JPS6028769Y2 - 二重窓用断熱枠材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱構造とした二重窓用の枠材に関する。

効率的な冷暖房効果を挙げうるよう内外二重窓が採用さ
れつつある。

そのような二重窓がアルミサツシのような内外一体の金
属製であれば、見込み巾が小さくてすみ、窓組立て作業
も簡単な利点があるが、金属の良熱伝達性のために断熱
効果に乏しく、室内側に結露を見るなどの難点が伴う。

これがため、分離されている外窓部と内窓部とを押出成
型した合成樹脂の断熱材で断熱的に結合したものもるが
、こお場合は、外窓枠と内窓枠とを別々に組立て、その
あとで、どちらかに前述の合成樹脂断熱材を取りつけ、
ついで建家窓用開口部に両窓枠を一体に固着するのであ
って、二重窓全体としての剛性に欠けることも多く、組
立ての手間もかかり、また断熱性能も不十分であった。

本考案は、そのような難点を解決するよう為されたもの
であって、外窓および内窓における夫々の上枠、下枠な
らびに竪枠同志を、前もって断熱材によって一体に連結
した各枠材としておき、窓として組立てるに際しては、
所定長さに切断、リブ落し、孔明は等通常の加工を施こ
し、一般のサツシ部材による窓組立と同様な手間で、一
挙に断熱された二重窓が組立て得られるようにしたもの
である。

さらに詳しくは、外窓用の外窓上枠、下枠、竪枠の後面
板と、内窓用の内窓上枠、下枠、竪枠の前面板とが、相
対向するそれら各板の上・下２辺において、断熱材によ
って熱離隔的に連結され、そこに生じた空洞部が合成樹
脂発泡体で満たされて一体化されたものである上枠材、
下枠材、竪枠材のうち、下枠材は、外窓下枠の最上面が
下枠材の断熱材の上面よりも低く、内意下枠の上面がそ
の断熱材の上面よりも高く一体化され、また、竪枠材は
、外窓竪枠の戸当り面と、内窓竪枠の戸当り面および竪
粋の断熱材の上面が面一に一体化されていることを特徴
とする二重窓用断熱枠材である。

いま、本考案の一実施態様を例示する添付図面につきこ
れを説明する。

即ち、第１図および第２図には本考案断熱二重窓用上枠
Ａ、下枠Ｂ、左右型枠Ｃの各枠材が示され、その断面形
状は夫々相違するが、本考案実施態様である点において
は変りないので、ます上枠材Ａについて述べよう。

本考案二重窓用上枠材Ａは、外窓上枠１と内窓上枠４と
が断熱材７によって連結されていいるが、その連結の仕
方は、外窓上枠の後面板１ｂと、内窓上枠の前面板４ａ
とが対向腰それら各面板の上・下２辺において断熱材７
，７によって両上枠が接触することのないよう、換言す
れば離隔的に連結せられている。

したがって、そこには符１ｂ−７−４ａ−７で囲まれた
長尺な空洞８が形成せられている。

この空洞内へは発泡性合成樹脂原液が注入せられ、その
発泡固化した発泡体９によって外窓上枠１、断熱材７、
内意上枠４は一体に結合せられ、ここに本考案二重窓用
断熱上枠材Ａが得られたのである。

本考案において、上には後面板１ｂとか、前面板４ａと
かいう表現を借りたが、それら面板は、特に本考案のた
めにのみ新たに設けられたものではなく、図中イ、口あ
るいは八として示したような窓内に建て込まれる各種建
具の案内条や枠の取付片として通常の枠周型材に設けら
れているところのものにすぎず、断熱材７との緊密な連
結をならしめるように、必要あれば底台形状の如き適宜
な形状変更を加えればよい。

また、断熱材はその名の示す通り断熱目的を達するため
のものであるから、通常の手法によりポレオレフィンの
ような合成樹脂押出型材として安価に製造するがよい。

空洞８内に充満せらるべき発泡体は例えばポリウレタン
であってこれも非通常の手法によって容易に注入、発泡
固化できる。

本考案下枠材Ｂは、上枠材Ａにおける符号１を２、符号
４を５に読みかえればよい。

ただこの場合、下枠材という性質上、漏水の排水・塵芥
類の掃出しの便宜ため、外枠上面が、内枠上面より低く
位置するように連結するがよく、これが為好ましい実施
態様として、断熱材の上面７ｃに内窓下枠５上面部５ｃ
が載り、外窓下枠２最上面部２ｃが、上記７０面下に連
結された場合を示しておいた。

第２図に示した右の竪枠材Ｃは、同様に符号１を３に、
符号４を６に読みかえればよい。

ただこの場合の内・外枠を連結するに当っては、上下枠
との組立容易、及びシール材を上下枠端部との間にはさ
んで、防水容易にする為、それら各枠および断熱材の建
具側の面は３ｄ−７−６ｄと一直線上に面一になるよう
にすべきである。

左竪枠は右竪枠と対称にあられれるので特に説明は要さ
ない。

本考案窓枠材は、上記のように構成せられるから、宛も
一重窓と同じように取扱い、組立てて聖職で断熱性の高
い二重窓が得られるものである。

なお、外窓用上枠および下枠に、夫々１ｅ、２ｅで示さ
れるホロ一部は常法通り、少い材料で高い強度を与える
ようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案二重窓用断熱枠材を用いた窓の縦断面図
、第２図は第１図Ｓ−８横断面の右手部分図である。 図中、Ａは本考案上枠材、Ｂは本考案下枠材、Ｃは本考
案下枠材、１は外窓上枠、２は外窓下枠、３は外窓竪枠
、４は内窓上枠、５は内窓下枠、６は内窓竪枠、７は断
熱材、８は空洞部、９は合成樹脂発泡体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外窓用の外窓上枠１、下枠２、竪枠３の後面板ｌｂ、２
   ｂ、３ｂと、内窓用の内窓上枠４、下枠５、竪枠６の前
   面板４ａ、５ａ、６ａ前面板とが、相対向するそれら各
   板の上・下２辺において、断熱材７，７によって熱離隔
   的に連結され、そこに生じた空洞部８が合成樹脂発泡体
   ９が満たされて一体化されたものである上枠材Ａ１下枠
   材Ｂ１竪枠材Ｃのうち、下枠材Ｂは、外窓下枠２の最上
   面２Ｃが下枠材Ｂの断熱材７の上面７Ｃよりも低く、内
   窓下枠５の上面５Ｃが、その断熱材の上面７ｃよりも高
   く一体化され、また、竪枠材Ｃは、外窓竪枠３の戸当り
   面３ｄと、内窓竪枠６の戸当り面６ｄおよび竪枠の断熱
   材の上面７ｄが面一に一体化されていることを特徴とす
   る二重窓用断熱枠材。