JPS6018274Y2 - Ｒ加工用位置決め治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプライス加工においてサーキュラテーブル盤を
用いＲ加工を行なう際の、被切削物の位置決め治具に関
するものである。

従来、第１図に示すような被切削物のＲ加工をフラ、イ
ス加工で行なう際、あらかじめ被切削物に所要半径寸法
Ｒのけかきを行ない、これをサーキュラデープル盤上に
載ｔ（、サーキュラテーブル盤を回転１７ながらフライ
ス盤の主軸中心に対してけがき線が同心になるように被
切削物の位置決めを行ない、被切削物のＲ加工を行なっ
ていた。

Ｌ７かし、この位置決め方法では、正確な位置決めが困
難であり、しかも位置決めに多べの時間を費やすなどの
欠点があった。

本考案の目的は、かかる欠点を改善し短時間で正確な位
置決めを行なうための治具を提供することにある。

以下本考案の実施例について図面により詳細に説明する
。

第２図は本考案の一実施例の構造を示す斜視図である。

１は案内板で、溝部２．１５０Ｈ用位置決めビン穴３お
よび４．２５０ＴｒＩｎ用位置決めビン穴５および６．
３００ＴＭｔ用位置決めビン穴７および８を備える。

この溝部２に対してＹ字形位置決め板９が滑動する。

位置決め板９の先端には滑動方向に対］２等配の２αの
角度（本実施例ではα＝４５度）からなる位置決め面１
０および１０′を備える。

さらに案内板１および位置決め板９の各滑動部の上面に
は基線１１およびピッチｃｏｓｅｅα□目盛１２が刻ま
れている。

この基線１１および目盛１２は、サーキュラテーブル盤
１３の回転中心１４と位置決め面１０および１０′の交
点１５が一致した際原点になるよ・うに設定する。

１５０Ｂ用位置決めビン穴３および４とサーキュラテー
ブル盤１３の心間距離はサーキュラテーブル盤１３の半
径（本実施例では７５雨）と位置決めビン１６．１７の
半径（本実施例では４７７１７７１）を加算した７畑と
なっている。

さらにこれらの位置決めビン穴３および４はＹ字形の位
置決め板９の滑動中心線より等しい距離（本実施例では
３５７ＴＩＪＴＬ）にそれぞれ位置する。

２ｂｏｗｎ用位置決めビン穴５および６、および３００
７ｒＩＪｎ用位置決めビン穴７，８と”ｊ−−＋１”’
）７＝プル盤１３の心間距離はサーキュラテーブル盤１
３の半径（本実施例ではそれぞれ１２５ｍｍ、 １５０
ｍｍ）と位置決めピン１６．１７の半径（本実施例では
４ｍｍ）を加算した１２９ｍｍと１５４団に位置する。

位置決めピン１６．１７はサーキュラテーブル盤１３の
半径に対応して位置決めピン穴３，４および５．６およ
び７，８に挿入される。

位置決め板９を任意の位置に固定するには固定用つまみ
１８で行なわれる。

本実施例の操作を第３図を用いて説明する。

１５０ｍ用位置決めピン穴３，４に位置決めピン１６．
１７を挿入腰この位置決めピン１６，１７を半径１５ｏ
Ｔｒ！ｎのサーキュラテーブル盤１３の外周面上の任意
の位置に挿し当て固定する。

この固定状態で位置決め板９はサーキュラテーブル盤１
３の回転中心方向に向って滑動することがきる。

さらに案内板１上の基線１１および位置決め板９上の目
盛１２を被切削物１９の所要Ｒ寸法に合わせることによ
り位置決め板９の位置決め面１０および１０′はサーキ
ュラテーブル盤１３の回転中心からＲの距離分だけ離れ
た位置にセットされることになる。

この状態で位置決め面１０および１０′に被切削物１９
を押しあて、金具２０で被切削物をサーキュラテーブル
盤１３に対して固定する。

その後本考案の治具を外し被切削物１９を破線で示すよ
うにＲ加工を行なう。

以上のように本考案の一実施例として外径１５０馴のサ
ーキュラテーブル盤１３を使用したＲ加工の位置決め方
法を述べたが、サーキュラテーブル盤１３の外径が２５
０ｍｍ、 ３００ｍｍの際は、それぞれ２５ｏｒＭｔ用
位置決め穴５，６および３００ｗｎ用位置決め穴７，８
に位置決めピン１６．１７を挿入することにより容易に
位置決めが可能である。

さらに外径が２５０ｍｍおよび３００ｍｍ以外の任意の
サーキュラテーブル盤の場合はこれに対応する位置決め
ピン穴を所要の位置に設定し位置決めピンを挿入するこ
とにより任意の外径のサーキュラテーブル盤での任意の
被切削物のＲ加工の位置決めが可能であるばかりでなく
、割出し盤などを用いたＲ加工の位置決めも可能である
。

このように本考案によれば、極めて簡単な機構により、
任意の半径Ｒの位置決めを短時間で正確に行なうことが
可能であり、特に多数個のＲ加工を行なう際、位置決め
にむだな時間を要することなく、かつ互換性があり、正
確な位置決めに極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図はＲ加工を行なった被切削物を示す斜視図、第２
図は本考案の一実施例を示す斜視図、第３図は本考案の
一実施例による被切削物の位置決め状態を示す斜視図で
ある。 図中において、１は案内板、２は溝部、３〜８は位置決
めピン穴、９は位置決め板、１０，１０′は位置決め面
、１１は基線、１２は目盛、１３はサーキュラテーブル
盤、１４はサーキュラテーブルの回転中心、１５は交点
、１６および１７は位置決めピン、１８は固定用つまみ
、１９は被切削物、２０は金具を表わす。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サーキュラテーブル盤に着脱可能で前記サーキュラテー
   ブル盤の半径方向の溝をもち、前記サーキュラテーブル
   盤の半径と位置決めビンの半径と加算した距離で、（、
   かも前記溝の中心線から等距離の位置に前記位置決めビ
   ンが挿入可能な位置決めビン穴を備えた案内板のその溝
   の中を位置決？り板が滑動し、この位置決め板のサーキ
   ュラテーブル盤中心方向の先端が滑動方向に対し７等配
   な任意の角度２αをもつＹ字形に開き、前記案内板と前
   記位置決め板にはピッチｃｏｓｅｃαの目盛とこれに対
   応する基線が設けられていて任意の位置に固定できるよ
   うに構成されていることを特徴とするＲ加工用位置決め
   治具。