JPS6034862Y2 - 管継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、冷凍、冷房機器製造時の真空引きや耐圧テス
トの際に簡単な操作で確実に配管を結合できる管継手に
関し、特に、プラグと同一形状で同一構造の弁体内蔵の
部品をソケットの軸心部に設けたものである。

〔従来技術とその問題点〕

冷凍機器や冷房空調機器等における冷却器に冷却媒体で
あるフレオンガス等を充填する場合、冷媒供給源からの
パイプに上記冷却器のパイプを結合させた後にパイプの
内部を真空状態にして、そこに冷媒ガスを導入する真空
引きが行なわれる。

こうした場合、配管同志を結合する管継手が用いられる
が、真空引き、或いは、冷却器の配管の耐圧テストに用
いるこの種の管継手には高い気密性と簡単な操作性が要
求される。

従って、必然的に管継手を構成するソケットとプラグの
構造が複雑化し、その結果、生産性が悪くなり、コスト
も高くなるなどの欠点があった。

本考案は、冷凍機器、空調機器製造時に行なう真空引き
や配管の耐圧テストにおいて、優れた気密性、操作性を
有し、プラグと同一形状、同一構造の弁体内蔵部品をソ
ケットの軸心部に設けて、管継手としてのコストの低廉
化を図ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、外周面部に円周溝を具え、流体通路内に弁体
を頭部を正面部に突出させて圧縮コイルばねで弾発させ
て設けたプラグと、当該プラグとの接続分離時に上記円
周溝と係合離脱する施錠ボールをソケット主筒体に設け
たテーパ孔に転勤可能に嵌合したソケットとからなる管
継手において、ソケットの流体通路の奥部に、上記プラ
グと同一形状、同一構造の弁体内蔵部品を配管との接続
部を外部に突出させて収容し、当該弁体内蔵部品の外周
面部の円周溝にソケット内部に介在させた係止環を係合
させて同部品をソケットと一体に結合したものである。

〔実施例〕

本考案の一実施例を図面に従って説明する。

図面において、３０はプラグであり、このプラグ３０は
、配管Ｐ２を接続する接続部３１と筒部３２から戊り、
この筒部３２の外周面部に円周溝３３と突起３４を形威
する。

プラグ３０の流体通路内に、弁体３５を頭部を正面部に
突出させて圧縮コイルばね３７で弾発させて設け、常態
にあっては、筒部３２の先端開口を閉塞している。

一方、１はソケットであり、このソケット１の流体通路
の奥部に、上記したプラグ３０と同一形状で同一構造の
弁体内蔵部品２０をソケット１と一体に結合する。

この部品２０は、筒部２２と、外部に突出させて収容し
た配管Ｐ□の接続部２１とから戊る。

この筒部２２の外周面部には、円周溝２３と突起２７を
形成する。

この弁体内蔵部品２０の流体通路内に、弁体２５を頭部
を正面部に突出させて圧縮コイルばね２４で弾発させて
設け、常態にあっては、筒部２２の先端開口を閉塞して
いる。

弁体内蔵部品２０の外周には、同部品２０の円周溝２３
に対応する位置に突起１２を有した係止環１１を設け、
この係止環１１の突起１２を円周溝２３に係合させて同
部品２０をソケット１と一体に結合する。

この係止環１１は、ソケット主筒体４の一方端に固定さ
れている。

更に、ソケット主筒体４の外周には第１外筒２及びこれ
に螺合した第２外筒３とを設けており、ソケット１の外
殻を形成している。

ソケット主筒体４の係止環１１を設けた反対端近傍には
、軸心に向って小径になるテーパ一孔５を設け、このテ
ーパ一孔５の最小径より僅かに大きい施錠ボール６を収
めると共に、この部分の肉厚を施錠ボール６の直径より
小さく形威している。

ソケット主筒体４のテーパ一孔５を設けた部分の外面に
摺接する施錠環７を設ける。

更に、ソケット主筒体４の外面と第１外筒２の間に、施
錠環７と並置して解錠環１３を設けており、バネ１４に
よって左方向に付勢し、常態では、第１外筒２に設けて
いる空気導入口１５に連通している間隙１６を閉塞して
いる。

一方、ソケット主筒体４の内面にはバネ１０によって右
方向に付勢されたスライド環９を設けており、施錠ボー
ル６を収めた穴５を内面から閉塞できるようになってい
る。

次に上記実施例の作用を説明する。

弁体内蔵部品２０は、プラグ３０と同一形状で、同一構
造であるから、互換性を持ち、プラグ３０をソケット１
の弁体内蔵部品２０として用いる場合は、係止環１１に
同部品を係合させてソケット１と一体に結合できる。

上記の状態において、ソケット１にプラグ３０を接続す
る場合について説明すると、第１図のソケット１に上記
構成のプラグ３０を嵌入させると、先ず、筒部３２に設
けた突起３４がソケット１のスライド環９に当接し、更
に、プラグ３０を押し進めるとスライド環９は後退して
、ソケット主筒体４のテーパ一孔５が内周面側で開放す
る。

その結果、施錠ボール６が、図において左方向に付勢さ
れている施錠環７によって、軸心方向に押圧され、プラ
グ３０がソケット１に完全に嵌入した時ボール６はプラ
グ３０の外周溝３３に落ち込む。

これと同時に、施錠環７は、ボール６による妨げがなく
なり第２図のように左方向に摺動しテーパ一孔５の外周
面側を閉塞し、ボール６がプラグ３０の円周溝３３に係
止してソケット１とプラグ３０は確実に結合する。

ソケットの施錠環７を右方向に移動して施錠ボール６の
動きを自由にしない限り両部材の分離は不可能となる。

そこで、ソケット１の施錠環７の右方向に押し返えして
施錠ボール６の動きを自由にするために、ソケット１の
第１外筒２に設けた空気導入口１５から間隙１６を介し
て圧力空気等を解錠環１３の左端面に加えると、解錠環
１３は施錠環７を右方向へ押しやって施錠ボール６の動
きを自由にする。

圧力空気を送り続けた状態のままで、ソケット１からプ
ラグ３０を引き抜くと容易に両部材の分離を行なうこと
ができ、この時、ソケット１のスライド環９は右方向に
移動し施錠ボール６を収めたテーパ一孔５を内面から閉
塞して、第１図の状態に復帰する。

また、第２図に示すソケット１とプラグ３０の結合時に
は、夫々の内部に設けた弁体２５．３５が対向する先端
同志を押し合って後退するため、両弁体２５．３５は夫
々が対向している弁座２６，３６との間に間隙を形威し
、ソケット１とブルグ３０は導通する。

この場合、ソケット１とプラグ３０を夫々にパイプＰ、
とＰ２に接続しておけば、両パイプ間の流体の流路を形
成することができる。

〔考案の効果〕

以上のことから明らかなように、本考案は、ソケット１
の流体通路の奥部にプラグ３０と同一形状で、同一構造
の弁体内蔵部品２０を配管Ｐ２との接続部２１を外部に
突出させて収容し、同部品の外周面部の円周溝２３にソ
ケット１の内部に介在させた係止環１１を係合させて同
部品２０をソケット１と一体に結合したから、プラグと
ソケット１の弁体内蔵部品２０とは、互換性を持ち、管
継手の部品製造において部品点数を削減することができ
生産性が向上し、製品コストを引き下げることができる
。

またソケットとプラグの双方に弁体を設けているため、
冷凍機器等の真空引きや耐圧テストにも適した高い気密
性をもたらすと共に、ソケットとプラグの接続を簡単に
行なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である管継手のソケット、プ
ラグの分離状態を示す半裁断側面図、第２図は同上の結
合状態を示す一部欠截側面図である。 １・・・・・・ソケット、４・・・・・・ソケット主筒
体、５・・・・・・テーパ一孔、６・・・・・・施錠ボ
ール、１１・・・・・・係止環、２０・・・・・・弁体
内蔵部品、２１・・・・・・接続部、２３・・・・・・
円周溝、２４・・・・・・圧縮コイルばね、２５・・・
・・・弁体、３０・・・・・・プラグ、３３・・・・・
・円周溝、３５・・・・・・弁体、３７・・・・・・圧
縮コイルばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面部に円周溝を具え、流体通路内に弁体を頭部を正
   面部に突出させて圧縮コイルばねで弾発させて設けたプ
   ラグと、当該プラグとの接続分離時に上記円周溝と係合
   離脱する施錠ボールをソケット主筒体に設けたテーパ孔
   に転勤可能に嵌合したソケットとからなる管継手におい
   て、ソケットの流体通路の奥部に、上記プラグと同一形
   状、同一構造の弁体内蔵部品を配管との接続部を外部に
   突出させて収容し、当該弁体内蔵部品の外周面部の円周
   溝にソケット内部に介在させた係止環を係合させて同部
   品をソケットと一体に結合した管継手。