JPS6034491Y2 - フレ−ム式トラクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、枠組構成されたフレームの前部にエンジンを
載置し、かつ複数種類の油圧駆動装置を備えたフレーム
式トラクタに関し、その目的は、前記複数種類の油圧駆
動装置に対する油圧制御用バルブ群の配設形態を工夫す
るのみの簡単な改造により、機体重量を不当に増加する
ことなく、前後重量バランスの向上と同時に油圧系の構
造簡単化を図らんとする点にある。

本考案によるフレーム式トラクタは、頭記構成のものに
おいて、前記複数種類の油圧駆動装置に対する油圧制御
用バルブ群を、前記エンジンの前方に突出する前記のフ
レーム部分に該フレーム部分で前方と左右とを夫々囲っ
て配備させであることを特徴とする。

即ち、例えば前輪に対する昇降用のバルブや回転駆動用
のバルブ等は１つ１つについてみれば比較的軽量である
が、これらをまとめれば相当大きな重量を有するもので
ある。

本考案は、このような観点に立って、゛複数のバルブ群
を纒めて、これをエンジン前方に突出するフレーム部分
に配備することにより、このバルブ群全体を、機体の前
後重量バランスを適正化するためのバランスウェイトと
して機能させることができる。

従って、特別なバランスウェイトを付加する要がない、
又は、非常に少なくて機体全体の重量増加を極力抑え乍
ら、前後バランスの勝れたものにできる。

その上、このようにフレーム前方突出部に集約すべきバ
ルブ群として、前述の前輪に対する昇降や回転駆動用の
バルブのように本来機体前方部に配備される各種油圧駆
動装置に対するバルブを選択することによって、これら
油圧駆動装置とバルブとを結ぶ油圧系（パイピング等）
を短かく、かつ簡単化する効果も得易い。

しかも、バルブ群はその前方と左右とを共にこのフレー
ム部分で囲われるために、たとえ機体前部が他物に衝突
や接触等しても、バルブ群を不用意に損傷、破壊してし
まうおそれも未然に防止できる利点がある。

尚、バルブとして一般と同様、電磁バルブを採用し、リ
ード線を介して運転席から遠隔操作可能となしておけば
、バルブ群をフレーム前方突出部に配備するにも拘わら
ず、単にリード線の延長といった極めて簡単な構造の操
作装置で良くて前方に配備することに伴なう全体構造の
複雑化といった問題もなく本考案の実施が容易である。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図はフレーム式トラクタを示し、枠組構成された機体
フレーム１上に、前部から後部にかけてエンジン２、ク
ラッチハウジング３、前後輪の駆動源である油圧ポンプ
Ｐ１．Ｐ２、後輪駆動用の油圧モータＭ２、デフ機構４
、変速装置５等を載置するとともに、機体フレーム１の
前後両端近くに夫々左右一対の操向前輪６，６および後
輪７．７を装備したもので、８は操向ハンドル、９は運
転席である。

前輪６，６は夫々、第３図のようにポンプＰ□によって
駆動される油圧モータＭ、、 Ｍ工に連動連結されてい
る。

これら両モータＭ１１ Ｍ２はポンプＰ１に並列接続さ
れ、夫々の油路に介在させた流動方向正逆切換用のブリ
ッヂ回路１０．１０中に流量調節用電磁バルブＶ１．Ｖ
１が介在されている。

こバルブＶ１．■□はハンドル８の操向操作用に応じ、
旋回方向とは反対側に位置するバルブＶ１は流量大側に
他方は流量小側となるよう自動調節される。

前輪６，６はフレーム１に対し油圧シリンダ１１．１１
を介して昇降自在に連結されている。

又、後輪７，７もフレーム１に対して油圧シリンダ１２
．１２を介して昇降自在に連結されている。

■２．ｖ２はシリンダ１１．１１に対する油路中に、■
２′、■２′はシリンダ１２．１２に対する油路中に夫
々介在された電磁バルブで、これらは運転席から遠隔操
作可能である。

■３はモータＭ□。Ｍ工の油路同志を直結するバイパス
路中に介在した電磁バルブで、その開動により両モータ
Ｍ１゜Ｍ工を直列接続し、油量を増大して前輪６，６走
行速度をアップする。

このバルブＶ３は変速装置５に対する高速操作に連動し
て開動するものである。

尚、ポンプＰ工およびＰ２に関連する油路には、夫々、
各種目的のバルブｖ４．■５．Ｖ６および■４′。

■５′、■６′および共通のバルブＶ７が介在されてい
る。

そして、本考案では、前輪６回転駆動を制御するための
バルブＶ□、Ｖ１、前輪′６昇降を制御するためのバル
ブｖ２、高低変速用のバルブ■３などのバルブ群Ｖを集
約し、この集約バルブ群■を、第１図、第２図の通り、
エンジン２の前方に突出するフレーム１部分に、該フレ
ーム１部分で前方と左右とを夫々囲繞するようにして、
つまり、前部と左右との夫々のフレーム１部分の内方に
納まるようにして、配備固定させている。

本考案では、この集約バルブ■に対応するモータＭ１．
Ｍ□、シ１ノンダ１１，１１をまとめて油圧駆動装置
Ａと表わす。

・ただし、集約バ
ルブ群Ｖとして、前輪６，６側に関係するバルブＶ４．
Ｖ５． Ｖ６や後輪７，７側に関係スルハルツｖ２″
、■、′、■５′、Ｖ６′等を、又、油圧駆動装置Ａと
してモータＭ２、シリンダ１２゜１２等を含めても良い
。

しかし、パイピングの簡単化のためには後輪７，７側の
バルブは含めない方が好ましい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るフレーム式トラクタの実施例を示し
、第１図は全体側面図、第２図は要部平面図、第３図は
油圧回路図である。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・エンジン、６
・・・・・・前輪、９・・・・・・運転席、Ａ・・・・
・・複数種類の油圧駆動装置、■・・・・・・油圧制御
用バルブ群。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 枠組構成されたフレーム１の前部にエンジン２を載
   置し、かつ、複数種類の油圧駆動装置Ａを備えたフレー
   ム式トラクタにおいて、前記複数種類の油圧駆動装置Ａ
   に対する油圧制御用／Ｆルブ群■を、前記エンジン２の
   前方に突出する前記のフレーム１部分に、該フレーム１
   部分で前方と左右とを夫々囲って配備させであることを
   特徴とするフレーム式トラクタ。 ■ 前記バルブ群■は、前輪６の昇降および回転駆動を
   制御するためのものである実用新案登録請求の範囲第■
   項に記載のフレーム式トラクタ。 ・ ・■
   前記バルブ群Ｖは運転席９から遠隔操作可能な電磁バ
   ルブ群である実用新案登録請求の範囲第■項又は第■項
   に記載のフレーム式トラクタ。