JPS6037900Y2 - 自動二輪車におけるリヤクツシヨンユニツトの冷却装置

Info

【考案の詳細な説明】本考案は自動二輪車におけるリヤクッションユニットの
冷却装置に関するもので、車体のほぼ中央に設けられた
りャクッションユニットを、簡単な構造で効率良く冷却
できるようにしたものである。

自動二輪車には、リヤクッションユニットを車体のほぼ
中央に配設したものがある。

この場合、リヤクッションユニットの周辺は多くの部品
カ位置しているので、冷却の点で問題がある。

すなわち、冷却が充分に行なわれないと、リヤクッショ
ンユニットは温度上昇し、その機能が低下するからであ
る。

本考案はこの点に鑑みて威されたもので、燃料タンクの
上部に導風板を取り付け、リヤクッションユニットに冷
却風を導びくようにしたものである。

本考案の一実施例を図について説明すると、１は車体フ
レームであり、図示する燃料タンク２およびその後方の
シート３のほか、エンジン（図示せず）等を支持するも
のである。

４はエアクリーナー５はキャブレター、６はフレーム
カバーである。

車体フレーム１のほぼ中央部の下部には、後端に後車輪
（図示せず）を軸着したスイングアーム７の前端が、軸
８によって枢着されている。

９はベルクランクであって、シート３の下部で、中央部
が車体フレーム１に回動自在に支持されているものであ
る。

そしてこのベルクランク９の前端とスイングアーム７の
前端近傍部分との間にはりャクッションユニット１０が
介装されており、ベルクランク９の後端とスイングアー
ム７の中間部近傍位置との間はロッド１１て結合されて
いる。

この構造により、スイングアーム７が軸８を中心に回動
したとき、その運動はロッド１１とベルクランク９を介
してリヤクッションユニット１０に伝えられ、緩衝作用
が行なわれることになる。

燃料タンク２は、車体フレーム１の前方上部の形状に合
うよう、三角形に近似した形状になっており、上部が、
前方から後方に向けて、下方に向いた斜面に形成されて
いる。

そしてこの燃料タンク２の上部には、前端１２を前方（
自動二輪車の走行方向）に向けて開口させ、後端１３を
リヤクッションユニット１０に向けて開口させた導風板
１４が、燃料タンク２への溶接またはビス止めによって
取り付けられている。

風導板１４の形状は、燃料タンク２の上部に沿うように
するのがよい。

このように構成されたこのりャクッションユニット冷却
装置は、自動二輪車が走行するとき、前方からの風が燃
料タンク２と導風板１４の間を通す、矢印で示すように
流れて、リヤクッションユニット１０を効率良く冷却す
ることになる。

リヤクッションユニット１０の前部にはエアクリーナ４
やキャブレター５のほかエンジン（図示せず）が位置す
るが、これらに影響されることなく冷却が行なわれるこ
とになる。

本考案は上述のように構成したものであるから、車体の
ほぼ中央に設けられたりャクッションユニットを、簡単
な構造で効率良く冷却することができ、リヤクッション
ユニットの性能向上を図ることができる特長がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例の要部を一部断面で示した側面図
である。１・・・・・・車体フレーム、２・・・・・・燃料タン
ク、３・・・・・・シート、１０・・・・・・リヤクッ
ションユニット、１２・・・・・・前端、１３・・・・
・・後端、１４・・・・・・導風板。

【実用新案登録請求の範囲】

シートの前部に燃料タンクを設けた自動二輪車において
、前記燃料タンクの上部に、前端を前方に開口させ後端
を車体のほぼ中央に設けたりャクッションユニットに向
けて開口させた導風板を取り付けたことを特徴とする自
動二輪車におけるリヤクッションユニットの冷却装置。