ−ソーノブを常に平行度よく、
且つ良好なバランスを以って維持させる。

次いでいま押圧部７ａをコイルばねＳの弾力に抗して押
圧しスイッチ接点ＳＷ、を駆動させる場合を第４図を参
照して述べる。

このときシーソーノブ７における突設片８ａ。

８ｂはシーソー支軸１１を支点としてスリット１０内を
自由に回動するから、押圧した側の突設片８ａにおける
内面部８ａ′と、これに対向した側のスプリング取付部
９における段部９″との間でコイルばねＳはさらに圧縮
される。

因みに他方の押圧部７ｂを押圧した場合には、他方の突
設片８ｂにおける内面部８ｂ′とスプリング取付部９に
おける他方の段部９′との間でコイルばねＳが圧縮され
る。

上記のように非押圧側におけるコイルばねＳの端部は常
にスプリング取付部９の段部９′または９″に弾接し変
位が規制される。

そして上記のように何れの押圧部７ａまたは７ｂを押圧
操作させる場合においても、シーソーノブ７は単一のコ
イルばねＳによりシーソー支軸１１にバランスよく支持
されているから極めて良好なフィーリングを以って操作
することができる。

次いで押圧部７ａへの押圧を解除すると、シーソーノブ
７はコイルばねＳの弾撥力によって第３図に示すように
状態に復帰する。

以上詳述したように本考案によればハウジング内に所定
間隔長のスプリング取付部を設け、他方シーソーノブ側
にはシーソー支軸を中心として、その対向内面の間隔が
上記の所定間隔長と等間隔になるように２個の突設片を
設け、スプリング取付部および同突設片における対向内
面部に共通のスプリングを縮設して、シーソーノブにお
ける何れか一方の押圧部を押圧した場合に、その押圧し
た側の突設片とスプリング取付部との間においてスプリ
ングをその弾力に抗してさらに圧縮させ、この共通とさ
せた単一のスプリングによりシーソーノブに復帰性を付
与させるようにしたから、常態においてシーソーノブを
バランスよく維持させることができ、且つシーソーノブ
を押圧操作させる場合においてはその操作フィーリング
を向上させ得るという極めて優れた効果を発揮する。

またハウジングをエスカッションパネルに一体に形成さ
せ、スイッチ接点は別途の基板に配設するような場合に
おいては、シーソーノブが常にバランスよく維持される
ことから、このシーソーノブにおけるスイッチ駆動部を
常に所定の位置に維持させることができるので、スイッ
チ接点は一定の位置に取つけさえすれば上記のスイッチ
駆動部とスイッチ接点との間隙を常に所定の間隙長とな
し得、容易構成性を有せしめ得るというこの種部材にと
って極めて優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図は本考案の実施例
たるシーソースイッチの側面図でハウジング部等は断面
を以って示す、第３図Ａ、Ｂ。 Ｃ，Ｄは同上の分解斜視図、第４図は第２図の動作説明
図である。 ５：ハウジング、６：エスカッションパネル、７：シー
ソーノブ、７ａ、７ｂ：押圧部、８ａ。 ８ｂ：突設片、３ａ’、 ３ｂ’：突設片における対
向内面、９ニスプリング、９′、９″ニスプリング取付
における段部、１０ニスリツト、１１ニジ−ソー支軸、
１２ニドリムプレート、１４，１４′：スイッチ接点の
駆動ピン、Ｓ：コイルばね、ＳＷｌ、ＳＷ２：スイッチ
接点。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ シーソーノブのシーソー動作によりスイッチ接点を
   駆動するようにしたシーソースイッチにおいて、ハウジ
   ング内に所定間隔長を有するスプリング取付部を設け、
   他方シーソー支軸を中心として前記シーソーノブにおけ
   る両押圧部側にハウジング内に向けてそれぞれ突設片を
   設け、且つ当該同突設片における対向雨間の間隔を前記
   スプリング取付部の所定間隔長と同一間隔長となし、前
   記スプリング取付部および同突設片における対向内面部
   に共通のスプリングを縮設し、シーソーノブにおける何
   れか一方の押圧部を押圧した場合において当該押圧した
   側の突設片とスプリング取付部との間において前記スプ
   リングを弾力に抗してさらに圧縮させるようにしたこと
   を特徴とするシーソースイッチ。 ２ スプリングとしてコイルばねを使用するとともに、
   スプリング取付部を凹部となし、さらに前記コイルばね
   の弾力作用方向における前記凹部の両側方に前記コイル
   ばねの外径寸法よりも狭幅のスリットを設け、該スリッ
   トにシーソーノブにおける同突設片をそれぞれ遊嵌させ
   てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のシーソース
   イッチ。 ３ シーソーノブにおける同突設片をスイッチ接点の駆
   動片とした実用新案登録請求の範囲第１項または第２項
   に記載のシーソースイッチ。