JPS6018425B2 - 印刷用棋譜コ−ド作成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、囲碁の対局中に棋譜を記録し、その記録に
基づいて印刷用の棋譜コードを自動的に作成する印刷用
棋譜コード作成装置に関する。

ところで、囲碁の対局中にその手順を正確に記録するた
めに棋譜が作成される「棋譜」とは、碁石が盤面に置か
れてゆく順番（手数）と位置とを碁罫紙に順次記録した
ものである。たとえば、互先の場合には黒の碁石は寄数
、白の碁石は偶数として、盤面の機軸に１，２，３，・
・・，１９縦軸に、一、こ、・・・、十九と番号を付し
た碁罫紙に連続番号で手数を表わし、打碁を一覧表とし
て作成したものである。従釆、対局中の盤面の様子を印
刷物とするには、この棋譜をもとにして植字工が一手毎
に活字を用いて盤面を再現し、版下を作成することによ
り行なわれていた。しかしながら、かかる植字作業には
囲碁に深い知識が要求されると共に熟練を要し、全ての
植字工が容易に行ない得るものではない。このため、囲
碁の対局を本や新聞等の印刷板とする作業は、極めて能
率が悪いものとなっていた。よって、この発明の目的は
上述の如き欠点のない印刷用棋譜コード作成装置を提供
することにあり、対局中にその手数、位置等の対局の盤
面を直ちにコンピュータ入力用としてコード化し、この
コードデータを電算写植機によって印刷原稿として排出
できるようにしたものである。

以下にこの発明を説明する。

この発明は印刷用棋譜コード作成装置に関し、第１図に
示すように、囲碁対局の盤面を映像するＴＶカメラーと
、このＴＶカメラーの映像パターンを生成してフレーム
単位で記憶するパターン生成装置（フレームメモリ）２
と、所要の動作を指令するキーボード３と、前回の映像
パターンをフレーム単位で記憶している画像メモリ４と
、キーボード３の操作により画像メモリ４の映像パター
ン生成装置２の映像パターンとを比較してその差データ
を求める処理装置（ＣＰＵ）５と、この処理装置５で求
められた差データを表示する表示装置６と、この表示装
置６の表示データを印刷用棋譜コードとして記録してお
く記録装置７とを設け、表示装置６で表示されるデータ
が正しいものであればそのまま画像メモリ４に入力する
と共に、記録装置７で記録し、その表示データが謀まっ
たものである場合にはキーボード３の操作により訂正し
て後に上記入力及び記録を行なうようにしたものである
。

なお、表示装置８はパターン生成装置２で生成された盤
面パターンを表示するものであり、オペレータ等のモニ
夕用に供される。

次に、第２図のフローチャートを参照してその動作を説
明する。

先ず、ＴＶカメラーを対局の盤面上にセットし、キーボ
ード３の画像入力ボタンを押す（ステップＳ２）とその
対局中の盤面パターンがパターン生成装置２で生成され
（ステップＳ３）、たとえばモニタＴＶのような表示装
置８に第３図に示す如く表示される。

しかして、オペレータ等が今回置いた石の確認を求める
ためにキーボード３で確認動作を指令する（ステップＳ
４）と、パターン生成装置２内のフレームメモリからの
第３図に示す今回の盤面パターンと、画像メモリ４‘こ
既に記憶されている第４図に示すような前回の盤面パタ
ーンとが処理装置５に入力される。処理装置５は両パタ
ーンの比較演算（減算）を行ない（ステップＳ５）、今
回置いた石の位置を求める（ステップＳ６）。すなわち
、今回パターンから前回パターンを引けば今回置かれた
右だけがデータとして残り、たとえば第３図及び第４図
の盤面パターンの場合、今回置いた石は黒石で位置６一
四となるので、これを石の手数（たとえば７）と共に「
■ ６一四、７」のように表示装置６に表示する（ステ
ップＳ７）。オペレータ等はこの表示装置６の表示デー
タと表示装置８の盤面パターン（第３図）とを見比べ、
表示データに誤まりがないか否かを確認し、正しいもの
であればキーボ−ド３の了解ボタンを押す（ステップＳ
８，Ｓ９）。かくして、キーボード３の了解ボタンが押
されると表示装置６の表示データ「■ ６−四、７」が
処理装置５で棋譜コードに変換され、これがフロッピー
ディスク、紙テープのような記録装置７で記録されると
共に（ステップＳＩＯ）、前回パターン（第４図）を記
憶している画像メモリ４がクリャされて、パターン生成
装置２で得られた今回の盤面パターンが新しく画像メモ
リ４に記憶される（ステップＳＩ１）。このような動作
が終了して、次の画像入力を行ないたい時に再度キーボ
ード３の画像入力ボタンを押すことになる。なお、手数
は画像入力ボタンを押した回数をカウンタで計数するこ
とによって得、この計数値を手数として表示するように
なっている。一方、表示装置６に表示された表示データ
に謀まりがある場合には、次のような訂正動作を行なう
。

すなわち、表示データが「１ ６−四、７」になるべき
ところ、碁盤が移動するなどして「０７一五、３」とな
ったとする。この場合、先ずキーボード３の訂正ボタン
を押して今表示されている表示データをキャンセルし（
ステップＳ１２）、表示装置８の盤面を見ながらキーボ
ード３により正しい表示データ「黒」、「６ハ「 一、
「四一、「、」、「３」を順次指定して入力する（ステ
ップＳＩ３）。これにより表示データの訂正が終了し、
この訂正された表示データを表示装置６で確認し、正し
いものであれば上述と同様に了解ボタンを押す。また、
これに更に謀まったものであれば再度上述のような了解
動作を繰返すことになる。こうして、上述したようなデ
ータ入力作業を囲碁の対局中ずっと続け、第一着手（又
は贋石）から終局までの総譜をコーティングして記録装
置７に順次記録する。

したがって、印刷時においてはこの総譜の棋譜コードを
記録装置７から得、必要なプログラム作業を施すことに
より電算写植機等で容易にかつ任意の場面の印刷を行な
うことができる。なお、劫や浜についても手数データの
後にかかるデータを付して同様の棋譜コードを作成する
ことが可能である。

つまり、今回パターンから前回パターンを引けば、今回
とられた石がデータとして生成されるのである。以上の
ようにこの発明の印刷用棋譜コード作成装置によれば、
対局中に棋譜印刷用のコードデータを簡単な作業で自動
的に作成できるので極めて便利であり、データの信頼性
をも向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
はその動作例を示すタイムチャート、第３図及び第４図
はそれぞれ対局中の盤面パターンの表示例を示す図であ
る。 １…・・・ＴＶカメラ、２・・…・パターン生成装置（
フレームメモリ）、３……キーボード、４……画像メモ
リ、５・・・・・・処理装置（ＣＰＵ）、６・・・・・
・表示装置、７・・・・・・記録装置。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 囲碁対局の盤面を映像するＴＶカメラと、このＴＶ
   カメラの映像パターンを生成してフレーム単位で記憶す
   るパターン生成装置と、所要の動作を指令するキーボー
   ドと、前回の映像パターンをフレーム単位で記憶してい
   る画像メモリと、前記キーボードの操作により前記画像
   メモリの映像パターンと前記パターン生成装置の映像パ
   ターンとを比較してその差データを求める処理装置と、
   この処理装置で求められた差データを表示する表示装置
   と、この表示装置の表示データを印刷用棋譜コードとし
   て記録しておく記録装置とを具え、前記表示装置で表示
   されるデータが正しいものであればそのまま前前記画像
   メモリに入力すると共に、前記記録装置で記録し、前記
   データが誤まつたものである場合には前記キーボードの
   操作により訂正して後に前記入力及び記録を行なうよう
   にしたことを特徴とする印刷用棋譜コード作成装置。