JPS6020993Y2 - オ−バロツクミシンの空環押え

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【考案の詳細な説明】この考案はオーバロックミシンの空環押えに関する。

従来、オーバロックミシンの空環押えＲハ第１図に示す
ように、布押え１の後方に回動可能に支持され針板２に
開口した送り孔３内を四運動する空環送り歯４と協働し
て空環５を空環押えＲの後方に送り出すようになってい
る。

しかしながら、この空環押えＲの空環５と接する裏面は
平滑面となっているため、空環５が空環押えＲ下方より
はずれやすくなって空環５が空環送り歯４と送り孔３と
の間に入り込み、空環が円滑に送り出されなかったり、
また空環が切断されてしまうおそれがあった。

この考案は簡単な構成により上記従来の欠点を解消する
ことを目的とする。

以下、この考案の一実施例を第２図に基づいて説明する
。

尚、従来例と同一の構成は同一の符号で示したので詳細
な説明は省略する。

第２図はこの考案の空環押え６の底面を示すものでこの
空環押え６は前記布押え１の後方に回動可能に支持しで
ある。

そして空環押え６の空環５と接する底面には布送り方向
に沿って数本の案内溝７，７・・・・・・が形成されて
おり空環５を布送り方向に沿って確実に案内するように
なっている。

次にこの考案の作用を説明する。

ミシンを始動すると針穴８から空環５が形成され、この
空環５は送り歯４と空環押え６との協同によって空環押
え６の後方へ送出される。

空環押え６には案内溝７が布送り方向に沿って形成され
ているため空環の一部はこの案内溝７の内に入り込むた
め空環５は案内溝７に規制されながら移動することにな
り、結果として布送り方向に沿って確実に送り出される
ようになる。

以上述べたように、この考案によれば空環押えの底面に
布送り方向に沿う複数の案内溝を形成したので空環は空
環押え下方からはずれることなく布送り方向に沿って移
動して空環押え後方に確実に送出することができるとい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空環押え゛を取り付けた布押えの正面図
、第２図はこの考案の空環押えの斜視図である。４・・・・・・送り歯、５・・・・・・空環、６・・・
・・・空環押え、７・・・・・・案内溝。