JPS6029490Y2 - 花壇付境界ブロツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は境界ブロックの前面に多段の花壇を設け、背
面を垂直パラペット壁としたコンクリートブロックにか
かわる。

従来の水平な土地間の境界には日本工業規格のコンクリ
ート境界ブロック（ＪＩＳ −Ａ −５３０７）・・・
■、塀を兼ねた製品では空胴コンクリートブロック（Ｊ
ＩＳ −Ａ −５４０６）・・・■、又はスプリット境
界大谷石形ブロック・・・■ 天然の大谷石・・・■、高低差のある箇所に使用される
製品では日本工業規格の鉄筋コンクリートＬ形擁壁（Ｊ
ＩＳ −Ａ −５３３８）・・・■、コンクリート積み
ブロック（ＪＩＳ −Ａ−５３２３）・・・■、その他
現場打設コンクリート擁壁・・・■、等があるが■、■
、■、■では基礎地盤と接する底版巾が比較的狭いので
地震には不安定で境界に添って通行する者には危険さえ
抱かせる大きな欠点がある。

■、■では境界と威るべき背面壁が美的感覚に欠け、■
のコンクリート積みブロック壁体では積み勾配を必要と
した練り積み工法となるために、ブロック積み職人が必
要であるばかりでなく、工事期間も比較的長くコスト高
と成る等の欠点がある。

そこで、この考案の製品は上記製品の欠点を大きく改良
考案されたもので、まず、背面をパラペット垂直壁１（
胸壁）とし、前面を階段状に多段を構成させ底版巾を広
くならしめた一体化製品でプレキャスト製品のためコス
トが安価で且つ迅速に施工が出来るものである。

又、背面壁１には装飾模様を設け（第３図斜視図の如く
背面合せ使用の場合は無模様でも良い）心の安らぎと環
境の美化を図ろうとするものである。

これを図面で順次説明すると、第１図、第２図、第３図
に示す如くコンクリート境界ブロック前面を背面壁１と
連結させて多段と成る様、仕切隔壁２を設ける。

仕切隔壁２は天端部を狭く底部を広くした形状とする。

この仕切隔壁２と下段の仕切隔壁２との間を段差状のＵ
形溝３を形成させる。

（仕切隔壁２により形成される花壇となるべきＵ形溝３
は、同じ大きさでなくとも、上段を小さく、下段に順次
大きく形成されても良い。

）仕切隔壁２には各段Ｕ形溝３の排水を良くするためＵ
形溝底版より水抜き孔４を数個設ける。

背面壁１には第１図の如くの布積み凹凸模様、第４図の
組合せ連結○模様、第５図の組合せ連結ダイヤ模様、第
６図の組合せ連結長円形模様（図示してないがいも積み
、谷積み、動物輪郭図柄を入れても良い。

）等を設けている。背面壁１と前面仕切隔壁２との間に
は延長方向に空胴部８を設は製品全体の質量を軽減させ
て本考案は構成されている。

ここではこの製品を多段花壇付き境界ブロックと称する
。

この多段のＵ字溝３に土９を入れ第２図に示す如く季節
の草花１０又は観賞樹木１０’、１０’を色別あるいは
種類別に植える様にしたものであるため次の利点がある
。

■・・・ 前面隔壁２の形状を多段式段差として数段設
けるため背面の背面壁１と前面隔壁２の末端壁との間に
適度の巾７を有するため地震等の外圧転倒に対して安全
である。

■・・・ 基礎工事なくして施工出来るためコストが安
価で迅速に出来る。

■・・・ 花壇と戒るべきＵ字溝３の背面に滑面壁（隔
壁２）があるため植樹される草花又は観賞樹木に対し背
面より反射日光を与えらるので、成育も良い。

トマト、キュウリ、イチゴ等の家庭菜園にも利用出来、
特に木いちごの中のインディアンサマーなとは日本の苺
に失われた香りと適当の酸味を背面日光のため得る事が
出来る。

その他、木いちごのマートンズ、ソーンレス、ぶどうで
は鉢植えで楽しめるプラウエアー、図示はしてないが底
く段状に平行に柵を設ける事によりナイアガラなど栽培
出来る。

野菜としては端方トマト、かぼちゃ赤ずきん、せ藍グリ
ンボールなどは最適である。

■・・・ 製品がコンクリート壁を構成しているので、
地中の虫が溝３に這い上ることがないので、虫の害がな
いばかりか菌の地中伝達がないので病気にもかかり難た
い。

■・・・ 背面に模様を設けであるため美的観賞を与え
る。

■・・・ 連結して使用される製品延長方向の末端部の
製品には、ツマ壁６のある製品を使用し図示してないが
戸口を設は物置きとすることも出る。

この様にこの考案製品は従来の各製品と比較し水平境界
地ばかりでなく高低差のある箇所に於いてもコストも安
価で他の用途にも安心して使用出来、植えられた草花を
見るにつけては人の心に安らぎを与える花壇付境界ブロ
ックである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案製品の前面を多段の花壇、背面を布積み
模様を設けた製品の断面斜視図である。 第２図は本考案を高低差のある箇所に使用した斜視図で
ある。 第３図は本考案製品の背面壁１を背合（せなかあわせ）
にして全体組立面の両面を多段の花壇とした斜視図であ
る。 第４図は本考案製品の背面壁１に設ける模様例（組合せ
連結○模様５′）である。 第５図は本考案製品の背面壁１に設ける模様例（組合せ
連結ダイヤ模様５″）である。 第６図は本考案製品の背面壁１に設ける模様例（組合せ
連結長円形模様５”’）である。 図中、１・・・・・・背面垂直壁、２・・・・・・隔壁
、３・・・・・・Ｕ字形状溝（花壇）、４・・・・・・
水抜孔、５・・・・・・布積み凹凸模様、５′・・・・
・・○模様、５″・・・・・・ダイヤ−模様、５″′・
・・・・・長円形模様、６・・・・・・ツマ壁、７・・
・・・・底版巾、８・・・・・・空胴部、９・・・・・
・土、１０・・・・・・草花、１０’、１０″・・・・
・・樹木。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 土地の水平境界又は高低差の土地間の片土留擁壁に使用
   されるコンクリート境界ブロックに於いて前面壁をＵ形
   影状３の多段とならしめ、草花を植えられる様にし、背
   面を垂直パラペット壁１、とした花壇付境界ブロック。