JPS6033603B2 - 硬質層を被覆した高速切削用工具 - Google Patents
硬質層を被覆した高速切削用工具Info
- Publication number
- JPS6033603B2 JPS6033603B2 JP10202977A JP10202977A JPS6033603B2 JP S6033603 B2 JPS6033603 B2 JP S6033603B2 JP 10202977 A JP10202977 A JP 10202977A JP 10202977 A JP10202977 A JP 10202977A JP S6033603 B2 JPS6033603 B2 JP S6033603B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- titanium
- speed cutting
- cutting tool
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、旋盤削り、フライス盤削りなどに使用する
切削工具の表面に硬質被覆層を施した高速切削用工具に
係り、従来周知の硬質被覆層を施した切削用工具に比し
高速切削に於いて優れた耐摩耗性と鞠性をもった高速切
削用工具を提供することを目的とするものである。
切削工具の表面に硬質被覆層を施した高速切削用工具に
係り、従来周知の硬質被覆層を施した切削用工具に比し
高速切削に於いて優れた耐摩耗性と鞠性をもった高速切
削用工具を提供することを目的とするものである。
従来こうした高速切削用工具には酸化アルミニウムおよ
び／または炭化チタンを主体とするセラミック工具が用
いられてきたが、これらのセラミック工具は高速切削で
耐摩耗性が高いけれども籾性に乏しい欠点があり、例え
ば重切削におけるように刃先に大きな荷重がか）る場合
に於いて欠け易い難点があった。
び／または炭化チタンを主体とするセラミック工具が用
いられてきたが、これらのセラミック工具は高速切削で
耐摩耗性が高いけれども籾性に乏しい欠点があり、例え
ば重切削におけるように刃先に大きな荷重がか）る場合
に於いて欠け易い難点があった。
これに対し靭性はあるが高速切削で耐摩耗性の乏しい超
硬合金に対し、この表面に耐摩耗性の炭化チタンや窒化
チタンを被覆した工具が従来の被覆層をもたない籍硬合
金に比し、優れた耐摩耗性をもつことが知られているが
１５０〜２０仇ｈ／分以上の高速切削に於いては耐摩耗
性がセラミック工具に比し劣っていた。
硬合金に対し、この表面に耐摩耗性の炭化チタンや窒化
チタンを被覆した工具が従来の被覆層をもたない籍硬合
金に比し、優れた耐摩耗性をもつことが知られているが
１５０〜２０仇ｈ／分以上の高速切削に於いては耐摩耗
性がセラミック工具に比し劣っていた。
また前記チタン等の炭化物や窒化物の被覆を施した上に
更に耐摩耗性の高い酸化アルミニウムや酸化ジルコニウ
ムの被覆を設けた２重被覆層をもつ切削用工具も開発さ
れたが、超綾合金に被覆したチタン等の炭化物や窒化物
と酸化アルミニウムとこれら２つの層の間の基本的な化
学的結合様式の違いにより、化学的親和性が乏しく、結
合強度が十分に得られないために、重切削に用いた場合
、被覆層の剥離や異常摩耗等が起って酸化物本来の耐摩
耗性が十分に発揮できないという問題があった。本発明
はか）る硬質被覆層を施した切削工具の欠陥を改良し、
超硬工具表面に強鰯で耐摩耗性の強い被覆層を設けた高
速切削用工具を提供するもので、超硬合金よりなる基体
上に１〜１０山の厚みをもつ炭化チタン、窒化チタンお
よび炭窒化チタンの１種よりなる第１被覆層を設けその
外側に０．５〜１０ムの厚みをもつ窒化アルミニウムお
よび／または酸窒化アルミニウムの１種または２種より
なる第２被覆層を設け、更にその外側に０．５〜５仏の
厚みをもつ酸化アルミニウムよりなる第３被覆層を設け
、これら３被覆層の厚みの合計が２〜１５山であること
を特徴とした高速切削用工具を要旨とするものである。
更に耐摩耗性の高い酸化アルミニウムや酸化ジルコニウ
ムの被覆を設けた２重被覆層をもつ切削用工具も開発さ
れたが、超綾合金に被覆したチタン等の炭化物や窒化物
と酸化アルミニウムとこれら２つの層の間の基本的な化
学的結合様式の違いにより、化学的親和性が乏しく、結
合強度が十分に得られないために、重切削に用いた場合
、被覆層の剥離や異常摩耗等が起って酸化物本来の耐摩
耗性が十分に発揮できないという問題があった。本発明
はか）る硬質被覆層を施した切削工具の欠陥を改良し、
超硬工具表面に強鰯で耐摩耗性の強い被覆層を設けた高
速切削用工具を提供するもので、超硬合金よりなる基体
上に１〜１０山の厚みをもつ炭化チタン、窒化チタンお
よび炭窒化チタンの１種よりなる第１被覆層を設けその
外側に０．５〜１０ムの厚みをもつ窒化アルミニウムお
よび／または酸窒化アルミニウムの１種または２種より
なる第２被覆層を設け、更にその外側に０．５〜５仏の
厚みをもつ酸化アルミニウムよりなる第３被覆層を設け
、これら３被覆層の厚みの合計が２〜１５山であること
を特徴とした高速切削用工具を要旨とするものである。
こ）で第１被覆層として炭化チタン、窒化チタンまたは
炭窒化チタンの１種を選んだのは、硬質材料の中で最も
化学的性質が超硬合金に近いため化学的親和性が高く超
硬合金との接着力が極めて高く且つ第２被覆層の窒化ア
ルミニウムまたは酸窒化アルミニウムとの化学的親和性
も超硬合金と窒化アルミニウムまたは酸窒化アルミニウ
ムとの化学的親和性より良好であるためである。
炭窒化チタンの１種を選んだのは、硬質材料の中で最も
化学的性質が超硬合金に近いため化学的親和性が高く超
硬合金との接着力が極めて高く且つ第２被覆層の窒化ア
ルミニウムまたは酸窒化アルミニウムとの化学的親和性
も超硬合金と窒化アルミニウムまたは酸窒化アルミニウ
ムとの化学的親和性より良好であるためである。
またその厚みを１〜１０仏としたのはこの第２被覆層へ
の結合層としての効果が１仏以下では現れず１仏以上よ
り効果が現れる。然し１０山以上では高速切削時の刃先
の熱を基体に放散するのを妨げたり、熱膨脹差により内
部応力が増大するために却ってはがれ易くなるためで好
ましくは３〜７山が望ましい。次に第２被覆層として窒
化アルミニウムおよび／または酸窒化アルミニウムを選
んだのは、その化学的親和性が第１被覆層の炭化チタン
、窒化チタンまたは炭窒化チタンと第３被覆層の酸化ア
ルミニウムまたは酸窒化アルミニウムの双方に高く、両
被覆層と良好な接着強度を保つことができるためである
。
の結合層としての効果が１仏以下では現れず１仏以上よ
り効果が現れる。然し１０山以上では高速切削時の刃先
の熱を基体に放散するのを妨げたり、熱膨脹差により内
部応力が増大するために却ってはがれ易くなるためで好
ましくは３〜７山が望ましい。次に第２被覆層として窒
化アルミニウムおよび／または酸窒化アルミニウムを選
んだのは、その化学的親和性が第１被覆層の炭化チタン
、窒化チタンまたは炭窒化チタンと第３被覆層の酸化ア
ルミニウムまたは酸窒化アルミニウムの双方に高く、両
被覆層と良好な接着強度を保つことができるためである
。
即ち第３被覆層の酸化アルミニウムは前記超硬合金或い
はチタンの炭化物や窒化物の原子結合様式とは余りｌこ
も異なり第１被覆層の炭化チタン、窒化チタンまたは炭
窒化チタンとの化学的親和性が乏しいが、窒化アルミニ
ウムや酸窒化アルミニウムはその原子結合様式がチタン
の炭化物や窒化物と同様で化学的親和性が高く容易に緊
密な接着性を得ることが出来る。また、一方第３被覆層
である酸化アルミニウムとはアルミニウムイオンを介し
て結合することができるために結合性がよくそれ自身の
強靭な性質と相まって、極めて強鰯な接着層を得ること
ができるのである。またその熱伝導率ははアルミナより
かなり高いため刃先の熱を有効に他部へ分散することが
でき刃先温度を下げる働きがある。そしてその厚さを０
．５〜１０〃としたのは０．５仏以下では上記の如き第
３被覆層を第１被覆層に結合する効果が十分には現れず
、またｌｏｗ以上では熱膨脹差のために層間内部応力を
大きくして却って剥離の原因となるもので好ましくは３
〜５仏が望ましい。次に最外層である第３被覆層に酸化
アルミニウムを選んだのは、これがセラミック工具の主
成分として高速切削用工具に用いられることからも判る
ように硬度、耐熱性、耐摩耗性が常温は勿論、高温に於
いても極めて高いために高速切削に於ける耐摩耗性が極
めて大きいためである。
はチタンの炭化物や窒化物の原子結合様式とは余りｌこ
も異なり第１被覆層の炭化チタン、窒化チタンまたは炭
窒化チタンとの化学的親和性が乏しいが、窒化アルミニ
ウムや酸窒化アルミニウムはその原子結合様式がチタン
の炭化物や窒化物と同様で化学的親和性が高く容易に緊
密な接着性を得ることが出来る。また、一方第３被覆層
である酸化アルミニウムとはアルミニウムイオンを介し
て結合することができるために結合性がよくそれ自身の
強靭な性質と相まって、極めて強鰯な接着層を得ること
ができるのである。またその熱伝導率ははアルミナより
かなり高いため刃先の熱を有効に他部へ分散することが
でき刃先温度を下げる働きがある。そしてその厚さを０
．５〜１０〃としたのは０．５仏以下では上記の如き第
３被覆層を第１被覆層に結合する効果が十分には現れず
、またｌｏｗ以上では熱膨脹差のために層間内部応力を
大きくして却って剥離の原因となるもので好ましくは３
〜５仏が望ましい。次に最外層である第３被覆層に酸化
アルミニウムを選んだのは、これがセラミック工具の主
成分として高速切削用工具に用いられることからも判る
ように硬度、耐熱性、耐摩耗性が常温は勿論、高温に於
いても極めて高いために高速切削に於ける耐摩耗性が極
めて大きいためである。
またこの厚みは０．５以下では耐摩耗性向上の効果が乏
しくまた５〃以上では熱膨脹差から来る層間内部応力の
ために剥離や異常摩耗を起すためで好ましくは１〜３仏
が望ましい。第１〜第３被覆層の３層の厚み合計を２〜
１５Ａとしたのは、２仏以下では耐摩耗性を向上する効
果が乏しく１５山以上では基体と被覆層間の熱膨脹係数
の違いから起る層間内部応力のために剥離したり、異常
摩耗を起し、好ましくは７〜１２仏が望ましい。
しくまた５〃以上では熱膨脹差から来る層間内部応力の
ために剥離や異常摩耗を起すためで好ましくは１〜３仏
が望ましい。第１〜第３被覆層の３層の厚み合計を２〜
１５Ａとしたのは、２仏以下では耐摩耗性を向上する効
果が乏しく１５山以上では基体と被覆層間の熱膨脹係数
の違いから起る層間内部応力のために剥離したり、異常
摩耗を起し、好ましくは７〜１２仏が望ましい。
これら硬質被覆材料の被覆を施すには、例えば炭化チタ
ンの被覆ならば１０００〜１１００ｏｏに加熱した超硬
合金基体の表面に塩化チタン、水素、炭化水素の混合ガ
スを導く方法、即ち公知の化学蒸着法（以下略してＣＶ
Ｄ法と記す）により得られる。その場合超硬合金基体の
表面では下式の反応が起り基体の上に炭化チタンの薄層
を積出する。ＴＩＣＬ４十（日２）十ＣＨ４→ＴＩＣ＋
４ＨＣＩ＋（凡）他の窒化チタン、炭窒化チタン、窒化
アルミニウム、酸窒化アルミニウムまたは酸化アルミニ
ウムの被覆を施すには、それぞれ下式の反応に従つ。
ンの被覆ならば１０００〜１１００ｏｏに加熱した超硬
合金基体の表面に塩化チタン、水素、炭化水素の混合ガ
スを導く方法、即ち公知の化学蒸着法（以下略してＣＶ
Ｄ法と記す）により得られる。その場合超硬合金基体の
表面では下式の反応が起り基体の上に炭化チタンの薄層
を積出する。ＴＩＣＬ４十（日２）十ＣＨ４→ＴＩＣ＋
４ＨＣＩ＋（凡）他の窒化チタン、炭窒化チタン、窒化
アルミニウム、酸窒化アルミニウムまたは酸化アルミニ
ウムの被覆を施すには、それぞれ下式の反応に従つ。
ＴＩＣ１４十２日２十１／洲２一ＴＩＮ＋４ＨＣＩ狐Ｃ
ｌ３十細２十Ｎ２一狐Ｎ＋側Ｉ狐ＣＩ３十×０２十灘十
Ｎ２ →２ＡＩ〇Ｎ十句ＨＣＩ十２ Ｃ〇 ２ＮＣ１３十３Ｃ０２十３日２十ＣＯ →ＡＩ２〇３十旬日ＣＩ＋４ Ｃ〇 詳細は以下に記載する実施例により一層明瞭に理解され
る。
ｌ３十細２十Ｎ２一狐Ｎ＋側Ｉ狐ＣＩ３十×０２十灘十
Ｎ２ →２ＡＩ〇Ｎ十句ＨＣＩ十２ Ｃ〇 ２ＮＣ１３十３Ｃ０２十３日２十ＣＯ →ＡＩ２〇３十旬日ＣＩ＋４ Ｃ〇 詳細は以下に記載する実施例により一層明瞭に理解され
る。
実施例 １
本発明の一実施例を第１図によって説明すると、ステン
レス製反応容器１の中に趣硬合金基体（ＪＩＳＭ２０Ｓ
ＮＰ４３２）２を装填し、約１１００℃に加熱した後、
ガスボンベ３ａ，３ｂより導いた日２およびＣＨ２の混
合ガスと蒸発装置４により蒸発させたＴＩＣ１４の混合
ガスを反応容器中に１時間流入した。
レス製反応容器１の中に趣硬合金基体（ＪＩＳＭ２０Ｓ
ＮＰ４３２）２を装填し、約１１００℃に加熱した後、
ガスボンベ３ａ，３ｂより導いた日２およびＣＨ２の混
合ガスと蒸発装置４により蒸発させたＴＩＣ１４の混合
ガスを反応容器中に１時間流入した。
この時の容器内圧力は３０Ｔｏｎで混合ガスの前記３成
分混合割合は比８７％、ＣＨ４５％、ＴＩＣ１４８％で
ある。これにより超硬合金基体の表面に約３Ｙの厚さを
もった窒化チタンの内層を折出させることができた。そ
の後前記混合ガスの流入を停止し次に同じ容器中で前記
被覆を施した超硬合金基体の温度を１０５０ｑｏとし、
ガスボンベを取りかえ日２４５％、Ｎ２４５％と蒸発装
置にて蒸発したＭＣＩ３のガス１０％の混合ガスを反応
容器に３．期時間流入し５仏の厚さの窒化アルミニウム
の薄層を折出させた。次に前記混合ガスの流入を停止し
ボンベを取りかえ、日２５９％、Ｃ０３０％、Ｃ０２３
％、山ＣＩ３８％の混合ガスを２時間流入した。この時
の温度、圧力は１１００００、３０Ｔｏｎでこの結果、
厚み１．５仏のＡＩ２０３の被覆を施すことができた。
以上でこのチップは第１被覆層にＴＩＣ３↓、第２被覆
層にＡＩＮ５仏、第３被覆層にＡＩ２０３１．５〃の硬
質被覆層を形成しＸ線回折およびＹ線マイクロアナライ
ザーの線分析により確認した。尚第２被覆層、第＊３被
覆層の間にはＡＩＯＮの中間層が存在した。この工具を
Ｍ．１とする。その一部切欠き斜視図を第２図に示す。
２は超硬合金基体、２ａは第１被覆層、２ｂは第２被覆
層、２ｃは第３被覆層である。
分混合割合は比８７％、ＣＨ４５％、ＴＩＣ１４８％で
ある。これにより超硬合金基体の表面に約３Ｙの厚さを
もった窒化チタンの内層を折出させることができた。そ
の後前記混合ガスの流入を停止し次に同じ容器中で前記
被覆を施した超硬合金基体の温度を１０５０ｑｏとし、
ガスボンベを取りかえ日２４５％、Ｎ２４５％と蒸発装
置にて蒸発したＭＣＩ３のガス１０％の混合ガスを反応
容器に３．期時間流入し５仏の厚さの窒化アルミニウム
の薄層を折出させた。次に前記混合ガスの流入を停止し
ボンベを取りかえ、日２５９％、Ｃ０３０％、Ｃ０２３
％、山ＣＩ３８％の混合ガスを２時間流入した。この時
の温度、圧力は１１００００、３０Ｔｏｎでこの結果、
厚み１．５仏のＡＩ２０３の被覆を施すことができた。
以上でこのチップは第１被覆層にＴＩＣ３↓、第２被覆
層にＡＩＮ５仏、第３被覆層にＡＩ２０３１．５〃の硬
質被覆層を形成しＸ線回折およびＹ線マイクロアナライ
ザーの線分析により確認した。尚第２被覆層、第＊３被
覆層の間にはＡＩＯＮの中間層が存在した。この工具を
Ｍ．１とする。その一部切欠き斜視図を第２図に示す。
２は超硬合金基体、２ａは第１被覆層、２ｂは第２被覆
層、２ｃは第３被覆層である。
次にＮｏ．１に用いたと同じ超硬合金基体に第１表に示
すような硬質材料の被覆を施し舵．２〜仇．５とした。
こ）で窒化チタンの被覆には舷．１と同じ装置と原理に
よりＴＩＣ１４５％、比８０％、Ｎ２１５％の混合ガス
を用い、圧力３０Ｔｏｍで１時間、１１００００の温度
に保った。このようにして得られた本発明による工具を
従来の被覆層をもたない同形同材質の超硬合金工具蛇．
６および厚さ５仏の窒化チタンの被覆と厚さ１．５仏の
酸化アルミニウム被覆を上記方法で施した超硬合金工具
船．７と従来より用いられてきたセラミック工具船．８
と共に下記の条件で比較切削テストを行ない、逃げ面の
最大摩耗またはカケ、チッピングによる損傷が０．３肋
になる迄の時間で表わした工具寿命を比較した結果を第
１表に示す。第１表 切削条件 被削材 ＪＩＳＦＣ−２０ 鋳鉄棒（１２０側め×４
０仇肋夕）切削速度 ３０肌／分 切込み ２側 送 り ０．３５側ノｒｅｖ 第１表の如く、従来の被覆層を施さないＮｏ．６は摩耗
が烈しく、僅か３分で寿命がなくなり、従来の方法によ
る第１被覆層に窒化チタンと第２被覆層に酸化アルミニ
ウムの被覆を施した地．７は摩耗が少なく、２１分で０
．３側の摩耗を示したが少々異常摩耗もあり未だ満足で
きるものではなく、またセラミック工具Ｎｏ．８は僅か
２分でチッピングを起すことにより逃げ面の損傷が０．
３側となって寿命がなくなった。
すような硬質材料の被覆を施し舵．２〜仇．５とした。
こ）で窒化チタンの被覆には舷．１と同じ装置と原理に
よりＴＩＣ１４５％、比８０％、Ｎ２１５％の混合ガス
を用い、圧力３０Ｔｏｍで１時間、１１００００の温度
に保った。このようにして得られた本発明による工具を
従来の被覆層をもたない同形同材質の超硬合金工具蛇．
６および厚さ５仏の窒化チタンの被覆と厚さ１．５仏の
酸化アルミニウム被覆を上記方法で施した超硬合金工具
船．７と従来より用いられてきたセラミック工具船．８
と共に下記の条件で比較切削テストを行ない、逃げ面の
最大摩耗またはカケ、チッピングによる損傷が０．３肋
になる迄の時間で表わした工具寿命を比較した結果を第
１表に示す。第１表 切削条件 被削材 ＪＩＳＦＣ−２０ 鋳鉄棒（１２０側め×４
０仇肋夕）切削速度 ３０肌／分 切込み ２側 送 り ０．３５側ノｒｅｖ 第１表の如く、従来の被覆層を施さないＮｏ．６は摩耗
が烈しく、僅か３分で寿命がなくなり、従来の方法によ
る第１被覆層に窒化チタンと第２被覆層に酸化アルミニ
ウムの被覆を施した地．７は摩耗が少なく、２１分で０
．３側の摩耗を示したが少々異常摩耗もあり未だ満足で
きるものではなく、またセラミック工具Ｎｏ．８は僅か
２分でチッピングを起すことにより逃げ面の損傷が０．
３側となって寿命がなくなった。
これに比し本発明による炭化チタン、窒化チタンまたは
炭窒化チタンの１種よりなる第１被覆層とその外側に窒
化アルミニウムおよび／または酸化アルミニウムの１種
または２種よりなる第２被覆層と更にその外側に酸化ア
ルミニウムよりなる第３被覆層を設けた地．１〜５は摩
耗が少なく欠けも異常摩耗もなく、従来品の２倍以上の
切削寿命を示し、本発明が切削加工上、極めて有利に利
用できる切削工具を提供することがでできるものである
ことが確認された。なお、本実施例ではＣＶＤ法による
被覆法のみを示したが、本発明はＣＶＤ法に拘束される
ことなく、ＰＶＤと呼ばれる物理蒸着法またはスパッタ
リング等によっても被覆するすることができる。
炭窒化チタンの１種よりなる第１被覆層とその外側に窒
化アルミニウムおよび／または酸化アルミニウムの１種
または２種よりなる第２被覆層と更にその外側に酸化ア
ルミニウムよりなる第３被覆層を設けた地．１〜５は摩
耗が少なく欠けも異常摩耗もなく、従来品の２倍以上の
切削寿命を示し、本発明が切削加工上、極めて有利に利
用できる切削工具を提供することがでできるものである
ことが確認された。なお、本実施例ではＣＶＤ法による
被覆法のみを示したが、本発明はＣＶＤ法に拘束される
ことなく、ＰＶＤと呼ばれる物理蒸着法またはスパッタ
リング等によっても被覆するすることができる。
第１図は本発明の実施例に使用したＣＶＤ装置の概略図
、第２図は本発明工具の−都切欠斜視図である。 １・・・ステンレス製ＣＶＤ反応容器、２・・・超硬合
金基体、３ａ，３ｂ，３ｃ・・・蒸着に用いるガスボン
ベ、４…蒸着物質の蒸着装層、５・・・反応容器１の加
熱炉、６・・・真空ポンプ。 第１図 第２図
、第２図は本発明工具の−都切欠斜視図である。 １・・・ステンレス製ＣＶＤ反応容器、２・・・超硬合
金基体、３ａ，３ｂ，３ｃ・・・蒸着に用いるガスボン
ベ、４…蒸着物質の蒸着装層、５・・・反応容器１の加
熱炉、６・・・真空ポンプ。 第１図 第２図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 超硬合金よりなる基体の表面に硬質材料の被覆を施
した高速切削工具において基体上に１〜１０μの厚みを
もつ炭化チタン、窒化チタンまたは炭窒化チタンの１種
よりなる第１被覆層を設け、その外側に０．５〜１０μ
の厚みをもつ窒化アルミニウムおよび／または酸窒化ア
ルミニウムの１種または２種よりなる第２被覆層を設け
、更にその外側に０．５〜５μの厚みをもつ酸化アルミ
ニウムよりなる第３被覆層を設け前記３被覆層の厚みの
合計が２〜１５μであることを特徴とした高速切削用工
具。 ２ 前記超硬合金よりなる基体の表面に設けた第１被覆
層が炭化チタンである特許請求の範囲第１項記載の高速
切削用工具。 ３ 前記超硬合金よりなる基体の表面に設けた第１被覆
層が窒化チタンまたは炭窒化チタンである特許請求の範
囲第１項記載の高速切削用工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10202977A JPS6033603B2 (ja) | 1977-08-25 | 1977-08-25 | 硬質層を被覆した高速切削用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10202977A JPS6033603B2 (ja) | 1977-08-25 | 1977-08-25 | 硬質層を被覆した高速切削用工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5435484A JPS5435484A (en) | 1979-03-15 |
| JPS6033603B2 true JPS6033603B2 (ja) | 1985-08-03 |
Family
ID=14316319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10202977A Expired JPS6033603B2 (ja) | 1977-08-25 | 1977-08-25 | 硬質層を被覆した高速切削用工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6033603B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11137798B2 (en) | 2019-02-25 | 2021-10-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic device |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54153756A (en) * | 1978-05-25 | 1979-12-04 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | Hard surfaceecoated products |
| JPS55127270U (ja) * | 1979-03-02 | 1980-09-09 | ||
| DE3309860A1 (de) * | 1983-02-08 | 1984-08-09 | Fa. Gottlieb Gühring, 7470 Albstadt | Bohrwerkzeug |
| JP6242751B2 (ja) * | 2014-06-04 | 2017-12-06 | 株式会社神戸製鋼所 | 機械加工用工具の製造方法、および機械加工用工具 |
-
1977
- 1977-08-25 JP JP10202977A patent/JPS6033603B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11137798B2 (en) | 2019-02-25 | 2021-10-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5435484A (en) | 1979-03-15 |
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