JPS6025708B2 - 吸収冷凍装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低温熱源による運転ができるようにした吸収
冷凍装置に関する。

工場廃液等の低温熱源による運転ができるようにした吸
収冷凍装置の従来の技術として、例えば特公昭５１−３
４２５号公報にみられるように、発生器と凝縮器の連絡
管途中に圧縮機を配設した多段型冷凍装置が知られてい
る。しかし、この多段型冷凍装置においては、圧縮機の
駆動エネルギーで加圧昇温された冷煤の熱を吸収液の濃
縮と冷媒蒸気の分離に活用することなく凝縮器から装置
外へ棄てているため、その分、成績係数が低下する点を
有している。かつまた、圧縮機の駆動を制御する手段が
備えられてないため、その冷凍能力を冷凍負荷に見合う
ように調整し得ない欠点も有している。本発明これら問
題点に鑑みてなされたもので、以下、図に従い本発明に
よる吸収冷凍装置の実施例について説明する。図におい
て、１は排ガス等の適当な熱源流体により加熱され、吸
収液から冷煤を気化分離する発生器、２は凝縮器、３は
蒸発器、４は蒸発器３において気化した袷媒を吸収して
器内を低圧に保つ吸収器、５は発生器１から流入する高
温の濃吸収液と吸収器４から発生器１に戻る低温の稀吸
収液とを熱交換する熱交換器である。

而して、発生器１において吸収液から加熱分離された気
状の冷煤を凝縮器２に送る本発明の冷煤管路６にはター
ボファンやコンブレッサー等の冷煤加圧装置７及び発生
器中の吸収液を再加熱する熱交換器８が配設されており
、該熱交換器で吸収液を再加熱して凝縮した冷煤液は、
発生器１に戻る稀吸収液と熱交換した後凝縮器２に流入
する。

このような作動の一例として、発生圧力６０肋Ｈｇで発
生した冷煤ガスを加圧装置７で６５０脚Ｈｇ迄昇圧する
と、冷煤温度は約９５ｏｏとなり、これを熱交換器８に
導くと、発生器内の吸収液はこの冷煤の凝縮潜熱によっ
て再熱され、再び袷線を分離することができる。第２図
は、本発明の他の実施例であり、発生器１と凝縮器２と
は冷媒管路６の他の冷水負荷によって開度の調整される
弁９を有した側路管１０が付設されている。冷水負荷が
減少したとき、蒸発器３の冷水出口温度を感知する検出
器からの信号を受ける制御器１１により、加圧装置７は
その運転動力が抑制されるように制御される。また、冷
水負荷がさらに減少したり、排ガス等の低温熱源の熱エ
ネルギーが増大することによって低温熱源のみで十分に
運転が可能となった場合には、制御器１１により、加圧
装置７の運転は停止されると共に弁９の開度が制御され
る。なお、この弁９は、加圧装置７を運転しているとき
、閉じられるようにしても良く、加圧装置７と共に制御
されるようにしても良い。このように、本発明の吸収冷
凍装置は加圧装置で昇圧昇温された冷蝶の熱を発生器に
おける冷媒の発生と吸収液の濃縮に活用し、かつ、発生
器へ供給する低温熱源の冷水負荷に対する熱量不足の大
きさに応じてこの熱量不足分を加圧装置の運転エネルギ
ーで補充調整する機能をもつものであるから、発生器の
加熱熱源は低温のものでも吸収冷濠機の運転には支障は
なく、かつ、負荷に見合う冷水を取出すことができ、又
、成績係数も向上することができ排ガス利用等の吸収冷
凍機として応用範囲が広いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す吸収冷凍装置の構成図
、第２図は同じく他の実施例を示す構成図である。 １……発生器、２…・・・凝縮器、６・・・…冷煤管路
、７・・・・・・加圧装置、８・・・・・・熱交換器、
１１・・…・制御器。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸収冷凍機を構成する発生器と凝縮器とを接続する
   冷媒管路に冷媒加圧装置、及び加圧装置によつて昇圧さ
   れた冷媒と発生器に流入する吸収液とが熱交換する熱交
   換器を配設し、かつ、加圧装置の運転を吸収冷凍機の負
   荷に応じて制御する制御器を配設したことを特徴とする
   吸収冷凍装置。