JPS6032842A - オレフィン系重合体組成物 - Google Patents

オレフィン系重合体組成物

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JPS6032842A
JPS6032842A JP58141866A JP14186683A JPS6032842A JP S6032842 A JPS6032842 A JP S6032842A JP 58141866 A JP58141866 A JP 58141866A JP 14186683 A JP14186683 A JP 14186683A JP S6032842 A JPS6032842 A JP S6032842A
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propylene
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Hirofumi Murakami
村上 博典
Junichi Takeda
淳一 武田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [I]発明の目的 本発明は塗装性、印刷性および接着性のすぐれたオレフ
ィン系重合体組成物に関する。さらにくわしくは、(A
)結晶性プロピレン系重合体、(B)分子量が2.2万
ないし40万のスチレン系重合体、(C)エチレン−酢
酸ビニル共重合体、(D)エチレン系重合体ならびに(
E)エチレン−プロピレン系共重合ゴムからなるオレフ
ィン系重合体組成物に関するものであり、塗装性、印刷
性および接着性が改善されたオレフィン系重合体組成物
を提供することを目的とするものである。
[11]発明の背景 オレフィン系重合体(エチレン系重合体、プロピレン系
重合体およびエチレンまたはプロピレンを主成分とする
他のオレフィンとの共重合体)は周知のごとく、広く工
業的に製造され、外用樹脂として多方面に使用されてい
る。しかしながら、オレフィン系重合体は分子内に極性
基を有しない、いわゆる非極性、化学的に極めて不活性
な高分子物質であり、さらに結晶性が高く、溶剤類に対
する溶解性も著しく低いため、塗装、印刷または接着な
どの分野に用いる場合、それらが非常に乏しい。これら
の問題点を解決するため、かなり以前から下記のごとき
種々の方法が提案されてきた。
(a) オレフィン系重合体またはその成形物を外部か
ら表面処理し、物理的または化学的な方法によって変性
する方法り以下[変性方法」と云う]。
(b) オレフィン系重合体に他の高分子物質または添
加材を添加する方法[以下「添加方法」と云う]。
以下、これらの方法についてさらに詳細に説明し、問題
点を記述する。
(1)変性方法 この方法としては、「火焔処理法、オゾン処理法、コロ
ナ放電処理法、プラズマ処理法および紫外線または電子
線照射処理法[以下「変性方法(a)」と云う]ならび
に「クロム酸混液および濃硫酸のごとき鉱酸を用いて処
理する方法およびオレフィン系重合体に極性基を含有す
る化合物なとを用いて架橋剤の存在下または不存在下で
グラフト化などの化学処理法」 [以下[変性方法(b
)」と云う]かあげられる。
これらの変性方法により、オレフィン系重合体またはそ
の成形物の表面に極性基に富んだ化学的に活性なサイト
を与え、かつ物理的に表面が粗面化される。その結果、
塗装性、印刷性、および接着性の向上した効果が得られ
ると考えられる。
しかしながら、この変性方法(a)を実施するためには
、被処理成形物の形状が著しく限定されること、さらに
処理後の放置によって処理効果が著しく経時的に変化す
るばかりでなく、処理による活性化度がかならずしも充
分でない場合が多い。その上、種々の高価な処理装置を
要するため、経済的にも不利があるなどの欠点を有する
また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方法で
は、使−用する薬品が公害源となり易く、中和工程、水
洗工程および乾燥工程のごとき繁雑な後処理の工程が必
要となる。さらに、グラフト化などの化学処理法でも、
単量体の塗布、グラフト開始剤の選択、グラフト化の雰
囲気などの細かい配慮を必要とし、またグラフト反応時
間が長く、したがって連続生産に適さないなどの欠点を
有している。
(2)添加方法 この方法としては、オレフィン系重合体に「ゴム物質お
よび/または極性基を含有する樹脂を添加するいわゆる
樹脂ブレンドによる方法」 [以下「添加方法(a)」
と云うコおよび[充填剤(たとえば、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、タルク、クレー、米粉)のごとき添加剤
を添加する方法」 [以下「添加方法(b)」と云う]
があげられる。
添加方法(a)のうち、オレフィン系重合体にゴム物質
を添加する場合では、一般にゴム物質は団塊状であるた
め、オレフィン系重合体との樹脂ブレンド(混練り)す
るさい、連続混合機(たとえば、押出機)を用いて連続
的に混練りを行なうことがほとんど不可能であるばかり
でなく、得られる混合物の成形物の剛性、硬度および耐
熱性のごとき機械的特性が著しく低下するなどの欠点が
ある。
一方、極性基を含有する樹脂をオレフィン系重合体に添
加する場合には、該樹脂とオレフィン系重合体との相溶
性が一般に劣るため、得られる組成物の成形物の物性(
たとえば、強度、1llIJ#y撃性)が低下するばか
りでなく、極端な場合には、層剥離を生じることもある
などの欠点がある。
また、添加方法(b)の場合では、得られる組成物の流
動性が低下するため、成形加工が困難になるばかりでな
く、たとえ成形物が得られたとしても、耐衝撃性および
伸びのごとき機械的特性が低下し、外観などが悪化する
などの欠点を有する。
これらのことから、本発明者の一部らは、これらの欠点
を有さす、塗装性、印刷性および接着性のすぐれたオレ
フィン系重合体組成物を得るために種々探索した結果、 (A) ポリオレフィン(オレフィン系重合体)100
重量部、 (B) 0.5〜20.0重量部の分子量が200〜4
0万のスチレンを主成分とするスチレン系重合体、およ
び (C) 3.0〜40.0重量部のメチルメタアクリル
酸エステルの含有率が3〜40TrT、量%のエチレン
−メタアクリル酸エステル共重合体からなるポリオレフ
ィン組成物が、前記のごとく欠点がなく、かつ塗装性、
印刷性および接着性がすぐれていることを見出し、以前
に提案した(特開昭56−165693号)。しかしな
がら、塗装性、印刷性および接着性は実用上においてか
なずしも満足すべき組成物ではない。
[■、]発明の構成 ^ 以上のことから、本発明者らは、これらの欠点を有さず
、塗装性、印刷性および接着性が極めてすぐれたオレフ
ィン系重合体を得るために種々探索した結果、 (A) メルトフローインデックス(JISK−675
8にしたがい、温度が230°Cおよび荷重が2.16
kgの条件で測定、以下rMFIJと云う)が0.01
〜100g/10分である結晶性プロピレン系重合体 
100重量部、 (B) 分子量が2.2万ないし40万のスチレンを主
成分とするスチレン系重合体 0.5〜20.0重量部、 (C) 酢酸ビニル含有率が5.0〜50重量%である
エチレン−酢酸ビニル共重合体および/またはアクリル
酸エステルの含有率が5.0〜40重量%であるエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体 3゜0〜28.0重
量部、 (D) 密度が0.900〜0.975g/Cm’であ
り、かつメルトインデックス(JIS K−6760に
したがい、温度が190℃および荷重が2.16kgの
条件下で測定、以下「に、1.」と云う)が少なくとも
O,1g/10分であるエチレン系重合体 3.0〜3
0.0重量部、ならびに (E) ムーニー粘度(ML、+4,100℃)が14
0以下であり、かつプロピレンの含有層が20〜75重
量%であるエチレン−プロピレン系共重合ゴl、2.o
〜25重量部 が前記の欠点がなく、かつ塗装性、印刷性および接着性
か極めてすぐれていることを見出し、本発明に到達した
[TV]発明の効果 本発明によって得られる組成物は上記の特性を有するば
かりでなく、かつ下記のごとき効果(特徴)を発揮する
(1) オレフィン系重合体が有している流動性、剛性
および伸び率のごとき機械的特性の低下がほとんどなく
、とりわけ耐衝撃性が非常にすぐれている。
(2) 成形性がすぐれており、押出機のごとき連続混
練り機を使用して連続的に混練りすることもできるため
、製造コストを安価にすることもできる。
(3) オレフィン系重合体とスチレン系重合体ならび
にエチレン−酢酸ビニルノ(重合体またはエチレン−ア
クリル酸エステル共重合体との相溶性が良好であるため
、成形品の層剥離が生じない。
(4) 前記変性方法(a)のごとく、高価な処理装置
を必要としない。
(5) 得られる成形物の外観が非常にすぐれているば
かりでなく、高光沢である。
(6) 機械的強度(たとえば、剛性、耐衝撃性)が良
好である。
本発明によって得られるオレフィン系重合体組成物は以
上のごときすぐれた効果(特徴)を発揮するため、塗装
または印刷されて多方面にわたって利用することができ
る。代表的な用途を下記に示す。
(1) バンパー、バンパーコーナー、エアースポイラ
−および゛フロントグリルのご゛とき自動車部品 (2) フェンダ−、レッグシールドおよびサイドカバ
ーのごとき二輪車部品 (3) オーディオ、テレビ、扇風機およびラジオカセ
ットのごとき家庭電気製品の部品(4) ヘルメット (5) 容器類 (6) 家具類 (7) 日用品雑貨 (8) 建材など [V]発明の詳細な説明 (A)プロピレン系重合体 本発明において使われるプロピレン系重合体は結晶性で
あり、プロピレン単独重合体ならびにプロピレンとエチ
レンおよび/または炭素数が4〜12のα−オレフィン
(たとえば、ブテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペ
ンテン−1、オクテン)とのランダムまたはブロック共
重合体からえらばれる。これらのプロピレン系重合体の
うち、ランダムまたはブロック共重合体のエチレンおよ
びα−オレフィンの共重合割合は通常多くとも25重量
%(公的には、20重量%以下)である。
また、MFIは0.01−100g/10分であり、0
.01〜50g/10分が望ましく、とりわけ0.1〜
50g710分が好適である。MFIが0.01g/1
0分未満のプロピレン系重合体を使用するならば、組成
物を製造するさいに混練することが困難であり、均一の
組成物を得ることが難しい。かりに、均一の組成物が得
られたとしても、成形物の製造が不可能になることがあ
る。一方、MFIが100gZlO分を越えたプロピレ
ン系重合体を使用すれば、混練性および成形性は良好で
あるが、その反面すぐれた機械的強度を有する組成物を
得ることができない。
(B)スチレン系重合体 また、本発明において使用されるスチレン系重合体の分
子量は22.000ないし40万であり、22.000
〜35万が好ましく、特に22.000が好適である。
分子量が40万を越えるとプロピレン系重合体との混合
性が悪く、泥練り時の分散が困難である。一方、分子量
が22.000未満のものは、得られる組成物の耐衝差
性が劣る。本発明において使われるスチレン系重合体は
スチレン単独重合体でもよく、スチレンと他の単量体(
共重合割合は40モル%以下)との共重合体でよい。他
の単量体としては、七ジオレフィン(炭素数は多ぐとも
8個)、ジオレフィン(炭素数は多くとも8個)ならび
に(メタ)アクリル酸エステル(炭素数は多くとも8個
)およびアクリロニトリルのごとき極性基含有ビニル化
合物があげられる。該スチレン系重合体は単独で用いて
もよく、二種以−L併用してもよい。
(C)エチレン−酢酸ビニル共重合体 さらに、本発明において用いられるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体中の酢酸ビニルの含有率は、5〜50重量%
であり、特に10〜40重量%が好ましい。酢酸ビニル
の含有率が5重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合
体を使用すれば、改質の効果が満足すべきものではない
から望ましくない。一方、酢酸ビニルの含有量が50重
量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使った場合
、プロピレン系重合体との相溶性が悪いため、組成物の
物性が低下するのみならず、層剥離などを生しるため好
ましくない。
(D)エチレン−アクリル酸エステル共重合体また、本
発明において使われるエチレン−アクリル酸エステル共
重合体中のアクリル酸エステルの含有率は、5〜40重
量%であり、とりわけ10〜30重量%が望ましい。ア
クリル酸エステルの含有率が5重量%以下のエチレンー
アクリル酸エステル共重合体を使用する場合、改質の効
果が満足すべきものではないから好ましくない。一方、
アクリル酸エステルの含有率が40重量%以上のエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体を使用すると、プロピ
レン系重合体との相溶性が悪いため、組成物の物性が低
下するばかりか、層剥離を生じるため望ましくない。
該共重合体の単量体であるアクリル酸エステルはアクリ
ル酸と炭素が1〜8個のアルコールから得られるもので
ある。
本発明を実施するにあたり、エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびエチレン−アクリル酸エステル共重合体は単
独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
(E)エチレン系重合体 さらに、本発明において使用されるエチレン系重合体は
エチレン単独重合体およびエチレンと炭素数が多くとも
12のα−オレフィン共重合体からえらばれる。エチレ
ン系重合体のうち、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体のα−オレフィンの共重合割合は一般には多く−と
も20重量%(好適には、15重量%以下)である。ま
た、該α−オレフィンの代表例としては、プロピレン、
ブテン−1、ヘキセン−l、4−メチルペンテン−1お
よびオクテン−1があげられる。このエチレン系重合体
の密度は0.900〜0.975g/crn’であ−リ
、特に0 、900〜0 、970 g/c m’が好
ましい。さらに、に、■、は少なくとも0.1/10分
であり、0.1〜50g/10分が望ましく、殊に0.
5〜20g/lo分が好適である。M、1.がO,1g
/10分未満のエチレン系重合体を用いると、均一の組
成物を得ることが難しく、たとえ成形物が得られたとし
ても、該成形物の塗装性および外観がよくない。
本発明のプロピレン系重合体およびエチレン系重合体は
遷移金属化合物(たとえば、チタン系化合物または坦体
(たとえば、マグネシウム化合物、その処理物)に遷移
金属化合物を担持させることによって得られる坦体担持
触媒と有機金属化合物(たとえば、有機アルミニウム化
合物とから得られる触媒系(いわゆるチーグラー触媒)
あるいは坦体(たとえば、シリカ)にクロム含有化合物
(たとえば、酸化クロム)などを担持させることによっ
て得られる触媒系(いわゆるフィリップス)を用いて単
独重合させることによって得られる。さらに、エチレン
系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体はラジカル開始剤(た
とえば、有機過酸化物)を用いてエチレンを単独重合あ
るいは共重合させることによって得られる。これらのプ
ロピレン系重合体、エチレン系重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体およびエチレン−アクリル酸エステル共
重合体は、いずれも工業的に生産され、多方面にわたっ
て利用されているものである。
(F)エチレン−プロピレン系共重合ゴムまた、本発明
において使われるエチレン−プロピレン系共重合ゴムは
エチレンおよびプロピレンを主成分とする、すなわちE
PRおよびEPDMからなる群からえらばれた少なくと
も一種のゴム状物質である。EPRはエチレンとプロピ
レンとを共重合することによって得られつるものである
。一方、EPDMはエチレンとプロピレンとを主成分と
し、1,4〜ペンタジエン、■、5−へキサジエンおよ
び3,3−ジメチル1.5−へキサジエンのごとき二個
の二重結合を末端に含有する直鎖もしくは分岐鎖のジオ
レフィン、1,4−へキサジエンおよび6−メチル−1
,5−へブタジェンのごとき二重結合を一つだけ末端に
含む直鎖もしくは分岐鎖ジオレフィンまたはビシクロ[
2,2,1] −へブテン−2(ノルポンオン)および
その誘導体(たとえば、エチリデンノルボルネン)のご
とき環状ジエン炭化水素のような二重結合を有する単量
体少量共重合させることによって得られる多元共重合ゴ
ムである。このEPRおよびEPDMのエチレンモノマ
ー単位の重量比が20〜80ないし80〜20のものが
好ましい。また、EPDM中に占める前記二重結合を有
する単量体の共重合割合は多くとも20重量%である。
これらのゴム状物は遷移金属化合物と有機金属化合物(
一般には、有機アルミニウム化合物)とを主成分とする
触媒系で工業的に生産され、広く使用されているもので
ある。これらのゴム状物のムーニー粘度は140以下で
あり、lO〜140のものが望ましく、とりわけ10〜
120のものが好適である。ムーニー粘度が140を越
えたエチレン−プロピレン系共重合ゴムを使用すると、
プロピレン系重合体との混合性が悪いために混練り時の
分散が悪い。また、かりに均一な組成物が得られたとし
ても、成形物の塗装性が極端に低下する。
(G)組成割合 本発明のプロピレン系共重合体100重微部に対するス
チレン系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン系重合体
、およびエチレン−プロピレン系共重合ゴムの組成割合
は、スチレン系重合体が0.5〜20.0重量部であり
、1.0〜20.0重量部が望ましく、とりわけ1.0
〜15.0重量部が好適である。100重量部のプロピ
レン系重合体に対するスチレン系重合体の組成割合が0
.5重量部未満では、改質の効果がほどんどない。一方
、20.0重量部を越えると、得られる組成物の耐衝撃
性、伸び率、耐寒性などの物性が低下し、さらに塗装性
、印刷性および接着性についても、増量効果が認められ
ない。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体および/ま
たはエチレン−アクリル酸エステル共重体の組成割合は
3.0〜28.0重量部であり、5.0〜28.0重量
部が望ましく、とりわけ5.0〜25.0重量部が好適
である。100重量部のプロピレン系重合対に対するエ
チレン−酢酸ビニル共重合体および/またはエチレン−
アクリル酸エステル共重体の組成割合が3.0量部未満
では、改質の効果はほとんどない。一方、28.0重量
部を越えると、増量効果がないばかりか、得られる組成
物の剛性、強度および耐熱性が満足すべきものでないた
めに好ましくない。さらに、エチレン系重合体の組成割
合は、3.0〜30.0重量部であり、5.0〜28.
0重量部が好ましく、特に5.0〜25.0重量部が好
適である。
100重量部のプロピレン系重合体に対するエチレン系
重合体の組成割合が3.0重量部未満では、改質の効果
がほとんどない。一方、30.0重量部を越えると、得
られる組成物の塗装性、印刷性および接着性について、
増量効果が認められない。また、エチレン−プロピレン
系共重合ゴムの組成割合は、2.0〜25.0重量部で
あり、2.0〜20.0重量部が望ましく、とりわけ3
.0〜20,0重量部が好適である。100重量部のプ
ロピレン系重合体に対するエチレン−プロピレン系共重
合ゴムの組成割合が2.0重量部未満では、改質の効果
がほどんどない。一方、25.0重量部を越えると、得
られる組成物の剛性の低下が大きく、プロピレン系重合
体が木来有する特性が失われる。 本発明の組成物を製
造するにあたり、100重量部のプロピレン系重合体に
対する他の混合成分(すなわち、スチレン系重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体および/またはエチレン−
アクリ)Iy酸エステル共重合体、エチレン系重合体な
らびにエチレン−プロピレン系共重合ゴム)の配合割合
は、それらの合計量として多くとも50重量部が好まし
く、特に40重量部以下が好適である。100重量部の
プロピレン系重合体に対して他の混合成分をそれらの合
計量として50重量部を越えて配合すると、プロピレン
系重合体が木来有する特性が失われる。
(H)混合方法、成形方法、用途など 本発明の組成物を製造するにあたり、プロピレン系重合
体、スチレン系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
および/またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体
、エチレン系重合体ならびにエチレン−プロピレン系共
重合ゴムを混合させるのみで目的を達成することができ
るけれども、プロピレン系重合体が有している緒特性を
本質的に損なわない範囲内(通常、プロピレン系重合体
に対して30重量%以下)で他の樹脂やゴム類を添加す
ることができる。さらに、必要に応じて、プロピレン系
重合体に一般に使われている酸素、光または熱に対する
安定剤、難燃化剤、充填剤、補強剤、加工性改良剤、滑
材、帯電防止剤および顔料のごとき添加剤を添加しても
よいことはもちろんのことである。
また、該組成物を得るには、タンブラ−、リボンブレン
ダーおよびヘンセルミキサーのごとき混合機を使ってト
ライブレンドしてもよく、またバラ式混練り機(たとえ
ば、バンバリーミキサ−)を用いて混練りすることがで
きるが、前記したごとく連続式混合機を使用して連続的
に混練りすることもできる。また、これらの方法を併用
する(たとえば、トライブレンドした後、連続的に混練
りする)ことによってさらに均一に混合することもでき
る。
得られた混合物(組成物)はプロピレン系重合体の諸物
性が木質的に変化しないため、プロピレン系重合体の成
形において一般に用いられている射出成形法、押出成形
法および吹込み成形法を適用することによって所望の成
形物を作成することができる。
本発明の理論的背景はかならずしも明確ではないが、プ
ロピレン系重合体に均一に分散したスチレン系重合体が
、塗料、印刷インキおよび接着剤の溶剤に溶解され、成
形物の表面が物理的に粗面化される。一方、プロピレン
系重合体に均一に分散したエチレン−酢酸ビニル共重合
体またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体が、成
形物の表面において塗料などの成分と相溶する。一方、
プロピレン系重合体に均一に分散したエチレン系重合体
が成形物の表面に浸透した塗料成分を捕獲する作用とし
て働くために相乗的な効果を発揮するものと思われる。
さらに、本発明の組成物の特徴は、プロピレン系重合体
、スチレン系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体お
よび/またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体な
らびにエチレン系重合体からなる組成成分にさらにエチ
レン−プロピレン系共重合ゴムをを配合させることであ
る。プロピレン系重合体に均一に分散したエチレン系重
合体とエチレン−プロピレン系共重合ゴムとが組成物中
で三重構造をとるため、成形物の表面に浸透した塗料成
分を捕獲する作用として働くために相乗的な効果を発揮
するものと思われる。
前記のようにして得られる成形物は、塩素化プロピレン
、環化ゴム、塩酸ゴムなどを主成分とするポリプロピレ
ン用プライマーとの密着性がすぐれ、さらに変性アク、
リル系塗料などに対して良好な密着性を有する。
[■]実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、塗膜剥離強度テス
トは試片より幅が10mmの短冊上の試片を切出し、そ
の試片の一端から一部分の塗膜を強引に剥した後、プラ
スチックの引張試験などで用いられている引張試験機を
用いて引張速度が50mm/分、剥離角度が180度お
よび温度が20 ’Oの条件のもとで塗膜を剥離してそ
の時の強度を塗膜剥離強度(g/10mmとした)。ま
た、アイゾ・ント衝撃強度はASTM D−256にし
たがってノツチ付で測定した。さらに、曲げ弾性率はA
STM D−747にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において使用した配合成分で
あるプロピレン系重合体、スチレン系重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
共重合体、エチレン系重合体およびエチレン−プロピレ
ン系共重合ゴムの物性を下記に示す。
[(A)プロピレン系重合体] プロピレン系重合体として、密度が0.900g / 
c m’であるプロピレン−エチレンブロック共重合体
[MFI 9.0g/10分、エチレン含有量 6.0
重量、以下rPP(A)と云う]およびプロピレン単独
重合体[MFI 9.0g/10分、以下rPP (B
)J と云う]を使用した。
[(B)スチレン系重合体 ] スチレン系重合体として、平均分子量が約30万のスチ
レン単独重合体[以下rPsJと云うコを使った。
[(C)エチレン−酢酸ビニル共重合体 ]]エチレン
ー酢酸ビニル共重合として、酢酸ビニル含有率が33重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体[M、1. 30
g/10分、以下[EVA(1)」と云う]および酢酸
ビニル含有率が55重量%。エチレン−酢酸ビニル共重
合体[M、1. 15 g/l 0分、以下rEVA 
(2) と云う]を用いた。
[(D)エチレン−アクリル酸エステル共重合体]エチ
レン−アクリル酸エステル共蓋合体として、アクリル酸
エチルの含有率が18重量%のエチレン−アクリル酸エ
チル共重合体[M、1. 6゜0g/10分、以下[E
EA(I)’Jと云う]およびアクリル酸エチルの含有
率が50重量%のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
[M、1. 2.5g710分、以下rEEA(II)
と云う]を使用した。
[(E)エチレン系重合体 ] エチレン系重合体として、密度が0.95.Og/ 1
0 c m’のエチレン系重合体[M、1. 1.0g
/10分、以下[PE (a)Jと云う]、密度が0.
920g/cm′の低密度ポリエチレン[M、1. 3
.0g/10分、以下rPE (b)Jと云う]および
密度が0.920g/cm”の直鎖状低密度エチレン−
ブテン−1共重合体[ブテン 含有率 7.0重量%、
に、1.2.0g/10分、以下rPE (c)Jと云
う]を用いた。
[(F)エチレン−プロピレン系共重合コム]エチレン
−プロピレン系共重合ゴムとして、ムーニー粘度ML1
+4,100℃、以下同様が60であるエチレン−プロ
ピレン系共重合ゴム[プロピレン含有量 27重量%、
以下rEPR(A)Jと云う]、ムーニ粘度が40であ
るエチレン−プロピレン系共重合ゴム[プロピレン含有
量 26重量%、以下rEPR(B)Jと云う]、ムー
ニ粘度が15であるエチレン−プロピレン系共重合コム
[プロピレン含有量 26重量%、以下「EPR(C)
J と云う]およびムーニ粘度が36であるエチレンー
プロピレンーエチリデンノルポルネン三元共重合ゴム[
プロピレン含有量 36重量%、エチリデンノルボルネ
ン 15重量%、以下rEPDM (D)Jと云う]を
使用した。
実施例1−12、比較例 1−12 第1表に種類が示されるプロピレン先爪合体100重量
部ならびにスチレン系重合体としてPSおよび第1表の
種類が示されるエチレン−酢酸ビニル共重合体またはエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン系重合
体およびエチレン−プロピレン共重合ゴム(それぞれの
配合量を第1表に示す)をあらかじめリボンブレンダー
を使って10分間トライブレンドを行なった。得られた
各混合物をベント付押出機(径 50mm)を使用して
樹脂温度が230°Cにおいて溶融・混練しながらペレ
ット(組成物)を製造した。得られたそれぞれのペレッ
トを5オンス射出成形機を用いて230°Cの樹脂温度
において射出成形し、平板状の試片(150X150、
厚さ 2mm)を作成した。
このようにして得られた各試片の片面にホルプレン用プ
ライマー(用土塗料社製、商品名、−ハイプラス 15
0HB)を塗膜剥離テスト用として厚さが5ないし10
ミクロンになるようにスプレーガンを使って吹付けた。
つづいて、二液状ウレタン塗料(日本ビーケミカル社製
、商品名 R−264)を塗膜剥離テスト用として厚さ
が35ないし40ミクロンになるようにスプレーガンを
使用して吹イリけた。つづいて、90℃の温度において
30分間加熱乾燥を行なった。ついで、室温において、
−昼夜放置した後、各試料の塗膜剥離強度テストを行な
った。それらの結果を第2表に示す。また、前記の各ペ
レットのMFIならびに各試片の曲げ弾性率およびアイ
ゾント衝撃強度(ノツチ付)を第2表に示す。
なお、第1表において、組成成分(I)はプロピレン系
重合体を表わし、組成成分(II )としてはスチレン
系重合体すなわち、PSを示す。また、組成成分(m)
はエチレン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−アク
リル酸エステル共重合体を表わし、組成成分(ff )
はエチレン系重合体を示す。さらに、組成成分(V)は
エチレン−プロピレン系共重合ゴムを表わす。
第 2 表(その1) 1) kgacm/Cm 2) 破損せず(70kgmcm/cm以上)第 2 
表(その2) 1) kg・cm/cm 2) 破損せず(70kg*cm/Cm以上)以上の実
施例および比較例の結果から、本発明によって得られる
組成物は、接着性が良好であり、さらに加工性および流
動性(混線性)がすぐれているばかりでなく、耐衝撃性
および剛性のごとき機械的性質についても良好であるた
めに前記のごとく多方面にわたって利用することができ
ることは明らかである。
特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊 地 精 −

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A) メルトフローインデックスが0.01〜100
    g/10分である結晶性プロピレン系重合体 100重
    量部、 CB) 分子量が2,2万ないし40万のスチレンを主
    成分とするスチレン系重合体 0.5〜20.0重量部、 (C) 酢酸ビニル含有率が5.0〜50重量%である
    エチレン−酢酸ビニル共重合体および/またはアクリル
    酸エステルの含有量Vが5.0〜40重量%であるエチ
    レン−アクリル酸エステル共重合体 3゜0〜28.0
    重量部、 (D) 密度が0.900〜0 、975 g / c
    m′であり、かつメルトインデックスが少なくとも0.
    1g/10分であるエチレン系重合体 3.0〜30.
    0重量部、ならびに (E) ムーニー粘度(M L 1+4.100 ’O
    )が140以下であり、かつプロピレンの含有量が20
    〜75重量%であるエチレン−プロピレン系共重合ゴム
     2.0〜25重量部からなるオレフィン系重合体組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60139573A (ja) * 1983-11-30 1985-07-24 ドクター アロイス スタンキーヴイツツ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクター ハフツング フエンダ
JPS62263241A (ja) * 1986-05-08 1987-11-16 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性エラストマ−組成物
JPS63159457A (ja) * 1986-12-23 1988-07-02 Toyoda Gosei Co Ltd オレフイン系熱可塑性エラストマ−

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56122849A (en) * 1980-03-04 1981-09-26 Showa Denko Kk Polypropylene composition

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