JPS6025229Y2

JPS6025229Y2 - 体腔内異物摘出具

Info

Publication number: JPS6025229Y2
Application number: JP3772182U
Authority: JP
Inventors: 輝雄大内
Original assignee: 株式会社メドス研究所
Priority date: 1982-03-17
Filing date: 1982-03-17
Publication date: 1985-07-29
Also published as: JPS58142018U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、内視鏡の挿通チャンネルに挿通し胆管結石、
尿管結石等異物の摘出に使用する体腔内異物摘出具に関
する。

体腔内に出来た総胆管結石、管内結石、尿管結石等の嵌
頓結石を摘出する方法として、胆管等数結石のある体腔
内管腔近傍まで挿入した内視鏡の挿通チャンネルに異物
摘出具を挿通して、該内視鏡の観察下に胆道、尿道等の
該結石のある管腔内に該異物摘出具を挿入し、レントゲ
ン透視観察によって該結石の位置を確認しながら該異物
摘出具による摘出を行なう方法が用いられている。

上記結石等異物の摘出に用いられる体腔内異物適出具は
、第１図に示すように、内視鏡の挿通チャンネルに挿通
することができるようにした可撓性シース１と、可視性
シース１内に挿通される操作部材とから戊っている。

可視性シース１としては、密着コイル形式に形成された
管やプラスチックチューブ等の可撓性のある長い管が用
いられている。

また、操作部材としては操作ワイヤ２と、その先端に設
けられる複数の弾性ワイヤ３．・・・。

３を具備し、これら複数の弾性ワイヤ３．・・・、３は
、その先端末を結束金具４によって一体に結束され、後
端末を連結金具５によって操作ワイヤ２の先端に結束し
て固着されており且つ弾性ワイヤ３、・・・、３は、体
腔内において可視性シース１から突出されると、各弾性
ワイヤ３が有する弾性によって各々弯曲し、節状に膨曲
して拡がるようになっている。

上記異物摘出具においては、結石等異物の手前で弾性ワ
イヤ３．・・・、３を節状に拡げ、その状態で該異物に
向って弾性ワイヤ３．・・・、３を突出すれば弾性ワイ
ヤ３は該異物に当接し摘出具の周方向に変形するが、尚
も突出すれば弾性ワイヤ３゜・・・、３は該異物との当
接を失い復元し、再び操作ワイヤ３．・・・、３は節状
に拡がり異物を包囲収容する。

その状態で操作ワイヤ２を引いて節状に拡がった弾性ワ
イヤ３．・・・、３を可撓性シース１内に引込むことに
より、弾性ワイヤ３．・・・、３が該結石等の異物を把
持し、内視鏡の引き抜きとともに該異物を体腔内から摘
出する。

この際に、弾性ワイヤ３の弾性が強い場合には、弾性ワ
イヤ３が異物と当接しても変形せずに該異物をより深部
へ押込んでしまうことがある。

また、摘出する異物が小さい場合には、弾性ワイヤ３が
該異物の形状に応じて変形しにくいので、弾性ワイヤ３
．・・・、３によって該異物を把持しにくく、うまく把
持したとしても、内視鏡の引き抜き時に該異物が摘出具
から脱落してしまうことがある。

それに対して、弾性ワイヤ３の弾性が弱い場合には、結
束金具４が該異物に当接した際に、弾性ワイヤ３．・・
・、３は摘出具の軸方向に変形してしまい、結束金具４
をそれ以上突出させる事ができなくなる場合がある。

摘出具に異物を把持する別の方法として、弾性ワイヤ３
．・・・、３を収納した状態で可撓性シース１を該異物
の直前まで挿入し、その位置で弾性ワイヤ３．・・・、
３を突出させ、弾性ワイヤ３．・・・。

３が拡がる時に、該異物を弾性ワイヤ３．・・・、３内
に収容する方法がある。

この場合でも、弾性ワイヤ３の弾性が強い場合には、節
状に拡がる力が強いので弾性ワイヤ３．・・・、３によ
って該異物を包囲するのは容易であるが、該異物が小さ
い場合には該異物に合せて変形しにくいので把持するの
が難しく、弾性ワイヤ３．・・・、３の弾性が弱い場合
には、該異物と当設した際に弾性ワイヤ３゜・・・、３
が変形し、節状に拡がる力が弱いので該異物を弾性ワイ
ヤ３．・・・、３によって包囲するのが難しい。

本考案は、上述の問題を解決する為になされたものであ
り、結石等異物等の大きさに関わらず異物の収容が容易
で、収容した異物が脱落しにくい体腔内異物適出具を提
供することを目的とするものである。

以下、添付図面に示す望ましい実施例に従い本考案を詳
述する。

第２図及び第３図に示す実施例では、体腔内異物適出具
は、内視鏡の挿通チャンネルに挿通可能な可撓性シース
１と、可撓性シース１内に挿通される操作部材とから戒
っている。

可撓性シース１としては、密着コイル形式に形成された
管やプラスチックチューブ等の可撓性のある長い管が用
いられている。

また、操作部材としては、操作ワイヤ２と、その先端に
設けられる２本の弾性の強い弾性ワイヤ３ａ、３ａ及び
２本の弾性の弱い弾性ワイヤ３ｂ、３ｂ（便宜上図中細
い線で表す）を具備し、これら複数の弾性ワイヤ３ａ、
３ａ、３ｂ、３ｂは、その先端末を結束金具４によ
つ弾性の強いワイヤ３ａと弾性の弱いワイヤ３ｂとを交
互に一体に結束され、後端末を結束金具５によって操作
ワイヤ２の先端に結束して固着されており且つ弾性ワイ
ヤ３ａ、３ａ、３ｂ、３ｂは、体腔内において可撓性シ
ース１から突出されると、各弾性ワイヤ３ａ、３ｂが有
する弾性によって各々弯曲し、節状に膨曲して拡がるよ
うになっている。

第２図及び第３図に示す実施例では、弾性ワイヤは４本
であるが、弾性ワイヤの数は４本に限定されるものでは
なく、例えば第４図に示す実施例のように３本の弾性の
強い弾性ワイヤ３ａ、３ａ、３ａ及び３本の弾性の弱い
弾性ワイヤ３ｂ。

３ｂ、３ｂを交互に配設したものも可能である。

以下、本考案に係る体腔内異物適出具によって結石等の
異物を摘出する場合を、第５図に示す総胆管結石の摘出
を例にして説明する。

先ず、十二指腸６に挿入した内視鏡７に上記異物摘出具
を挿通し、内視鏡７による観察下に該異物摘出具を総胆
管Ｃに挿入する。

挿入した該異物摘出具の可撓性シース１と操作ワイヤ２
との隙間を利用して総胆管Ｃ内に造影剤を注入しレント
ゲン透視によって結石Ｓの位置を確認する。

次に、結石Ｓの手前で弾性ワイヤ３ａ、３ａ、３ｂ、３
ｂを可撓性シース１から突出させ、該弾性ワイヤ３ａ、
３ｂの固有の弾性によって各弾性ワイヤ３ａ、３ｂ１を
節状に拡開させる。

その状態でなおも弾性ワイヤ３ａ、３ａｖ３ｂ、３
ｂを突出させると弾性ワイヤ３ａ、３ａ、３ｂ、３ｂは
結石Ｓと当接し摘出具の周方向に変形し、結石Ｓとの当
接を失ってから再び節状に拡がり結石Ｓを包囲収容する
。

しかる後に、操作ワイヤ２を引いて弾性ワイヤ３ａｔ
３ａ、３ｂ、３ｂを可撓性シース１内に引き込むこと
によって、弾性ワイヤ３ａ、３ａｔ３ｂｔ３ｂが結
石Ｓを体腔内から摘出する。

本考案に係る異物適出具によれば、叙上のような摘出作
業において、結束金具４或いは弾性ワイヤ３が摘出する
結石等の異物の管腔内のより深部へ押し込んでしまい従
来の摘出具では摘出が困難であった管腔内で遊離した状
態の結石等の異物に対しても、弾性の弱い弾性ワイヤ３
ｂが該異物に応じて変形するので該異物を管腔内の深部
へ押し込むこともなく、摘出具を突出すれば該異物は節
状に拡がった弾性ワイヤ３ａ＊３ａ＊３ｂ、３
ｂ内に収容される。

また、摘出する異物が小さい場合にも、弾性の弱い弾性
ワイヤ３ｂが該異物の形状に応じて変形し該異物を容易
且つ確実に把持することが出来る。

弾性ワイヤを該異物の周囲で節状に拡げる摘出方法を採
用する場合でも、弾性の強い弾性ワイヤ３ａが確実に拡
がるので、該異物を弾性ワイヤ３ａｔ３ａｔ３
ｂｔ３ｂ内に収容することが出来る。

加えて、従来の摘出具が隣り合った弾性ワイヤ３．３の
間隔までの異物しか収容できないのに対して、本考案に
係る摘出具は、弾性の強い弾性ワイヤ３ａと弾性の弱い
弾性ワイヤ３ｂとを交互に配設しているので、弾性の弱
い弾性ワイヤ３ｂが変形し異物の通過を妨げないので、
弾性の強い弾性ワイヤ３ａ、３ａ相互の間隔までの異物
を収容することが可能であり、従来品に比べてより大き
な異物を収容することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の体腔内異物適出具を示す一部縦断側面図
、第２図は本考案に係る体腔内異物適出具の１実施例を
示す一部縦断側面図、第３図は同実施例を示す正面図、
第４図は他の実施例を示す正面図、第５図は本考案の実
施例による総胆管結石を摘出を示す図である。１・・・・・・可撓性シース、２・・・・・・操作ワイ
ヤ、３・・・・・・弾性ワイヤ、３ａ・・・・・・弾性
の強い弾性ワイヤ、３ｂ・・・・・・弾性の弱い弾性ワ
イヤ、４・・・・・・結束金具、５・・・・・・結束金
具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】内視鏡の挿通用チャンネルに挿通可能な可撓性シースと
、複数の弾性ワイヤの先端末を結束金具により結束しそ
の後端末を操作ワイヤの先端と連結金具により結束して
これら結束部間に節状の膨曲部を形成した操作部材とか
ら成る体腔内異物適出具において、上記弾性ワイヤを、弾性の強いものと弾性の弱いものと
を交互に配設することを特徴とする体腔内異物適出具。