JPS602050Y2 - 走行作業車における横枠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行作業車における横枠装置に係り、より具
体的には車体の両脇に進行方向に長い横棒を設けたトラ
クタ等の走行作業車において、前記横枠を利用して乗降
用ステップの他、フェンダ、フロントローダ等の取付は
支持を図るようにしたものに関する。

車輪形トラクタ等の走行作業車において、車体の両脇に
進行方向に長い横枠を設け、車体の保護・補強と共に広
大な乗降ステップを取付けて乗降の便を図ったものがあ
る。

本考案は前記横枠を利用して車輪形トラクタ等において
不可欠な車輪フェンダの取付けと、フロントローダ等の
前部作業機の取付けに供し得るようにしたものであり、
車体の両脇に進行方向に長い横枠を設けた走行作業車に
おいて、横棒の後部に固設きたフェンダ取付台を車体両
脇の後車軸箱にそれぞれ締結し前記横枠をそれぞれ前方
に延設すると共に、前記横棒の前部に設けた支持具を車
体の両脇にそれぞれ取付け、前記横棒の各前面部に立面
取付具を設けたことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基き詳述すれば、第１図
、第２図において、１はトラクタで示す走行作業車、２
はその前車輪、３は後車輪である。

４はエンジンで、車体前部寄りに搭載され、クラッチハ
ウジング５、ミッションケース６をその順序でエンジン
４の後面に連設して車体７を構成している。

車体７の後部上面に作業機昇降用の油圧装置８が搭載さ
れ、この油圧装置８を膜設してフロア−シート９を設け
、該シート９上に座席１０を設けている。

１１は左右一対の横枠であり、第４図、第５図に示す如
く横断面溝形材であり、その後部上面に外向開口溝形の
フェンダ取付台１２が固設されている。

フェンダ取付台１２はその上下面対応位置の対角配置で
取付孔１２Ａが開設しである。

１３は左右一対の後車軸、１４は左右一対の後車軸箱で
あり、前記軸１３を層液して車体７の両脇より外方へ延
設された矩形中空構造である。

前記横枠１１に固設したフェンダ取付台１２が後車軸箱
１４の上面に横枠１１の開口部を内向として載置され、
後車軸箱１４の下面に添接したチェックチェーン取付ブ
ラケット１５で後車軸箱１４を挟み付けて取付孔１２Ａ
にボルト１６を挿設して締結されている。

この締結に当り、後輪フェンダ１７の下面を共締め又は
独立して締結ボルト１８で締結している。

而して、後車軸箱１４の下面と横枠１１の下面を同一水
平面上として横枠１１を水平面を維持して前方に延設し
ており、このさい、横枠１１は第３図で示す如く車体７
の外側面より所定間隔をなし、かつ、車体７の前後面（
進行方向）と平行とされており、ここにクラッチハウジ
ング５の張出しがあっても支障なきようにしである。

横枠１１の開口部は長手方向所定間隔おきに補強板１１
Ａで閉塞されており、横枠１１の前部内側には第４，５
図で示す如く倒立溝形の支持具１９が固設され、該支持
具１９の内側には内向水平状の延設板１９Ａを一体に有
し、クラッチハウジング５の下面ボス５Ａ、側面ボス５
Ｂに取付ボルト１９Ｂを介して締結具２０Ａ、２０Ｂを
介して取着されており、このさい、第５図に示す如く支
持具１９の１字部とクラッチハウジング５間には隙間２
１が遺戒されている。

２２は立面取付具であり、横枠１１および支持具１９の
前端面を閉塞すべく固設してあり、複数の取付孔２２Ａ
が開設されている。

２３は乗降ステップであり、その前部内面はクラッチハ
ウジング５の外側面に沿う形状で、これと対応して前部
外面は張出し部２３Ａに形成され、後部は車体７と横枠
１１の間隙部を閉塞するようにして後方に延設されてい
る。

乗降ステップ２３の前部外側内面は横枠１１に設けたブ
ラケット２４に横軸回りに回動自在の防振ゴム２５付の
支持具２６を介して締結具２７で取着されていると共に
、支持具１９の上面に後向で突出した補助ステー２８に
前部内側内面が図外ボルトで取着され、乗降ステップ２
３の後部は車体７、横枠１１等に支持されている。

２９は補助ステップで、梯子枠構造で、張出し部２３Ａ
の外側面より外方に張出て、その基部が横枠１１にボル
ト３０で着脱自在とされている。

更に、前述のフェンダ１７の下面前部は横枠１１の中央
よりやや後部寄りの外側面に図外ボルトで取着されてい
る。

その他、図において、３１は左右一対の開閉ドア３２を
有するキャビンであり、左右一対のフェンダ１７の水平
面から前面にかけ、更に、乗降ステップ２３の張出し部
２３Ａにかけてその下面が添接されており、前部の立性
３３が支持具２６にステップ２３と共締めされている。

勿論キャビンはフェンダ１７等に締結されて座席および
その前方の操縦装置３４を包囲して立設している。

３５は燃料タンクであり、クラッチハウジング５の両脇
に設けたステー３６に門形支持具３７を立設し、これに
より保持されている。

３８はフロントローダで、左右一対の立面取付具２２に
前面開放の溝形フレーム３９を締結具を介して着脱自在
に立設固定し、このフレーム３９にブーム４０の基部を
枢支した取付フレーム４１を嵌合して横方向から図外ボ
ルトで着脱自在としている。

更に、乗降ステップ２３の右ステップには左右ブレーキ
ペダル４２、デフロックペダル４３等が具備されること
から、これら操作具のための開口部４４等が開設される
し、左ステップにはクラッチペダル用の窓が開設される
。

上記実施例の構成を詳述したが、要するに本考案は車体
の両脇に進行方向に長い横枠を設けた走行作業車におい
て、横枠１１の後部に固設したフェンダ取付台１２を車
体７両脇の後車軸箱１４にそれぞれ締結し前記横枠１１
をそれぞれ前方に延設すると共に、前記横枠１１の前部
に設けた支持具１９を車体７の両脇にそれぞれ取付け、
前記横枠１１の各前面部に立面取付具２２を設けたこと
を特徴とするものであるから次のような利点がある。

前部に支持具１９、後部にフェンダ取付台１２を設けた
左右一対の横枠１１の、取付台１２を後車軸箱１４に、
支持具１９をクラッチハウジング５等の車体７に締結し
て横枠１１を車体７両脇に添接しているので、横枠１１
が車体７の保護部材となって、しかも、強固に取付けら
れるし、更に、乗降ステップ２３を広大にして大形走行
作業車の枠フレームとして有利であるし、横枠１１が、
車体７に強固に取付けられていることから、後部の取付
台１２にフェンダ１７を立設しても、又、前面の立面取
付具１９にフロントローダ３８等の重作業機を取付けた
としてもこれらを強固かつ安定したもとで取付は支持で
きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を採用のトラクター例の全体側面図、第
２図はその要部の拡大側面図、第３図は同省略平面図、
第４図は横枠の斜視図、第５図は第３図Ａ−Ａ断面図、
第６図は補助ステップの斜視図である。 ７・・・・・・車体、１１・・・・・・横枠、１２・・
・・・・フェンダ取付台、１４・・・・・・後車軸箱、
１９・・・・・・前部支持具、２２・・・・・・立面取
付具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の両脇に進行方向に長い横枠を設けた走行作業車に
   おいて、横枠１１の後部に固設したフェンダ取付台１２
   を車体７の両脇の後車軸箱１４にそれぞれ締結し前記横
   枠１１をそれぞれ前方に延設すると共に、前記横枠１１
   の前部に設けた支持具１９を車体７の両脇にそれぞれ取
   付け、前記横枠１１の各前面部に立面取付具２２を設け
   たことを特徴とする走行作業車における横枠装置。