JPS6041802B2 - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

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JPS6041802B2
JPS6041802B2 JP16815779A JP16815779A JPS6041802B2 JP S6041802 B2 JPS6041802 B2 JP S6041802B2 JP 16815779 A JP16815779 A JP 16815779A JP 16815779 A JP16815779 A JP 16815779A JP S6041802 B2 JPS6041802 B2 JP S6041802B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は絶縁電線に関し、特に、耐熱性、機械的特性及
び電気的特性が良好な芳香族ポリエーテルアミドを被覆
してなる絶縁電線に関する。
従来、薄肉の絶縁電線用被覆材料としては、主として熱
硬化性樹脂が使用され、被覆に当っては、熱硬化性樹脂
を溶剤に溶解し、得られた溶液中に導体となる電線を通
すことにより導体表面に溶液の被膜を形成した後溶剤を
除去する方法がとられている。しかしながら、被覆材料
としてこのような熱硬化性樹脂を用いる場合には、溶剤
の除去が困難であり、又、作業環境が悪くなる等の製造
工程上の欠点がある。これに対し、熱可塑性樹脂は、溶
剤を使用せずに、これを加熱溶融して押出し成形により
導体上に被覆することができるため、熱硬化性樹脂の場
合におけるように溶剤を除去する必要がなく、又、製造
工程を簡略化てきる※(−〜()−ー〜・】シ¥(但し
、式中のR、〜R、は水素、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、塩素又は臭素を示し、それらは互いに同じで
あつても異なつていてもよく、又、R、及びR6は水素
、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基又はトリ
クロロメチル基を示eし、それらは互いに同じであつて
も異なつていてもよく、又、Arはp−フェニレン基、
m−フエ戸等の利点を有する。
ところで、薄肉の絶縁電線は、耐熱性、機械的特性、電
気的特性、耐薬品性及び耐摩耗性等の諸特性が優れてい
ることが要求される。
このような諸特性を満足する熱可塑性樹脂としiては、
四フッ化エチレン−エチレン共重合体等に代表されるフ
ッ素系樹脂が挙げられる。
しカルながら、フッ素系樹脂は、一般に表面硬度が小さ
く、カットスルー抵抗値が不十分であり、これが大きな
欠点となつていた。J 本発明はこのような現状に鑑み
てなされたものであり、その目的は、耐熱性、機械的特
性及び電気的特性に優れ、特に、カットスルー抵抗性に
優れた絶縁電線を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するため、次の構成をとる
ものである。
すなわち、本発明の絶縁電線は、導体上に下記一般式て
表わされる繰り返し単位を有する芳香族ポリエーテルア
ミドを被覆してなることを特徴とするものである。0−
−NH』−Ar−』)−(I) ニレン基、ジフェニレンエーテル基、ジフェニレン基又
はナフチレン基を示す。
)本発明における上記一般式(I)で表わされる繰り返
し単位を有する芳香族ポリエーテルアミドは、芳香族ジ
カルボン酸又はその反応性酸誘導体と一般式出成形によ
り導体上に被覆してなる特許請求の範囲第1項記載の絶
縁電線。
5下記式で表わされる繰り返し単位を有する芳香族ポリ
エーテルアミドを加熱溶融し、押出成形により導体上に
被覆してなる特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
れかに記載の絶縁電線。
(但し、式中のカルボニル基は互いにメタ位又はバラ位
でベンゼン核に結合し、全繰り返し単位中メタ位80〜
20%に対しバラ位20〜80%である)。発明の詳細
な説明本発明は絶縁電線に関し、特に、耐熱性、機械的
特性及び電気的特性が良好な芳香族ポリエーテルアミド
を被覆してなる絶縁電線に関する。
従来、薄肉の絶縁電線用被覆材料としては、主として熱
硬化性樹脂が使用され、被覆に当っては、熱硬化性樹脂
を溶剤に溶解し、得られた溶液中に導体となる電線を通
すことにより導体表面に溶液の被膜を形成した後溶剤を
除去する方法がとられている。しかしながら、被覆材料
としてこのような熱硬化性樹脂を用いる場合には、溶剤
の除去が困難であり、又、作業環境が悪くなる等の製造
工程上の欠点がある。これに対し、熱可塑性樹−脂は、
溶剤を使用せずに、これを加熱溶融して押出し成形によ
り導体上に被覆することができるため、熱硬化性樹脂の
場合におけるように溶剤を除去する必要がなく、又、製
造工程を簡略化できる等の利点を有する。ところで、薄
肉の絶縁電線は、耐熱性、機械的特性、電気的特性、耐
薬品性及び耐摩耗性等の諸特性が優れていることが要求
される。
このような諸特性を満足する熱可塑性樹脂としては、四
フッ化エチレン−エチレン共重合体等に代表されるフッ
素系樹脂が挙げられる。
しかしながら、フッ素系樹脂は、一般に表面硬度が小さ
く、カットスルー抵抗値が不十分であり、これが大きな
欠点となつていた。本発明はこのような現状に鑑みてな
されたものであり、その目的は、耐熱性、機械的特性及
び電気的特性に優れ、特に、カットスルー抵抗性に優れ
た絶縁電線を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するため、次の構成をとる
ものである。
すなわち、本発明の絶縁電線は、導体上に下記一般式て
表わされる繰り返し単位を有する芳香族ポリエーテルア
ミドを被覆してなることを特徴とするものである。(但
し、式中のR1〜R4は水素、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、塩素又は臭素を示し、それらは互いに同じ
であつても異なつていてもよく、又、R5及びR6は水
素、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基又はト
リクロロメチル基を示クし、それらは互いに同じであつ
ても異なつていてもよく、又、Arはp−フェニレン基
、m−フェニレン基、ジフェニレンエーテル基、ジフエ
ニレン基又はナフチレン基を示す。
)本発明における上記一般式(・)で表わされる繰り返
し単位を有する芳香族ポリエーテルアミドは、芳香族ジ
カルボン酸又はその反応性酸誘導体と一般式(式中、R
1〜R6は前記一般式(1)におけるR1〜R6と同じ
ものを意味する)で表わされるエーテル結合を有する芳
香族ジアミンを、溶液重合、溶融重合又は特開昭52−
23198号公報に示された方法等の既知の芳香族ポリ
アミドの製造方法により縮重合させて得ることができる
上記一般式(■)で表わされるエーテル結合を有する芳
香族ジアミンとしては、例えば2・2−ビス〔4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2・2−ビ
ス〔3−メチルー4−(4ーアミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、2●2−ビス〔3−クロロー4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2・2−ビス
〔3−ブロモー4−(4−アミノフエニノキシ)フエニ
,ル〕プロパン、2●2−ビス〔3−エチルー4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2・2−ビ
ス〔3−プロピルー4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、2●2−ビス〔3−イソプロピルー4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2●
2−ビス〔3−ブチルー4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕プロパン、2●2−ビス〔3−Sec−ブチ
ルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン
、2・2−ビス〔3−メトキシー4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン、2●2ービス〔3−エト
キシー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、2●2−ビス〔3●5−ジメチルー4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2・2−ビス〔3
・5−ジクロロー4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、2・2−ビス〔3・5ージブロモー4一
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2・2
−ビス〔3・5ージメトキシー4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕プロパン、2●2−ビス〔3−クロロ
ー4−(4−アミノフェノキシ)−5−メチルフェニル
〕プロパン、1●1−ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕エタン、1・1−ビス〔3−メチルー4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1●1
一ビス〔3−クロロー4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕エタン、1・1−ビス〔3−ブロモー4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1・1−ビス
〔3−エチルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕エタン、1●1−ビス〔3−プロピルー4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1・1−ビス〔3
−イソプロピルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕エタン、11−ビス〔3−ブチルー4一(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕エタン、1●1−ビス(3−
Sec−ブチルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕エタン、1●1−ビス〔3−メトキシー4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1・1−ビス〔
3−エトキシー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕エタン、1・1−ビス〔3・5−ジメチルー4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1・1−ビス
〔3・5−ジクロロー4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕エタン、1●1−ビス〔3●5ージブロモー4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1・1
−ビス〔3・5ージメトキシー4−(4−アミノフェノ
キシ)フ”エニル〕エタン、1◆1−ビス〔3−クロロ
ー4一(4−アミノフェノキシ)フェニルー5−メチル
フェニル〕エタン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル〕メタン、ビス〔3−メチルー4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔3−クロロ
ー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビ
ス〔3−ブロモー4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕メタン、ビス〔3−エチルー4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔3−プロピルー4ノ
ー(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔
3−イソプロピルー4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕メタン、ビス〔3−ブチルー4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔3−Sec−ブチ
ルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、
ビス〔3−メトキシー4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕メタン、ビス〔3−エトキシー4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔3●5ージメ
チルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン
、ビス〔3・5−ジクロロー4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕メタン、ビス〔3・5ージブロモー4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔3
●5ージメトキシー4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕メタン、ビス〔3−クロロー4−(4−アミノフ
ェノキシ)−5−メチルフェニル〕メタン、11●1◆
3◆3●3−ヘキサフルオロー2●2−ビス〔4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1・1・1
・3・3・3−ヘキサクロロー2・2−ビス〔4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、3●3−ビ
ス〔4一(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ペンタン
、1●1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、1◆1●1●3●3●3−ヘキサフルオ
ロー2・2−ビス〔3●5−ジメチルー4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1・1・1・3・
3・3−ヘキサクロロー2・2−ビス〔3・5−ジメチ
ルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン
、3●3ービス〔3・5−ジメチルー4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕ペンタン、11−ビス〔3・5
−ジメチルー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕
プロパン、1・1・1・3・3・3−ヘキサフルオロー
2・2−ビス〔3・5ージブロモー4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン、1●1◆1●3・3◆
3−ヘキサクロロー2◆2−ビス〔3・5ージブロモー
4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、3
・3−ビス〔3・5ージブロモー4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕ペンタン、1●1−ビス〔3・5ー
ジブロモー4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン、2◆2−ビス〔4一(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕ブタン、2・2−ビス〔3−メチルー4−(
4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、22−ビス
〔3・5−ジメチルー4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕ブタン、2・2−ビス〔3・5ージブロモー4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1・1
・1・3・3・3−ヘキサフルオロー2・2−ビス〔3
−メチルー4−(4一アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパンなどがある。
更に本発明においては、既知のジアミン例えば4・4″
−ジアミノジフェニルエーテル、4・4−ジアミノジフ
ェニルスルホン、メタフェニレンジアミン、4●4″−
ジ(4−ヒドロキシフェノキシ)フェニルスルホンある
いは、4◆4′−ジ(31−ヒドロキシフェノキシ)フ
ェニルスルホン等の少なくとも1種を併用することがで
きる。
本発明における芳香族ジカルボン酸としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテルジカル
ボン酸−4●4′、ジフエニルスル・ホンジカルボン酸
−4・4″一及びナフタレンジカルボン酸−1・5等を
挙げることができるが、テレフタル酸及びイソフタル酸
が一般に製造されているので好適に使用することができ
る。
特に、テレフタル酸とイソフタル酸の混合物は、生成す
るノ樹脂の流動性の点から望ましい。なお、本発明にお
ける芳香族ジカルボン酸の反応性酸誘導体とは、上記芳
香族ジカルボン酸のジクロライド、ジプロマイド及びジ
エステル等を意味する。本発明において、テレフタル酸
とイソフタル酸の混合物を使用する場合には、ベンゼン
核のメタ位にカルボキシル基を有するイソフタル酸とベ
ンゼン核のバラ位に、カルボキシル基を有するテレフタ
ル酸の配合割合は、前者20〜80%に対し後者80〜
20%の範囲内とすることが特に流動性及び加・工性の
点で望ましい。
又、本発明における芳香族ポリエーテルアミドの還元粘
度(ジメチルホルムアミド中0.2y1dt130℃で
測定)は、0.4〜1.8d11f11望ましくは0.
6〜1.0d11yの範囲内とすることが適当である。
そのような樹脂は、押出成形(被覆)時の流動性が優れ
、しかも良好な機械的特性を有する絶縁電線を提供する
ことができる。本発明における芳香族ポリエーテルアミ
ドは、加熱により溶融して流動性を示すので、これを押
出成形によりペレット化することができ、更にこのペレ
ットを用いてクロスヘッドを備えた押出機により芯線(
導体電線)の表面に被覆し、約0.15〜0.2TI$
tの厚さの薄肉被覆絶縁電線を容易に得ることができる
又、芳香族ポリエーテルアミドを適当な溶剤に溶解し、
この溶液を導体電線上に塗布し、加熱により溶剤を除去
して被覆を形成する手法をとることもできる。本発明の
絶縁電線は、従来のフッ素系樹脂で被覆された絶縁電線
に比べて、カットスルー抵抗性が著しく優れており、し
かも、引張り強さ等の力学的性能、耐熱性、電気的特性
及び難燃性も優れている。
なお、本発明においては、絶縁電線の耐熱性及び耐候性
を改良するため、熱分解防止剤、酸化防止剤又は紫外線
吸収剤等を本発明の芳香族ポリエーテルアミドに混合し
て導体上に被覆又は塗布することができ、又、可塑剤、
着色剤、滑剤及び難燃剤等を併用することもできる。
次に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らによりなんら限定されるものではない。
実施例1 (a)芳香族ポリエーテルアミドの製造 10′容のセパラブルフラスコに、攪拌棒、温,度計及
び滴下沖斗をセットし、水酸化ナトリウム154.8q
を水800mtに溶解した溶液をフラスコに入れた。
次に、2・2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕プロパン656yをシクロヘキサノン3.4k
9に溶解した溶液を該フラスコに注入し、−2℃まで冷
却した。一方、テレフタル酸ジクロライド164q及び
イソフタル酸ジクロライド164yをシクロヘキサノン
2.4k9に溶解した溶液に滴下戸斗から反応温度が1
0゜Cを超えないように注入した。滴下開始から3時間
後、塩化ベンゾイル16.9qをシクロヘキサノン50
09に溶解した溶液を添加し、更に2時間後、反応液を
メタノール中に注入して重合体を単離した。得られた重
合体の還元粘度(ジメチルホルムアミド中0.2qId
t130℃で測定)は0.75d11yであつた。(b
)絶縁電線の製造 (a)で得た芳香族ポリエーテルアミドをペレット化し
、クロスヘッドを備えたスクリュー径28順φの押出機
で、銅線に銀メッキを施した直径0.26wr!nの芯
線の表面に0.5〜0.2wLの厚さの被覆を形成した
得られた絶縁電線の諸特性を下記表に示す。実施例2 テレフタル酸ジクロライドとイソフタル酸ジクロライド
の配合割合を重量比で3:7にした以外は、実施例1と
同様にして、還元粘度0.75d1Iyの芳香族ポリエ
ーテルアミドを製造し、これを用いて絶縁電線を製造し
た。
その特性を下記表に示す。実施例3 2●2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕プロパンの代りに、ビス〔3・5−ジメチルー4−(
4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタンを用いた以外
は、実施例1と同様にして、還元粘度0.70の芳香族
ポリエーテルアミドを製造し、これを用いて絶縁電線を
製造した。
その特性を下記表に示す。比較例 エチレンー4フッ化エチレン共重合体樹脂(デーポン社
製、テフゼルー200)を用い、実施例1と同様にして
絶縁電線を製造した。
その特性を下記表に示す。注:引張り強さはASTM−
D256により測定し、 カットスルー抵抗はUL−S
ub?Ct758により3I1111R1155℃で測
定し、耐摩耗性は3mi1R1400yで測定した。
表から明らかなように、本発明の絶縁電線は従来のもの
に比して優れた特性を有している。
実施例410f容のセパラブルフラスコに、攪拌棒、温
度計及び滴下枦斗をセットし、水酸化ナトリウム171
.8Vを水800m1に溶解した溶液をフラスコに入れ
た。
次に、2・2−ビス〔4−(4−アミノフノエノキシ)
フェニル〕プロパン594g及び44″−ジアミノジフ
ェニルエーテル66ダをシクロヘキサノン3.4k9に
溶解した溶液を該フラスコに注入し、−2℃まで冷却し
た。一方、テレフタル酸ジクロライド182y及びイソ
フタル酸ジクロライド182yをシクロヘキサノン2.
4kgに溶解した溶液を滴下ロードから反応温度が10
℃を超えないように注入した。滴下開始から3時間後、
塩化ベンゾイル18.9qをシクロヘキサノン500y
に溶解した溶液を添加し、更に2時間後、反応液をメタ
ノール中に注入して重合体を単離した。得られた重合体
を押出機で造粒化し、還元粘度0.78dL1qのペレ
ットを得た。これを用いて実施例1と同様にして絶縁電
線を製造した。引張り強さは9.8k91i、伸び80
%、カットスルー抵抗3.0k9、耐摩耗性550回で
あつた。以上説明したように、本発明によれば耐熱性、
機械的特性及び電気的特性に優れ、特にカットスルー抵
抗性に優れた絶縁電線を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導体上に下記一般式で表わされる繰り返し単位を有
    する芳香族ポリエーテルアミドを被覆してなる絶縁電線
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中のR_1〜R_4は水素、低級アルキル基
    、低級アルコキシ基、塩素又は臭素を示し、それらは互
    いに同じであっても異なっていてもよく、又、R_5及
    びR_6は水素、メチル基、エチル基、トリフルオロメ
    チル基又はトリクロロメチル基を示し、それらは互いに
    同じであっても異なっていてもよく、又、Arはp−フ
    ェニレン基、m−フェニレン基、ジフェニレンエーテル
    基、ジフェニレン基又はナフチレン基を示す。 )2 式中のR_1〜R_4が水でありかつR_5及び
    R_6がメチル基である芳香族ポリエーテルアミドを導
    体上に被覆してなる特許請求の範囲第1項記載の絶縁電
    線。 3 式中のArがp−フェニレン基及び/又はm−フェ
    ニレン基である芳香族ポリエーテルアミドを導体上に被
    覆してなる特許請求の範囲第1項記載又は第2項記載の
    絶縁電線。 4 芳香族ポリエーテルアミドを加熱溶融し、押出成形
    により導体上に被覆してなる特許請求の範囲第1項記載
    の絶縁電線。 5 下記式で表わされる繰り返し単位を有する芳香族ポ
    リエーテルアミドを加熱溶融し、押出成形により導体上
    に被覆してなる特許請求の範囲第1項ないし第4項のい
    ずれかに記載の絶縁電線。 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、式中のカル
    ボニル基は互いにメタ位又はパラ位でベンゼン核に結合
    し、全繰り返し単位中メタ位80〜20%に対しパラ位
    20〜80%である)。
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