JPS6040539Y2 - エレベ−タ用ドア−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータ用ドアー装置に関するものである
。

ます、第１〜第３図によって従来のエレベータ用ドアー
装置を説明する。

図中、１はエレベータのかごで、２はこれの出入口、３
は出入口２を開閉する引き戸、４はかご１に装着された
ドアー開閉駆動源で、４ａはこれの腕、５は中間部がか
ご１に枢着されたレバー、６は両端がそれぞれ腕４ａ及
びレバー５の上端に枢着されたリンク、７は引き戸３に
装着された係合装置で、７ａはこれの固定板、７ｂは可
動板で、固定板７ａに並設され基部が垂直軸７ｃによっ
て固定板７ａの側部に枢着されている。

７ｄは垂直軸７ｃに設けられて両端がそれぞれ固定板７
ａ及び可動板７ｂに固定され可動板７ｂを倒伏方向へ付
勢するひねりばねからなる付勢体、８は中間部が固定板
７ａに枢着されたリンクで、上端はレバー５の下端に枢
着され、下端部は固定板７ａの起立部に挿通されて先端
にはローラ８ａが枢着されている。

９は可動板７ｂの固定板７ａとの対向面に固定されてロ
ーラ８ａに接して配置されたカム、１０．１０’はそれ
ぞれエレベータの乗場の戸（図示しない）に設けられて
保合装置７の両側対応位置に配置された係合体である。

すなわち、引き戸３が戸閉された場合には第１、第２図
に示す状態となり、リンク８が傾斜してローラ８ａは後
退し、付勢体７ｄによって可動板７ｂが倒伏して係合装
置７は狭幅状態、すなわち非係合位置にある。

そして、このときには係合体１０，１０’と係合装置７
との間に隙間が生じ、かご１の昇降によって係合装置７
は係合体１０．１０’の間を通過する。

またかご１が乗場に停止してドアー開閉駆動源４が付勢
されると、腕４ａが第１図において時計方向に回動して
リンク６、レバー５、リンク８を介して引き戸３が戸開
される。

これとともにンク８が反時計方向に回動しローラ８ａが
前進してカム９を押圧するので可動板９が起立して第３
図に示すように係合装置７は係合動作する。

これによって係合装置７は拡幅し係合体１０．１０’が
把握され、この状態で引き戸３と乗場の戸が一緒に戸開
される。

また、戸開された引き戸３が戸閉されるとリンク８が時
計方向に回動するのでカム９により引き戸３の全閉直前
において可動板７ｂが倒伏して係合装置７の保合が解除
される。

しかし、リンク８の回動動作により係合装置７を動作さ
せるためレバー５の戸閉時の角度が制約されて所要の引
き戸３の開閉行程を得るためのンク８、レバー５の設計
の自由度が少なくなり出入口２の幅寸法により引き戸３
開閉時の走行抵抗が変化して円滑な開閉動作が得られな
くなることがあった。

この考案は上記の欠点を解消するもので、引き戸の開閉
機構の動作角度とは関係なく係合動作する係合装置を備
えたエレベータ用ドアー装置を提供しようとするもので
ある。

以下、第４図〜第７図によってこの考案の一実施例を説
明する。

図中、第１〜第３図と同符号は相当部分を示し、８は両
端がそれぞれレバー５の下端及び引き戸３に枢着された
リンク、７は係合装置で、７ａは引き戸３に固定された
係合装置７の固定板、１１は中間部が固定板７ａの上部
に枢着された第１平行リンクからなる作動位置で一端に
はローラ１１ａが枢着しである。

１２は一端が固定板７ａの下部に枢着された第２平行リ
ンク、７ｂは係合装置７の可動板で、上板には作動装置
１１の他端が、下部には第２平行リンク１２の他端がそ
れぞれ枢着されている。

７ｄは両端がそれぞれ可動板７ｂ、引き戸３に保持され
た引張りコイルばねからなる付勢体、１３は出入口２の
上縁部に固定されてローラｌｌａに対応したカムである
。

すなわち、引き戸３の戸閉時にはローラｌｌａがカム１
３に押圧されて可動板７ｂは付勢体７ｄの付勢力に抗し
て上昇位置にあり係合装置７は拡幅して係合体１０．１
０’に対して非係合位置にある。

そして引き戸３の戸開によってローラ１１ａがカム１３
から離脱して付勢体７ｄの付勢力により第４図において
作動装置１１、第２平行リンク１２が反時計方向へ回動
し可動板７ｂが下降する。

これによって係合体１０．１０’が固定板７ａと可動板
７ｂにより挟圧されて係合装置７が係合動作する。

この状態で引き戸３と乗場の戸が一緒に戸開される。

そして戸閉されると戸閉直前においてローラｌｌａがカ
ム１３に係合し作動装置１１、第２平行リンク１２が時
計方向へ回動し係合装置７は拡幅して非保合状態となる
。

このように係合装置７はリンク８の回動動作に関係なく
係合及び非係合動作するので、レバー５、リンク８の回
動角度を自由に設定することができる。

また、回動角度を自由に設定することによって出入口２
の幅寸法、すなわち引き戸３の開閉行程の長短によって
走行抵抗が変化することを少なくすることができて、円
滑に開閉動作するドアー装置が得られる。

なお、この実施例ではカム１３によりローラｌｌａを介
して引き戸３が押し下げられるので引き戸３の浮き上り
現象を防ぐことができる。

また、可動板７ｂが下降して係合動作するので、付勢体
７ｄが破断しても、可動板７ｂは自重により下降するの
で係合作用を直ちに喪失することがない。

また、カム１３の配置が容易であって適宜に大きくする
ことができるので可動板１ｂの変位量、すなわち保合装
置７の拡幅量を自由に設定することができ非保合時の係
合体１０．１０’との隙間を広くすることも容易であっ
てかご１が乗場を通過するときの安全性を向上させるこ
とができる。

以上説明したとおりこの考案は、かご出入口を開閉する
引き戸に設けられた固定板及び固定板に空隙を隔てて対
向し平行リンク機構を介し引き戸に対して変位可能に装
着されて固定板方向へ少なくとも自重によって付勢され
た可動板を持つ係合装置を設け、また平行リンク機構の
可動部、可動板のいずれかに設けられたローラを持つ作
動装置を出入口の縁部に固定されたカムに係合させて引
き戸の戸開動作により係合装置を動作させるようにした
ので、可動板の自重による変位力が直接的に係合力とし
て作用し確実な係合動作が得られ、簡単な装置構成であ
って安価に製作でき、また引き戸を駆動するレバー、リ
ンクの回動角度を自由に設定することができて引き戸の
開閉行程の長短にかかわらず円滑に開閉動作するエレベ
ータ用ドアー装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータ用ドアー装置を示す概念正面
図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３図は第１図
の係合装置の動作を説明した第２図相当図、第４図はこ
の考案によるエレベータ用ドアー装置の一実施例を示す
第１図相当図、第５図は第４図の要部拡大図、第６図は
第４図の■−■線断面図、第７図は第４図の保合装置の
動作を説明した第６図相当図である。 １・・・・・・かご、２・・・・・・出入口、３・・・
・・・引き戸、７・・・・・・係合装置、７ａ・・・・
・・固定板、７ｂ・・・・・・可動板、１１・・・・・
・作動装置、ｌｌａ・・・・・田−ラ、１２・・・・・
・第２平行リンク、１３・・・・・・カム。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベータのかご出入口を開閉する引き戸と、この引き
   戸に設けられた固定板及び上記固定板に空隙を隔てて対
   向して配置されかつ平行リンク機構を介し上記引き戸に
   対して変位可能に装着されて上記固定板方向へ付勢され
   た可動板を持ち上記エレベータの乗場の戸と対応したと
   きに上記乗場の戸に係合する係合装置と、上記出入口の
   縁部に固定されたカムと、上記可動板及び平行リンク機
   構の可動部のいずれかに設けられたローラを持ち上記引
   き戸が全閉位置にあるときは上記カムに係合し上記可動
   板を上記固定板から離れる方向へ変位させて上記係合装
   置を非係合動作させ上記引き戸の戸開動作により上記カ
   ムから離脱する作動装置とを備えたエレベータ用ドアー
   装置。