JPS6028571B2 - パイプのフランジング加工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパイプのフランジング加工法に関するものであ
る。

従来一般に、第１図に示されるようなパイプの一端面に
小フランジ部を有する製品を加工するには、‘１｝小フ
ランジ部外径の旋削代を見込んだ外接を有する素材を機
械加工する方法、■プレス成型による方法、｛３丁冷鍛
加工による方法等が採用されている。

しかし、【１｝機械加工による方法では碇削時の歩蟹り
が悪く、【２）プレス成型による方法では第２図に示す
ように工程が２工程必要になり生産性が悪く、またプレ
スも大型のものが必要となる。‘３｝冷鍛加工による方
法では前工程として潤滑性を良くするために素材に表面
処理が必要となる。本発明の目的は、上記欠点を解消し
、歩蟹りを良くし、生産性が向上するパイプのフランジ
ング加工法を提供することを目的とするものである。

さらに詳しく述べれば、パイプ形状の素材の内周を案内
する中子等を不要として生産性を向上させることを目的
とするものである。この目的を達成するために本願発明
のパイプのフランジング加工法は、パイプ形状の素材１
内端面に面取りＣ加工を施し、前記素材１をフランジン
グ加工分だけ突出させるとともに素材外周を支持する拾
具２を用いて固定し、素材軸線より傾けて取り付けられ
素材端面と線接触するように取り付けた工具３を素材の
鞠線に対して回転しながら加圧し、パイプの一端面に小
フランジ部４を形成することを特徴とするパイプのフラ
ンジング加工法を構成とする。

以下本発明の一実施例を図面により説明する。

第３図において、１はパイプ形状の素材、２は治具、３
は工具である。パイプ形状の素材１には第４図に示され
るように加工内端面に適当な面取りＣが施されている。
素材１は治具２内に小フランジ加工分そだけ図示上方を
残して取付けられる。工具３は素材１の軸線に対して角
度ａだけ傾斜して取付けられ、素材１と工具３は線接触
の関係にある。そして工具３は素材１の軸線に対して回
転しながら、図示下方に圧力を加える。工具３が回転し
ながら図示下方に圧力を加えると、素材１は塑性変形し
て小フランジ部４を形成する。

このとき、素材内端面には面取りＣが施されているので
、素材内側にはふくらまない。また小フランジ部４の形
状は、面取りＣの大きさ素材端面と袷具との間の寸法〆
を適当に選択することで変更可能である。このような加
工は、例えば第５図に示されるような自動変速機のトル
クコンバータ１０のステータシャフト２０の加工等に利
用すると有効である。

以上説明したように、本発明はパイプのフランジング加
工法に関するものである。

本発明によれば、素材外径を小フランジ部外径とするこ
となく、パイプ外径の旋削代を見込んだ分でよく機械加
工に比べて歩蟹りが大幅に向上する。

また製品のメタルフローが小フランジ部で形状に沿った
一連のものとなるため、旋削品に比べて製品強度が増加
する。また加工機械は市販のｌｊベッティングマシン等
の小設備でよく、プレス成型法のような大がかりな設備
が不要となり、加工工程も一工程で済むので、生産性に
も富んでいる。

【図面の簡単な説明】

第１図は小フランジ部を有するパイプ形状製品の断面図
、第２図はプレス成型により小フランジ部を形成する方
法を示す図、第３図は本発明のパイプのフランジング加
工法を示す図、第４図はパイプ形状の素材の拡大図、第
５図は本発明のパイプのフランジング加工法が利用され
る自動変速機のステータシヤフトを示す断面図である。 符号の説明 １…パイプ形状の素材、２…治具、３・・
・工具、４・・・小フランジ部、１０・・・トルクコン
バータ、２０・・・ステータシヤフト、Ｃ・・・面取り
。第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パイプ形状の素材内端面に面取り加工を施し、前記
   素材をフランジ加工分だけ突出させるとともに素材外周
   を支持する治具を用いて固定し、素材軸線より傾けて取
   り付けられ素材端面と線接触するように取り付けた工具
   を素材の軸線に対して回転しながら加圧し、パイプの一
   端面に小フランジ部を形成することを特徴とするパイプ
   のフランジング加工法。 ２ 前記小フランジ部の形状は、前記素材の前記面取り
   大きさと前記治具から突出させた部分の寸法により選択
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のパイ
   プのフランジング加工法。