JPS60245497A - パルスモ−タのトルク補正方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパルスモータの励磁電流制御方法に係り、特に
パルスモータのトルクのばらつきを補正する方法に関す
る。

各種情報処理システムに使用される印刷装置においては
、活字選択を行うためパルスモータを用いて活字輪等を
回転させ、所定の活字を選択した後活字輪等の回転を停
止させ、該選択した活字を印字用紙に押圧して印字する
方式のものがある。

このような印刷装置では前記パルスモータをオープンル
ープ方式で制御する場合、時間制御でパルスモータの励
磁相の切り替えを行い活字の位置決めを行っている。

第２図は２相励磁のパルスモータのトルク特性を説明す
る図である。縦軸はトルクＴ、横軸はパルスモータの回
転角度θを表すものとする。

ここで例えば、まずＡ、Ｂ相を励磁し、同図イの時点で
ＢＣ相に切り替え、続いて口の時点でＣＤ相に、ハの時
点でＤＡ相に、そして二の時点でＡＢ相にと順次各励磁
相の切り替えを行うことにより、パルスモータの回転軸
は加速され、一定速度に達する。

即ち同図の実線で示す斜線部分が加速する励磁範囲であ
る。そして前記同様に各励磁相を切り替えて、点線で示
す斜線部分で励磁を行うと、減速する方向にトルクが働
き回転軸を停止させる。

第３図は活字選択の制御特性を示す。前記の如くトルク
を与えることにより、第３図（１）に示す如く加速領域
が得られ、次いで第３図（ＩＩ）の定速領域が得られる
。そして減速方向に励磁することで（ＩＩＩ）の減速領
域が得られる。即ち上記の如く適当な時点で励磁相の切
り替えを行うことにより、各領域の特性が得られる。

さて、上記の如くパルスモータの励磁相の切り替えを行
い、第３図図示の加速領域（■）、定速領域（■）、減
速領域（Ｉ［Ｉ）を経たパルスモータの回転制御が行わ
れると、選択された活字が所定の位置に運ばれるが、こ
の選択された活字は所定時間内に所定の位置に達し、且
つ静止していなければならない。

〔従来の技術〕

第４図は従来のパルスモータ−相分についての制御回路
の一例を示す。１は励磁捲線でパルスモータの一相分が
示される。２はパルスモータのトルクを補正する補正用
抵抗である。３は励磁相切り替えと励磁捲線１に電流を
流すように制御するトランジスタである。４はツェナダ
イオード、５はダイオードであってトランジスタ３がオ
フとなった時の励磁捲線１のエネルギーを吸収する。そ
して励磁捲線１には電源子■からトランジスタ３がオン
となると抵抗２により制限される定電流が流れる。

今θを回転角度、Ｊを慣性、Ｔをトルク、ｔを時間とす
れば Ｔ＝Ｊｉ　■ θ＝±ｉｔ２　■ が成立する。

■式と０式から加速度θを消去すると θ−±（工）　ｔ２　■ Ｊ が得られる。励磁相の切り替えは一定時間ｔで行ってい
るため、パルスモータのトルクＴにばらつきがあると、
■式から分かる通り慣性Ｊは不変であるから角度θは変
動する。即ち励磁相切り替えが所定の角度で行われず、
パルスモータの回転軸の停止位置が変動し、選択された
活字が所定の位置に対しオーバシュートしたり、アンダ
シュートしたりして印字の乱れが発生ずることを示して
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

パルスモークは大量に量産される場合、生産ロットによ
りトルクにばらつきが生ずる。このばらつきを生産工程
で無くすことは大幅なコストの上昇を招き得策ではない
。従って第３図の制御回路を用いる場合、或生産ロット
では適正な制御が行われても、前記の如く別の生産ロッ
トでは同一の定電流を励磁捲線に流しても発生トルクが
同一とならず、オーバシュートしたり、アンダシュート
したりして印字の乱れが発生する。

本発明は従来のこれ等の問題点を解決せんとするもので
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は、励磁捲線に抵抗を接続してトルクの補正
を行うパルスモークの、該励磁捲線に供給する励磁電流
を制御するトランジスタと、前記抵抗に発生する電圧と
基準電圧とを比較する比較手段とを備え、該比較手段の
出力を前記トランジスタに供給するものであって、前記
抵抗の抵抗値を変化して、該抵抗に発生する電圧を一定
とする本発明によるトルク補正方法によって解決される
。

〔作用〕

即ちパルスモークの各励磁捲線に接続されている抵抗を
トルク補正用の抵抗として兼用し、この抵抗の抵抗値を
変化させて前記モータのトルクが変化しても、常に同一
トルクが発生するように制御するものである。

即ちパルスモータのトルクが低い時はトルク補正用抵抗
の抵抗値を下げることにより、励磁捲線の電流を増加さ
せ、トルクが高い時はトルク補正用抵抗の抵抗値を上げ
ることで、励磁捲線の電流を減少させるものである。

このようにすることで生産ロットの如何にかかわらず、
所定のトルクが得られるようにしたものである。

〔実施例〕

′第１図（ａ）は本発明の一実施例を示す回路図で、同
図（ｂ）は同図（ａ）の電流検知用抵抗６に流れ、る電
流波形を示す。

第１図（ａｌにおいて１．３，４．５は第４図のものと
対応している。６は電流検知用抵抗であって励磁捲線１
に流れる励磁電流を検知すると共に、パルスモータのト
ルクを補正する役目も兼ねているものである。７は演算
増幅器であって電流検知用抵抗６に発生する電圧と当該
演算増幅器７に設定された基準電圧Ｅとを比較し、基準
電圧Ｅを越える電圧が電流検知用抵抗６に発生するとト
ランジスタ３をオフとする出力を送出し、電流検知用抵
抗６の電圧が基準電圧Ｅより低下すると又トランジスタ
３をオンとする出力を送出する。

励磁相切り替え信号によりトランジスタ３にベース電流
が流れると、トランジスタ３はオンとなり、励磁捲線１
には電源＋■より電流検知用抵抗６により限定される励
磁電流が流れる。演算増幅器７は前記の如く動作するた
め、第１図（ｂ）に示す如く電流検知用抵抗６に流れる
電流により発生する電圧が基準電圧Ｅより大きくなると
トランジスタ３をオフとする。このため該電圧が低下す
ると又トランジスタ３をオンとする。従って基準電圧Ｅ
により規正された一定電流が励磁捲線１に流れることと
なる。

今この励磁電流によってもパルスモータのトルクが不足
する場合は、電流検知用抵抗６を抵抗値の小さいものに
取り替える。これにより励磁捲線１に流れる電流は増大
し、抵抗値が低下した分を補って電流検知用抵抗６の電
圧は上昇する。

従って演算増幅器７は前記同様に基準電圧Ｅにより規正
される電圧で励磁捲線ｌの電流値を制御する。従って励
磁捲線１の電流増加分だけトルクが増加する。

上記と逆にパルスモータのトルクが過大である場合は、
電流検知用抵抗６を抵抗値の高いものに取り替える。前
記同様に演算増幅器７は動作するため、基準電圧Ｅによ
り規正される電流が励磁捲線に流れることとなり、これ
により励磁捲線１に流れる電流は低下し、その低下分だ
けトルクも低下する。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、本発明は生産ロフトによって生しる
パルスモータのトルクのばらつきを、トルク補正用抵抗
の抵抗値を可変することで、常に所定のトルクを持つも
のにすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路及び電流検知用抵
抗に流れる電流波形を示す図、 第２図は２相励磁のパルスモータのトルク特性を説明す
る図、 第３図は活字選択の制御特性を示す図、第４図は従来の
パルスモータ−相分についての制御回路の一例を示す図
である。 １は励磁１を線、２はトルク補正用抵抗、３はトランジ
スタ、４はツェナーダイオード、５はダイオード、　６
は電流検知用抵抗、７は演算増幅器である。 第１図 と≦ｌン 第２図 第３図 ネ４１”４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パルスモータの励磁捲線に供給する励磁電流を制御する
   トランジスタと、該励磁捲線に接続された抵抗に発生す
   る電圧と基準電圧とを比較する比較手段とを備え、該比
   較手段の出力を前記トランジスタに供給するものであっ
   て、前記抵抗の抵抗値を変化して該抵抗に発生する電圧
   の値を一定とすることを特徴とするパルスモータのトル
   ク補正方法。