JPS6036378B2 - 部分植毛発泡体並びにその製造法 - Google Patents

部分植毛発泡体並びにその製造法

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JPS6036378B2
JPS6036378B2 JP2771080A JP2771080A JPS6036378B2 JP S6036378 B2 JPS6036378 B2 JP S6036378B2 JP 2771080 A JP2771080 A JP 2771080A JP 2771080 A JP2771080 A JP 2771080A JP S6036378 B2 JPS6036378 B2 JP S6036378B2
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pile
foam
partially
resin
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保夫 敷波
晃 藤原
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Takiron Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は凹凸模様を備えた部分植毛発泡体並びにその製
造法に関するものである。
最近、PVCレザー又はPVC発泡レザーに、レーヨン
やナイロン等の植毛用パイルを部分的に植毛した部分植
毛体が市場で見かけられるようになってきた。
斯る部分植毛されたPVCレザー又はPVC発泡レザー
は植毛してスエード調を目的として部分と樹脂コートさ
れたレザー調を目的とした部分とが混在した感覚の漸新
な外観を有するものである。
しかしながら、このような従来物には次のような欠点が
あった。斯る部分植毛発泡体は、一般に、第6図に示す
ように、PVCレザー又はPVC発泡レザーaの表面に
、植毛すべき部分bを型押することにより窪ませ(同図
イ)、前記レザーa表面全体に接着剤dを塗布してから
ドクターナイフ等で余分の接着剤を掻取つて植毛すべき
凹部bにのみ接着剤dを充填し(同図口)、この部分b
にレーヨンやナイロン等のパイルeを静電植毛した後べ
ーキングして接着剤dを硬化させる(同図ハ)ことによ
って得られるものであるが、このような部分植毛の方法
は、所謂ロールェンボス法により凹部の模様を形成させ
る方法であるがために植毛すべき部分bの型押を充分に
鋭角に行ない難く、又複雑な模様を形成できない。
そして、接着剤dの充填量が不足気味となり、前記レザ
ーaの耐熱温度が低いためべーキング温度を高々120
℃までとしなければならない。亦、前記レザーaに含ま
れる可塑剤が惨出してくること等の諸原因により、パイ
ル接着性が不良となり、従って摩擦堅牢度の乏しい粗悪
品となってしまうのである。上述のように、PVCレザ
ー又はPVC発泡レザーを基村とする部分植毛体は、パ
イル接着性の乏しいものであるため、そのような部分植
毛体にェンボス処理を施こして凹凸模様表面を形成しよ
うとしても、ェンボス処理の際にパイルが多量に抜落ち
たり、凹凸のエッジ部分でパイルの接着剤層が部分剥離
する等の弊害を生じ、商品価値のある凹凸模様入り部分
植毛体を得ることは至難の術である。
亦、あえてェンボス処理するとしても、斯る部分植毛体
は、既述の如き非熔融性のレーヨンパイルや高融点のナ
イロンパイルを部分植毛しているため、高周波ゥェダー
によって植毛部分に凹凸を形成する場合は、凹部のパイ
ルが機倒れ状態とならず、凹部のパイルも凸部のパイル
も共に起立したままであって凹凸境界が極めて不鮮明に
なると云う問題があり、従って斯る問題を解消するには
従来からの加熱ロールや加熱プレス等によってェンボス
処理を行なわざるを得ないのである。しかしながら、高
周波ウェルダーェンボス処理は、加熱ローや加熱プレス
等によるェンボス処理に較べると、低温下で短時間に細
かい模様をも鮮明にェンボスできる点で極めて優れたも
のであり、従って斯る高周波ウェルダーェンボス処理が
適用困難な部分植毛体は、ェンボス処理面で非常に不利
なばかりでなく、凹凸模様の大きさ、形状、複雑な模様
等に相当の制約を受けることとなる。更に、上述の如き
PVCレザー又はPVC発泡レザーを基材とする部分植
毛体は、冬期に硬化して風合が据われると云う欠点があ
り、亦夏期には有毒性可塑剤の表面惨出が活発になるの
で、衛生面でも問題がある。
本発明は、叙上の諸問題を一挙に解決し得る部分植毛発
泡体及びその製造法を鍵供すべくなされたものであり、
更に望ましい実施態様に於ては、高周波ウェルダーェン
ボス処理によって凹凸模様面の形成と同時に植毛部分の
部分的色変え処理も行なえるように図ったものである。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。即
ち、本発明に係る部分植毛発泡体は、モダクリル繊維の
植毛用パイル又は之と他の植毛用パイルとの混合パイル
より植毛された部分と樹脂コ−ト層で被覆された部分と
を有する1,2ポリブタジェン樹脂又は之を一成分とす
るポリマーブレンド物の発泡体であって、高周波ウェル
ダーによりェンボス処理された凹凸模様表面を備えてい
ることを要旨とするものであり、この部分植毛発泡体は
、植毛部分のパイルの種類及び状態によって、三種類に
大別される。
その一つは、ほぼ同じ長さに調整されたモダクリル繊維
のみからなる単独の植毛用パイルを部分植毛したもので
ある。
第1図は斯る第1の実施態様を示す漠式断面図であって
、この部分植毛発泡体は上記の如き単独のモダクリルパ
ィルICが接着剤層2を介して発泡体基材3の表面に部
分的に植毛されており、この植毛部分Aを除く発泡体基
材3表面が樹脂コート層4で被覆されている。もちろん
、植毛部分Aも樹脂コートされていてもよい。そして、
これら植毛部分A及び非植毛部分Bはいずれも高周波ウ
ェルダーェンボス処理を受けて凹凸模様が形成されてい
る。本発明の部分植毛発泡体は高周波ゥェルダーェンボ
ス処理を施こすと、図示の如く発泡体基材3の厚み内部
に深く〈し、こむ凹凸段差の大きい立体的な凹凸模様が
形成される。
亦、モダクリルパィプ10は、後述するように、高周波
電磁場内での内部発熱が大きく且つ低いものであるため
、図示の如く、植毛部分Aにおける高周波ウェルダーの
金型の圧接された凹部汎,のパイル1 0は、軟化して
横倒れ状態となっており、金型の庄接されてない凸部A
2のパイル1川ま起立状態を維持している。このため、
パイル10の起立した凸部A2はくすんだ淡色を呈し、
パイル10の横倒れした凹部A,は濃密な濃色を呈して
いる。このように、第1図に示す部分植毛発泡体は、レ
ザー調の樹脂コート部分Bとスエード調の植毛部分Aが
混在した潮新な感覚を有する段差の大きい凹凸模様表面
を具備しており、且つスエード調の植毛部分A自体も、
濃淡二色の色調を有し凹部A,と凸部A2の境界が鮮明
なものである。
亦、この部分植毛発泡体は、後の製造法のところで詳述
するように、新規な接着剤塗布手段を採用することによ
って、接着剤層2を従釆のPVCレザー又はPVC発泡
レザーの部分植毛発泡体のものよりも遥かに厚く(乾燥
重量にして約50〜100タノの程度)もり上げて形成
しており、且つ発泡体基村3の耐熱温度が高いため約1
20〜145ooのパイルの耐熱温度以下の比較的高い
温度で該接着剤層2をべーキングしていることと相挨つ
て、パイル10の接着強度が非常に大きく、従ってパイ
ル10の抜落ちは殆んと見られず、摩擦堅牢度の点でも
充分満足し得るものである。本発明部分植毛発泡体の第
2の実施例は、第2図に示すように、長さの異なるモダ
クリル繊維の長短混合パイルを部分植毛したものである
即ち、第2図の部分植毛発泡体は、第1の実施例におけ
るモダクリリックフアィバー製の単独パイルに代えて、
同ファイバー製の長短混合パイルを部分植毛した以外は
第1の実施例と同機に構成されたものであって、植毛部
分Aの凸部A2は長パイル11と短パイル110がほぼ
均一に混在して共に起立しており、高周波ウェルダーの
金型の圧接された凹部め,は長短両パイルが共に軟化し
て横倒れ状態となっている。この第2の実施例は、長短
両パイル11及び110が同色である場合には、前記第
1の実施例とほぼ同様に、凹部A,が濃色を、凸部A2
が淡色を呈するものとなるが、長パイル11と短パイル
110が異色のパイルである場合には、次のような変色
効果を発揮する。即ち、高周波ウェルダーェンボス処理
を施こす前の植毛部分Aは、起立する短パイル110が
起立する長パイル11によって隠蔽されて視覚に入りに
くいため、長パイル11に近い色を呈しているが、第2
図のように高周波ウヱルダーヱンボス処理を施こすと、
金型の圧接されない凸部A2は、ェンポス処理前と同様
に長短両パイル11及び110が共に起立したままであ
るので依然として長パイル11に近い色を維持するのに
対し、金型の庄接された凹部A,では、長短両パイル1
1及び110が共に横倒れ状態となるので、長パイル1
1の間から短パイル110が露出し、このため長パイル
11と短パイル110の混色を呈する。このように互い
に色の異なる長短混合パイルを部分植毛した場合には、
高周波ウェルダーェンボス処理によって、凹凸模様表面
の形成と同時に植毛部分Aの凹剤公,の変色処理も行な
えるのである。斯る変色処理をしたものは、植毛部分A
の凹部A.と凸部A2が色分けされているため、両者の
境界がきわめて明瞭であることは云うまでもない。本発
明部分植毛発泡体の第3の実施例は、モダクリルパィル
と従来からのレーヨンやナイロン等のパイルとの混合パ
イルを部分植毛したものである。
第3図は、この第3の実施例を示すもので、この部分植
毛発泡体によれば、植毛部分Aの凸部ふはモダクリルパ
ィル12と従来パイル120が共に起立しており、一方
高周波ゥヱルダーの金型が庄接された凹部A,は、モダ
クリルパイルI2のみが軟化して横倒れし非溶融性又は
高融点の従釆パイル12川ま起立したままとなっている
。このような部分植毛発泡体では、モダクリルパィル1
2と従来パイル120が互いに異色である場合に、前述
の第2実施例と類似の変色効果を発揮する。即ち、第3
図に示すように双方のパイル12及び120がほぼ同じ
長さのものであると、高周波ウェルダーェンボス処理の
際、金型が圧接されないで両パイル12及び120が共
に起立したままの凸部A2は両パイル12及び1 20
の温色を維持するが、金型の圧接された凹部A.では横
倒れしたモダクリルパィル12が、起立している従来パ
イル12川こよって隠蔽されて従来パイプ120の色に
変色する。亦、図示はしていないが、モダクリルパィル
12の方が従来パイル120よりも長いときは、同様の
原理で凸部A2がモダクリルパィル1 2の色を、凹部
A,が従来パイル120の色を呈する。このように、第
3の実施例も、高周波ウェルダーヱンボス処理と同時に
凹部い,の変色処理を行ない、植毛部分Aの凹凸の境界
を明瞭にして、より一層美麗で鮮明な凹凸模様表面を具
備せしめたものである。
本発明に用いる発泡体基材3は、1,2ーポリブタジヱ
ン樹脂又はこれを一成分とするポリマーブレンド物を、
本出願人が先に出願した特願昭50一120062号(
特公昭52一3298び号)或は特磯昭51−8755
3号(特開昭53−12963号)の方法に従って発泡
させて得られる厚さ約0.8〜3.比舷程度のエンドレ
ス状の発泡体である。
1,2ーポリブタジェン樹脂には、低分子量の液体タイ
プのものから加工性のない高結晶性のものまで色々ある
が、本発明に於ては、1,2−結合が約70%以上、分
子量が10万以上、結晶化度が約10〜50%で、20
%以上のシンジオクタチツク立体規則性を備えた熱安定
性、成形性、光感応性等の良好な低結晶性高分子量の1
,2ーポリプタジェン樹脂(例えば日本合成ゴム■製の
商品名、JSR,RB−81蛤等)が好適に採用される
この1,2−ポリブタジェン樹脂にブレンドされるポリ
マーとしては、相溶性があり且つ軟化点の比較的接近し
た酢酸ビニルーオレフイン系、ビニルアルコールーオレ
フイン系、アクリル酸ェステルーオレフィン系等のビニ
ル共重合体等が好適に使用され、このような有機性ポリ
マーをブレンドすると、高周波ウェルダ−によるェンボ
ス特性がより一層向上する。斯るポリマーと1,2−ポ
リブタジェン樹脂との配合割合は、重量比で3:7〜7
:3の範囲とするのがよい。ポリマーがこの上限を超え
ると発泡体の風合が低下したり粘着性を帯びたりするよ
うになり、この下限を下まわると目立ったェンボス特性
の向上がみられないからである。尚、場合によっては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィンを更にブレンドして、発泡体の風合を調節する
ことも可能である。以上のような1,2ーポリブタジェ
ン樹脂又は之を一成分とするポリマーブレンド物の発泡
体を基材として用いた本発明部分植毛発泡体は、基村の
高周波ゥェルダーェンボス特性がよいので、基材の厚み
内部に深く〈し、こむ立体感の大きい凹凸模様形成を高
周波ウェルダーェンボス処理によって容易に行ない得る
ものであり、しかも柔軟性、伸縮性、ドレーブ性、弾力
性、保温性、風合等に優れ、冬期でも硬化することがな
く、亦、可塑剤の惨出がないので衛生面でも優れたもの
である。
亦、本発明に用いる植毛用パイルは、既述のようにモダ
クリルパィル又は之と他の植毛用パイルとの混合パイル
であるが、このモダクリルパイルは、アクリロニトリル
を35〜85%含む最鎖重合体よりなるもので、有極性
が大きく軟化点が低いものである。特に望ましい代表例
としては、アクリロニトリル50%と塩化ビニル50%
よりなる双方共に有極性成分の長鎖重合体の難燃性のパ
イルが挙げられ、このものは高周波の電磁場内での内部
発熱が大きく、しかも軟化点が150oo前後と低いた
め、高周波ウェルダーェンボス処理により、金型が圧接
されると数秒のうちに軟化して前述の如く横倒れ状態と
なる。尚、斯るモダクリルパィルと混合される他の植毛
用パイルとは、既に述べたように、従来より普通に使用
されている非溶融性のレーヨンパイルや、高融点を有す
るナイロンパイル等である。これらの植毛用パイルは、
部分植毛発泡体の植毛部分の風合をよくするために、前
記の発泡体基村3と良く適合しうる太さと長さを備えた
もの、例えば太さが約0.8〜3.0デニール程度、長
さが約0.5〜2.0側程度のものが使用できるが、望
ましくは0.8〜1.2側の長さのものである。亦、樹
脂コート層4や植毛用の接着剤層2の材質については特
に制限はないが、なるべくなら発泡体基材3との接着強
度が大きいアクリル系樹脂或はウレタン系樹脂の表面被
覆処理剤や接着剤を使用するのが望ましい。尚、これら
樹脂コート層4や接着剤層2は、乾燥重量にして前者が
20〜50夕/め、後者が50〜100多/あの範囲と
するのがよい。以上詳述した本発明部分植毛発泡体は、
1,2ーポリブタジェン樹脂又は之を一成分とするポリ
マーブレンド物の発泡体表面に、部分的に、或は全面に
樹脂を塗装し、次いで樹脂塗装部分あるいは樹脂未塗装
の部分にモダクリル繊維の植毛用パイル又は之と他の植
毛用パイルとの混合パイルを植毛し、その後高周波ゥェ
ルダーによりェンボス処理して凹凸模様表面を形成する
ことを要旨とする本発明製造法によって、容易且つ高能
率で大量生産される。
以下、本発明製造方法を第4〜5図を参照しながら説明
すると、準備工程に於て既述の特願昭50一12006
2号又は特願昭51一87553号の方法により厚さが
0.8〜3.仇舷のェンドス発泡シート状に予め製造さ
れた1,2−ポリプタジェン樹脂又は之を一成分とする
ポリマーブレンド物の発泡体基材30は、先ず、樹脂被
覆工程1に供給され、ここで発泡体基材30の全面ある
いは植毛すべき部分A′を除く他の部分Bに、既述のウ
レタン系樹脂又はアクリル系樹脂の表面被覆処理剤40
が乾燥重量で約20〜5M/あとなるように塗布・乾燥
される。
この場合、塗装手段400は、従来公知のいかなる手段
であってもよい。樹脂被覆工程1にて樹脂コート層40
′が部分形成された発泡体基材30は、次いで接着剤付
着工程ローこ供)給され、ここで未被覆の植毛すべき部
分Aに既述のウレタン系又はアクリル系樹脂の植毛用接
着剤20が乾燥重量で約50〜100夕/あとなるよう
に***状態で付着される。
この接着剤20の付着は、第5図に示すような特殊なロ
ーラ200を用いるロータリースクリーン法で行なわれ
る。このローラ200は、内部に供給充填された接着剤
が惨出し得る無数の網目201を備えたローラ表面を、
感光性樹脂で一様に被覆し、該感光性樹脂コート202
に部分的に光を照射し、光の照射されない部分、即ち植
毛すべき部分A′に対応合致する形状の凹節部203を
形成したものである。このようなローラ20川こよって
接着剤20をつけるときは、接着剤20がロ−ラ内部か
ら網目201を通って凹節部203に充満して***状態
で発泡体基材30の植毛すべき部分A′に塗着できる。
従って、ローラ200表面の感光性樹脂コート202の
厚みを大きくし、深い凹節部203を形成すれば、上記
のように多量の接着剤20を塗着することができる。こ
のように多量の接着剤20を塗着すると、次の植毛工程
で植毛されるパイルの接着強度が大中に向上する以上の
ように接着剤20が***状態で植毛すべき部分A′に塗
着された発泡体基材30は、次いで植毛工程mに送られ
、ここで既述の如きモダクリルパィル又は之と他の植毛
用パイルとの混合パイルが接着剤20の塗着された植毛
すべき部分に植毛される。
この植毛は、従来公知の植毛法がいずれも採用可能であ
る。一例を挙げると、約3方ボルト以上の高電圧下に上
記パイルをアップ或はダウン法で静電植毛し、約80〜
11000で数分間予備乾燥後、約120145ooで
2〜1び分程度べーキングする方法がある。本発明に於
ては、発泡体基村30が既述の如き耐熱温度の高い1,
2ーポリブタジェン樹脂又は之を一成分とするポリマー
ブレンド物の発泡体であるから、ベーキング温度として
、モダクリルパィルが軟化しない上記の比較的高温城の
温度条件の採用が可能であり、従って、接着剤を多量に
塗着できることと相挨つて、パイルの接着強度が極めて
大きいものとなるのである。かくして部分的に植毛され
た発泡体基材30は、最後に高周波ウェルダーェンポス
工程Nに送られ、そこで凹凸模様表面が形成されて本発
明の部分植毛発泡体となる。
既に述べたように、発泡体基材30やモダクリルパィル
は、高周波ウェルダーによるェンボス特性の良好なもの
であるので、このェンボス処理は通常数秒程度、長くと
も数十秒程度でよい。亦、使用周波数は電波管理法認定
の27.12 M世,40.48M世,41.14M位
のいずれでもよく、出力は金型を圧接する凹部の面積に
相応して1〜100KWの範囲から適宜選択すればよい
。このような高周波ウェルダーェンボス処理によって、
金型の圧接された個所は深く窪み、その個所のモダクリ
ルパイルは軟化して横倒れするが、第2〜3図の実施態
様のように、異色のモダクリル繊維の長短混合パイル、
或はモダクリルパィルと異色の従来植毛用パイルとの混
合パイルが部分植毛されている場合、このェンボス工程
で同時に凹部の色変え処理も行なわれることは既述の通
りである。尚、発泡体基材30が厚い場合には、高周波
ウヱルダーェンボス処理前に予熱した方が好ましい場合
がある。次に本発明製造法の一実施例をあげる。
(実施例) 1,2ーポリブタジェン樹脂〔商品名RB820;目本
合成ゴム■製〕を基材とする発泡倍率5倍厚み1.0m
/机、中1机のエンドレス発泡体を2液の溶剤タイプの
ポリウレタン系接着剤を用いてリバースコーターにより
布地(スフジーンス)にラミネートした。
次いで発泡体表面に合成皮革用の表面処理塗料〔商品名
ハニェース681化成−■毅〕をリバースコーターを使
用して全面塗装し、完全乾燥した。その後この原反を次
の植毛加工に供した。即ち、第4図の工程の如く、第5
図のシリンダー(60メッシュの細孔を有するシリンダ
ーの表面に紫外線硬化塗料を塗り、植毛を希望する部分
以外の模様部を紫外線硬化し、この皮膜で紬孔を封鎖す
る。つまり封鎖した部分は植毛されない部分、.未封鎖
の部分は植毛される部分となる)の下部を通過させる。
このシリンダーの内側にはスケージが挿入されておりこ
のスケージの先端に接着剤が間断なく供聯合される。シ
リンダーの回転によりスケージにより掻きとられた植毛
用の接着剤であるェマルジョンタィプのアクリル酸ェス
テル系接着剤はシリンダーの紬孔を通過して発泡体の表
面に所定の模様が肉厚にプリントされる。次いで植毛室
に供されたこの原反に太さ2デニ−ル、長さ1.0肌/
肌のモダクリルパイルをダウン法により部分植毛する。
次いでこれを乾燥室に導入し接着剤を架橋硬化してパイ
ルを強固に固定する。その後この部分植毛発泡体を表面
に適宜の凹凸模様を有する平板形の高周波加熱用電極間
に導入し、所定の高周波電圧を印加して挟圧してェンボ
ス加工すると第1図から第3図の如きェンボス体が得ら
れる。尚凹凸模様を有する平板形は植毛部分にのみ合わ
せた模様を有する場合と植毛部分と塗装部分にわたった
模様を有する場合と塗装部分のみに模様を合せた場合と
がある。このようにして得られた部分植毛ェンボス発泡
体は基村の発泡体の特性である軽量で柔軟で弾性に富み
、保温性がよいという性質に加えて表面のレザー調、ス
エード調の風合、外観及び立体感豊かなェンボス模様の
相乗効果によりファッション性を要求される多くの用途
に使用できる。例えばカバン、袋物、ハキモノ部品、ィ
ス張り、壁菱材、天井材、その他数多くの雑貨などに有
用である。このうち建築内装に使用すると保温性、吸着
性、吸音性、デザイン性を同時に所有した新しい省略源
資材となるものである。以上の説明から理解できるよう
に、本発明部分植毛発泡体は植毛用パイルの接着強度が
大で、摩擦堅牢度の点で優れており、しかも製法的に有
利な高周波ウヱルダーェンポス処理によって形成された
境界が明瞭で立体感に富み且つレザー調の樹脂被覆部分
とスエード調の植毛部分が混在する漸新な凹凸模様表面
を具備したものであり、亦特定の混合パイルを部分植毛
すれば高周波ウェルダーェンボス処理によって同時に植
毛部分の凹部を色変えできる利点も兼ね備えている。
そして、この部分植毛発泡体は、可塑剤の惨出がないの
で衛生的であり、亦、冬期に硬化することがなく、極め
て軽量であり風合、柔軟性、伸縮性、ドレーフ性、弾力
性、保温性等に優れたものである。従って本発明部分植
毛発泡体は、袋物、小物類、衣料等の用途から内外装材
の用途に到るまで広範囲に百つて使用できるものである
。一方本発明製造例は、高周波ウェルダーェンボス処理
工程を含むものであるため、通常の加熱ロールや加熱プ
レスを利用するものに較べると、非常に能率がよく有利
であり、しかも複雑な柄や細かい凹凸模様でも鮮明に形
成できるので従来のェンボス模様制限が解除される等の
実益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図はいずれも本発明部分植毛発
泡体の異なる実施例を示す模式拡大部分断面図、第4図
は本発明製造法の説明図、第5図は本発明製造法に用い
る接着剤塗着用のロ−ラの斜視図、第6図は従来のPV
Cレザー又はPVC発泡レザー部分植毛発泡体の製法の
説明図である。 (図面の主要符号の説明) A…植毛部分、A′・・・
植毛すべき部分、B・・・樹脂被覆部分、A.・・・凹
部、A2…凸部、10,11,110,12,120・
・・パイル、2・・・接着剤層、20・・・接着剤、3
・・・発泡体基材、4,40′・・・樹脂コート層、2
00…ローフo第1図 第2図 第3図 第6図 第4図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モダクリル繊維の植毛用パイル又は之と他の植毛用
    パイルとの混合パイルにより植毛された部分と樹脂コー
    ト層で被覆された部分とを有する1,2−ポリブタジエ
    ン樹脂又は之を一成分とするポリマーブレンド物の発泡
    体であつて、高周波ウエルダーによりエンボス処理され
    た凹凸模様表面を備えている部分植毛発泡体。 2 1,2−ポリブタジエン樹脂又は之を一成分とする
    ポリマーブレンド物の発泡体表面に、部分的に、あるい
    は全面に樹脂を塗装し、次いで樹脂塗装部分あるいは樹
    脂未塗装の部分にモダクリル繊維の植毛用パイル又は之
    と他の植毛用パイルとの混合パイルを植毛し、その後高
    周波ウエルダーによりエンボス処理して凹凸模様表面を
    形成することを特徴とする部分植毛発泡体の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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