JPS6037140B2 - アクリロニトリル系重合体組成物 - Google Patents

アクリロニトリル系重合体組成物

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JPS6037140B2
JPS6037140B2 JP52143013A JP14301377A JPS6037140B2 JP S6037140 B2 JPS6037140 B2 JP S6037140B2 JP 52143013 A JP52143013 A JP 52143013A JP 14301377 A JP14301377 A JP 14301377A JP S6037140 B2 JPS6037140 B2 JP S6037140B2
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浩 岩田
武治 大谷
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清治 出口
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    • D01F6/28Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from copolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なアクリロニトリル系重合体組成物に関す
る。
更に詳しくは、塩素含有重合体とアクリロニトリル系重
合体との相溶性を改善しうる特定のAB型ブロック共重
合体を必須成分として含むアクリロニトリル系重合体組
成物に関するものであり、その目的とするところは該重
合体組成物から難燃性に優れしかも機械的性質の良好な
繊維もしくはフィルムなどの有用な成型物を製造するこ
とにある。
かかる本発明の重合体組成物は少くとも下記の3種の重
合体から構成される。
難燃性の優れたアクリロニトリル系重合体成型物を得る
には、ハロゲン元素を含有するモノマーとアクリロニト
リル(以下ANと称す)との共重合体を賦型すればよい
ことは従釆よりよく知られていることであり、例えば、
塩化ビニル、塩化ビニリデンが臭化ビニルなどのモノマ
−とANとを該ハロゲン含有モノマ−の共重合量を適当
に設定して共重合することにより所望の難燃性を有する
共重合体又はその繊維をつくる多くの技術的提案もなさ
れている。
しかしながらこのような共重合体のみを使用して高度の
難燃性を有する重合体成型物を製造する場合には次の如
き欠点が現出し好しし、方法ではない。
その第1は、多量のハロゲンを含有するAN系重合体か
ら得られる成型物は耐熱性が低く寸法安定性に欠け、熱
や光によって変色あるいは劣化すること。
第2は、最終用途に要請される難燃性の大きさによって
それぞれに適応する組成を有する共重合体を揃える必要
があり不経済であることである。
これらの欠点を改良するためにすでに多数の提案が行な
われてきた。その方法の一つは、高度な難燃性を有する
ハロゲン含有重合体とAN系重合体を所望の割合で混合
し成型するという方法である。この方法によってAN系
重合体繊維の元来有する良好な耐熱性、耐光性等の諸性
質を失することなく成型できれば、その工程の簡略さか
らみて非常に有利であるが、このようなポリマーブレン
ド法においていまいま遭遇する問題はブレンドするポリ
マー同志の相溶性の問題であり、この問題は本発明の目
的とするAN系重合体組成物においてもその例外ではな
く、例えば繊維を形成するための重合体溶液濃度が約7
〜4の重量%では、2つのポリマーの混合溶液は2相に
分離し混合杏率の少ない方のポリマーは混合初期におい
て数十ミクロンから数千ミクロンの粗大粒子になって分
散している。第1図はポリ塩化ビニル(平均重合度70
0)とAN/酢酸ビニル/メタリルスルホン酸ソーダ=
92.5/7/0.5(重量%)なる組成のAN系重合
体とを、ポリ塩化ビニル含量が3の重量%になる割合と
なし、共通溶剤であるジメチルアセトアミド1こ溶解し
、重合体濃度2の重量%とした混合溶液の初期の状態を
示す30の音の顕微鏡写真である。
このような原液も繊維又はフィルム状に成型できなくは
ないが、原液はその安定性に欠けるため成型中の接作性
が悪く、得られる成型物の力学的性質が劣り特にフィブ
リル化が起り易くなることに起因して摩耗に対しる抵抗
力が極めて小さいなどの重大な欠陥をもつこととなる。
本発明者らはかかる欠点を改良するために種々の検討を
重ねた結果、塩素含有重合体1とAN系重合体0を混合
するに際し第3の共重合体mを加え両者の相漆性が箸る
しく向上すると共に、このような組成物から形成された
成形物も前述した如き不都合を有さない成形物が得られ
ることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明の要旨とするところは、塩素含有率が2の重
量%以上の重合体1と、少くとも4の重量%のANを英
重合せしめたAN系重合体0およびメタアクリル酸ェス
テル類又はアクリル酸ェステル類よりなるモノマ−Aと
ANよりなるモノマーBとを主にブロック共重合せしめ
たAB型ブロック共重合体mを必須成分とし、該組成物
中の塩素含有量が少くとも5重量%であるように混合せ
しめたことを特徴とするAN系重合体組成物にある。
以下、本発明について更に詳しく説明する。本発明で使
用される重合体1は、塩素を2の重量%以上含有する重
合体である。その製造方法あるいは塩素を含有するモノ
マーの種類などは何な制約を受けず、塩素含有率2の重
量%以上のものならいずれも使用可能である。塩素を含
有する重合体としては、例えば各種重合度のポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、塩化ピニル
とアクリロニトリルとの共重合体、塩素化ボリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン又は塩化
ビニリデンと1種以上のその他のモノマーとの共重合体
等が挙げられるが、とくに塩化ビニル系ポリマーを用い
るのが工業的には有利であり、本発明においては例えば
ポリ塩化ビニルの場合平均重合度で約500〜1500
の範囲が好ましい。
重合体1は本発明の重合体組成物中に10〜8の重重%
存在させる。
1の重量%より少ないとこのような組成物から最終的に
得られる成型物中の塩素含有量が不足し十分な難燃性を
有する製品が得られない。
他方重合体の含有量が8の重量%を越えた組成物からは
AN系重合体成形物の本来有すべき物理化学的特性を有
するものが得られず特に繊維としての実用性がなくなる
。本発明を実施するに際して用いる重合体U‘ま少くと
も4の重量%のANを共重合せしめたAN系重合体であ
る。
ANと共重合可能なモノマーとしては特に限定はなくA
Nと共重合可能なものならいずれも用いることができ、
例えば、酢酸ピニル、スチレン、メタクリル酸又はその
ェステル類、アクリル酸又はそのヱステル額、アクリル
アミド又はメタクリルアミドおよびその誘導体類、メタ
リルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニルベンゼンス
ルホン酸又はそれらの塩類が挙げられるが必要に応じハ
ロゲン含有ビニルモノマーも用いることができる。これ
らのモノマーは1種又は2種以上目的によって自由に選
択できるが、その含有率は6の重量%より小ない範囲と
する。AN含有量が40重量%より少ないAN系重合体
でも、本発明のポイントとなる分散性の優れた混合物と
なしうるが、このような組成物からはAN系重合体本来
の特徴ををもつ成型品を得ることはできない。重合体組
成物中の重合体0の含有割合は30〜80重量%が好ま
しい。重合体皿は本発明の最も重要な要素であり、メタ
クリル酸ェステル類又はアクリル酸ェステル類よりなる
モノマーAとANよりなるモノマーBとを主体とするA
B型ブロック共重合体(AAA・・・・・・・・・BB
B・・・・・・・・・)である。
ここにメタクリル酸ェステル類およびアクリル酸ェステ
ル類の具体的なモノマーとして、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
ブチル等の一般の(メタ)アクリレート類が挙げられる
が低級メタクリレートが好しく、とくにメタクリル酸メ
チルが本発明に於いては好しし、。本発明の分散効果を
得るためには、モノマーAとしてただ1種を選ぶことに
よっても十分可能であるが、2種以上の共重合型でもよ
い。モノマーBのセグメントはANを主体とする。
この場合AN単独でもよいが、ANとAN以外の共重合
可能な他のモノマーでモノマーAとは異種のモノマーを
併用した共重合型も目的によってより優れた効果をもた
らす。特に上記した重合体1と共通セグメントを持たせ
得るモノマーを共重合すると分散効果は一層向上する場
合があるが、AN以外のモノマーの共重合量はほぼ50
重量%以下、好ましくは25重量%より少なくする方が
よい。A又はBセグメントの平均鎖長は本発明の組成物
中の重合体1とロとの相互の分散効果に若干影響を及ぼ
す場合もあるが通常はオリゴマー程度のもので分散効果
を引き出すことができる。一方重合度が低いと成型物か
ら脱落し易いという問題もあり成形物から脱落が起らな
い程度に高重合度のもが好ましい。本発明で用いるブロ
ック共重合体は通常のブロック共重合体の合成法、例え
ば、イオン重合技術、重縮合技術、ラジカル重合技術又
はこれらの組合わせによって作ることができる。
これらの合成法のうちラジカル重合技術はより一般的な
手法であり、本発明のブロック共重合体も十分工業的に
製造可能である。とくに重合触媒として、次式で示され
る少くとも1個のヒド。
パーオキシ基を有するアルキル置換又は無置換ジシクロ
ヘキサノンパーオキシドとこの触媒のヒドロパーオキシ
基のラジカル分解だけを促進しうるが、ケトンパーオキ
シ基の分解は促進しにくい還元性化合物(式中Rは水素
又はァルキル基で、シクロヘキシル環1ケに対し3個ま
でのアルキル置換が可能な基を示し、R′は水素又はヒ
ドロキシル基を示す。
)とよりなるレドックス触媒を用いてモノマーAの第1
隻段重合を行わしめた後、ケトンパーオキシ基の重合性
を利用してモノマーBを重合せしめAB型ブロック共重
合体とすることができる。
このようにして得られた重合生成物中にはAB型ブロッ
ク共重合体以外の共重合体を含んでいることもありそれ
を含む重合体混合物としてとり出し、そのままで、ある
いはブロック共重合体を分離して使用することができる
この場合モノマーBに更に他成分を加えた系であっても
よい。重合体組成物中の重合体皿の含有率は0.5〜1
0重量%の範囲とくに1〜5重量%存在させることによ
って有効に分散剤として作用する。重合体mの使用量は
本発明の組成物中の塩素含有率が高い程、重合体mの含
有率を高める方が分散効果が上る。本発明は本発明の組
成物より得られる成型物の難燃性を向上せしめることに
、その主要な目的が置かれており、以上の重合体1,ロ
およびmの混合比を上記した範囲となしかつ、最終的に
少くとも塩素含有率5重量%とすることが必要である。
本発明の重合体組成物は、その混合法に何らの制約を受
けないし又特別の方法も必要としない。例えばそれぞれ
の重合体粉末状で混合しこれに溶剤を加えて熔解する方
法/溶剤を加えずに濃練り等で溶融する方法、あるいは
各々の重合体を同一の溶剤又は別種の溶剤で溶解した后
溶液状態で混合する方法等がとられ、それらの方法にお
いて如何なる装置又は条件を採用してもよい。ここに示
す溶剤としては、一般にポリアクリロニトリル系の溶剤
、例えばジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド、ツーブチロラクトン、エチレ
ンカーボネート等の有機溶剤や、ロダン塩又は硝酸等の
濃厚水溶液が好ましく、かかる溶剤を用いて本発明の重
合体組成物を均一溶液として得ることによって有利に目
的とする成型物が製造できる。
第2図は本発明の組成物、即ち、第1図に示した重合体
組成物に、後述する方法によって製造したメチルメタク
リレートーアクリロニトリルフロック共重合体を2重量
%になるように加えた溶液の30折音‘こ拡大した顕微
鏡写真である。
第1図と第2図を比較すれば明らかな如く本発明の組成
物はポリ塩化ビニルとアクリロニトリル系重合体との相
溶性が著るしく向上されていることが判る。なお重合体
1,0及びmはそれぞれ1種づつ濠合してもよいが2種
以上の重合体ブレンド物であってもよいことは云うまで
もない。例えば重合体0として2種のAN系重合体のブ
レンド物を用いてもよい。本発明の目的は難燃性良好な
樹脂組成物を得ることにあり、この目的を一層向上せし
めるには上記重合体組成物に対し更に三酸化アンチモン
や五酸化アンチモンの如きアンチモン化合物を該重合体
組成物に共存せしめることは有用な方法である。
この場合アンチモン化合物は全重合体に対し0.3〜3
重量%の範囲で共存させるのが好ましい。0.3重量%
より少ないと十分な相乗効果は期待できず又3重量%よ
り多く添加すると成型物の失透化が大きくなるので好し
くない。
本発明の重合体組成物中には更に他の種々の安定剤、た
とえばポリ塩化ビニルの安定化に通常汎用される安定剤
を添加せしめることも可能である。
本発明の重合体組成物から成型物を得るために採用され
る成型方法についても特別の制約はなく、重合体溶液か
らは通常の乾式、湿式又は半乾半緑式が適用でき、又重
合体Dが溶融性のものであれば該重合体組成物を溶融成
型できる。
又、この重合体組成物を成型原料の1成分として他の重
合体とのはり合わせなどの複合成型を行うことも可能で
ある。以上説明したように、本発明は塩素含有重合体と
AN系重合体を混合し、難燃性に優れた成型物を製造す
るに際し、該混合の均一性を飛躍的に改善せしめた点に
工業的価値がある。
以下実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例中の%表示は特別に断わらない限り重量%を意味
する。比較例 1 重合体1として第1表に示す各種の塩素含有重合体を、
重合体ロとして組成がAN/アクリル酸メチル/メタリ
ルスルホン酸ソーダ=91.5/8/0.5(%)でそ
の比粘度(りspと略す:重合体0.1夕を0.1Nの
ロダン酸ソーダを含有する100叫のDMFに溶解し2
5qoで測定、以下同様)0.16のAN系重合体を用
いた。
ジメチルアセトアミド(以下DMACと呼ぶ)を溶媒と
して、重合体1の含有率30%、全軍合体濃度が20%
になるように800○で溶解して試験溶液を得た。
得られた溶液少量を直ちにスライドグラス上に置き顕微
鏡下に300倍に拡大して観察した結果を第3図として
示した。第1表 第3図から、いずれも分散粒子が粗大で不均一であるこ
とが分る。
なおこの溶液を試験管にとり1昼夜放置したところどの
試料も上層/下層の2層層に分離した。実施例 1 C.日.母mゅrdらの方法(引用文献;Tram.F
arad.Socy54,2路(1958))に示ごれ
た方法に準じアゾビスアソブチロニトリルを触媒に、ト
リェチルアミンを溶媒に用いて、60ooでメタクリル
酸メチルを重合させたのち、常法により重合体を取出し
ベンゼンに溶解し、ついでアゾィソブチロニトリルを含
むANを加えて十分窒素置換して温度を60ooに上げ
てANの重合を行ないメチルメタクリレート/ANブロ
ック共重合体を調製した。
メチルメタクリレートとANの重量組成比はほぼ1:1
とした。得られたこのブロック共重合体を分散剤として
用い、比較例1で用いた重合体1および重合体0の混合
物の分散性をしらべた。重合体組成比は、重合体1/重
合体0/重合体m=68/30/2(%)で全重合体濃
度20%の混合溶液(溶媒DMAC)とした。ついで比
較例1と同様に30針音拡大写真として観察した結果を
第4図に示した。写真Noは第2表に示す通りである。
第2表第4図と比較例1の結果を対比すれば明らかに本
発明のブロック共重合体の分散効果が顕著で、塩素含有
重合体(重合体1)の種類によらずAN兼重合体との相
溶性が著しく改善されることが判る。
実施例 2 シクロヘキサノンパーオキシドとして市販されているパ
ーオキサ日(日本油脂株式会社製)2.5夕をメチルメ
タクリレート100のこ溶かし、脱イオン水400夕と
ジオクチルスルホコハク酸ソーダ2夕を含む反応容器に
加えた。
ついで温度40qoに保持し十分窒素置換を行ない、こ
れにロンガリット2.0夕と硫酸第1鉄0.0003夕
を含む水溶液100夕を添加することにより重合を開始
した。そのまま櫨拝を続行し2時間で重合を完結させ、
ついで第2段目としてこの髪UQ夜‘こANIOO夕と
脱イオン水700夕を加え十分窒素置換し温度を70q
oに上げて3時間燈梓を続けた。重合相は懸濁重合に移
行した。通常の方法で炉過、水洗、乾燥して重合体■を
得た。全重合率は82%、重合体比粘度0.133であ
った。この重合体をジメチルアセトアミドーメタノール
系溶剤で分別したところ、メチルメタクリレート/AN
ブロック共重合体の生成率は約37%であった。この際
重合体中に約24%のANホモポリマーが存在している
ことが分った。重合体1としてポリ塩化ビニル(平均重
合度1450)、重合体ロとして組成がAN/アクリル
酸メチル/メタリルスルホン酸ソーダ:92.0/7・
0/1.0(%)でその比粘度0.150のAN系重合
体を用い、上記重合体Aを分散剤となる重合体mとして
用い溶媒にジメチルホルムアミドを使用し25%の溶液
とした。
各重合体の混合比を次のようにした。第3表 各誌料の分散状態を第5図に示した。
いずれも良好な分散状態を呈し、高率のポリ塩化ビニル
の導入も可能である。又、それぞれの溶液から通常の乾
式法によりフィルムに成型したところ強鯛で柔軟なフィ
ルムが得られた。
実施例 3 実施例2と同様の方法でブロック共重合体を調製した。
但し第2段目はAN90夕と酢酸ビニル10夕の混合モ
ノマーを用いた。得られた重合体Bは重合率85.4%
その比粘度0.152であった。同様に分析した所ブロ
ック共重合体の生成率は約31%であった。この場合は
ANホモポリマーの生成は認められなかった。重合体B
を本発明の重合体mとしてポリ塩化ビニルとAN系重合
体の混合物から以下の如く繊維の製造を行なった。重合
体組成物 重合体1:ポリ塩化ビニル (平均重合度700) 重合体0:AN/酢酸ビニルノメタリルスホン酸ソーダ
=92.5/7/0.5(%)りsp0.185 重合体m 重合体B 重合体の混合比を1/ロ/m=55/40/5(重量%
)とし、全重合体濃度22.5%ジメチルアセトアミド
溶液とした原液は均一でその安定性は良好であった。
該原液を、孔径0.12側め孔数200のノズルからジ
メチルアセトアミド60%水溶液、温度40こ0の織糸
格に湿式紡糸し1仇h/分で巻きとった。熱水中で洗浄
したのち淡水中で6倍に延伸し、油剤処理し、乾燥、繊
密化処理を行なって、機機捲縮を付与してコンテナ一に
ふり込んだ。ついでこれを1160の加圧スチーム中で
緩和処理して30%の収縮を与えて、単綴縦織度15デ
ニールのAN系繊維を得た。原糸の機械的性質および難
燃性は第4表に示す。
なお参考のために通常のAN系繊維であるボンネル(三
菱レイヨン■製)と比較した結果を第4表に示した。第
4表 ※強伸度特性はJISLI074に準じて測定※※難燃
性は、約10夕の線状原糸からニードルパンチにより中
low長さ100肌厚み5肋のカーペット試験片を作製
し、窒素と酸素の混合気流中垂直に設置し、試験片 上部に点火する方法で難燃性の度合を LOI値として求めた。
LOIの値が大きい程その難燃性は高い。※※※染色性
は、カチオン染料としてDeolenBlue的を選び
、染料濃度5%(対繊維重量)、裕比1:50で煮沸×
120分の染色条件を与え、そのときの染着率を測定し
た。
第4表から明らかなように、本発明の混合紙糸により通
常のAN系繊維並みの糸質を有し、しかも難燃性に優れ
た繊維が得られた。
又本繊維をパイルカーペットにした后耐摩耗性の実用試
験を行なった結果、ボンネルと同等の成績を示した。な
お比較のために分散剤の重合体Bを使用せずに、重合体
1/重合体0=60/40(重量比)で上記した方法と
同様に紙糸を行なった結果、紙糸又は延伸時糸切れが頻
発し操作性が著しく低く、しかも得られる繊維の糸質は
、級度14.8デニール、強度1.46夕/d、伸度3
3.4%および結節強度1.25夕/dと、強力が低下
し糸質斑も大きく実用しうる性能は得られなかった。実
施例 4 実施例3と同様の方法で級糸原液を調製した。
但しこの原液に全軍合体に対して1.0%の三酸化アン
チモン(平均粒径0.3秋)を添加し、十分均一に混合
せしめた。得られた原液から実施例3の方法で紙糸、延
伸および仕上げ処理を施しAN系繊維を得た。級糸状態
は極めて安定であった。原糸性能は第5表に示す通りで
ある。第5表 第5表に示すように、三酸化アンチモンの併用によって
糸質や染色性を低下することなく、本発明の目的効果(
難燃性)を一層向上せしめることが可能である。
実施例 5 重合体1としてANと塩化ビニルの共重合体(AN/塩
化ビニル=50/50(%))、重合体ロとしてAN/
アクリル酸メチル/メタリルスルホン酸ソーダ=91.
5/8ノ0.5(%)りspo.160のAN系重合体
を用いてその分散性をしらべた。
この際実施例3で調製した重合体Bを分散剤(重合体m
)として使用した場合と使用しない場合について比較を
行なった。
サンプルは溶媒ジメチルホルムアミドで重合体濃度20
%の溶液とした。結果を第6表と第6図に示す。第6表 本発明の重合体皿ま著しい分散効果を発揮することが明
瞭である。
実施例 6 重合体1としてポリ塩化ビニル(平均重合度700)、
重合体DとしてAN/メチルメタクリレート=70/3
0(%)の共重合体においてその溶融混合性を試験した
この際安定剤として全軍合体に対しシブチルスズマレー
ト2.0%、ステアリルアルコール0.5%およびブチ
ルステアレート1.0%添加し、重合体mとして実施例
3で調製した重合体Bを用いる場合‘1’と用いない場
合‘2)の両者について行なった。重合体組成は以下の
如くである。第7表各々の重合体粉末を170℃のミキ
シングロールで5分間混糠してシート化した。
ついで175qoのプレス装置で15分間30k9/嫌
の圧力で成型し厚さ2柳の試験板とした。いずれもその
成型性に問題はなかったが本発明の重合体組成物上記‘
11から得られらるサンプルの透明性が非常に良好であ
るのに対し比較の上記■から得られる試験片は不透明で
かつ縞状の模様の入った不均質な構造を呈した。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図までいずれも重合体組成物濃厚溶液の
顕微鏡写真(倍率30ぴ音)である。 第1図、第3図および第6図bは比較のために塩素含有
重合体(重合体1)とAN系重合体(重合体0)との2
者のみを混合した塊態を示し、その他は本発明の、重合
体1、重合体ロおよび重合体山(ブロック共重合体)が
混合された分散性の良好な状態の拡大写真である。夫6
図 夫 7 ・函 升2髄 矛3図 夫 4 1翼 労 5 ー翼

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩素含有率が20重量%以上の重合体I10〜80
    重量%と、少くとも40重量%のアクリロニトリルを共
    重合せしめたアクリロニトリル系重合体II30〜80重
    量%およびメタクリル酸エステル類又はアクリル酸エス
    テル類より選ばれたモノマーAとアクリロニトリルより
    なるモノマーBをブロツク共重合せしめたAB型ブロツ
    ク共重合体III0.5〜10重量%を必須成分とし該組
    成物中の塩素含有量を少くとも5重量%となるようにし
    たことを特徴とするアクリロニトリル系重合体組成物。 2 重合体Iが少くとも75重量%の塩化ビニルを含有
    するポリ塩化ビニル又は塩化ビニル共重合体であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアクリロニト
    リル系重合体組成物。 3 少くとも1個のヒドロパーオキシ基を有するアルキ
    ル置換又は無置換シジクロヘキサノンパーオキシドと、
    この過酸化物のヒドロパーオキシ基の分解は促進するが
    パーオキシ基の分解は促進しないような化合物からなる
    レドツクス触媒を用いて、モノマーA及びモノマーBを
    ブロツク共重合せしめた共重合体IIIを用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のアクリロニトリル
    系重合体組成物。 4 塩素含有率20重量%以上の重合体I10〜80重
    量%と、少なくとも40重量%のアクリロニトリルを共
    重合せしめたアクリロニトリル系重合体II30〜80重
    量%、アクリル酸エステル類又はメタクリル酸エステル
    類よりなるモノマーAとアクリロニトリルよりなるモノ
    マーBをブロツク共重合せしめたAB型ブロツク共重合
    体III0.5〜10重量%、および、三酸化アンチモン
    又は五酸化アンチモンを0.3〜3重量%であり、塩素
    含有率を少なくとも5重量%となるようにしたことを特
    徴とするアクリロニトリル系重合体組成物。
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