JPS6027880A - 車両用侵入検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両用検出装置に係り、特に車両の車室内に人
間の身体が侵入したときこれを検出するに適した車両用
侵入検出装置に関する。

一般に、車両においてその各ドア及び各室が閉成されて
いても、各室が、通常、ガラス等の破壊し易い材料によ
り形成されているため、第三者が、無断で、当該車両の
窓を破壊することによりこの破壊した窓から車室内に手
を入れて貴重品を取出したりドアを開けて車室内に侵入
し当該車両を発進させたりするおそれがある。また、こ
のようなことは、当該車両の窓に閉め忘れがあった場合
にも同様にして生じる。

本発明は、このようなことに対処してなされたもので、
その目的とするところは、車両の車室が金属板により囲
まれた空洞共振器として機能し得ることに着目して、人
間がその身体の少なくとも一部を他人の車両の車室内に
無断で侵入させたときこれを検出するようにした車両用
侵入検出装置を提供することにある。

かかる目的を達成するにあたり、本発明の構成は、車両
の車室内に配設されて人間の身体が車両のドアの閉状態
にて前記車室内に存在しないときこの車室の空洞共振器
としての形状寸法により定まる共振周波数にて電磁波を
発生する電磁波発生手段と、前記車室内に配設されて前
記電磁波の磁赤成分を受けて誘起電圧を生じる電圧発生
手段と、前記ドアの開成或いは人間の身体の前記車室内
への侵入に基く前記誘起電圧の変化を検出しこれを検出
信号として発生する検出手段とを備えたことにある。

しかして、このように本発明を構成したことにより、当
該車両の各ドア及び各室が共に閉成されており当該車両
の空洞共振器として機能する車室内が無人となっている
とき前記電磁波発生手段が前記共振周波数にて最高効率
により電磁波を発生し、前記電圧発生手段がかかる電磁
波の磁界成分を受けて誘起電圧を発生し、かつ他人が閉
成状態にある窓の一つを破壊してこの破壊した窓から車
室内に手を侵入させたりドアを開けたりしたとき、前記
検出手段が、上述の車室内への手の侵入或いはドアの開
成に起因した車室内の電磁波のエネルギー損失に基き生
じる前記誘起電圧の変化を検出信号として検出するので
、かかる検出信号に応答して適宜な警報音発生手段から
警報音を発生させれば、当該車両の使用者は、警報音の
聴取により当該車両に対する無断侵入者が発生した旨認
識することができ、その結果、車室内に置いである貴重
品等の盗難或いは車両自体の盗難を未然に防止し得る。

また、本発明によれば、電磁波が車室内全体に充満する
こととなるため、他人が車両のいずれの窓からこれを破
壊して手を侵入させたりいずれのドアを開けたシしても
、これを確実に検出することができる。かかる場合、車
室の空洞共振器としての共振現象を有効に活用している
ので、本発明装置を簡単かつ安価に構成することができ
、その電力損失も非常に少ない。また、車室内における
共振現象を利用しているので、人間が車両の外側を通っ
ても、本発明装置が誤検出することもない。

以下、本発明の一実施例を図面により説明すると、第１
図は、本発明に係る侵入検出装置が車両１０内に装備さ
れた状態を示しており、侵入検出装置は、第１図及び第
２図に示すごとく、後部座席１１（車両１０の車室内後
方に位置する）の背面下部に設けたケーシング２０ａ内
に収納してなる発振回路２０と、ループアンテナ４０と
、後部座席１１のカバ下により被覆されてループアンテ
ナ４０を発振回路２０に接続する同軸ケープ１ｌｚ３０
を備えている。

発振回路２０は、水晶発振器からなり、その入力端にて
、リード線Ｊｉｏ操作スイッチＳＷ、及びリード線１２
を介し、車両１０のエンジンルーム内に位置するバッテ
リＢの正側端子に接続されており、操作スイッチＳＷの
閉成のもとにバッテリＢから給電されて作動し、その変
成部２１から所定周波数の発振信号を生じる。かかる場
合、車両１００車室が金属板により囲まれた空洞共振器
として機能し得ることに着目して、発振回路２０からの
発振信号の所定周波数が、車両１０の各ドアの閉成状態
にて車室内が無人のときを基準にこの車室の形状寸法と
の関連にて約１４０　ＭＨ２として選定されており、こ
の所定周波数に対応する発振信号の波長（約２ｍ）の局
は、本実施例では、車室の両側壁間の間隔、或いは車室
の天井と床面との間隔に近い値となっている。

＝５＝ 操作スイッチＳＷは、車両１０の外部からは発見し難く
かつ容易に人間の手の届かない車室内の適所に配設され
ている。ループアンテナ４ｏは、後部座席１１の背もた
れ上端からヘッドレスト１２を支持すべく延出する既設
の両金属ロッド１１ａ。

１１ａを利用して、これら各金属ロッド１１ａ。

１１ａに金属ロッド４１，４２．４３を略ループ形状に
溶接して形成されている。１かして、ループアンテナ４
０は、両金属ロッド４２，４乙の各対向端にて、発振回
路２０の変成部２１がら生じる発振信号を同軸ケープ）
ｖ６０を通して受け、前記所定周波数でもって車室内全
体に亘り電磁波を送出する。かかる場合、車両１０の各
ドアの閉成状態にて車室内が無人となっていれば、車室
が、空洞共振器として、ループアンテナ４ｏがらの電磁
波に応じて共振するので、当該電磁波に基く電磁界が高
効率にて励振される。また、金属ロッド４１はヘッドレ
スト１２の内部に埋設され、各金属ロッド４２．４３は
後部座席１１の背もたれのカバーにより被覆されている
ので、外部からはル６− −プアンテナ４０の存在位置は判断しにくくなっている
。なお、前記電磁界の分布状態を、第１図にて、磁力線
Ｈ（一点鎖線により示す）及び電気力線Ｅ（破線により
示す）によって部分的に示しである。

また、侵入検出装置は、第１図及び第６図に示すごとく
、ループアンテナ５０と、後部座席１６（後部座席１１
に隣接する）の背面下部に設けたケーシング７０ａ内に
収納してなる検出回路７０と、後部座席１６のカバーに
よシ被覆されて検出回路７０をループアンテナ５０に接
続する同軸ケーブル６０を備えている。ループアンテナ
５０は、後部座席１６の背もたれ上端からヘッドレヌト
１４を支持すべく延出する既設の両金属ロッド１３ａ。

１５ａを利用して、これら各金属ロッド１６ａ。

１６ａに金属口７ド５１，５２．５３を略ループ形状に
溶接して形成されており、ループアンテナ４０からの電
磁波に基く磁界成分を受けて誘起電圧を生じる。かかる
場合、車室の共振状態において、ループアンテナ５０の
誘起電圧は、第４図の共振曲線ｍ上の点Ａによ多示すご
とく、前記所定周波数、即ち共振周波数１４　Ｑ　ＭＨ
２にて最大値を有する。また、車両１０のドアが開いた
り、車室内に人間の身体の少なくとも一部が存在すると
、ドアからの電磁波の放射或いは人間の身体の少なくと
も一部の導電性に起因するコンダクタンス分の発生によ
り、ループアンテナ５０の誘起電圧の前記最大値は、第
４図の共振曲線ｎ上の点Ｂにより示すごとく、前記所定
周波数との関連にて図示矢印のように低下する。なお、
このようなことは、共振曲線ｍが、車室内がドアの閉状
態にて無人のとき車室の空洞共振器としての形状寸法か
ら等測的に定まるＬＯ共振回路の共振特性に対応し、か
つ共振曲線ｎがかかるＬＯ共振回路に前記コンダクタン
スを損失分として接続した場合の共振特性に対応するこ
とから容易に理解されよう。

検出回路７０は電界効果型トランジスタ７１（以下、Ｆ
ｍＴ７１という）と、ＡＭ検波器７２と、レベル判別器
７６とを備えており、ＦＦ！Ｔ　７１は、そのゲート端
子にて、同軸ケープ）ｖ６０を介してループアンテナ５
０の金属ロッド５２の金属ロッド５３との対向端に接続
され、そのソース端子にて抵抗７１４及びり下ド線ｌｌ
を介し操作スイッチＳＷに接続されている。しかして、
ＦＥＴ７１は、操作スイッチＳＷの閉成下にて）Ｖ−プ
アンテナ５０から同軸ケープ）ｖ６０を介し誘起電圧を
受けて導通しそのソース端子から前記誘起電圧に比例す
る出力電圧を生じる。ＡＭ検波器７２は、ＦＥｊＴ７１
からの出力電圧を受けて検波し前記誘起電圧の前記所定
周波数における値に相当する検波電圧を発生する。レベ
ル判別器７３は、ＡＭ検波器７２から検波電圧を受けて
、この検波電圧が所定レベ／Ｉ／（共振曲線ｎ上の点Ｂ
における誘起電圧に相当する）に低下したときこれを判
別してレベル判別信号を生じる。なお、ＦＩＩｔＴ７１
のドレン端子は接地され、ループアンテナ５０における
金属ロッド５６の金属ロッド５２との対向端は同軸ケー
プ）ｖ６０を介し接地されている。

警報回路８０は、第１図及び第６図に示すごとく、前記
エンジンルーム内に配設してなるケージ９− ング８０ａ内に収納したトランジスタ８１．リレー８２
及び、駆動回路８６と、前記エンジンルーム内にてケー
シング８０ａに隣設した警報器８４とを備えている。ト
ランジスタ８１は、そのベースにてリード線１３を介し
、侵入検出装置の出力回路たるレベル判別器７６に接続
されて、レベル判別器７５からのレベル判別信号の消滅
下にて非導通とな９、かかるレベル判別信号の発生に応
答して導通する。リレー８２は、操作スイッチＳＷに接
続したリード線Ｊ、　とトランジスタ８１のコレクタと
の間に接続した電磁コイ１ｖ８２ａと、リード線！、と
駆動回路８３との間に接続した常開型スイッチ８２ｂと
からなり、電磁コイ／ｌ／８２１２は、トランジスタ８
１の非導通のもとに消磁され、トランジスタ８１の導通
に応答して操作スイッチＳＷの閉成下にてリード線Ｊ２
　＋　＄１を介しバッテリＢから給電されて励磁される
。常開型スイッチ８２１）は電磁コイル８２ａの励磁に
より閉成しリード線！ｌを介するバッテリＢから駆動回
路８６への給電を許容する。駆動回路８６はスイッチ８
２ｂｌＯ− を介するバッテリＢからの給電に応答して駆動信号を生
じる。警報器８４は駆動回路８６からの駆動信号に応答
して警報音を発する。

以上のように構成した本実施例において、操作スイッチ
ＳＷを閉成し、車室内を無人状態にして各室を閉成する
とともに各ドアを閉成ロックして車両１０を駐車させて
おくものとすれば、発振回路２０がリード線Ｊ２＋操作
スイッチＳＷ及びリード線１１　を介しバッテリＢから
給電されて前記所定周波数でもって発振信号を生じ、ル
ープアンテナ４０が同軸ケーブル６０を介し発振回路２
０の変成部２１から発振信号を受けて車両１０の車室内
全体に亘り前記所定周波数にて電磁波を送出する。かか
る場合、上述のごとく車室内が無人状態にあり各ドアが
閉成しであるため、空洞共振器たる車室が前記所定周波
数にて共振状態となりループアンテナ４０からの電磁波
に基く電磁界が車室内全体にて高効率でもって励振され
る。

また、ループアンテナ５０が、ループアンテナ４０から
の電磁波に基く電磁界のうち磁界成分との交鎖により誘
起電圧を生じ同軸ケープ）ｖ６０を介して検出回路７０
に付与する。然るに、ループアンテナ５０からの誘起電
圧は、第４図の共振曲線ｍ上の点Ａにより示すごとく最
大値を有するので、検出回路７０のＦＫＴ７１がかかる
誘起電圧を受けて出力電圧を発生し、ＡＭ検波器７２が
ＦＦ１Ｔ７１からの出力電圧を検波して検波電圧を発生
しても、レベル判別器７６がレベル判別信号を発生せず
、警報回路８０のリレー８２の常開型スイッチ８２ｂが
開いたままである。

このような状態にて、他人が、車両１００車室内にある
貴重品等を無断で取出すべく、窓の一つを破壊してこの
破壊した窓から車室内に片手を侵入させると、この片手
が、車室内にて高効率にて励振している電磁界に対し損
失分たるコンダクタンス分として作用するため、ループ
アンテナ５０の誘起電圧の共振曲線ｍが共振曲線ｎに変
化し、共振曲線ｍ上の前記所定周波数における誘起電圧
が共振曲線ｎ上の点Ｂまで低下し、これに応じＦＦ１Ｔ
７１の出力電圧、即ちＡＭ検波器７２の検波電圧が低下
し、レベル判別器７６がかかる検波電圧の低下によりレ
ベル判別信号を生じる。すると、トランジスタ８１がレ
ベル判別器７６からのレベル判別信号に応答して導通し
、リレー８２がその電磁コイ）ｖ８２ａの励磁によりス
イッチ８２ｂを閉成し、駆動回路８６がリード線Ｊ２＋
操作スイッチＳＷ、　リード線Ｊ１＋ヌイッチ８２１）
を介しバッテリＢから給電されて駆動信号を発生し、こ
れに応答して警報器８４が警報音を発する。これにより
、車両１０の使用者は、警報器８４からの警報音の聴取
に基き、車両１０に侵入者がある旨認識することができ
る。

また、上述した作用説明において、他人が、破壊した窓
から車室内に片手を侵入させてドアを開いた場合にも、
車室内の電磁波が、開いたドアから外部へ放射されて前
記コンダクタンス分を形成するので、上述と同様にして
レベル判別器７６からレベル判別信号が生じるとともに
警報器８４から警報音が発せられる。これにより、車両
１０の使用者は、警報器８４からの警報音の聴取に基き
、１９− 車両１０に侵入者がある旨認識できる。

なお、前記実施例においては、ヘッドレスト１２（又は
１４）を支持する既設の金属ロッド１１ａ。

１１ａ（又は１３ａ、１３．２）を利用してループアン
テナ４０（又は５０）を形成するようにしたが、これに
代えて、金属ロッド１１ａ（又は１６ａ）を、例えば、
ループアンテナ４０（又は５０）に相当するパーアンテ
ナとして利用して実施してもよい。

また、本発明の実施にあたっては、金属ロッド１１１２
．１１，２（又は１３ａ、１６（１）を利用することな
くループアンテナ或いはパーアンテナ等を形成すれば、
このル−プアンテナ或いはパーアンテナ等の設置箇所を
車室内にて自由に選定することができる。

また、前記実施例においては、発振回路２０からの発振
信号の所定周波数を１４０ＭＨ２とした場合について説
明したが、これに限ることなく、車両の車室の各種形状
寸法に応じて前記所定周波数を適宜変更して実施しても
よい。

１４−

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置が車両に装備された状態を示す概
略図、第２図は、本発明装置の電磁波発生系統の電気回
路図、第６図は、本発明装置の電磁波受信系統の電気回
路図、及び第４図は、誘起電圧と周波数との関係を示す
共振曲線図である。 符号の説明 １０・・・車両、２０・・・発振回路、３０．６０・・
・同軸ケープｚｌｚ、４０．５０・・・ループアンテナ
、７０・・・検出回路。 出願人　日本電装株式会社 代理人　弁理士　長　谷　照　− １５− 第２図 ０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車両の車室内に配設されて人間の身体が車両のドアの閉
   状態にて前記車室内に存在しないときこの車室の空洞共
   振器としての形状寸法により定まる共振周波数にて電磁
   波を発生する電磁波発生手段と、前記車室内に配設され
   て前記電磁波の磁界成分を受けて誘起電圧を生じる電圧
   発生手段と、前記ドアの開成或いは人間の身体の前記車
   室内への侵入に基く前記誘起電圧の変化を検出しこれを
   検出信号として発生する検出手段とを備えた車両用侵入
   検出装置。