JPS6038161A - 輪転印刷機のためのインキ装置又は湿し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は輪転印刷機のためのインキ装置又は湿し装置で
あって、運動可能に支承された調量ローラを有しており
、この調量ローラが不動に支承されたインキ移しローラ
に接触している形式のものに関する。

従来技術 公知インキ調量装置においてはインキ膜は浸しローラ又
は膜ローラを使用してインキ出し調節板又はインキ出し
調節スライダによって調整される。

ドイツ民主共和国特許第１０４２５９号明細書において
はギャップ調整と共に同時にインキ出しローラと圧縮ロ
ーラとの間の周速度差の変化を用いて調量を行なう調量
装置が公知である。しかしながらその調量円板の懸架は
スペース上の理由から片側でしか行なわれないので、横
運動の際のインキ練り行程によって調量円板の保持部材
が曲げられてしまう。しかもインキ出しローラとインキ
受取りローラとの間の周速度差による調量は調量円板及
びその不安定な保持部材に付加的な力作用を及、ぼして
しまう結果となる。

さらにドイツ連邦共和国特許出願公告第２２１００２０
号明細書には互いに運動可能に支承された調量ローラ及
びインキ移しローラを有するインキ装置が記載されてお
り、このインキ装置には調量ローラの、インキ移しロー
ラとは反対側に作用する、バイメタル条片から成るばね
ユニットが設けられている。この装置の課題は温度が変
化しても両ローラの間に規定の間隔を得、ひいては着肉
ローラ上に一定の厚さのインキ膜を得ることにある。

上述したこれらインキ調量装置にはそれぞれ次のような
欠点がある。すなわち、インキがインキだめから供給さ
れるということ、つまり、インキかくはん器が使用され
ない場合に被膜形成に傾く比較的に多くの無駄なインキ
を有するということである。さらに別の欠点はインキが
汚れ易くかつ、含水量が多いということにある。イ、ン
キだめの洗浄には多量のインキ損失が必要とされ、もし
このインキ損失量を減少させようとするならば、印刷者
の著しい監視の手数が必要とされる。なぜならば印刷者
は印刷しようとする残余枚葉紙のためにインキ壷内に必
要とされるインキ量を蓄えるためにいつ印刷が終了する
かを正確に監視していなければならないが題はインキ痛
苦しくは液し滝壷なしで迅速に調整可能な液体調量装置
を改良して、帯域毎に微調整可能な、均一な厚さの液体
膜を印刷機幅全体に亘って引渡すことができるようにす
ることのインキ装置又は湿し装置において特許請求の範
囲第１項に記載した特徴によって解決された。

圧力下で逆向きに回転する調量ローラ及びインキ移しロ
ーラの上方には自己調整機能を有する液体膜、組部が設
けられている。両算−ラは相互に圧力をかけ合いながら
回転する。この圧力は両ローラの接触点で微調整可能で
ある。この調整機構によって均一な膜厚さを印刷機幅全
体に亘って得ることができる。印刷機幅全体に亘るこの
均一な液体膜はインキを引続き次のローラ列に均一に引
渡すのに特に有利に適している。このようにして練りの
増大を必要とするインキ膜の過度の厚さがなくされる。

湿し装置にこの同じ構造が用いられると、湿し水膜を必
要な範囲において可能な限り均一に薄く調量することが
できるという利点を有する。

インキ壷を用いないという本発明の構成によればインキ
壷の時間のかかる洗浄が省かれ、ローラは通常の洗浄装
置で洗浄される。つまり保守及び印刷準備のための著し
く無駄な時間を省くことができるようになる。両ローラ
間の規定されたインキ量によっては印刷者が印刷終了の
直前に液体供給部を取除き、ひいては印刷終了時にロー
ラ上にインキが残らないようにすることができる。従っ
て洗浄作業は最小限に減少される。リルサンローラ、鋼
ローラ、リルサンローラ、若しくはゴムローラ、鋼ロー
ラ、ゴムローラといった組合わせによっては申分のない
温度調整が形成され、この場合に両ローラには温度調整
媒体が貫流させられる。このようにして温度に左右され
ない、常に一定の膜厚さを有するインキ移しが達成され
るようになった。

両ローラの硬度差はショア硬さ約１０である。

インキ移しローラと、目的に応じてインキ練りローラで
あってもよいローラとの間には互いに並べられたローラ
が支持管上に運動可能に支承されて配置されている。

このローラは種々異なる形式で、例えば電磁式、空気力
式又は液圧式で制御することができる。電磁式の制御に
おいては支持管を中心としだローラの偏心回転運動が行
なわれる。空気力式及び液圧式の制御においてはこの支
持管におけるローラの直線運動が行なわれる。ローラ間
の透き間へのインキ浸入を阻止するためには、各ローラ
の片側にシールリングが設けられている。

支持管上でのローラの保持部材は例えばインキ練りロー
ラの往復運動がローラにおける側力によって傾くことが
ないように丈夫に設計されている。インキ移しローラと
インキ練りローラの回転速度差は支持管におけるこのロ
ーラの丈夫な支承によって申分なく吸収される。

本発明によるこのようなローラを使用することによって
インキ装置及び湿し装置の構成部材は大きな許容誤差を
もって設計することができるようになる。なぜならばそ
の構造全体がその特別な幾何学形状の故に大きな精度を
要求しないからであり、このことによって著しい費用削
具 減が得られる。例えば晦日形を描がない回転運動を行な
うようなインキ出しローラの不正確さは従来のようにイ
ンキ出し調節スライダを有する通常のインキ装置におけ
るように大きな影響をもたない。このインキ出し調節ス
ライダは大きな圧力をかけられるとインキ出しローラを
たわませ、ひいては繰返し印刷の際に極めて不正確な繰
返し精度をもたらす結果となる。

さらに本発明によるローラによっては帯域毎に容量イン
キ移しから正確かつ迅速に最大量インキ移しにまで調節
することができるという利点がある。このためには各ロ
ーラは異なる速度と異なる時間的長さでローラに接触す
ることができるようになっている。４色刷り枚葉紙印刷
機における無駄な準備時間はインキ装置の洗浄について
言えば従来の印刷機における全準備過程の約１７％にし
かならない。さらにインキ装入と従来公知であるインキ
帯域の調節については約５％の時間短縮が為される。従
って」こ述したような無駄な準備時間は本発明によるイ
ンキ装置の著しく簡単な構造によって最小限に短縮され
るようになった。

実施例 第１図には湿し装置又はインキ装置の調量ローラ１が示
されており、この調量ローラＩは不動に支承されている
。この調量ローラ１には運動可能に支承されたインキ移
しローラ２が接触している。このインキ移しローラ２は
通常の状態では圧力をかけられて調量ローラＩに押イ」
けられている。調量ローラ１とインキ移しローラ２との
この接触範囲における圧力は微調整可能である。両ロー
ラの間の上側にある空間は液体６で満たされている。こ
の液体６は自己調整機能を有する液体供給部５によって
供給される。

この自己調整機能を有する液体供給部５はそのレベルに
亘ってその都度、このレベルが両ローラの外周を越えな
いように調整されている。両ローラが互いに圧力をかけ
られた状態で回転しているので、同じ大きさのインキ膜
又は湿し液膜がインキ移しローラ２に引渡される。この
インキ膜又は湿し液膜は偏心的に支承されたローラ３を
介して帯域毎にローラ４に引渡される。

ローラ４は調量ローラ１及びインキ移しローラ２よりも
高い回転数を有している。つまり、ローラ３は口・−ラ
４との各接触において加速されかつインキ移しローラ２
との各接触において、再び減速される。ローラ３の、支
持管８における保持部材はローラ３が加速されかつ減速
される間に生じる力を受容するために、その力作用が申
分なく支持管８によって受容されるようにフン・々クト
にかつ、丈夫に設計されている。

この帯域毎のインキ若しくは湿し液引渡しはローラ３を
介して、インキ移しローラ２へのローラ３の接触時間の
長さと接触形式に応じて、引渡された個々のインキ条片
の間に透き間が生じないように、ローラ４に引渡される
。このインキ引渡しによって印刷機幅全体に亘って均一
な厚さのインキ膜が形成される。調量ローラ１とインキ
移しローラ２の速度は同じでもよいし、文具なっていて
もよい。さらに、異なるイ、ンキ膜厚さを得ることがで
きるためにこの速度調整を印刷機速度に対して相対的に
行なうこともできる。有利な調節は、調量ローラｌ及び
インキ移しローラ２の周速度を印刷機の版胴周速度に依
存して駆動されるローラ４の周速度よりも小さくするこ
とによって行なわれる。これによって、調整モータを介
した煩雑な調整が不必要となる。調量ローラ１及びイン
キ移しローラ２における上述したような予備調量は鋼ロ
ーラ及びリルサンローラの間に圧力、つまり温圧をかけ
ることによって行なわれる。調量ローラ１、インキ移し
ローラ２、ローラ３，４の下方には覆い薄板７が設けら
れている。

このようなインキ調量の著しい利点は、インキ壺の洗浄
が省かれかつ、インキ供給機構全体を予め設けられたロ
ーラ洗浄装置を介して一緒に洗浄できるということにあ
る。つまり、印刷機における保守及び印刷準備のための
著しい無駄な時間が省かれることにある。上述のりルサ
ンローラ及びザムローラ配置形式は続く鋼ローラと共に
、温度調整媒体が調量ローラ１とイン−＋Ｓしローラ２
に貫流されるインキ装置において申分のないインキ温度
調整を可能にする。

第２図には互いに並べて配置されたローラ３が示されて
いる。これらのローラ３は支持管８に丈夫に保持されて
おり、インキＭＬローラ２トローラ４との間に配置され
ている。このローラ４はインキ装置又は湿し装置に応じ
てインキ練りローラ又は版胴までのローラ列における単
なる１つの別のインキ移しローラであってもよい。帯域
毎のインキ引渡し直後のインキ練りはインキ移しが精密
で正確であり、版胴における直接的なインキ移しが全く
充分であるために排除することができる。

互いに密に並べて配置されたローラ３はそれぞれ片側に
シールリング９を有している。このシールリング９はイ
ンキがローラ間の中空室内に侵入することを阻止する。

このローラ３の、インキ移しローラ２とローラ４との間
での有利な静止位置においてはローラ３はローラ４に接
触している。このことによって、容量範囲におけるイン
キσ］渡しの著しい利点が明らかにされる。つまり、ロ
ーラ３がローラ４に接触してぃると、インキは引渡され
ない。一定の厚さのインキ膜で被覆されたインキ移しロ
ーラ２に、ローラ３が短時間接触する場合には最少量の
インキ引渡しが行なわれ、接触時間が長くされると、ロ
ーラ４への多量のインキ引渡しが行なわれる。又、短か
いノξルスに応じたローラ３の持続的な接触及び離反も
可能である。この結果、ローラ４の外周に亘って均等に
分配された短かいインキ条片を有するインキ引渡しが行
なわれ、特に均一なインキ分配及びインキ塗布が得られ
る。このことはインキ調量後すぐにインキ練りを行なう
必要がないということの理由を説明するものとなる。

第３図には上述したように互いに密に並べて支持管８上
に配置された本発明によるローラ３の構造が示されてい
る。この支持管８にはフィル１０と電磁石の心１１が固
定されている。電気供給部はこの支持管８の中央の空間
内に配置されている。この支持管８を中心として滑り支
承部材１２が配置されており、この滑り支承部材１２は
コイル１０と電磁石の心１１の範囲で切欠かれている。

この滑り支承部材１２には偏心的に孔の開けられた、ロ
ーラ３と同じ幅を有する中間部材１３が自由に旋回可能
に配置されている。この中間部材１３は空間１４を有し
ており、この空間１４内にコイル１０と電磁石の心１１
とが設けられている。この電磁石の電磁力によって中間
、部材１３は支持管８上で往復運動させられる。

この偏心的な回転運動はローラ３の行程運動】８に相応
している。ロー２３のこの偏心的な運動は支持管８の中
央に偏心的な両終端位置を有する中央ポイントとして図
示されている。この中間部材１３の外周面には円筒状の
ころ支承部材１５が設けられている。このころ支承部材
１５には被覆１７を備えたスリーブ１６が収縮底めされ
ている。この被覆１７はローラ３のインキ装置又は湿し
装置における配置形式に応じてリルサン又はゴムから成
っていてもよい。

発明の構成 このように本発明の構成によればインキ壷を排除したこ
とによって保守及び印刷準備のための手間が大幅に省か
れ、またインキ膜を帯域毎に種々に調量するためのロー
ラが支持管に運動可能に支承されていることによってイ
ンキ装置及び湿し装置の構成部材を大きな許容誤差をも
って設計することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図はインキ装置又は湿し装置の側面図を本発明によ
る自己調整機能を有する液体供給部及びインキ移し機能
を有するローラと共に示した図、第２図は互いに密に並
べて配置されたローラの平面図、第３図は支持管上で摺
動するように往復運動可能なローラを断面して示した図
である。 ｌ・・・調量ローラ、２・・・インキ移しローラ、３・
・・ローラ、４・・・ローラ、５・・・液体供給部、６
・・・液体、７・・・覆い薄板、８・・・支持管、９・
・・シーフレリング、１０・・・コイル、１１・・・電
磁石の心、１２・・・滑り支承部材、１３・・・中間部
材、１４・・・空間、１５・・・ころ支承部材、１６・
・・スリーブ、１７・・・被覆、１８・・・行程運動 （ほか１名）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　輪転印刷機のためのインキ装置又は湿し装置であ
   って、調節可能な圧力の下で逆向きに回転する調量ロー
   ラ及びインキ移しローラと、それに続くローラとを有し
   ている形式ノモのにおいて、 調量ローラ（１）及びインキ移しローラ（２）の上方中
   央に、レベル測定装置によって調整された液体供給部（
   ５）が配置されており、この液体供給部（５）によって
   ローラギャップの出口のところにローラ幅全体に亘って
   一様なインキ膜が形成され、インキ移しローラ（２）と
   ローラ（４）との間フインキ膜を帯域毎に種々に調量す
   るために帯域幅のローラ（３）が互いに並べられて支持
   管（８）に運動可能に支承されて配置されていることを
   特徴とする、輪転印刷機のためのインキ装置又は湿し装
   置。 ２、　前記ローラ（３）が互いに密に並べられてかつ、
   偏心的に支持管（８）に配置されている、特許請求の範
   囲第１項記載のインキ装置又は湿し装置。 ３、　前記支持管（８）に各ローラ（３）の幅に相応し
   て、電磁石の心（１１）を有するコイル（１０）がそれ
   ぞれ１つずつ配置されており、ローラ（３）の偏心的な
   旋回範囲に亘って滑り支承部材（１２）が支持管（８）
   に固定されている、特許請求の範囲第１項又は第の開け
   られた中間部材（１３）が旋回可能に支承されており、
   この中間部材（１３）が空間（１４）を電磁石の心（１
   １）の範囲に有している、特許請求の範囲第１項から第
   ３項までのうちいずれか１つの項に記載のインキ装置又
   は湿し装置。 ５、前記中間部材（１３）の外周面にころ支承部材（１
   ５）が固定されており、このころ支承部材（１ｓ　）に
   被覆（１７）を有するスリーブ（１６）が収縮嵌めされ
   ている、特許請求の範囲第１項から第４項までのうちい
   ずれか１つの項に記載のインキ装置又は湿し装置。 ６　前記ローラ（３）が片側にシールリング（９）を有
   しており、その外周部に被覆を有している、特許請求の
   範囲第１項から第４項までのいずれか１つの項に記載の
   インキ装置又は湿し装置。 ７　前記ローラ（４）がインキ練すローラテあって、前
   記インキ移しローラ（２）が微調整機構を有している、
   特許請求の範囲第１項記載のインキ装置又は湿し装置。 ８　前記調量ローラ（１）及びインキ移しローラ（２）
   内に温度調整機構が配置されている、特許請求の範囲第
   １項記載のインキ装置又は湿し装置。 ９　前記調量ローラ（１）、インキ移しローラ（２）、
   ローラ（３）及びローラ（４）の下方に覆い薄板（７）
   が配置されている、特許請求の範囲第１項記載のインキ
   装置又は湿し装置。