JPS6028287B2 - ビニル化合物の懸濁重合方法 - Google Patents

ビニル化合物の懸濁重合方法

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JPS6028287B2
JPS6028287B2 JP2066978A JP2066978A JPS6028287B2 JP S6028287 B2 JPS6028287 B2 JP S6028287B2 JP 2066978 A JP2066978 A JP 2066978A JP 2066978 A JP2066978 A JP 2066978A JP S6028287 B2 JPS6028287 B2 JP S6028287B2
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JP
Japan
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polymerization
suspension
mol
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sulfonic acid
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JP2066978A
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基一 丸橋
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビニル化合物特に塩化ビニルの懸濁重合に関す
るものである。
工業的に塩化ビニル系樹脂を製造する場合、水性媒体中
で懸濁安定剤の存在下に塩化ビニルモノマーを分散させ
、油熔性触媒を用いて重合を行なう懸濁重合法が広く実
施されている。
一般に該樹脂の品質を支配する要因としては重合率、水
ーモノマー比、重合温度、触媒量あるいは分散安定剤の
種類、量等が挙げられるが、この中でも分散安定剤の影
響が最も大きいと言われている。塩化ビニル重合用の分
散安定剤に要求される性能としては■少量の使用で充分
な分散力を示し、得られる塩化ビニル系重合体粒子の粒
度分布をシャープにする働きのあること、■重合体粒子
の可塑剤の吸収速度を大きくして成型加工性を容易にす
るために、粒子を空隙率が大きい多孔性にする働きのあ
ること等が挙げられる。
かかる分散安定剤として本発明の{B)成分に相当する
ポリビニルアルコール則ちケン化度が60〜90モル%
の部分ケン化ポリビニルアルコールが従来から汎用され
ており、すぐれた性能を有する分散安定剤として知られ
ている。
しかしながら、かかる部分ケン化ポリビニルアルコール
は前記■の性能が不足しており問題があり、更に■の性
能については通常は満足し得る効果が得られるが特に厳
密な粒度分布のシャープ性を要求される分野、例えば塩
化ビニル樹脂を粉末塗装等に使用する場合、必ずしも満
足出来ない場合があり、かかる性能が向上すれば、該ポ
リビニルアルコールの用途分野も一段と広くなることが
考えられ、産業上極めて有利である。
しかるに本発明者はかかる問題を解決するために鋭意研
究を重ねた結果、水性媒体中で塩化ビニルを懸濁重合す
る際に、懸濁安定剤として風スルホン酸基を0.3モル
%未満導入した変性酢酸ビニル系共重合体好ましくは、
それと【Bーケン化度60〜90モル%、重合度100
〜3000のポリビニルアルコールとを使用するときは
、得られる塩化ビニル樹脂粒子の空隙率が向上し更に該
粒子の粒度分布も一段とシャープになるという顕著な効
果を奏し得ることを見出し、本発明を完成するに至った
本発明で使用する‘B’の懸濁安定剤特に高ケン化度領
域のものは従来から良く知られている品種のものである
が、ポリビニルアルコール懸濁安定剤の欠点が、■の懸
濁安定剤であるスルホン酸基含有変性酢酸ビニル系共重
合体を使用することによって改善されることは、これま
での知見からは全く予想し得ない新規な事実である。以
下具体的に説明する。まず本発明で使用する佃の懸濁安
定剤としてはそのケン化度が60〜90モル%、重合度
が100〜3000のポリビニルアルコールであること
が必要である。
そのケン化度が60モル%以下では保護コロイド性が低
下して塩化ピニル重合体粒子の粒度分布がブロード‘こ
なり、一方90モル%以上では界面活性が低下して粒子
の空隙率が低下する欠点がある。更に重合度が100以
下では重合体粒子の径が大きい製品が得られ易く実用上
問題となり、3000以上では粒度分布がブロードにな
る難点がある。次に本発明で使用する風スルホン酸基を
導入した変性酢酸ビニル系共重合体において、スルホン
酸基の含有量は0.3モル%禾満に限定することが必要
である。かかる範囲外では空隙率が大きなしかも粒度分
布がシャープなポリ塩化ビニルが得がたい。スルホン酸
基は遊離の酸の形であっても、あるいはナトリウム塩、
カリウム塩、アンモニウム塩等の形であっても良い。更
に変性酢酸ビニル系共重合体は酢酸ビニル部分の一部が
水酸基に置換された部分ケン化物であっても良い。部分
ケン化物のケン化度は90モル%以下が界面活性力及び
保護コロイド力の点でも望ましく、特に好ましくは30
〜90モル%の範囲のものが有用である。又、上記共重
合体には本発明の効果を損なわない範囲で、スルホン酸
基以外に他の共重合性単量体、例えば高級アルキルビニ
ルェーテル、高級脂肪酸ビニルェステル、長鎖Qーオレ
フィン、不飽和カルボン酸長鎖アルキルェステル等の疎
水性単量体や、不飽和カルポン酸及びその塩又はそのア
ミド等の親水性単量体を英重合させることも可能である
。かかるスルホン酸基を導入した変性酢酸ビニル系共重
合体は任意の方法で製造される。次にその実例をいくつ
かあげると■ エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸
、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸又は
その塩と酢酸ビニルとをアルコールあるいはアルコール
/水温合溶媒中で重合する方法。
あるいは該重合体を更にケン化する方法。@ 一般式 あるいは 〔Rはアルキル 基、nは2〜4の整数、Mは水素又はアルカリ金贋アン
モニウムイオン〕で示されるスルホアルキルマレートと
酢酸ビニルとを共重合させる方法あるいはそれを更にケ
ン化する方法。
上記のスルホアルキルマレートにはナトリウムスルホプ
ロピル2−エチルヘキシルマレート、ナトリウムスルホ
プロピルトリデシルマレート、ナトリウムスルホプロピ
ルェィコシルマレート等が挙げられる。■ 一般式又は 〔R,は水 秦又はメチル基、R2は水素又はアルキル基、n、Mは
@と同様〕で示されるスルホアルキル(メタ)アクリル
アミドと酢酸ビニルとを共重合させる方法。
さらにこれをケン化する方法。更に一般式で示され るスルホアルキル(メタ)アクリレートと酢酸ビニルと
を共重合させる方法、及びこれをケン化する方法。
@ ポリビニルアルコールを臭素、ヨウ素等で処理した
後、酸性亜硫酸ソーダ水溶液中で加熱する方法。
■ ポリビニルアルコールを濃厚な硫酸水溶液中で加熱
する方法。
6 ポリビニルアルコールをスルホン酸基を有するアル
デヒド化合物でアセタール化する方法。
等である。前記の風スルホン酸基導入酢酸ビニル共重合
体と‘B)ケン化度60〜90モル%、重合度100〜
3000のボリビニルアルコ−ルとの組合せの中でも帆
としてスルホン酸基の含有量が0.3モル%未満の変性
酢酸ビニル共重合体であり、かつそのケン化度が30〜
90モル%の部分ケン化物と【B}としてケン化度60
〜90モル%、重合度300〜3000のポリビニルア
ルコールとの併用が、界面活性能及び保護コロイド力の
点で特に望ましい。
凶と{B’とを併用する場合、前記の如く■と‘B}と
を混合する以外に、次の様な処法がある。酢酸ビニルを
単独重合し、次いでスルホン酸基含有モノマーを追加仕
込みして共重合をつづけ、得られた重合体温合物をケン
化する方法、及び上記とは逆に酢酸ビニルとスルホン酸
基含有モノマーとを共重合し、次いで酢酸ビニルを追加
仕込みして単独重合させて得られた重合体温合物をケン
化する方法等、又、ポリビニルアルコールを部分的にス
ルホン化した反応混合物を用いる方法等、任意の方法が
用いられる。懸濁安定剤を併用する際に、混合量は風/
{B}=9/1〜0.1/9.甥守ましくは7/3〜0
.5/9.5に選ぶことが必要である。懸濁重合は通常
、水に懸濁安定剤を添加し、塩化ビニルモノマーを分散
させて油溶性触媒の存在下で行なわれる。
懸濁安定剤は粉末のままあるいは溶液状にして水媒体に
加えられる。溶液状で加える場合水溶液にして、又アル
コール、ケトン、ェステル等の有機溶媒あるいは水との
混合溶媒に溶かした溶液として加えられる。本発明の懸
濁安定剤は塩化ビニルモノマーに対して0.01〜1重
量%、好ましくは0.02〜0.5重量%使用される。
■、‘Bーし、ずれの懸濁安定剤も、変性量、ケン化度
、重合度の異なる品種のものを、本願範囲を満足するか
ぎりにおいて二種以上併用することも出来る。更に■、
‘B}の両分散安定剤は重合の初期に一括仕込みしても
又、重合の途中で分割して仕込んでも良い。又使用され
る触媒は油溶性の触媒であればいずれでも良く、例えば
ペンゾイル/ぐーオキサイド、ラウロイル/ぐーオキサ
イド、ジイソプロピルパーオキシジカーポネート、Q・
Q′ーアゾピスイソブチロニトリル、Q・Q′ーアゾビ
ス−2・4−ジメチルバレロニトリル、アセチルシクロ
ヘキシルスルホニル/ぐ−オキサィドあるいはこれらの
混合物が使用される。重合温度は30〜70こ0程度の
範囲から選択される。重合時に助剤として各種界面活性
剤や保護コロイドあるいは無機分散剤等を適宜併用する
ことも可能である。更に本発明では塩化ビニルの単独重
合のみでなく、これと共重合可能なモノマーとの共重合
も行なわれる。
共重合可能なモノマーとしてはハ。ゲン化ビニリデン、
ビニルェーテル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸およびそのェステル、マレィン酸ま
たはその無水物、スチレン等が挙げられる。以上主とし
て塩化ビニルの重合について説明したが、本発明の方法
は必ずしも塩化ビニルの場合のみに限定されるものでは
なく、スチレン、メタクリレート等任意のビニル化合物
の懸濁重合に適用し得る。
次に実例を挙げて本発明の方法を更に詳しく説明する。
実施例1〜10、対照例1縄伴機を具備する容積100
そのステンレス製オートクレープに脱イオン水15の部
、塩化ビニルモノマー10の郭、更に第1表に示す如き
懸濁安定剤を所定量、及びラゥリルパーオキサィド0.
2部を仕込み、60午Cにて懸濁重合を行った。
得られた塩化ビニル重合体の性能を第1表に示す。第
1 表 (注)空隙率の測定は水銀ボ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水性媒体中でビニル化合物を懸濁重合する際に、懸
    濁安定剤として(A)スルホン酸基を0.3モル%未満
    導入した変性酢酸ビニル系共重合体又はこれと(B)ケ
    ン化度60〜90モル%、重合度300〜3000の部
    分ケン化ポリビニルアルコールとを使用することを特徴
    とするビニル化合物の懸濁重合法。
JP2066978A 1978-02-23 1978-02-23 ビニル化合物の懸濁重合方法 Expired JPS6028287B2 (ja)

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JPS5655402A (en) * 1979-10-13 1981-05-16 Denki Kagaku Kogyo Kk Suspension stabilizer
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