JPS6022455B2 - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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Publication number
JPS6022455B2
JPS6022455B2 JP2731177A JP2731177A JPS6022455B2 JP S6022455 B2 JPS6022455 B2 JP S6022455B2 JP 2731177 A JP2731177 A JP 2731177A JP 2731177 A JP2731177 A JP 2731177A JP S6022455 B2 JPS6022455 B2 JP S6022455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
electrical insulating
properties
ester
capacitors
Prior art date
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Expired
Application number
JP2731177A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53112499A (en
Inventor
克明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP2731177A priority Critical patent/JPS6022455B2/ja
Publication of JPS53112499A publication Critical patent/JPS53112499A/ja
Publication of JPS6022455B2 publication Critical patent/JPS6022455B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトリメチロールプ。
パンを脂肪酸から生成されたェステル類よりなる電気絶
縁油を合浸したコンデンサに関するものである。従来、
コンデンサベーパー、プラスチックフィルムまたはそれ
らの組合せたものを誘電体としたコンデンサの含浸用気
絶緑油には鉱物油あるいはポリ塩化ビフェニール(以下
PCBという)が用いられていた。
特にPCBは不燃性と優れた電気性を有するために大量
に用いられていたが、その毒性が明らかになり使用禁止
となった。以釆、PCBに代る優れた不燃性電気絶縁油
は未だ実用化されておらず、現在は可燃性の合成絶縁油
が含浸剤として使用されている。本発明はこれらのPC
Bや合成絶縁油に代る電気絶縁油として、トリメチロー
ルプロパントリカプリレートに代表されるような電気的
特性、熱的安定性、難熱性などの諸特性に優れたェステ
ル類を使用することにより、コンデンサの電気的特性の
向上、小形軽量化および鍵燃化を図ろうとするものであ
る。
これまでにも以上のような観点から一般可塑剤として使
用されているジオクチルフタレート(以下DOPという
)やジオクチルアジベートなどのェステル類が検討され
てきたが、未だ多くの問題を残している。
しかしながら、本発明に係るコンデンサに使用する電気
絶縁油は第1表に示すように従来のヱステル類に比べて
流動点が低く、引火点が高いなどの物理的特性が優れて
おり、特に引火点が鉱物油の約130oo、合成絶縁油
の約140qoに比べて約1000○高いことはコンデ
ンサの鍵燃化を大きく進歩させることができる。また第
2表に示すように、ねn6、体積固有抵抗などの電気特
性も優れており、コンテンサの特性を大きく改善するこ
とができる。第1表′′、n 日 第2表 さらに本発明に係るコンデンサに使用する蝿気絶緑油は
PCBと異なり、脂肪族ヱステルであり、塩素を含まな
い炭化水素化合物であるため、生分解性が高く「かつ生
体内蓄積性が少なく、コンデンサ製造工程および廃油処
理などの面において高い安全性が得られるものである。
以下、実施例について説明する。一対の電極箔の間にポ
リプロピレンフィルムを介在させて巻回し、コンデンサ
素子を形成する。
このコンデンサ素子を金属ケースに収容したのち、真空
タンク中にて加熱して真空乾燥したのち、従来のェステ
ルであるDOPまたは本発明に係るトリメチロールプロ
パンとカプリル酸から得られるェステル(以下TMP−
CAという)を真空注入して充分に含浸する。そして適
温まで冷却したのち注入口も封印しコンデンサとする。
またコンデンサベー/ぐ一、ポリプロピレンフイルムち
ポリエチレンテレフタレートフィルムに電極用金属を蒸
着した金属化誘電体を巻回して形成したコンデンサ素子
についても上記と同様の手順によってコンデンサを製作
した。このようにして作成したコンデンサについて電気
特性を測定したのち、95qoに保温し、連続1000
時陥の耐熱安定性を調べた。
その結果を第1図〜第6図に示す。さらに誘電体材料と
してポリプロピレンフィルムを用いてトリメチロールプ
ロパン系ェステルを合浸して製作したコンデンサのta
n6特性およびコロナ特性を第7図および第8図に示す
。この結果tan6に関し脂肪酸の炭素数が小さし、ト
リメチロールプロパン系ェステルの誘電率の増加に伴い
、電気絶縁油のtan6が増大し、これに起因してコン
デンサのtan6、特に高温での立上りが大きくなるた
め好ましくない。一方コロナ特性(コロナ開始電圧)に
ついて脂肪酸の炭素数が少ないことはトリメチロール系
ェステルの破壊電圧を高めるため効果はあるが、逆に炭
素数が大きくなると破壊電圧の低下に伴いコロナ特性の
低下をもたらす。これはトリメチロール系ヱステルの常
温における固形化によるもので好ましくない。以上より
炭素数nの4〜12が好ましい結果が得られる範囲と判
った。
誘電体、電極構造の如何に拘らず、従来の電気絶縁油で
あるDOPを使用したコンデンサ〔曲線a〕に比べトT
MP−CAよりなる電気絶縁油を使用したコンデンサ〔
曲線b〕はtan6の増加が非常に少なく安定した特性
を示しており、本発明に係るコンデンサが熱的に安定し
たものであることを証明しいる。
さらに第3表は誘電体材料としてポリプロピレンフィル
ムを使用し、これに従来のDOPおよび本発明に係るT
MP−CAよりなる電気絶縁油を合浸したコンデンサに
ついて同一容量値を得るに必要な容積を比較したもので
、前者100に対し後者は75の容量比となり、25%
4・形化された。
これはTMP−CAよりなる電気絶縁油のコロナ開始電
圧が高く、単位体積当りの蓄積エネルギーが大きくとれ
るためコンデンサ容積の小形化が可能となったものであ
る。第3表 以上はTMP−CAよりなる電気絶縁油の実施例につい
て記述したが、カプリル酸以外の炭素数nが4〜12の
脂肪酸を使用した電気絶縁油においても第1表に示すよ
うにTMP−CAとほぼ同等な物理、化学的特性を示し
ている。
なお流動点は脂肪酸の炭素数が増加すると共に常温に近
づき、粘度も増加するが、高温含浸法によって使用でき
る範囲内にある。これらのェステル類からなる電気絶縁
油を含浸したコンデンサはいづれも優れた電気特性と熱
的安定性を示した。またこれらのェステル類を適当に混
合した電気絶縁油についても、優れた性能のコンデンサ
が得られることはいうまでもない。普通コンデンサ素子
の構造としてコンデンサペーパー、プラスチックフィル
ムなど同種の材料を議電体として電極間に挿入してコン
デンサを構成しているが、コンデンサベーパーとプラス
チックフィルムのように異種の材料を粗合せてコンデン
サを構成したものや、電極と誘電体と積層して構成した
積層形コンデンサなども上記のように電気・して古様の
効果を奏することができるものである。
従って、本発明に係るコンデンサは小形でその性能が長
期に亘つて安定しているため、信頼性の高いコンデンサ
の提供を可能ならしめるものであり、工業上非常に有益
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は電気絶縁油として従来のジオクチルフ
タレート(DOP)と本発明の一実施例であるトリメチ
ロールプロパンとカプリル酸とのェステル(TMP−C
A)を使用したそれぞれのコンデンサa,bの耐熱特性
比較曲線を示し、コンデンサの誘電体として、第1図は
コンデンサベーパ−、第2図はポリプロピレンフィルム
、第3図はポリエチレンテルフタレートフィルム、第4
図はメタラィズドポリプロピレンフィルム、第5図はメ
タライスドポリエチレンテレフタレートフイルム、第6
図はメタラィズドベーパーをそれぞれ用いた場合を示し
、第7図および第8図はポリプロピレンフィルムを誘電
体とし、トIJメチロール系ヱステルを含浸した本発明
のコンデンサの特性図で、第7図はtan8特性図、第
8図はコロナ特性図を示す。 籍,図 鰭2図 菟3図 濃4図 ※;図 め5図 第7図 弟8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電極と誘電体より構成されたコンデンサ素子にトリ
    メチロールプロパンと炭素数nが4〜12の脂肪酸から
    生成された▲数式、化学式、表等があります▼ 〔ただしR: −(CH_2)n−1CH_3)なる構造式を有するエ
    ステル類を電気絶縁油として含浸したことを特徴とする
    コンデンサ。
JP2731177A 1977-03-11 1977-03-11 コンデンサ Expired JPS6022455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2731177A JPS6022455B2 (ja) 1977-03-11 1977-03-11 コンデンサ

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JP2731177A JPS6022455B2 (ja) 1977-03-11 1977-03-11 コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53112499A JPS53112499A (en) 1978-09-30
JPS6022455B2 true JPS6022455B2 (ja) 1985-06-01

Family

ID=12217530

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151161U (ja) * 1986-03-18 1987-09-25
JPS62289449A (ja) * 1986-06-07 1987-12-16 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用バンパの取付部構造
WO1992005140A1 (en) * 1990-09-17 1992-04-02 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Polycarbonate, use thereof, production thereof, and purification thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151161U (ja) * 1986-03-18 1987-09-25
JPS62289449A (ja) * 1986-06-07 1987-12-16 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用バンパの取付部構造
WO1992005140A1 (en) * 1990-09-17 1992-04-02 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Polycarbonate, use thereof, production thereof, and purification thereof

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