JPS60261917A - 内燃機関用消音器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 大発明はエンジン等から排出される排気ガス騒音の低減
を図る消音器に関する。

（従来技術） 従来から自動車、自動二輪車等にあっては、エンジンか
ら導出されるエキゾーストパイプの後端部に消音器を接
続し、エンジンから排出される排気ガスをエキゾースト
パイプを介して鋼板製の消音器外箱内に導き、この外箱
内で排気ガスを急激に膨張せしめ、排気ガスが保有する
エネルギーを消失させ、更に外箱から外部へ騒音が漏れ
るのを遮断している。

（従来技術の問題点） ［二連した如く、従来の消音器の外箱は高温、高圧の排
気ガスに耐える強度が必要とされるため鋼板製としてい
る。このため、重量が大となり製作にも手間がかかり且
つコスト的にも不利である。

更に鋼板は遮断効果は有していても吸音効果は有さない
ため消音効果の点においても満足できるものではない。

そこで、外箱を吸音性及び遮音性に優れた成形吸音材に
て構成することが考えられる。しかしながら、成形吸音
材は強度的に鋼板よりも劣り、且つ溶接手段を施すこと
ができない。その結果、外箱の厚みが極めて大となり、
大型化を招き、軽量化もそれ程期待できないという問題
が生じる。

（発明の目的） 本発明は上述しも従来の問題点に鑑み成したものであり
、その目的とする処は、消音効果に優れ、軽量で製作し
易く、しかも強度的にも十分で排気ガス漏れも防止し得
る内燃機関用消音器を提供するにある。

（発明の構成） 上記目的を達成すべく本発明に係る消音器は、外箱を成
形吸音材からなる外板と内板とで形成し、これら外板及
び内板のそれぞれを分割体を接合することで形成し、更
に外板をなす分割体の接合部と内板をなす分割体の接合
部とが一致せず周方向においてズレるようにしたことを
構成上の特徴とする。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説−明する
・ 第１図は本発明に係る消音器の縦断面図、第２図は第１
図の■−■線断面図であり、消音器（１）は外箱（２）
、外箱（２）の前端開口部を閉塞する前端板（３）、外
箱（２）の後端開口部を閉塞する後端板（４）、この後
端板（０に貫通して取付けられるテールパイプ（５）、
外箱（２）内を区画するセパレータ（６）、このセパレ
ータ（８）に貫通して取付けられるインナーパイプ（７
）からなり、前記前端板（３）　、セパレータ（６）及
び後端板（０はシールプレート（８）で連結されている
。

また、前記外箱（２）は筒状をなす外板（８）の内周面
と、同じく筒状をなす内板（１０）の外周面とを接着剤
（１１）を介して接合してなり、更にこれら外板（９）
及び内板（１０）は成形吸音材からなる断面半円形の分
割体（θａ）、（Ｉｌｌａ）、（１０ａ）、（１０ａ）
を接着剤（１１）を介して突き合せ接合している。また
外板（９）を構成する分割体（９ａ）　、（Ｊａ）の外
周部には遮音性に優れた硬質層（タイト層）　（１３ｂ
）、（ｌｌｂ）が形成され、外板（８）の内側層及び内
板（１ｏ）の全体は吸音性に優れた多孔質層（ポーラス
層）となっている。尚、前端板（３）はエキゾーストパ
イプ（ｔａ）　ｊの後端部に接続される。

ここで、前記分割体（ｌｌａ）　、　（１ｅａ）の成形
方法にっいて述べる。

先ず、ガラス繊維又はセラミック繊維等の無機繊維、或
いはポリエステル等の有機繊維を適当な長さに切断して
混合し、これにローラ加圧及びニードリングを施してマ
ット状繊維体を得る０次いでこのマット状繊維体に成形
剤を含浸せしめ、これを型内等にセットしてホットプレ
ス加工等の加熱加工を行うことで所定形状の成形吸音材
を得る。ここで、前記硬質層（８ｂ）を形成するには成
形剤の含浸量を他の部分に比べ多くするか、或いは成形
後に樹脂等をコーティングしてもよい。

次に上記の如き構造の消音器（１）の製作手順の一例を
第３図に基づいて説明する。

消音器（１）を製作するには、予め成形吸音材からなる
分割体（９ａ）、（９ａ）、（１０ａ）、（１０ａ）を
用意しておく、そして先ず、前端板（３）、セパレータ
（６）及び後端板（４）をシールプレート（８）によっ
て一体化せしめる。一体化の手段としては溶接又は接着
が考えられる。またこの際、セパレータ（８）にはイン
ナーパイプ（７）を、後端板（４）にはテールパイプ（
５）をそれぞれ固着せしめておく。

この状態から第３図の矢印（ａ）で示す如く、分割体（
１０ａ）、（１０ａ）によって前端板（３）、セパレー
タ（６）及び後端板（０を囲む如く分割体（ｌｅａ）。

（１０ａ）を突き合せ、この突き合せ部を接着剤（１１
）にて接合する。而して、内板（１０）が形成される。

尚、この場合、分割体（ｌｅａ）、（１０ａ）の接合部
（１２）が前記シールプレート（８）に当接するように
す、る。

次いで、矢印（ｂ）で示す如く１分割体（１０ａ）。

（１０ａ）を接合することで形成される内板（１０）を
囲む如く分割体（９ａ）、（９ａ）を突き合せる。この
場合、内板（ｌＯ）の外周面、分割体（９ａ）　、（９
ａ）の内周面及び分割体（９ａ）、（９ａ）の突き合せ
端面には接着剤（１１）を塗布しておく、このように内
板（１Ｇ）を囲む如く分割体（９ａ）　、　（９ａ）を
突き合せ、分割体（９ａ）、（９ａ）同士を接合して外
板（８）を形成するとともに、外板（８）と内板（１０
）を接合することで外箱（２）が形成される。

また、分割体（θａ）、（ｌａ）を接合するにあたって
は、その接合部（１３）が前記分割体（ｌｅａ）、（１
０ａ）　ｃ７）接合部（１２）と一致しないようにする
。

第５図は別実施例に係”る消音器（１）の内部構造を示
す縦断面図、第６図は第５図の■−Ｖｌ線断面図であり
、前記と同一の部材については同一の番号を付している
。この実施例にあってはシールプレート（８）がインナ
ーパイプ（１７）の一部を兼ねるようにしている。即ち
、インナーパイプ（１７）は第６図にも示す如く、完全
なパイプ形状をしておらず、ヒ部にスリット状の開口部
（１７ａ）が形成され、この開口部（１？ａ）をシール
プレー）　（８）で塞ぐ構成となっている。このような
構成とすることで、従来のインナーパイプを使用した場
合に比べ軽量化が図れる。

更に第７図はシールプレー）　（１８）の一部をインナ
ーパイプとした例を示す第６図と同様の断面図−１あり
・０の実施例ゝあ・ては′−ルプ′−ト（１８）の一部
に巾広部を設けておき、この巾広部を巻回して１ンナー
パイプ（２７）としたものであり、このような構成とす
れば従来のインナーパイプが不要となり、この取付作業
も省略でき、生産性及びコストダウンの面において有利
となる。

（発明の効果） 以上の説明で明らかな如く、本発明によれば、消音器の
外箱を成形吸音材によって構成したため吸音性、遮音性
及び断熱性に優れた消音器を得ることができ、また外箱
を外板と内板に分け、これら外板及び内板を分割体を接
合することで構成し、しかも各分割体の接合部が外板と
内板においで一致しないようにしたので、接合部からの
排気ガス漏れを有効に防止できるとともに強度的にも優
れた消音器とすることができ、特にシールプレートと内
板を構成する分割体の接合部とを一致せしめれば、更な
るシール性の向上が図れる等多くの効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る消音器の縦断面図、第２図は第１
図のｎ　−ＩＩ線断面図、第３図は消音器の　１製作手
順を示した図、第４図は消音器の要部拡大断面図、第５
図は別実施例に係る消音器の縦断面図、第６図は第５図
のＶＩ−Ｖｌ線断面図、第７図は更なる別実施例を示す
第６図と同様の断面図である。 尚、図面中（１）は消音器、（２）は外箱、（６）はセ
パレータ、　（７）、（１７）はインナーパイプ、　（
８）。 （１８）はシールプレート、（８）は外板、（ｌＯ）は
内板、（９ａ）、（１０ａ）は分割体、（１２）、（１
３）は接合部である。 特許出願人　本田技研工業株式会社 代理人　弁理士　下　ＩＩＩ　容−部 間　弁理士　大　橋　邦　産 量　弁理士　小　山　有

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エキゾーストパイプの後端部に接続される消音器におい
   て、この消音器の外箱は成形吸音材からなる筒状の外板
   の内側面に成形吸音材からなる筒状の内板の外側面を接
   着してなり、これら外板及び内板のそれぞれは複数の分
   割体を接合することで構成され、且つ外板を構成する分
   割体の接合部と内板を構成する分割体の接合部とは一致
   しないようにしたことを特徴とする内燃機関用消音器。