JPS6035598Y2 - プラスチック波板などの穴あけ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、連続して流れてくるプラスチック酸等の波板
に穴をあける穴あけ機に関するものである。

従来よりプラスチック製波板は農業用として使用されて
いるが、近年建材用としての需要が開拓されてくるにつ
れ、その波板に取付用穴を施す必要性が生じてきた。

プラスチック製波板を製造する場合、押出機及びグイよ
り押出された板状のプラスチック溶融物をポリジンゲロ
ールにより軟化温度付近まで冷却し、その後横波成形機
により横波板に成形する。

そこで、このように連続的に形成されてくる波板に穴を
明けた後に巻取機にて波板の巻取りを行なうと作業工程
が合理的であるが、連続して流れてくる波板に連続的に
穴加工を行う装置が末だ開発されていない。

本考案は、このような要請に応じるべくなされたもので
あり、以下その一実施例を図面に基づいて説明する。

１は箱枠組状の本体であり、複数本の脚体２を有してい
る。

本体１には図外の横波形成機で形成されてくるプラスチ
ック酸の帯状の波板Ｍを一定速度で送る波板送り装置３
が設けられている。

波板送り装置３はローラチェン装置４と押あロール５か
らなる。

ローラチェン装置４は、複数本の無端のローラチェン６
を有し、各ローラチェン６は、一対の回転軸７ａ、７ｂ
に設けられたスプロケット８ａｖ８ｂ間に掛装されてい
る。

ローラチェン６は、２列のローラ９ａ、９ｂと、これら
ローラ９ａ、９ｂを連結するコ字形のリンク板１０およ
び平板状のリンク板１１ａ〜ｌｌｂからなり、コ字形の
リンク板１０の上面にゴム製の嵌合部材１２が焼付けに
より取付けられている。

嵌合部材１２は平板状の基板部の１２ａと、波板Ｍの谷
部に嵌合する山形の嵌合突部１２ｂからなる。

１３はローラ軸である。

押えロール５はローラチェン６の軌道の両端近傍の上方
に配置されている。

押えロール５はゴム製のものであり、波板Ｍの谷部に嵌
合する歯車状に形成されている。

押えロール５は基台１に設けられた支持枠１３に螺軸式
の調整装置１４を介して上下位置調整可能に支持されて
いる。

押えロール５の支軸はチェーン機構からなる伝達機構１
５を介し、ローラチェン装置４の回転軸７ａと共に駆動
装置１６に連結されている。

４７は減速機である。基台１の上面にはローラチェン装
置４による送り方向と平行な２本のレール１７が両側に
設けられ、波板Ｍの搬送位置をまたぐキャリア１８が上
記レール１７上に往復移動可能に載せられている。

キャリア１８に設けられた支持板１９には複数個のドリ
ルユニット２０が波板Ｍの谷部と対応するピッチで一列
に取付けられている。

ドリルユニット２０はドリルヘッドを昇降させる昇降フ
ィーダを内蔵している。

また、支持板１９に昇降自在に挿通されたガイド軸２１
の下端に波板押え板２２が固定され、波板押え板２２を
昇降させるエアーシリンダ２３が支持板１９に設置され
ている。

波板押え板２２は各ドリルユニット２０のキリ２４を挿
通させる複数の孔２５を有し、番孔２５の両側にわたり
下面に２本の押えゴム２６が固着されている。

各孔２５内にはドーナツ状のワイヤブラシ２７が収納さ
れ、このワイヤブラシ２７の脱出阻止用のリング板２８
が波板押え板２２にビス止めされている。

キャリア１８は下方に延びるガイドアーム２９を有して
おり、その下端に設けられたローラ３０がカムドラマ３
１のカム溝３２に嵌合している。

カムドラマ３１はブラケット３３を介して基台１に支持
され、送り装置３の駆動装置１６と連結軸３４、歯車機
構３５およびチェーン機構３６を介して連結されている
。

これらカムドラム３１および連結軸３４等でキャリア往
復駆動装置３７が構成されている。

カムドラム３１のカム溝３２は、第５図ａで示すように
キャリア１８をローラチェン６の送り速度と同じ速度で
等速前進させ、かつこれよりも高速で後退させるように
形成されている。

ａは前進区間、ｂは後退区間である。つぎに動作につき
説明する。

波板Ｍはローラチェノ６上に載せられ、ローラチェン６
および押えロール５の移動ないし回転によって等速で矢
印Ａ方向に送られる。

このとき、波板Ｍの表裏の谷部にローラチェン６の嵌合
突部１２ｂおよび押えロール５の歯部が嵌合するので高
精度な等速送りがなされる。

この間キャリア１８は前述のように往復移動を行ない、
前進移動の等速区間Ｃにおいて、波板押え板２２が下降
位置を維持し、波板Ｍの押し付けを行なう。

そして、この押し付けを行なっている間に、各ドリルユ
ニット２０のドリルヘッドが内蔵の昇降フィーダの送り
によって下降し、かつ上昇し、波板Ｍの谷部に六Ｍを明
ける。

ドリルユニット２０のキリ２４は常時回転させる。

ｄ、 ｅは波板押え板２２の位置調整区間、ｆ、 ｇ、
ｈはドリルヘッドの送り調整区間である。

このようにして波板Ｍの各谷部に波板Ｍの等速送りを行
ないながら連続して六Ｍを穿設するが、波板Ｍの送りを
上記のように嵌合突部１２ｂを有するローラチェン６で
行なうことによって正確に行なうと共に、このローラチ
ェン６と連動スるキャリア１８にドリルユニット２０を
設けているので、位置ずれの問題がなく波板Ｍの各谷部
に正確に六Ｍを設けることができる。

とくに、本実施例のように一台の駆動装置１６によりロ
ーラチェン６とキャリア１８との移動を行なわせるよう
になしていると、ローラチェン６とキャリア１８との連
動が正確になされる。

以上説明したように本考案によると、連続して送られる
波板に連続的にかつ正確な位置に穴を穿設することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示腰第１図は穴あけ機の部分
切欠斜視図、第２図はローラチェンの部分側面図、第３
図は第２図のＩ−Ｉ線矢視図、第４図は第１図の■−■
線断面図、第５図Ａ−Ｃは動作説明図である。 １・・・・・・基台、３・・・・・・送り装置、４・・
・・・・ローラチェン装置、５・・・・・・押えロール
、６・・・・・田−ラチェン、８ａ、８ｂ・・・・・・
スプロケット、９ ａｔ ９ ｂ・・・・・・ローラ
、１０・・・・・・コ字形のリンク板、１１ａ。 ｌｉｅ・・・・・・リンク板、１２・・・・・・嵌合部
材、１２ｂ・・・・・・嵌合突部、１５・・・・・・伝
達機構、１６・・・・・・駆動装置、１７・・・・・・
ガイドレール、１８・・・・・・キャリア、２０・・・
・・・ドリルユニット、２１・・・・・・ガイド軸、２
２・・・・・・波板押え板、２３・・・・・・エアーシ
リンダ、２９・・・・・・ガイドアーム、３１・・・・
・・カムドラム、３７・・・・・・キャリア往復駆動装
置、Ｍ・・・・・・波板、ｍ・・・・・・穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被穴あけ波板を移動させる波板送り装置と、波板の送り
   方向と平行に往復移動可能なキャリアと、このキャリア
   に取付けられ且つ被穴あけ波板に接近離間可能なドリル
   を有する穴あけ装置と、前記キャリアを被穴あけ波板の
   送りと連動して往復移動させるキャリア往復駆動装置と
   を備え、上記波板送り装置は、被穴あけ波板の各谷部に
   嵌合する嵌合突部を有するローラチェンと、該ローラチ
   ェンに被穴あけ波板を介して噛み合う押えロールとを具
   備することを特徴とするプラスチック波板などの穴あけ
   機。