JPS6032438Y2 - 油圧旋回軸のブレ−キ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は油圧旋回軸のブレーキ装置に関するものであ
る。

従来、油圧旋回軸のブレーキ装置は油圧モータが停止し
ているときは旋回軸にブレーキをかけて固定し、同ブレ
ーキによって固定された旋回軸を油圧モータによって回
転させるときはブレーキを解除した後旋回軸は回転する
ものであり、上記旋回転のブレーキ動作は単動バネ付シ
リンダーによって構成されている。

従って、ブレーキシリンダーと旋回軸のブレーキ作動装
置とを当初において組立てる際には、単動バネ付シリン
ダーのバネに抗してその組立てを行わなければならず、
組立作業に多大の労力と困難性をともなっていた。

そこで、この考案では、油圧旋回軸のブレーキ装置の当
初における組立時に、何ら困難性をともなうことなく簡
単にその組立て作業が行なえる構造とした油圧旋回軸の
ブレーキ装置を提供せんとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づき詳説すれば、１は
タンク、２はフィルタ、３は油圧ポンプ、４は手動操作
６ポ一ト３位置切換弁であって、ポンプラインＣ，Ｄポ
ートラインと逆止弁５を介してＰポートに接続されると
共に上記ポンプラインは単動シリンダーによって構成さ
れたブレーキシリンダー６にも接続されている。

またＲポート及びＣポートはタンク１に接続され、Ａ、
Ｂポートは油圧モータ７に接続されている。

上記油圧モータ７は旋回軸８を回転すべく接続されてい
て、この旋回軸８にはブレーキバンド９が付設され、こ
のブレーキバンド９を操作する操作杆１０は前記ブレー
キシリンダー６のロンド１１に連結されており、上記ブ
レーキバンド９、操作杆１０によって旋回軸ブレーキ作
動装置Ａを構成しており、ロッド１１が可動することに
よりブレーキは解かれる。

また操作杆１０にはその延長に連動杆１２が連設され、
同連動杆１２は更にブレーキシリンダー６のロッド１１
と連設されている。

更に連動杆１２には螺杵１３がピンＰで取りはずし自在
に突設されており、ピンＰをまずすことにより連動杆１
２と螺杵１３とは取りはずされた状態となる。

螺杵１３の他端にはスプリング押圧杆１４の一端を螺合
することにより両者連結されており、必要に応じて螺合
部分より両者別離して螺杵１３のみスプリング押圧杆１
４より取りはずすことが可能となる。

スプリング押圧杆１４には左側ストッパー１５が設けら
れており、スプリング押圧杆１４の他端は機体１６に固
設した右側ストッパー１７に挿貫されており、同挿貫部
分よりスプリング押圧杆１４は左右摺動自在となってい
る。

左右側ストッパー１４．１７の間にはスプリング１８が
介在されており、油圧モータ７の停止操作時にスプリン
グ１８の弾力によって旋回軸８をブレーキする、スプリ
ング押圧杆１４の他端は機体１６に固設した右ストッパ
ー１７に挿貫され、同右側ストッパー１７より外方に突
出した部分はその手前より雄ネジを形威し、ナツト１９
を螺合することができるように構成されている。

つぎに、本考案のブレーキ装置における要部の組立て動
作を説明すると、連動杆１２に突設した螺杵１３とスプ
リング押圧杆１４とは当初別離した状態としておき、し
かもスプリング押圧杆１４の他端に設けた雄ネジにナツ
ト１９を螺合して、スプリング押圧杆１４がスプリング
１８に抗して右側ストッパー１７側へ移動すべくナツト
１９をしめていけば、螺杵１３とスプリング押圧杆１４
とは徐々にその間が離れていき、一定の空隙を生起した
状態において螺杵１３とスプリング押圧杆１４との先端
部分を合わせつつナツト１９をゆるせてスプリング押圧
杆１４を螺杵１３側へ移動せしめていく、更にスプリン
グ押圧杆１４を移動し先端が螺杵１３の端部に達した時
点でスプリング押圧杆１４の一端と螺杵１３の他端とを
螺合せしめ連設状態とするものであり、この連設作業終
了後は、ナツト１９はスプリング押圧杆１４からはずし
或ははずさない状態でスプリング押圧杆１４の摺動の防
害にならない位置にしておくものである。

又、必要に応じて螺杵１３はその組立途中においてピン
Ｐを取りはずし、操作杆１０より分離してスプリング押
圧杆１４との螺合を容易にすることもできる。

この考案によれば、ブレーキ装置の組立て時にスプリン
グ押圧杆１４をスプリング１８に抗して容易に右側スト
ッパー１７方向へ移動させ得るため、螺杵１３との螺合
連結が容易に行うことができ、従来単動バネ付のブレー
キシリンダー６をバネに抗して旋回軸のブレーキ作動装
置Ａと連と連結すべく組立てる困難性を解消することが
できると共に螺杵とスプリング押圧杆との連結の長さの
調整を行うことによって、スプリングの付勢力調整も行
える効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案油圧旋回軸のブレーキ装置の説明図、第２
図は本案装置の要部の組立順序を示す説明図。 Ａ：旋回軸ブレーキ作動装置、９ニブレーキバンド、１
０：操作杆、１１：ロッド、１２：連動杆、１３：螺杵
、１４ニスプリング押圧杆、１５：左側ストッパー、１
７：右側ストッパー １８＝スプリング、１９：ナツト
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 切換弁による油圧モータの操作にともないブレーキシリ
   ンダーを可動し上記油圧モータに接続される旋回軸のブ
   レーキを解き、油圧モータの停止操作時はスプリングの
   弾力によって旋回軸をブレーキする油圧旋回軸のブレー
   キ装置において、ブレーキシリンダーと旋回軸ブレーキ
   作動装置との間に介在した連動杆に、螺杆の端部をビン
   を介して取りはずし自在に突設し、同螺杆にスプリング
   押圧杆の一端を同一軸芯方向において、離脱自在に螺合
   し、同押圧杆の他端を機体に固設した右側ストッパーに
   挿貫すると共に、同スプリング押圧杆に固設した左側ス
   トッパーと、機体に固設した右側ストッパーとの間にス
   プリングを介在せしめて同押圧杆を、螺杆方向に付勢状
   態とし、油圧モータの停止操作時にスプリングの弾力に
   よって旋回軸をブレーキすべく構成すると共に、機体に
   固設した右側ストッパーから挿貫したスプリング押圧杆
   の挿貫部分に右側ストッパーの外側よりナツトを螺合可
   能に構成したことを特徴とする油圧旋回軸のブレーキ装
   置。