JPS60208758A - 電子写真用感光液の濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、電子写真用感光液の濾過方法、特に。

感光液中に生じる二次凝集粒子を迅速、簡単かつ効果的
に除去する方法およびその装置に関する。

（従来技術） 鮮明な電子写真を得るためには、電子写真用感光体は均
一に帯電されねばならない。そのためには感光層が導電
性基体表面に平滑でかつ均等ＪＶに形成されていること
が必須の要件である。感光層の形成にあたり無機・有機
の各種の感光材料が知られているが、その中で電荷発生
顔料、電荷輸送媒質を主成分としてなる感光層は、その
感光液調製において、ボールミルなどを用いて顔料など
の粒子を微細状に粉砕し粗大粒子の混在を防止する手段
がとられている。この分散過程で感光液には顔料などの
二次凝集粒子が生じ、これが均一な感光層の形成を不可
能にしている。この二次凝集粒子が感光液にまざった状
態で導電性基体」二に塗布され感光層を構成すると、ピ
ンホールによる白抜けやトナー付着による地肌汚れの原
因となる。電子写真工程において、窓層層上に残留する
ｉ・ナーがクリーニングブレードなどによりかき落とさ
れるとき、この二次凝集粒子も同時にかき落とされて感
光層にくぼみが生じる。このくぼみが電子写真のピンホ
ールによる白抜けとなる。また、二次凝集粒子の一部が
感光層表面から突出しているとき、この突出部のまわり
にトナーが付着し地肌汚れの原因となる。

感光液に生じるこの種の二次凝集粒子は、それゆえ、鮮
明な電子写真を得るうえで大きな障害である。

感光液中の二次凝集粒子や未粉砕粒子や汚染物などを除
去するべく、従来からステンレスメソシュによる感光液
の濾過が行われている。ところが。

感光液自体の粘度のために濾過速度が著しく遅い。

しかも、最も細かな目の６３５メツシユを用いても１０
μｍ以下の二次凝集粒子の除去は達成されない。

その理由は、二次凝集粒子はその形状が一定せず状況に
応じて変形して、ステンレスメソシュの孔径に関係なく
メソシュをすり抜ＬＪでしまうからである。ステンレス
メソシュのこの欠点を解消するために２通常の化学装置
に用いられるフィルターを使用すると、感光液中の二次
凝集粒子は効果的に除去されうるが同時に感光液成分の
顔料までも除去され溶媒だけが濾別されてくる。したが
って。

二次凝集粒子のみを濾別しうるフィルターが要求される
。

（発明の目的） 本発明の目的は１分散型感光液中の二次凝集粒子のみを
迅速、簡単かつ効果的に除去しうる方法を提供すること
にある。本発明の他の目的は１本発明方法を実施しうる
濾過装置を提供することにある。

（発明の構成） 本発明濾過方法は電荷輸送媒質中に電荷発生顔料を分散
させた感光液を石英ガラスウールフィルターを設けた濾
過容器に収容し、該感光液を加圧しつつ該感光液中の二
次凝集粒子を濾別することを包含し、そのことにより上
記目的が達成される。

また、上記濾過方法を実施する濾過装置は濾過手段を設
け、かつ樹脂マトリックス中に電荷発生顔料を分散させ
た感光液を収容するための容器と。

該容器内の感光液を加圧するための加圧手段とを備え、
そのことにより上記目的が達成される。

（実施例） 以下に本発明を実施例について述べる。

図は本発明方法を実施するときに用いられる濾過装置の
一例を示す。この装置は感光液を濾過する濾過容器１と
これに連結される加圧手段３とを有する。容器１は１例
えば、上方に感光液供給口１１を備えている。容器１の
下方には濾過手段２そしてそのさらに下方に濾液流出口
１２０が設けられている。

濾過手段２は２例えば１石英ガラスウールフィルター２
０で構成される。石英ガラスウールフィルター２０はそ
の電気的およびファンデルワールスなどの物理的吸着力
によってアメーバのように変形しうる二次凝集粒子を完
全にブロックする。しかも１通常のガラスウールフィル
ターのようにガラスの破片が発生しこれが感光液中に混
入するということがない。フィルター２０の開口径は必
ずしも重要ではないが通常１〜１２μｍの範囲で使用さ
れる。好ましくは１〜８μｍである。このフィルター２
０はステンレスなどのメッシュ板２０上に載置される。

フィルター２０をその上方から支持板２２で押さえてお
くとフィルター２０は安定して載置されうる。上記の濾
過手段２は容器１内にあればその設置位置には特に限定
されない。

加圧手段３には２例えば、圧縮空気３０が用いられる。

これは１例えば容器１上方の圧縮空気投入口３１から容
器１内へ投入される。濾過速度と二次凝集粒子４１の濾
別度合いとは直接関係がないため。

圧縮空気３０による加圧力を増して濾過速度を−しげれ
ば濾過能率が上がる。しかし、加圧力が過度になるとか
えってフィルター２０を損傷してしまう。

適切な加圧力は２〜９　ｋｇ　／　ｃ＋Ｊの範囲、好ま
しくは４〜６　ｋｇ　／　ｃｒＡの範囲に設定される。

その操作は。

例えば、圧力弁３２で行われうる。加圧手段３としては
、圧縮空気３０の代わりに容器１内を容器壁に沿って移
動する加圧シリンダーを用いることもできる。このとき
の加圧力も上記範囲に設定される。

感光液４を減圧手段で濾過することは、感光液中の溶剤
が沸騰して揮発するおそれがあるため、好ましくない。

感光液４としては、あらゆる種類の有機光導電体感光層
用の分散液が使用されうる。感光層としては、導電性基
体表面に電荷発生顔料の層とその上に電荷輸送媒質の層
を設けた機能分散型の有機感光層や、基体表面に電荷発
生顔料の電荷輸送媒質への分散体の層を設けてなる有機
感光層がある。

電荷発生顔料としては、ペリレン系顔料１キナクリドン
系顔料、ビラントロン系顔料、フタロシアニン系顔料、
ジスアヅ系顔料、トリスアゾ系顔料等の光導電性有機顔
料が使用される。電荷輸送媒質としては、ポリビニルカ
ルバゾールのような電荷輸送性樹脂を単独もしくは他の
それ自体光導電性を有しない樹脂２例えば、ポリエステ
ル樹脂。

エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂な
どと組合わせたものや、ヒドラゾン系誘導体、ピラゾリ
ン型誘専体等の低分子電荷輸送物質を樹脂中に分散させ
たものが使用される。

本発明の濾過装置を通して得た均質な感光液４０を１２
０φの径を有するアルミニウム製ドラムに通常の浸漬方
法により塗布し、１００℃で１時間の乾燥を行い乾燥後
の層厚が均一に１２μｍの感光体ドラムを作製した。そ
の表面は円滑で、これを顕微鏡観察しても粒子の存在は
認められなかった。

（発明の効果） 本発明によれば５　このように、簡単な装置と操作によ
り感光液中の二次凝集粒子が迅速かつ効果的に除去され
るため、二次凝集粒子に起因したピンホールなどの発生
が皆無の感光体が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の濾過装置の一実施例を示す要部断面図であ
る。 １・・・感光液濾過容器、２・・・濾過手段、３・・・
加圧手段、４・・・感光液、１１・・・感光液供給口、
　２０・・・石英ガラスウールフィルター、２１・・・
ステンレスメツシュ板、２２・・・支持板、３０・・・
圧縮空気、３１・・・圧縮空気投入口、３２・・・圧力
弁。 以上 出願人　三田工業株式会社 代理人　弁理士　山本秀策 ２０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■、重電荷輸送媒質中電荷発生顔料を分散させた感光液
   を石英ガラスウールフィルターを設けた濾過容器に収容
   し、該感光液を加圧しつつ該感光液中の二次凝集粒子を
   濾別することを包含する電子写真用感光液の濾過方法。 ２′、前記感光液がポリビニルカルバゾール系樹脂を主
   体とする電荷輸送媒質中に電荷発生顔料としてペリレン
   系顔料を分散させてなる特許請求の範囲第１項に記載の
   濾過方法。 ３、前記感光液が２〜９　ｋｇ　／　ｃｔＡで加圧濾過
   される特許請求の範囲第１項に記載の濾過方法。 ４、前記フィルターの開口径が１〜１２μｍである特許
   請求の範囲第１項に記載の濾過方法。 ５、濾過手段を設け、かつ電荷輸送媒質中に電荷発生顔
   料を分散させた感光液を収容するための容器と、該容器
   内の感光液を加圧するための加圧手段とを備えた電子写
   真用感光液の濾過装置。 ６、前記濾過手段が石英ガラスウールフィルターを包含
   する特許請求の範囲第５項に記載の濾過装置。 ７、前記感光液がポリビニルカルバゾール系樹脂を主体
   とする電荷輸送媒質中に電荷発生顔料としてペリレン系
   顔料を分散させてなる特許請求の範囲第５項に記載の濾
   過装置。 ８、前記感光液が２〜９　ｋｇ　／　ｃｎｌで加圧濾過
   される特許請求の範囲第５項に記載の濾過装置。 ９、前記フィルターの開口径が１〜１２μｍである特許
   請求の範囲第６項に記載の濾過装置。