JPS6030989Y2 - トランスファプレスにおけるフィ−ドバ−のクランプ・アンクランプ及びリフト・ダウン装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスファプレスにおけるフィードバーのク
ランプ・アンクランプ及びリフト・ダウン装置に関する
ものである。

従来、この種の装置としては、同出願人によるものとし
て、特開昭５２−２２１８２に係るものなどがあった。

クランプ・アンクランプ機構及びリフト・ダウン機構の
駆動機構とを同じユニットボックス内に納めている関係
で、ユニットボックス自体が大きくなるため、分割され
たフィードバーを取出すための障害になっていた。

換言すれば、分割されたフィードバーを取出すことので
きるスペースを確保するためには、プレスのフレームを
大きくシ、コラム間の寸法を広げていた。

本考案はユニットボックスをコンパクトナモのにして、
フィードバー取出用スペースを極力大きくするためにな
されたものである。

逆にいえば、本考案は、必要なフィードバー取出用スペ
ースに対して、コラム間の寸法を小さくシ、プレスのフ
レームを小さくするためになされたものである。

第１図において、フィードバー２６は取出部分とそうで
ない部分とに分割され、ピンで着脱自在に接続され、ト
ランスファユニット２４のスライダ２５に連結されアド
バンスリターン運動をする構造となっている。

他方、クランプ・アンクランプ及びリフト・ダウン機構
を納めたユニットボックス２７及び、クランプ・アンク
ランプ機構の駆動用ボックス２１はフレーム３に組付ら
れている。

第２図において、リフト・ダウン用カム１はプレスのス
ライドの一面に設けられている。

レバー４はプレスのフレーム３に回転自在に保持され、
レバー４の一端部にはコロ２が回動自在に保持されてい
て、コロ２はリフト・ダウン用カム１に対応している。

またレバー４の他端部はロッド５に連結されている。

ラック６はロッド５の下端部に連結され、フレームに固
設された駆動用ピニオンボックス３８に回転自在に保持
されている駆動用ピニオン７と噛合っている。

駆動用ピニオン７はスプライン穴を有し、駆動スプライ
ン軸８が挿入されている。

（第５図） クランク９は駆動スプライン軸８に固設され、第３図に
示す如く偏心部はフィードバー受１０に設けられた長溝
に適合している。

フィードバー受１０はキャリア１３に上下に摺動自在に
保持されている。

車輪１４はキャリア１３に回転自在に保持され、プレス
のフレーム３の側面に設けられたユニットボックス２７
に固設されているレール部分を走行する構造となってい
る。

スプライン軸１１．１１’の一端部はクランク９．９′
に接続され、他端はイコライザジヨイント１２のスプラ
イン穴に挿入されている。

イコライザジヨイント１２はユニットボックス２７によ
り回転自在に保持されている。

一方クランプ・アンクランプ用カム２８はスライドの他
面に設けられている。

レバー４′はプレスのフレーム３に回転自在に設けられ
、レバー４′の一端部にはコロ２′が回転自在に保持さ
れていて、該コロ２′はクランプ・アンクランプ用カム
２８に対応している。

またレバー４′の他端部はロッド２３に連結されている
。

ロッド２３の下部に連結されているラック６′は駆動用
ボックス２１に回転自在に保持されているピニオン軸１
９と噛合っている。

ピニオン軸１９部分の詳細は第４図に示されている。

アーム１８はピニオン軸１９に固設され、一端部に設け
た駆動用偏心ピン３７によりレバー１７と回転自在に接
続されている。

駆動レバー１７の他端部はキャリア１３′に連結されて
いる。

キャリア１３．１３’の内側にはランク１５．１５’が
接続されラック１５，１５′は対向して中央のイコライ
ザピニオン１６と噛合っている。

イコライザピニオン１６はユニットボックス２７に回転
自在に保持されている。

また上記の対向に移動するフィードバー受１０．１０’
には一対フィードバー２６．２６が組込まれている。

次に第６図において、クランプ・アンクランプ用カム２
８は水平方向に移動自在に保持されており、シリンダの
ピストンロッドに固定されている。

クランプ・アンクランク用カム２８は２次元送り用と３
次元送り用の一対のカム面をもっていて交互に切換えて
使用される。

２次元送りとはブランク材等を一平面内で送る方法で、
３次元送りとはこれに昇降運動を加えた送り方法であり
、製品の形状によって両者は使いわけされている。

２次元送りと３次元送りとではクランプ・アンクランプ
のタイミング（プレスの回転に対して）が異なる。

一般に２次元送りの方がクランプ・アンクランプに使用
する時間を長くすることができる。

クランプ・アンクランプ用カム２８において２次元送り
用のカム面が使用されているときはリフト・ダウン用カ
ム１はコロ２から外しておく必要がある。

この場合はロッド５又はラック６に連結されたシリンダ
（図示せず）によりレバー４を、第２図において、右回
りに回転し所定の離脱位置で固定しておけばよい。

次に本考案装置の作用について説明する。

第２図において、スライドの上下動に伴ない、リフト・
ダウン用カム１とレバー４とのカム・レバー機構により
ロッド５が往復動する。

ロッド５に連結されているラック６、駆動用ピニオン７
、駆動スプライン軸８、クランク９、フィードバー受１
０を介して、他方はスプライン軸１１、イコライザジヨ
イント１２、スプライン軸１１′、クランク９′、フィ
ードバー受１０′を介して一対のフィードバー２６．２
６は前記クランク９，９の１８０°往復回転に係合して
上下動する。

一方クランプ・アンクランプ用カム２８の上下動に伴な
い、レバー４′、ロッド２３、ラック２０、ピニオン軸
１９、アーム１８、駆動レバー１７、キャリア１３を介
して、他方はラック１５′、イコライザピニオン１６、
ラック１５、キャリア１３、フィードバー受１０を介し
て一対のフィードバー２６．２６はクランプ・アンクラ
ンプの動作をする。

上記の動作は３次元送りの場合であるが、２次元送りの
場合はリフト・ダウン用カム１にコロ２を接触させない
ようにし、クランプ・アンクランプ用カム２８の２次元
送り用カム面を使用する。

したがって、フィードバー１０．１０’は下降した状態
でクランプ・アンクランプ動作のみ行なう。

すなわち、リフト・ダウンの動作はしない。第２図にお
いて、シリンダ２２は駆動用ボックス２１を水平方向に
移動させ、クランプ内幅寸法の調整を行なうものである
。

駆動用ボックス２１が水平方向に移動すればピニオン軸
１９、アーム１８、駆動レバー１７等を介してフィード
バー受１０．１０’がその分だけ移動し、内幅は変化す
る。

プレス加工すべき製品の大小により、クランプ内幅は段
階的に変更できる構造となっている。

第７図、第８図は他の実施例である。

クランプ・アンクランプ用及びリフト・ダウン用のカム
がプレスのクランク軸あるいは他の回転軸に固設されて
いる。

カム２９はクランプ・アンクランプ用カムで、レバー３
１に回転自在に保持されているコロに対応させである。

レバー３１はプレスのフレームに回転自在に保持されて
いる。

レバー３１の一端部に連結されているロッド３５は前記
ロッド２３に相当する。

ロッド３３はレバー３１に接続されており、レバー３１
をシリンダ３６により押引してカム２９の２次元送り用
カム面と３次元送り用カム面とを選択して使用できる構
造となっている。

レバー３２はプレスのフレームに回転自在に保持されて
おり、一端部に回転自在に保持されているコロをカム３
０に対応させ、他端部にロッド３４が連結されている。

ロッド３４は前記のロッド５に相当する。

本考案は以上のような構成であるので、 （イ）キャリア１３．１３’がコンパクトとなり、した
がってユニットボックス２７及び駆動用ボックス２１も
コンパクトとなっているからフィードバー取出用スペー
スが広くなる。

（ロ）２次元送りと３次元送りの切換ができる。

（ハ）フィードバーの内幅寸法の調整ができる。

などの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体平面図、第２図は第１
図のＡ−Ａ断面図、第３図は第２図におけるＢ−Ｂ断面
図、第４図は第２図におけるＣ−Ｃ断面図、第５図は第
２図のＤ−Ｄ断面図、第６図は第２図のＥ矢視図、第７
図は他の実施例におけるクラウン部の断面図、第８図は
第７図のＦ矢視図、 １はリフト・ダウン用カム、２はコロ、３はフレーム、
４，４′はレバー、５はロッド、６はラック、７は駆動
用ピニオン、８は駆動スプライン軸、９はクランク、１
０はフィードバー受、１１はスプライン軸、１２はイコ
ライザジヨイント、１３はキャリア、１４は車輪、１５
はラック、１６はイコライザピニオン、１７は駆動レバ
ー、１８はアーム、１９はピニオン軸、２０はラック、
２１は駆動用ボックス、２２はシリンダ、２３はロッド
、２４はトランスファユニット、２５はスライダ、２６
はフィードバー ２７はユニットボックス、２８はクラ
ンプ・アンクランプ用カム、２９はカム、３０はカム、
３１はレバー、３２はレバー、３３はロッド、３４はロ
ッド、３５はロッド、３６はシリンダ、３７は駆動用偏
心ビン、３８は駆動用ピニオンボックスである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プレスのスライドの１面に設けたクランプ・アンクラン
   プ用カムと係接して昇降するロッドの下端のラックと、
   該ラックと噛合してフレームに設けられた流体シリダと
   連結した駆動用ボックスに枢設され回動するピニオン軸
   のアーム先端に設けた駆動用偏心ビンと、プレスのフレ
   ームの側面に固設したユニットボックス内を左右移動自
   在に支持させた１対のキャリアと、該キャリア内に上下
   動自在に設けたフィードバー受けと、該キャリアと連結
   しユニットボックス内を対向して摺動するラックと、該
   対向するラックと噛合し同調回動するユニットボックス
   中央に設けたイコライザピニオンと、前記キャリアの他
   端と前記駆動用偏心ピンとを連結する駆動レバーとから
   なるクランプ・アンクランプ駆動部と、 プレスのスライドの他面に設けたリフト・ダウン用カム
   と係接して昇降するロッドの下端のラックと、該ラック
   と噛合してフレームに固設された駆動用ピニオンボック
   スに保持され回動する駆動用ピニオンと、前記キャリア
   内を上下に摺動するフィードバー受は本体に貫設された
   クランクと、該クランクに結合し内側方向に対向して設
   けたスプライン軸と、該対向するスプライン軸と先端に
   摺合し該対向するスプライン軸と一体回動するイコライ
   ザジヨイントと、前記貫設されたクランクの他端と結合
   し前記駆動用ピニオンのスプライン穴に摺動係接する駆
   動スプライン軸とからなるリフト・ダウン駆動部とを、
   併設したことを特徴とするトランスファプレスにおける
   フィードバーのクランプ・アンクランプ及びリフト・ダ
   ウン装置。