JPS6035170Y2 - 電子機器本体と電池収容体の装着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯用の無線通信機などの電子機器とそれに
使用される電池収容体との装着装置に関するものである
。

従来、携帯用の無線通信機などの電子機器とそれに使用
される電池収容体との装着装置は、本出願人が先に出願
し、その後出願公告された（特公昭５ｌ−２１１３Ｎ）
、′電源装置ヨ、特にその第３図に示すように、電子機
器本体内に空間を設け、この空間に電池を複数本収容し
た電池収容体を挿入し、しかる後に蓋で封着するような
構造を有していた。

このような構造によると、蓋を取りはずしてからでなけ
れば電池収容体の交換などの着脱ができないという操作
上の欠点、また機器本体内に電池収容体を装着し得る空
間を設けなければならず、スペースの有効的な利用の点
などから不合理な欠点があった。

また、このような欠点を除去するために、電子機器本体
の一側に電池収容体を着脱自在に装着するようにした装
置も、実開昭５０−１０３１１峰公報１電源装置ヨ、実
開昭５１−６４８２吋公報１電池収納装置１、実開昭４
９−９１７２２−Ｗ公報１バッテリーカートリッジの着
脱装置、実開昭５０−１３６７２７号公報１携帯無線機
用電池パック、実公昭４８−３６５７９号公報１電池電
源を備える機器の電池ケースヨとして提案されているが
、いずれのものも風雨あるいは水の中での機器の使用時
には機器と電池収容体との装着箇所、特に電気的接続部
分に水滴が侵入し、接触不良が生じたり、錆の発生によ
り電池寿命が短かくなったり、機器本来の機能が得られ
ないものであった。

しかるに、本考案は電子機器と電池収容体との装着にお
いて、電気的接続部分に水滴が侵入しないような構造に
した防水または防滴型の電子機器本体と電池収容体の装
着装置を提供するものであり、かつその着脱も容易であ
るように摺動嵌合による装置を提供するものである。

以下、図面に基づいて、本考案の一実施例を説明する。

１は携帯用無線通信機などの電子機器である。

電子機器１の一側は第１の切欠部２を有し、第１の切欠
部２の両側には摺動案内片３，４が機器本体１と一体に
設けられ、これにより外方向に対して幅を狭くしてなる
一部の第１の摺動面５，６゜７が形成される。

第１の切欠部２の機器本体１の底部側は開放となってい
て、その端部には第２の切欠部８が設けられている。

第２の切欠部８にはその下方から上方に付勢された係止
片９が設けられている。

第１の切欠部２の開放側と相対する側の機器本体１には
給電端子嵌合孔１０，１１と、その中にそのから突出し
たスプリングなどによる弾性体の第１の給電端子１２．
１３が設けられている。

１４は複数本の電池を内蔵した電池収容体で、電子機器
１の切欠部２の第１の摺動面５．６．７に対応した第２
の摺動面１５，１６，１７を有する。

第２の摺動面１５，１６，１７の形成されていない電池
収容体１４の一側には突出した給電端子嵌合部１８，１
９とその中に埋設された第２の給電端子２０．２１が設
けられ、給電端子嵌合部１８．１９の周囲にそれぞれ防
水用のパツキン２２．２３が設けられる。

当然のことながら、第２の給電端子２０．２１は内部の
電池と接続される。

その第２の給電端子２０．２１と相対する電池収容体１
４の一側には充電用の端子２４．２５が埋設されている
。

第２の摺動面１５． １６． １７の一部の面１６の充
電端子２４．２５側の端部には、その中に孔２６を有す
る凸起が設けられている。

以上のような構造において、機器１の第１の切欠部２の
第１の摺動面５，６，７に電池収容体１４の第２の摺動
面１５，１６，１７を摺動させて、電池収容体１４を挿
入すると、電池収容体１４の凸起２７が機器１の第２の
切欠部８に位置したとき、給電端子嵌合部１８，１９と
給電端子嵌合孔１０，１１は嵌合し、その中の第１の給
電端子１２．１３と第２の給電端子２０．２１は電気的
に接続し、また凸起２７に設けられた孔２６に係止片９
が嵌合して装着される。

逆に係止片９を下方向に付勢し、凸起２７の孔２６との
嵌合を解き、その状態で機器１から電池収容体１４を摺
動して引抜くと、それを離脱することができる。

機器１への電池収容体１４の装着時において、上述のよ
うに給電端子嵌合部１８．１９と給電端子嵌合孔１０，
１１は嵌合するが、このとき給電端子嵌合部１８，１９
の周囲の防水用のパツキン２２．２３は給電端子嵌合孔
１０，１１の内壁と密着し、防水機能を呈する。

以上にて述べたように、本考案は、電子機器の一側に切
欠部を設け、一方電池収容体の一部をその切欠部と同じ
ような形状にし、その切欠部に対して電池収容体を摺動
して機器の一側に装着するようにしたものであるため、
機器の内部機構の有効的な設計および利用等が図れると
共に、その装着および離脱が非常に容易であるばかりで
なく、給電端子嵌合部と給電端子嵌合孔との嵌合時にパ
ツキンによる防水効果が生じ、風雨あるいは水の中での
使用に際して、相互の給電部分の電気的接続不良を生じ
ることがないという利点を奏するものである。

さらに、電池収容体自体に充電端子を設けているので、
それ自体を充電することも、また機器に装着した状態で
も充電することができるという実用的且つ有益なるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は分離状
態を示す斜視図、第２図は電池収容体を示す斜視図、第
３図は嵌合状態を示す断面図である。 図中、１は電子機器、２は第１の切欠部、８は第２の切
欠部、９は係止片、１０，１１は給電端子嵌合孔、１２
．１３は第１の給電端子、１４は電池収容体、１８．１
９は給電端子嵌合部、２０．２１は第２の給電端子、２
２．２３は防水用パツキン、２４．２５は充電端子。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）電子機器の一側に第１の切欠部を形成すると共に
   第１の切欠部の両側に摺動案内片を設けることにより電
   子機器の底部側を開放とした第１の摺動面を形成し、そ
   の第１の摺動面の開放側端部に係止片を設け、さらに電
   子機器の開放側と相対する側に突出した第１の給電端子
   を有する給電端子嵌合孔を設け、一方電池収容体の一部
   を第１の切欠部とほぼ等しい形状とすることによって第
   ２の摺動面を形成し、その第２の摺動面に係止片と嵌合
   するための孔を設け、さらに電池収容体に第１の給電端
   子と電気的に接続するための第２の給電端子を有する給
   電端子嵌合部を設け、給電端子嵌合部の周囲には防水用
   のパツキンを設けてなる電子機器本体と電池収容体の装
   着装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲（１）において、電子機
   器の第１の摺動面に第２の切欠部を設け、ここに係止片
   を設けると共に、電池収容体の第２の摺動面に凸起を設
   け、その中に孔を設けてなる電子機器本体と電池収容体
   の装着装置。
3. （３）実用新案登録請求の範囲（１）において、電子機
   器の第１の給電端子をスプリングにより形成してなる電
   子機器本体と電池収容体の装着装置。