JPS6037011B2 - 包装シ−トの高速反転装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、成形充填成形機によって製造された錠剤等の
包装シートの反転装置に関し、更に詳細には、成形充填
機のトリミング（打抜き）装置から一定の向き（例えば
、錠剤ポケットを上向きにして）で排出される包装シー
トの半数を反転させ、他の包装シートに錠剤ポケットを
互いに向い合わせた状態で或は裏側を互いに向い合わせ
た状態で重ね合わせる重合装置に使用するのに通した包
装シートの高速反転装置に関する。

包装シートを反転する従来の装置としては、例えば本出
願人による特磯昭４８−６９８８３号（特公昭５３一１
８７８叫号）に示された装置等があるが、この装置を含
めて従来の反転装置は包装シートの移送途中に設けられ
た反転ホルダの受け溝に包装シートを入れた後その反転
ホルダを間欠駆動するものであるため、複雑な構造の間
欠駆動機構が必要となって装置が大形化し、コスト高と
なって不経済机まかりでなく、反転動作が高速化するに
つれて装置の振動や騒音が増大する問題があった。

したがって、本発明の第１の目的は包装シートを連続的
に移送する途中で間欠回転する反転ホルダ等によらず反
転できる包装シートの反転装置を提供することにある。
本発明の他の目的は反転済みの包装シートを移送方向に
関してほぼ直角の方向に移送して隣接して移送される包
装シート上に重合し得る包装シートの反転装置を提供す
ることにある。

本発明による包装シートの反転装置の特徴は、一定の方
向に連続駆動するコンペアベルトと、該コンペアベルト
の曲率中心をほぼ同一の回転中心とし周速が該コンペア
ベルトの速度より低い速度となるように回転していて周
辺部に複数の規制爪が設けられた爪車と、該コンペアベ
ルトから落下する包装シートを傾斜状態で受け止めるシ
ート受け部材と、該コンペアベルトに後続して設けられ
て同一方向に連続移送されるようになっていて該シ−ト
受け部材に受け止められた包装シートを受け取る受取り
爪を有する搬送袷具とを備えていることにある。

以下図面を参照して本発明による包装シートの反転装置
の一実施例について説明する。

第１図ないし第３図において、本発明による反転装置の
一実施例が示されている。

この実施例の反転装置１は直列に並べられた取入れコン
ベア２と、取出しコンベア３と、取入れコンベアと取出
しコンベアとの間に設けられたシート受け部４とを有し
ている。取入れコンベア２は公知の駆動機構（図示せず
）により駆動される駆動軸２１に所定の間隔で固定され
た一対の駆動プーリ２２，２２ａと、駆動軸２１に関連
して駆動される軸２３に回転自在に支持された一対の大
径の遊びプーリ２４，２４ａと、駆動プーリ２２および
２２ａと遊びプーリ２４および２４ａとの間にそれぞれ
掛けられた丸ベルト２５および２５ａと、遊びプーリ２
４，２４ａの両側において軸２３に固定されその藤によ
って回転される一対の爪車２６，２６ａとを有している
。

爪車２６，２６ａにはそれぞれ複数個（本実施例では４
個）の規制爪２６０が円周方向に等間に固定されている
。

この爪車２６，２６ａは規制爪２６０の周速がベルト２
５，２５ａの速さより遅い速度（取入れコンベアより上
流側のコンベアの送り速度とほぼ同じ速度）になるよう
にして軸２３によって駆動軸２１と同じ方向に回転され
るようになっている。したがってベルト２５，２５ａに
よって送られて来る包装シートｍは遊びプーリ２４，２
４ａの位置に来たとき爪車２６，２６ａの規制爪２６０
‘こより前進速度を規制される。遊びプーリの両側には
、シート受け部４用のブラケット４１，４１ａが設けら
れている。このブラケツト４１，４１ａには、ベルト２
５，２５ａの直線部に関して傾斜しているシュート４２
，４２ａがそれぞれ固定されている。プラケツト４１，
４１ａにはシュ−ト４２，４２ａの他端の傾斜面に後続
する傾斜面４３１を有するシート受け部材４３が固定さ
れている。取出しコンベア３は軸３１に回転自在に支持
された一対の遊びスプロケット３２と駆動スプロケット
（図示せず）との間に掛けられていて取入れコンベアよ
り上流側のコンベアのチェーンと同じ速度で同一方向に
駆動される一対のチェーン３３，３３ａと、そのチェー
ン間に所定の間隔で設けられた複数の搬送治具３４とを
有している。

搬送治具３４は、第３図に詳細に示されるようにチェー
ン３３に取り付けられた軸受３４０とチェーン３３ａに
取り付けられた軸受３４０ａとを両側部で連結する一対
の連結板３４１，３４１′および固定合板３４２，３４
２′と、両軸受３４０，３４０ａにより両端を支持され
た一対のガイドロッド３４３と、そのガイドロッド３４
３にそれぞれ別々に軸方向に移動可能に取り付けられて
いるスラィダ３４４，３４５を有している。スライダ３
４４にはガイドロッドのほぼ全長にわたって伸びていて
両固定合板３４２と３４２′と同じ高さでかつそれらと
の間に間隙を残して可動合板３４６が固定され、スラィ
ダ３４５には合板３４６の下側にあってその全長にわた
って伸びている受渡し板３４７が固定されている。受渡
し板３４７には固定合板３４２，３４２′と可動合板３
４６とによって形成されたガイドロッドの軸万向に沿っ
て伸びる一対の間隙を通して合板の上面から突出し得る
一対の送り爪３４８が取り付けられている。

各爪には合板上に転勤し得るローラ３４９が回転自在に
取り付けられている。搬送治具の進行方向後側の連結板
３４１にはシート受け部材４３によって斜めに支持され
た包装シートを受け取る一対の受取り爪３４１ａが形成
されている。

スライダ３４４および３４５の下にはローラ３５０およ
び３５１がそれぞれ回転可能に設けられ、そのローラ３
５０および３５１は搬送治具の移送経路に沿って設けら
れたカムレール３６の溝３６０およびカムレール３７の
溝３７０内にそれぞれ受けられている。

このカムレールは搬送給具が移動するにしたがって横方
向に変位し、それによってスライダ３４４，３４５をガ
イドロールの軸線方向に移動させるようにしている。上
記構成の反転装置において、取入れコンベア２の丸ベル
ト２５，２５ａは、その取入れコンペアより上流側に設
けられたコンベア６の移送速度より十分に早い速度で、
駆動プーリ２２，２２ａによって矢印Ｘの方向に連続駆
動されている。

そしてコンベァ６の送り爪６川こよって包装シートｍが
丸ベルト２５，２５ａ上に乗せられると、その包装シー
トｍ丸ベルトにより矢印×方向に高速で送られるが、遊
びプーリ２４，２４ａ上に釆ると低速で回転する爪車２
６，２６ａの規制爪２６０‘こ当ってその移送速度はそ
の規制爪の速度に規制される。その後包装シートは規制
爪２６０が矢印Ｙ方向の回動するにじたがってシュート
４２，４２ａの傾斜面に沿って滑り、シ−ト受け部材４
３の傾斜面４３１によって画定されたＶ形溝４３２内に
斜めに入れられる。

シート受け部材４３のＶ形溝４３２内に入った包装シー
トは矢印Ｚ方向に移動する受取りコンベア３の搬送治具
３４の一対の受取り３４１ａによりすくい上げられ、搬
送治臭３４が上向きになったとき包装シートｍは取入れ
コンベァ２上にあるときと逆向きになって固定および可
動合板３４２，３４２′および３４６上に載暦される。

その後搬送治具が矢印×方向に移動する間に、まずスラ
ィダ３４５がそれに固定されている受渡し板３４７、爪
３４８と共に第４図Ｂに示されるように進行方向に対し
て横方向（第４図において右側）にカムレール３７の作
用により移動し合板上の包装シートｍを第４図Ｃに示さ
れるように受渡し板３４７上に敦置する。次にスラィダ
３４４がそれに固定された可動合板３４６と共に、第４
図Ｄに示されるように、カム３６の作用によりわずかに
横方向（第４図において右方）に移動し、その端面３４
６ａで受渡し板３４７上の包装シートｍを押し、包装シ
ートｍを搬送治具３４の隣りで同方向に同速で移送され
ている逆向さの他の包装シートｍ′の真上に位置決めす
る。その後スラィダ３４５、受渡し板３４７等はカム３
７の作用により左方に（第４図において）移動し、合板
の下に来る。

したがって包装シートｍは包装シートｍ′の上に重ねら
れる。その後スラィダ３４４、可動合板３４６が左方に
移動し女台め、スラィダ３４４，３４５、可動合板３４
６、受渡し板３４７等は最終的に第４図Ａに示れる位置
に戻る。包装シートｍ′上に重ねられた包装シートｍは
包装シートｍ′用のコンベア７の送り爪７０１こよって
共に移送される。なお７１および７２はコンベア７の進
行方向に沿って設けられていて包装シートｍを受ける上
部ガイド板であって、これはコンベア７の途中に徐々に
消失し、包装シートの移送中に包装シートｍ′上に包装
シートｍが安定して重合されるようになつている。

第５図において、本発明による反転装置を備えた反転重
合装置１０が示されている。

同図においてコンベア６の下流側に本発明の反転装置１
が設けられ、コンベア６および反転装置１に隣接して包
装シートｍ′を移送するコンベア７がある。そしてコン
ベァ６の送り爪６０、搬送治具３４およびコンベァ７の
送り爪７０‘ま反転された包装シートｍがｍ′の直上に
なるように同期して駆動される。以上述べたように本発
明による反転装置によれば間欠回転する反転ホルダを用
いることなく連続移動するコンベアにより反転でき、し
かも隣接して移送される反転されていない逆向きの包装
シート上に移送しながら重ね合わせることができる。

また装置の構造も簡単かつ小型にでき、かつ上側に開か
れた構造をとることができるから包装シートの処理情況
を監視でき都合がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による包装シートの反転装置の側面図、
第２図は第１図の線ローｍこ沿った断面図、第３図Ａは
第１図の線ｍ−ｍに沿った搬送治具の側断面図、第３図
Ｂは搬送治具の上平面図、第４図ＡないしＤは搬送治具
の動作説明図、第５図は本発明による反転装置を備えた
反転重合装置の斜視図である。 １：反転装置、２：取入れコンベア、２５，２５ａ：ベ
ルト、２６，２６ａ：爪車、２６０：規制爪、３：取出
しコンベア、３３，３３ａ：チェーン、３４：搬送治具
、４：シート受け部、４２，４２ａ：シュート、４３：
シート受け部材。 第１図第５図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一定の方向に連続駆動するコンベアベルトと、該コ
   ンベアベルトの曲率中心をほゞ同一の回転中心とし周速
   が該コンベアベルトの速度より低い速度となるように回
   転していて周辺部に複数の規制爪が設けられた爪車と、
   該コンベアベルトから落下する包装シートを傾斜状態で
   受け止めるシート受け部材と、該コンベアベルトに後続
   して設けられて同一方向に連続移送されるようになつて
   いて該シート受け部材に受け止められた包装シートを受
   け取る受取り爪を有する搬送治具とを備えたことを特徴
   とした包装シートの高速反転装置。 ２ 該搬送治具が、該受取り爪で受け取られた包装シー
   トを載置する台板と、該台板の下部において該台板に関
   して相対的に移動可能になつている受渡し板と、該台板
   の表面より上方に突出させて該受渡し板と共に移動可能
   に設けられた送り爪とを有し、台板上の包装シートを該
   受渡し板および送り爪の横方向移動により搬送治具の移
   送方向に対して横方向に移動させることができることを
   特徴とした特許請求の範囲１に記載の包装シートの高速
   反転装置。