JPS6028895Y2 - 冷暖房給湯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一台の水冷ヒートポンプ弐チラーユニットによ
って冷暖房および給湯を行なう冷暖房給湯装置に関する
。

この種の冷暖房給湯装置は水冷ヒートポンプ式チラーユ
ニットに冷暖房用回路と給湯回路を接続してなり、前記
各回路中にはそれぞれポンプを設けている。

しかして上記冷暖房用回路のポンプを作動させることに
より、冷水あるいは温水をを回路中の熱交換器に流して
冷房あるいは暖房を行ない、また、上記給湯用回路のポ
ンプを作動させることにより、温水を風呂あるいは台所
などの被供給部に供給するようになっている。

しかしながら、従来のものは冷暖房用回路と給湯用回路
とが全く独立化されていたため、冷暖房用回路のポンプ
あるいは給湯回路のポンプが故障した場合にはポンプが
修理されるまで冷暖房あるいは給湯運転を行なうことが
できないという不都合があった。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは冷暖房用回路もしくは給湯用回路のいず
れか一方のポンプが故障しても他方の回路のポンプを用
いて冷暖房もしくは給湯運転を行なうことができるよう
にした冷暖房給湯装置を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は水冷ヒートポンプ式チリングユニットで、この
ユニット１内には水熱交換器２が設けられている。

前記水熱交換器２には配管３を介して電動三方弁４、バ
ルブ５、第１のファンコイルユニット６、冷暖房用ポン
プ７および電動三方弁８が順次接続され冷暖房用回路Ａ
が構成されている。

また、上記第１のファンコイルユニット６の流入側と流
出側とはバイパス管９と介してバイパスされ、このバイ
パス管９の中途部には第２のファンコイルユニット１０
が接続されている。

さらに、上記冷暖房用ポンプ７の流出側と上記バルブ５
の流出側とはバイパス管１１を介して接続され、このバ
イパス管１１の中途部には電磁弁１２が装着されている
。

また、上記電動三方弁４には配管１３を介してバルブ１
４、貯湯用タンク１５、給湯用ポンプ１６および上記電
動三方弁８が接続され給湯回路Ｂが構成されている。

また、上記電動三方弁４はバイパス管１７．１８によっ
てバイパスされ、これらバイパス管１７．１８の中途部
にはバルブ１９．２０が装着されている。

一方、上記冷暖房用ポンプ７の流入側と上記給湯用ポン
プ１６の流入側とはバイパス管２１によってバイパスさ
れ、このバイパス管２１の中途部にはバルブ２２が装着
されている。

しかして、上述した構成において冷暖房運転時には冷暖
房用ポンプ７が作動され、これによりユニット１内の水
熱交換器２で作られた冷水あるいは温水が実線矢印で示
すように電動三方弁４、バルブ５、第１および第２のフ
ァンコイルユニット６．１０に送られ室内を冷房あるい
は暖房したのち冷暖房用ポンプ７に吸込まれ、しかるの
ち、冷暖房用ポンプ７から電動三方弁８を介して水熱交
換器２に送られる。

以後同様に冷水あるいは温水が循環され冷暖房運転が継
続される。

また、給湯運転時には給湯ポンプ１６が作動され、これ
により、貯湯用タンク１５から破線矢印で示すように温
水が給湯用ポンプ１６に吸込まれたのち、給湯用ポンプ
１６から電動三方弁８を介して水熱交換器２に送られ、
ここで加熱されたのち！動三方弁４、バルブ１４および
貯湯用タンク１５を介して給湯口２３から給湯されるこ
とになる。

一方、上述した冷暖房運転時において、冷暖房用ポンプ
７が故障した場合にはバイパス管２１のバルブ２２が開
放されるとともにバルブ２０，１４が閉塞されて給湯用
ポンプ１６が作動される。

これにより、冷水あるいは温水は冷暖房用ポンプ７の流
入側からバイパス管２１を介して給湯用ポンプ１６に吸
込まれ、この給湯用ポンプ１６から電動三方弁８、水熱
交換器２、バイパス管１７、バルー７’１９ｔ ５、
第１および第２のファンコイルユニツ）６，１０に流さ
れて冷暖房運転が継続される。

また、上述した給湯運転時において給湯用ポンプ１６が
故障した場合にはバイパス管２１のバルブ２２が開放さ
れるとともにバイパス管１８のバルブ２０が開放され、
かつバルブ１９，５が閉塞されて冷暖房用ポンプ７が作
動される。

これにより、貯湯用タンク１５から流出される温水はバ
イパス管２１を介して冷暖房用ポンプ７に吸込まれたの
ちこの冷暖房用ポンプ７から電動三方弁８、水熱交換器
２、バイパス管１８を介して貯湯用タンク１５に送られ
、給湯口２３から給湯される。

上述したように、冷暖房用ポンプ７もしくは給湯用ポン
プ１６のいずれか一方が故障した場合には他方のポンプ
７もしくは１６を用いて冷温水を流すことができるため
、ポンプの修理が終了するまで冷暖房運転もしくは給湯
運転を中断するといった必要がない。

なお、上述した冷暖房運転時において室内温度が所定温
度になったときはサーモがＯＦＦされてバイパス管１１
の電磁弁１２が開放されて冷温水は一点鎖線矢印で示す
ように循環される。

本考案は以上説明したように冷暖房用ポンプと給湯用ポ
ンプの流入側を中途部に開閉弁を有したバイパス管によ
って接続し、上記冷暖房用ポンプもしくは給湯用ポンプ
のいずれか一方が故障したときは上記開閉弁を開放させ
て他方のポンプを作動させるようにしたから、いずれか
一方のポンプが故障してもその回路に冷水あるいは温水
を継続して流すことができる。

したがって、従来のようにポンプが故障した場合にはそ
の修理が終了するまで冷暖房運転もしくは給湯運転が中
断されるといったことがなく極めて便利であるという効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例である冷暖房給湯装置を示す概
略的構成図である。 １・・・・・・チラーユニット、２・・・・・・水熱交
換器、Ａ・・・・・・冷暖房用回路、Ｂ・・・・・・給
湯用回路、７，１６・・・・・・ポンプ、２２・・・・
・・開閉弁、２１・・・・・・バイパス管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水冷ヒートポンプ式チラーユニットの水熱交換器の共通
   の熱源として使用する冷暖房用回路および給湯用回路を
   有し、前記各回路中にポンプをそれぞれ備えるものにお
   いて、上記冷暖房用回路のポンプと給湯回路のポンプの
   流入側を中途部に開閉弁を有したバイパス管によって接
   続し、上記ポンプのいずれか一方が故障したときは上記
   開閉弁を開放させて他方のポンプを作動させることを特
   徴とする冷暖房給湯装置。