JPS6037398Y2 - 丁合機における整列装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、奥基準で送られてくる用紙を受入ローラと
受渡しローラとの間に、用紙の搬送方向に平行に設けた
前部基準端に寄せて、前部基準に整列する丁合機等の整
列装置に関する。

電子写真複写機で複写を行う場合、操作の容易なことか
ら、原稿の相隣る２辺を対物ガラスの前縁と側縁に合せ
て載置する方法が広く採用されているが、露光工程で感
光体上に結ぶ像は原稿と前後左右が逆になるため、それ
以後の工程は奥基準（操作者から見て）で進行し、複写
機からは奥基準でコピーが排出される。

複写機より排出されたコピーを自動的に頁仕分けを行う
丁合機は事務処理の自動化のために今後広汎に使用され
るものと考えられるが、丁合機ではコピーを収納する収
納ピンが上下に何段にも重ねて設けられるため、コピー
が収納ビンに奥基準で収納されると、特に小サイズのコ
ピーの場合、視認並びに取出し操作が不便であり、搬送
過程で前部基準に整列し直すことが望ましい。

そのために、丁合機の例えば入口ローラと中間ローラと
の間に前部基準端を設けて整置部とし、奥基準で送られ
てくるコピーをここで横方向又は斜方向に移動させて前
部基準端に寄せて前部基準に整列させることが行なわれ
ている。

用紙を斜方向に移動する場合、何らかの原因により、用
紙が回動し頭突込み状態（用紙前縁の一方の角か前部基
準端に当接した状態）がなると、斜向ローラの駆動力と
用紙の角と基準端との間の摩擦力、用紙の重心等との関
係で、用紙が折れ曲ったり、悪くすれば用紙前縁が前方
基準端に沿う方向に回動するおそれがある。

これらのことを考慮した整列装置として従来知られてい
るものを挙げると、特開昭５１−１４７３２６号公報に
示されているものは、第１図に示す如く、第１駆動装置
（受入ローラ）１に続いて、４５°の方向に設けた第２
駆動装置（斜行ローラ）４、第２駆動装置４と前部基準
端３との中間に設けた第３駆動装置５から戊り、第３駆
動装置５の用紙搬送方向の速度を第２駆動装置４のそれ
よりも大きくすることによって用紙のサイズに拘りなく
頭突込みを防止できるようにしているが、部品の点数が
多く、構造が複雑になる欠点がある。

又、第２図に示したものは、受入ローラ１と受渡しロー
ラ２との間に斜方向に配設したベルト６上に用紙７を載
せて、受入ローラ１から離れればそのままの姿勢を保持
して斜行腰用紙７の片側が前部基準端３に当接すればそ
れに沿って前進し、受渡しローラ２に挿入されて搬送さ
れるようになっているが、ベルト駆動機構の如き高価な
部品を必要とし、コストアップの原因となる。

又、第３図に示す如く、用紙７の奥側の縁をた）き板８
でた）いて前方基準端３に沿わせる方法も提案されてい
るが、用紙７が受入ローラ１から離れ、受渡しローラ２
に挿入される間に行なうことが必要であり、用紙を寄せ
るため、タイミングをとる必要がある。

この考案は従来の装置の以上の欠点を解消した、構成部
品点数少くコスト低廉で、用紙のサイズに関係なく、頭
突込みを起すことのない整列装置を提供することを目的
とする。

この考案を、実施例を示す図面にもとづいて説明すれば
、第４図及び第５図に示す如く、所定の速度で回転して
いる入口ローラ対１と中間ローラ対２の間に、操作者９
から見て手前側に、用紙搬送方向に平行な前部基準端３
を有するブロック３′が下部ガイド板１０に固定して設
けられており、これらで囲まれて整置部１１のはＳ゛中
央用紙搬送方向とはＳ゛４５°の角度をあす斜向コロ１
２が下部ガイド板１０に軸支され、上部ガイド板１３に
軽く接触して設けられている。

傾向コロ１２は弾性発泡体（スポンジ）で作られ、第６
図に示す如く、該コロの軸１３に固定されたプーリ１４
と、駆動軸１５に固定されたプーリ１６との間にベルト
１７をアイドラー１８を介してねじって掛は渡して駆動
されている。

斜向コロ１２の周速の用紙搬送方向の分速度は入口ロー
ラ１、中間ローラ２の周速とはＳ゛同じに（即ち斜行コ
ロの周速を入口ローラ及び中間ローラの周速の７２倍に
）しである。

斜向コロ１２の取付位置は第７図に示す如く、奥基準だ
入口ローラ１から整置部１１に送り出される最小サイズ
の用紙を引寄せ、前部基準で中間ローラ２に挿入できる
範囲で、かつ、奥基準で入口ローラから離れた時点で各
サイズの用紙の重心位置Ｇ、、 Ｇ２． Ｇ３を通り、
斜行コロ１２の斜行方向に平行な直線Ｌｌ、Ｌ！−Ｌ３
と前部基準端３とに挾まれれた範囲Ｆの中にある。

この装置は以上の如く構成されているので、複写機より
奥基準で排出された用紙７は丁合機の入口ローラ１によ
り奥基準で整置部１１に搬送され、斜向コロ１２の上に
載るが、用紙７が入口口−ラ１から離れる迄は軽く上部
ガイド板１３に押圧された斜行コロ１２の上をスリップ
して直進する。

この際、斜行コロ１２の周速の用紙搬送方向の分速度は
入口ローラ１の周速とはＳ゛同じにしであるので用紙７
がたるむことはない。

用紙７が入口ローラ１から離れると左右方向の拘速かな
くなり、斜行コロ１２の駆動力の作用線の位置の方向と
用紙の重心位置との関係で、用紙７は第４図においてＣ
Ｉ）の位置から、反時計方向に回動しながら４５°の斜
方向に移動し、（ＩＩ）の位置で用紙の後縁の一方の角
１９が前部基準端３に当接し、逆頭突込みの状態が得ら
れる。

その後は、斜向コロ１２の駆動力により点１９を中心に
時計方向に回動して用紙７の側縁全体が前部基準端３に
倣い前部基準に整置され、前進して中間ローラ対に挿入
され、続く径路に搬送される。

なお、斜行コロ１２の用紙搬送方向に対する傾斜角度は
４５°に限られるものではなく、整置部１１の長さに応
じて任意に選ぶことが可能である。

又、整置部１１を設ける位置は、丁合機の入口口−ラと
中間ローラ以外の用紙搬送路の適宜の箇所に設けてもよ
く、あるいは複写機の排出口の直前や、複写機と丁合機
の間に設けることも可能である。

以上の如く、この考案によれば、簡単な構成で、用紙の
サイズに関わりなく、頭突込み状態が起らず、確実に前
部基準端に用紙を寄せて整列させることができ、丁合機
の取扱いが便利になり、コストの上昇の防止にも役立つ
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はそれぞれ従来の用紙整列装置の例を
示す平面図、第４図は本考案の実施例を示す平面図、第
５図はこの装置を含む丁合機の断面図、第６図は斜行コ
ロの駆動装置を示す平面図、第７図は斜行コロの取付位
置の条件を説明する図である。 １・・・・・・受入ローラ（入口ローラ）、２・・・・
・・受渡しローラ（中間ローラ）、３・・・・・・前部
基準端、７・・・・・・用紙、１１・・・・・・整置部
、１２・・・・・・斜行コロ、Ｇ１．Ｇ２．Ｇ３・・・
・・・各サイズの用紙の重心位置、Ｌｌ、Ｌ２．Ｌ３・
・・・・・Ｇ１．Ｇ２．Ｇ３を通り斜行方向に平行な直
線、Ｆ・・・・・・斜行コロ設置範囲。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 奥基準で送られて来る用紙を、受入ローラと受渡しロー
   ラとの間に用紙の搬送方向に平行に設けた前部基準端に
   寄せて前部基準に整列させる丁合機等の整列装置におい
   て、受入ローラ、受渡しローラ及び前部基準端で三方を
   囲まれた整置部に少なくとも１箇の斜向コロを設け、そ
   の位置が奥基準で受入ローラから送り出される最小サイ
   ズの用紙を引寄せ、前部基準で受渡しローラに挿入でき
   る範囲で、かつ奥基準で受入ローラから離れた時点での
   各サイズの用紙の重心位置を通り、該斜行コロの斜行方
   向に平行な直線と前部基準端とに挾まれた範囲にあるこ
   とを特徴とする整列装置。