JPS6038543Y2 - 直管形螢光ランプの包装容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は直管形蛍光ランプを収納する包装容器に関する
ものである。

上記包装容器としては第１図に示すような１本用のもの
が使用されている。

この１本用包装容器１はダンボール紙を正四角筒状に形
成したもので、その内面は緩衝材としての波形紙２で構
成されている。

この波形紙２の波は包装容器１のランプ挿入方向と直交
する方向に揃えられ、又四辺の夫々対向する波形紙間隙
ｄ１は直管形蛍光ランプ３の管径らより若干太き目に設
けられている。

ところが、ｄ、＞ｄｚであると、螢光ランプ３を垂直に
立てて包装容器１に挿入し、螢光ランプ３から手を離す
と包装容器１を通り抜けて螢光ランプ３が地面等へ自由
落下して割れたりする恐れがあり、取扱いに注意を要し
た。

又、ｄｌ＝ｄ２やｄｌを鳴より少し小さ目に設けると、
螢光ランプ３の挿入時に螢光ランプ３の端が波形紙２の
波に当って挿入が難しくなり、又無理に挿入していくと
包装容器１が破れる恐れがあった。

又、従来の包装容器１は１本の螢光ランプ３を包装して
いた。

しかし、最近の照明器具、特に家庭用の照明器具は２本
の螢光ランプを使用したものが多く、そのため１つの包
装容器で１本の螢光ランプを包装していてはランプ装着
やランプ交換の時に２つの包装容器で２本の螢光ランプ
を持ち運びしなければならず、取扱いが繁雑化して不便
であった。

又、螢光ランプを１本毎に包装していては多数の螢光ラ
ンプを収納保管や運搬する時に嵩張り、１本当りの運送
費が高くなるといった問題点もあった。

本考案は上記従来の問題点に鑑み、これを改良・除去し
たもので、２本の直管形螢光ランプを夫々に収納保持す
る２つのランプ収納筒を有する２木用包装容器を提供す
る。

以下、本考案の構成を図面を参照して説明する。

第２図及び第３図に於いて、４は本考案による２木用包
装容器で、これは１枚の紙素材、例えばボール紙を後述
要領で折曲して、２つの四角筒状のランプ収納筒５ａ、
５ｂを、一側壁を共用させて２列一体に形成したもので
ある。

この各ランプ収納筒５ａ、５ｂは各々が１本の直管形螢
光ランプ３ａ、３ｂを夫々に収納保持する大きさで設け
られる。

又、包装容器４の１つの対角線上にある陵線部には波形
部６ａ、６ｂが成形されている。

そして、この波形部６ ａｔ ６ ｂによってランプ
収納筒５ａ、５ｂの内部の１つの角部分を部分的に絞り
、螢光ランプ３ａ、３ｂを部分的に支持して、ランプ収
納筒５ａｔ５ｂから螢光ランプ３ａｔ３ｂが自重で簡単
に抜は出ないようにしである。

上記包装容器４は第５図に示す１枚の矩形の例えばボー
ル紙７で組立てられる。

即ち、ボール紙７は両端部に螢光ランプ３ａ、３ｂの管
鋒Ａ２より小さなＩｔｌ副。

、ｄ４で例えば糊代部８，９を有し、又、第５図左側よ
り糊代部８かららより若干大きな幅りで第１側壁部１０
を第１側壁部１０から平均幅りて第２側壁部１１を、第
２側壁部１１から平均幅りて第３側壁部１２を、第３側
壁部１２から平均幅２Ｄで第４側壁部１３を、更に第４
側壁部１３から平均幅りで第５側壁部１４を、第５側壁
部１４から幅りて第６側壁部１５を有腰この第６側壁部
１５に糊代部９が連結されている。

そして、第２側壁部１１と第３側壁部１２の間と、第４
側壁部１３と第５側壁部１４の間とに前記波形部６ａ、
６ｂを形成するための波形折曲線１６ａ、１６ｂが矛じ
め設けられている。

又、糊付部８と第１側壁部１０、第■側壁部１０と第２
側壁部１１．第３側壁部１２と第４側壁部１３、第５側
壁部１４と第６側壁部１５、及び第６側壁部１５と糊付
部９の間には夫々に直線状の折曲線１７．１Ｂ、１９，
２０．２１が設けられている。

そして、このボール紙７の組立ては、まず糊付部８を第
５図での手前側に９０°折曲し、続いて第１側壁部１０
と第２側壁部１１と第３側壁部１２とを順次に夫々９０
°折曲する。

すると糊付部８が第４側壁部１３の略中央部上に接面す
るから、この位置で糊付部８を第４側壁部１３に接着固
定するとランプ収納筒５ａが形成される。

次に第４側壁部１３に対して第５側壁部１４をランプ収
納筒５ａの側に９０°折曲腰更に第６側壁部１５と糊付
部９を順次に９０°折曲すると、糊付部９が第１側壁部
１０に接面するから、この位置で糊付部９を第１側壁部
１０に接着固定するとランプ収納筒５ｂが形成される。

この時、２つのランプ、収納筒５ａ、５ｂは第１側壁部
１０を共用して、両者一体に結合される。

又、このように組立てられた包装容器４は第４図に示す
ように、波形折曲線１６ａ９１６ｂが上下面側にくるよ
う偏平に折り畳まれて保管され、螢光ランプ３ａ、３ｂ
を包装する時に第２図及び第３図に示すように復元され
る。

尚、本考案は上記構成に限らず、例えば糊付部８．９を
第４側壁部１３や第１側壁部１０に接着（糊付け）で固
定していたが、ステッチャ−止めの構造にしてもよい。

又、各ランプ収納筒５ａ。５ｂの共用する第１側壁部１
０に固定する糊付部９の屯を第１側壁部１０と同じ幅り
にして、この糊付部９で第１側壁部１０を補強させても
いいが、材料節減上、幅屯は接着強度が十分に保てる程
度の大きさくｄ、＞Ｄ）に設定することが望ましい。

又、各ランプ収納筒５ａ、５ｂ内に螢光ランプ３ａ、３
ｂを保持する波形部６ａ、６ｂは包装容器４の全長にわ
たって設ける必要はなく、中央部だけ、或は両端部だけ
などと部分的に設けてもよい。

以上説明したように、本考案によれば１つの包装容器で
２本の直管形螢光ランプがまとめて包装されるので、包
装したランプの保管作業や、照明器具へのランプ装着や
ランプ交換の作業等が便利になって、作業能率の向上が
図れる。

又、１枚のボール紙を折曲して組立てる手間は従来の１
本用包装容器と変わらず、従って同じ手間で従来の２倍
の収納能力を有する包装容器が組立てられ、その実用的
価値は大きい。

又、２本の螢光ランプをまとめて包装するため、保管や
運搬時の嵩張りが少なくなり、従来と同じスペースでよ
り多くの保管や運搬が可能となる。

さらにはランプ収納筒の少なくとも一つの陵線部に波形
部が形成されているので、直管形蛍光ランプのランプ収
納筒への挿入保持性を著しく改善できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の包装容器の一例を示す斜視図、第２図は
本考案による包装容器の実施例を示す斜視図、第３図は
第２図包装容器の拡大平面図、第４図は第２図包装容器
の折り畳んだ時の拡大平面図、第５図は第２図包装容器
の展開図である。 ３ａ、３ｂ・・・・・・直管形螢光ランプ、４・・・・
・・包装容器、５ａ、５ｂ・・・・・・ランプ収納筒、
６ａ、６ｂ・・・・・・波形部、７・・・・・・紙素材
（ボール紙）、１０・・・・・・共用する一側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚の矩形の紙素材の両端部を内面側に複数回折曲して
   、各々が１本の直管形蛍光ランプを収納保持する四角筒
   状のランプ収納筒を、一側壁を共用させて２列一体に形
   成すると共に、各ランプ収納筒の少なくとも一つの陵線
   部を波形に形成したことを特徴とする直管形蛍光ランプ
   の包装容器。